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会議は全員で
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ネメスィが待つ部屋に戻った。ドラゴンをあやすために俺に変身していたはずの彼は元の姿へと戻っており、拗ねた様子で酒を飲んでいた。
「……おかえり」
金色の瞳はやさぐれて、酔って雑にかき上げたのだろう前髪はぐしゃぐしゃ。はだけた服から覗く筋骨隆々の白い肢体が何とも言えない男の色気を醸し出していた。
「た、ただいま……?」
扉を開けたシャルの背後から顔を出すとネメスィは目を見開き、酒を机に置いてこちらへ向かってきた。
「サク……!」
「わ、ちょっと今抱き締めないで! 子供潰れちゃう!」
「…………悪い」
抱き締めてきたネメスィを慌てて突き飛ばし、シャルの背後に隠れる。しゅんと落ち込んだネメスィを見て罪悪感を覚えたが、子連れの今酔っ払いには近寄りたくない思いの方が強かった。
「お兄ちゃんお酒臭い」
「黙れ」
睨み合う兄弟を横目に俺はベッドへと移動し、腕に抱きついているドラゴンの背を撫でた。
「ちゃあぁ……ちぅ、ちぅぅ……」
欠伸をして俺の二の腕に頬を擦り寄せる赤褐色のドラゴン、この子が無事でよかった。もしあの時平和主義者の魔王に助けられていなかったら、この子を目の前で食われていたかもしれない。そう考えると怖くて、抱き締める腕に力が入る。
「ぢぅう……ぢぁっ!」
「ぁ……ごめん」
苦しがったドラゴンは俺の腕の中から逃げて、何をするでもなく立っていたシャルのデニムに爪を立てて彼の身体をよじ登った。
「……兄さん。ごめんなさい……僕が外へ出たりしなければ……さっきみたいなことは」
「気にすんなよ。でも何で追っかけてきたんだ?」
部屋の外へ出たのが分かったからと言って俺を追いかける理由は何だ? 青姦しようとしていただけかもしれないのに、何故ついてきたんだ?
「扉の音と足音が聞こえて……兄さんがどこかへ行ったみたいですってネメスィさんに言ったら、この子が突然、扉の方へ……扉をガリガリ引っ掻いていたので、兄さんに会いたいのかなって思って……」
「……お前が兄さんって言ったら俺のことだって分かってんだな。はは……賢いなぁ、もう言葉覚えてきたのか?」
シャルの腕の中のドラゴンの頭を撫でると、拗ねていたはずの彼はすっかり機嫌をよくして俺の腕の中へ戻りたがった。
「……いいよ、おいで」
ネズミのような鳴き声を上げながら俺に擦り寄る。彼を、彼の兄弟達を、俺の子供達を守るには、戦闘力的な意味ではない強さが足りない。
「シャル、ちょっと頼み事していいか?」
「はいっ、兄さんのお願いでしたら何でも聞きます!」
「ありがとな、お前は本当にいい子だよ」
シャルに全員を集めるよう言った数分後、ホテルの一室はむさ苦しい光景へと姿を変えた。
「結局みんな集まったね……今日はサクを独り占め出来ると思ったのに」
俺の左隣でネメシスがボヤく。
「だから気ぃ遣って隣に座ってやってるだろ?」
「それはとても嬉しいよ」
自惚れた冗談を本気で受け止められてしまった。恥ずかしくなって俯くと腰に手が回される。
「……僕を見て、サク」
「ネメシス……」
ふんわりとしたボブヘアの柔らかな金髪は、同じ色なのにネメスィとは印象が全く違う。好青年という言葉が似合う彼の優しい視線に射抜かれて頬が熱くなる。
「…………サク、子供の様子はどうだ?」
俺の右隣に座っているアルマが足をつついた。もう母性本能の暴走は落ち着いた、彼を警戒し怯えることはない。
「機嫌いいよ、シャルが抱けるようになったんだ。でもネメスィとかはダメで、多分アルマにもまだ慣れてないと思う」
俺を怯えさせないよう明るい声で話しかけたアルマの顔をしっかり見上げ、返事をした。するとアルマはネメシスの手を払って俺の腰に腕を回し、もう片方の腕を俺の膝の裏に差し込み、俺を抱き上げて膝に乗せた。
「ア、アルマ……?」
「……母親のサクが俺と仲良くしている姿を見れば、この子も俺を警戒しないようになるさ」
「そう、かな……? そうかも」
ドラゴンに手を嗅がせたりして早く子供に懐いて欲しい優しい父親のように振る舞っているが、アルマ、まさか……ネメシスに嫉妬しただけなのか?
