438 / 604
巨大な可愛い子供達
しおりを挟む
純白の鱗を生やした優雅なドラゴン、俺とカタラの子であるその子に優しく握られ、両肩を脱臼した。
「きゅ……? きゅっ!? ママ……? 痛イ?」
俺の顔が苦痛に歪んでいるのを見てドラゴンは不安そうな鳴き声を上げる。俺は慌てて笑顔を作り、ドラゴンをなだめた。
「大丈夫だ、心配するな。入れ方は分かってるから……ほらっ! 入った。痛てて……はは、大丈夫大丈夫、お母さん何ともないぞ」
「きゅうぅ……ごめんなサイ」
「大丈夫だってば。気にすんな。ミスくらい誰にでもある」
まぁ、ドラゴンの些細なミスは死亡事故に繋がるのだが。
「すぐに謝れるお前はいい子だよ。誘拐犯に狙われちまう、誘拐犯はいい子が好きだからな」
「きゅっ……! きょわい……好かれタク、ない」
「あぁ、だからここで大人しく隠れておくんだぞ」
「きゅ……ママも、いーこ」
「ママは大人だってば。大丈夫。お前の父さんが守ってくれるしな」
父親の──カタラの話題を出すとドラゴンは安心したのか俺を床に下ろした。子供に信頼されているらしいカタラを微笑ましく思う。
「じゃあ、ばいばい」
「きゅーん……バイバイ、ママぁ」
寂しげな仔犬のような声で見送られ、胸の痛みを覚えながら次の部屋へ。ドラゴンの部屋は一つ一つが大きいから隣室でもかなりの距離がある。
「小人になった気分だ……自分と同サイズのネズミとか虫とか、やば過ぎだよなー」
ファンタジー世界だから小人にならなくても同サイズの連中は居るのかな、なんて過去に襲われた巨大蜘蛛を思い出す。
「……怖。早く行こ」
寒気に急かされて小走りで部屋に入る。内装はどの部屋も同じはずなのに妙にキラキラと輝いているような──あぁそうか、金色のドラゴンが居るからだ。
「にぅう……? ママ……? ママ!? ママぁ!」
猫のような鳴き声を上げ、鱗のない身体をぷるぷると震わせてやってくるドラゴン。俺とネメスィの子供で、その身体はスライム状、角さえも柔らかい。
「久しぶりだな。今まで会えなくてごめんな、実は──」
誘拐犯の言い訳を試してみる。
「にぃ……ゆうかいはん? にぅぅ……」
信じているのかいないのか分かりにくい反応だ。やはり巨大なドラゴンを誘拐する者をか弱いインキュバスの俺が捕まえようとしているなんて話、信じられないのかな。
「にぃ……少し、話しやすいようにする」
ドラゴンは尻尾の先を黒く変えて溶かし、俺そっくりの肉人形を作り出す。この疑似餌のようなモノの方が人間の言葉を発音しやすいらしい。
「ドラゴンの誘拐犯は多分、角や牙、鱗を狙っていると思う。だから……俺は大丈夫。兄弟達は隠したまま、俺は囮になってそいつを捕まえる」
「俺の声こんなんかなぁ……ぁ、いや、待て、ダメだ囮なんて、危ない」
言い訳自体は信じてくれたのか。賢いんだかバカなんだか、いや、素直だと言おう。
「お前は確かに強いし囮にもなれるだろう。でもお前は俺の子供だ、子供を利用するなんて絶対ダメだ。分かってくれ、可愛い我が子を少しでも痛い思いや怖い思いから遠ざけたいんだよ」
「…………ママ。でも……そうだ、パパ。パパにドラゴンに変身してもらって、囮にすればいい」
「あぁ、そうだな、その作戦は利用させてもらうよ、ありがとう」
自分と同じ姿のそれを抱き締めるのは抵抗があったが、我が子なのだと自分に言い聞かせて強く抱き締めた。もちろん本体の頭の方も撫で、大人しくしているよう言いつけて部屋を出た。
「アイツはこの部屋出られるんだよなぁ……注意しねぇと」
スライム状の彼は自分の一部を切り離すことも出来るので、振り返ったり、腕や足を軽く振ったり……俺に引っ付いて脱走を企てていないか十分に注意した。
「よし、大丈夫だな……おーい、おはよぉー、お母さんだぞー?」
最後はアルマとの子である赤いドラゴンの部屋。一軒家サイズの他の子達に比べても大きな彼にはこの部屋すら窮屈そうだ。
「めぅぅ……まま? ままぁ……! ままだぁ、みぃぃ……」
赤いドラゴンは身を横たえたままズリズリと這いずるように俺の目の前までやってきた。俺がすっぽりハマりそうな鼻の穴からの息が熱い。
「みぃいん……まぅ、めぁうぅ……」
鼻先に手を置くと仔猫のような鳴き声を上げながら擦り寄ってきた。
「ままぁ……お腹、すイタ」
「えぇ? 朝ごはん食べてすぐじゃないのか? 食いしん坊だなぁ」
言いながら思い返す。赤いドラゴンがこんなにも正直に空腹を訴えたことがあっただろうかと。彼はこれまで常に控えめだった、それが素直になるということは結構な危機だということだ。
「ままぁ……ごはん、欲しイよぉ……お腹すいタ。お肉、食べタイよ……」
「……どういうことだ。飯もらってないのか!?」
「みぃい……? ごはん、ソコから入ってクル……でも、足りナイ……おなかすいた。ままぁ……お腹、すいたぁ……」
まさかホテルはこの子にも他の子と同じ量の飯しかやっていないのか? この子は他の子との体の大きさの比率以上によく食べるんだぞ。
「えっと…………そうだ、痛っ……!」
俺はドラゴンの顔の鱗でわざと手のひらを切りつけた。
「みぃっ……!? まま? ままぁ……ごメンなさい……ままっ、まま大丈夫? ままぁ……」
「口開けろ」
「めぅ……? まぁー……」
俺が何十人と寝転べそうな舌の上に血を垂らす。もう片方の手で腕を絞るようにして血を押し出す。
「……っ、く……」
ボタボタと舌の上に数百ミリの血を零したところで傷が塞がってしまった。量は微妙だが、魔力はそれなりのはずだ……どうだ?
「みゅうぅ……おいしかっタ。今のなぁに? ままぁ……まま、おテテ大丈夫?」
「あぁ、平気だ。腹は膨れたか?」
「みぅう、ちょっト!」
ドラゴンは寝転ぶのをやめて起き上がった。腹が減って座ることもままならないほどだったのか……
「お母さんすぐに飯持ってきてやるからな、ちょっと待ってろよ」
「みぅ! いってらっシャいままぁ」
元気に手を振る赤いドラゴンに背を向け、ドラゴン棟のバックヤードまで走る。退屈そうに待っているシャルと時計を見つめているホテル職員が居た。
「あっ、兄さん!」
「おかえりなさいませお客様……っ!? お客様、檻は!」
「シャルどけ! お兄ちゃんドロップキックかますぞ!」
両手を広げて俺を迎えていたシャルは慌ててその場に屈む。俺はそんなシャルの肩に手をついて跳び、浮遊に魔力を使うよう意識しながら職員の胸に着地した。
「檻はあっさり壊れた! 何が超頑丈だバカ!」
「そ、そんなバカな……今までドラゴンがあれを壊したことは……というかどうして突然蹴るんですか! 訴えますよ!?」
「るっせぇ訴えるのはこっちだ虐待魔! よくも俺の子にひもじい思いさせやがって……! シャル、こいつ一週間はまともな飯食えないようにしてやろうぜ! 食道ボッコボコに荒らしてやる! 粥で虚しく過ごすんだな!」
「落ち着いてください兄さん……何があったのか僕に詳しく説明してください」