「ねぇちょっと、サクはたまにしか来れない俺と一緒に過ごしてくれるって言ってるんだよ。夫ならもうちょっとどっかり構えたらどう? 正妻の余裕ってものを見せなよ」
「サクー、そこの色ボケ共なんか放ってさぁ、何で俺達集めたか説明してくれよ。ネメシスのお別れ会とかじゃねぇだろ?」
「うん、実は昼間──」
俺は昼間にあった魔王襲来とドラゴン誘拐未遂事件のことを話した。シャルとネメシスにも時折口を挟ませ、かなり詳しく話せたと思う。
「そんなことが……俺もついて行けばよかったな」
「僕何も出来なかったし、お兄ちゃんが居ても同じだよ。父さんの機嫌が悪くなるだけだと思う」
「……表に出ろ」
「座れ酔っ払い!」
立ち上がったネメスィはカタラに膝裏を蹴られて座らされた。
「だからさ、今後そんなことがないようにみんなには……」
「強くなれって言うんだな? 分かってるぜサク、今まで以上にマンドラゴラ食ってやる!」
「お兄ちゃん、僕達は唯一の成功作の五男に会いに行こう。細胞を調べさせてもらえば父さんの言う僕達失敗作との決定的な違いが何なのか分かるはずだ」
「僕は魔術もっと覚えたいです。おじさん、樹液と本たくさん買ってください」
「みんなには! うちの島の名産品を考えてもらいたい! って言おうとしてんのに突っ走んな脳筋共!」
一瞬の静寂の後、精霊使いだから脳筋じゃないとか、どうやれば強くなれるか考えてるんだから脳筋じゃないとか、兄さんの似顔絵を描けば売れますとか、的外れな反論とふざけた意見が飛んでくる。
「いいかお前ら! この子を返してもらえたのは──」
「卵と引き替えでしたから、兄さんの交渉術の賜物です!」
「──違う! ったく、その場にいたくせに……卵を渡してもダメだったんだ。よその魔王が輸出を止めるって言ったらアイツはこの子を返した、貿易で有利を取れば戦う必要すらないんだ。分かるか?」
「……はい、あの黄色い人も兄さんの美しさを理解して手助けしたんですね。つまり兄さんは最高です!」
「ツッコむ気も起きねぇな」
俺への盲目的な愛情のあまりボケ倒しているシャルは一旦無視しよう。
「箱庭の離島は四方を山に囲まれた島だ、採掘とかやってみたらどうかな」
「ナイスだネメシス、そういう意見が聞きたかった。だがダメだ、誰でも取れる資源じゃむしろ侵略の候補になる、軍事力が低いってのは念頭に置いてくれ」
領土として魅力的な面を見せれば戦争にすらならない一方的な蹂躙が、侵略が待っている。
「ネメシス、あの黄色い服着た魔王……」
「偏愛の魔王?」
「そんな呼ばれ方してたな。アイツ……文明を滅ぼすとか、羊飼うとか言ってたけど……アイツの領土は軍事力が低いのか?」
「彼の領土は牧羊の大陸、領民は全員羊飼い、軍事力なんてないに等しいし、彼自身の戦闘力もそこまでだよ」
「……あの虫野郎は魔王の中でもトップクラスに強いよな? そんなヤツを引かせたってことはやっぱり名産品は大事なんだよ。羊の肉に毛に乳、あとこの蜂蜜酒」
「酒か? くれ」
酒を欲しがるネメスィを無視し、数秒考え込む。
「羊の世話をする人間の技能、それを管理するあの魔王の手腕……それは侵略したら失われるモノだ。そういうモノが大事なんだ。領土と領民と魔王、それらが重なったモノ……難しいな」
島に何があったかを知らないし、このホテルで考えて結論が出ることではなさそうだ。
「……視察とかいう名目でさ、他の魔王がどうやってるか教えてもらえないかな? 偏愛の魔王さんは俺気に入ってくれてるみたいだし何とかならねぇ?」
「偏愛の魔王は一応神性でさ、彼の領民は彼の狂信者なんだよ。だからアレは真似出来ないと思う」
「……やっぱ邪神か、アイツ」
「邪神って言ったら怒るからダメだよ、本人は優しいつもりなんだ」
もらった蜂蜜酒を眺め、純粋な好意からの贈り物なのだろうと優しい声色を思い出す。同時に彼と相対した際の筆舌に尽くし難い不快感をも思い出し、この酒はやはり誰にも飲ませない方がいいだろうとため息をついた。
「……おかえり」
金色の瞳はやさぐれて、酔って雑にかき上げたのだろう前髪はぐしゃぐしゃ。はだけた服から覗く筋骨隆々の白い肢体が何とも言えない男の色気を醸し出していた。
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「お兄ちゃんお酒臭い」
「黙れ」
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「ちゃあぁ……ちぅ、ちぅぅ……」
欠伸をして俺の二の腕に頬を擦り寄せる赤褐色のドラゴン、この子が無事でよかった。もしあの時平和主義者の魔王に助けられていなかったら、この子を目の前で食われていたかもしれない。そう考えると怖くて、抱き締める腕に力が入る。
「ぢぅう……ぢぁっ!」
「ぁ……ごめん」
苦しがったドラゴンは俺の腕の中から逃げて、何をするでもなく立っていたシャルのデニムに爪を立てて彼の身体をよじ登った。
「……兄さん。ごめんなさい……僕が外へ出たりしなければ……さっきみたいなことは」
「気にすんなよ。でも何で追っかけてきたんだ?」
部屋の外へ出たのが分かったからと言って俺を追いかける理由は何だ? 青姦しようとしていただけかもしれないのに、何故ついてきたんだ?
「扉の音と足音が聞こえて……兄さんがどこかへ行ったみたいですってネメスィさんに言ったら、この子が突然、扉の方へ……扉をガリガリ引っ掻いていたので、兄さんに会いたいのかなって思って……」
「……お前が兄さんって言ったら俺のことだって分かってんだな。はは……賢いなぁ、もう言葉覚えてきたのか?」
シャルの腕の中のドラゴンの頭を撫でると、拗ねていたはずの彼はすっかり機嫌をよくして俺の腕の中へ戻りたがった。
「……いいよ、おいで」
ネズミのような鳴き声を上げながら俺に擦り寄る。彼を、彼の兄弟達を、俺の子供達を守るには、戦闘力的な意味ではない強さが足りない。
「シャル、ちょっと頼み事していいか?」
「はいっ、兄さんのお願いでしたら何でも聞きます!」
「ありがとな、お前は本当にいい子だよ」
シャルに全員を集めるよう言った数分後、ホテルの一室はむさ苦しい光景へと姿を変えた。
「結局みんな集まったね……今日はサクを独り占め出来ると思ったのに」
俺の左隣でネメシスがボヤく。
「だから気ぃ遣って隣に座ってやってるだろ?」
「それはとても嬉しいよ」
自惚れた冗談を本気で受け止められてしまった。恥ずかしくなって俯くと腰に手が回される。
「……僕を見て、サク」
「ネメシス……」
ふんわりとしたボブヘアの柔らかな金髪は、同じ色なのにネメスィとは印象が全く違う。好青年という言葉が似合う彼の優しい視線に射抜かれて頬が熱くなる。
「…………サク、子供の様子はどうだ?」
俺の右隣に座っているアルマが足をつついた。もう母性本能の暴走は落ち着いた、彼を警戒し怯えることはない。
「機嫌いいよ、シャルが抱けるようになったんだ。でもネメスィとかはダメで、多分アルマにもまだ慣れてないと思う」
俺を怯えさせないよう明るい声で話しかけたアルマの顔をしっかり見上げ、返事をした。するとアルマはネメシスの手を払って俺の腰に腕を回し、もう片方の腕を俺の膝の裏に差し込み、俺を抱き上げて膝に乗せた。
「ア、アルマ……?」
「……母親のサクが俺と仲良くしている姿を見れば、この子も俺を警戒しないようになるさ」
「そう、かな……? そうかも」
ドラゴンに手を嗅がせたりして早く子供に懐いて欲しい優しい父親のように振る舞っているが、アルマ、まさか……ネメシスに嫉妬しただけなのか?
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「……表に出ろ」
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立ち上がったネメスィはカタラに膝裏を蹴られて座らされた。
「だからさ、今後そんなことがないようにみんなには……」
「強くなれって言うんだな? 分かってるぜサク、今まで以上にマンドラゴラ食ってやる!」
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「僕は魔術もっと覚えたいです。おじさん、樹液と本たくさん買ってください」
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「……あの虫野郎は魔王の中でもトップクラスに強いよな? そんなヤツを引かせたってことはやっぱり名産品は大事なんだよ。羊の肉に毛に乳、あとこの蜂蜜酒」
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島に何があったかを知らないし、このホテルで考えて結論が出ることではなさそうだ。
「……視察とかいう名目でさ、他の魔王がどうやってるか教えてもらえないかな? 偏愛の魔王さんは俺気に入ってくれてるみたいだし何とかならねぇ?」
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