職員の上から降り、バックヤードの出入口を背にしてシャルに詳しい事情を説明した。
「……なるほど、魔力を半実体化させて胃の内壁を引っ掻き回す程度で構いませんか?」
「やっちゃえ!」
「ま、待ってください! 私は食事の担当じゃありません! ここでドラゴン達が暴れないか見張っているだけでっ、ほとんど仕事はなくて!」
「じゃあ飯の量決めたヤツと偉いヤツ呼んでこいや!」
「兄さん、人間は排泄せずには生きられないそうなので排泄孔もズタズタにしましょう。後は呼吸に何か責め苦を……肺をちょっと焼くというのはどうでしょう!」
「ノリノリだな、お兄ちゃん流石に引くわ。しばらく大人しくしててくれ、また必要になるかもしれないからな……」
俺達の物騒な会話が効いたのか職員はあっさりと責任者を呼びに行った。社会経験の乏しいインキュバス二人だけでは心もとないので、俺達も仲間を呼びに行った。
かくして、ドラゴン棟のバックヤードにて静かで小さな戦いが始まるに至ったのだった。
「きゅ……? きゅっ!? ママ……? 痛イ?」
俺の顔が苦痛に歪んでいるのを見てドラゴンは不安そうな鳴き声を上げる。俺は慌てて笑顔を作り、ドラゴンをなだめた。
「大丈夫だ、心配するな。入れ方は分かってるから……ほらっ! 入った。痛てて……はは、大丈夫大丈夫、お母さん何ともないぞ」
「きゅうぅ……ごめんなサイ」
「大丈夫だってば。気にすんな。ミスくらい誰にでもある」
まぁ、ドラゴンの些細なミスは死亡事故に繋がるのだが。
「すぐに謝れるお前はいい子だよ。誘拐犯に狙われちまう、誘拐犯はいい子が好きだからな」
「きゅっ……! きょわい……好かれタク、ない」
「あぁ、だからここで大人しく隠れておくんだぞ」
「きゅ……ママも、いーこ」
「ママは大人だってば。大丈夫。お前の父さんが守ってくれるしな」
父親の──カタラの話題を出すとドラゴンは安心したのか俺を床に下ろした。子供に信頼されているらしいカタラを微笑ましく思う。
「じゃあ、ばいばい」
「きゅーん……バイバイ、ママぁ」
寂しげな仔犬のような声で見送られ、胸の痛みを覚えながら次の部屋へ。ドラゴンの部屋は一つ一つが大きいから隣室でもかなりの距離がある。
「小人になった気分だ……自分と同サイズのネズミとか虫とか、やば過ぎだよなー」
ファンタジー世界だから小人にならなくても同サイズの連中は居るのかな、なんて過去に襲われた巨大蜘蛛を思い出す。
「……怖。早く行こ」
寒気に急かされて小走りで部屋に入る。内装はどの部屋も同じはずなのに妙にキラキラと輝いているような──あぁそうか、金色のドラゴンが居るからだ。
「にぅう……? ママ……? ママ!? ママぁ!」
猫のような鳴き声を上げ、鱗のない身体をぷるぷると震わせてやってくるドラゴン。俺とネメスィの子供で、その身体はスライム状、角さえも柔らかい。
「久しぶりだな。今まで会えなくてごめんな、実は──」
誘拐犯の言い訳を試してみる。
「にぃ……ゆうかいはん? にぅぅ……」
信じているのかいないのか分かりにくい反応だ。やはり巨大なドラゴンを誘拐する者をか弱いインキュバスの俺が捕まえようとしているなんて話、信じられないのかな。
「にぃ……少し、話しやすいようにする」
ドラゴンは尻尾の先を黒く変えて溶かし、俺そっくりの肉人形を作り出す。この疑似餌のようなモノの方が人間の言葉を発音しやすいらしい。
「ドラゴンの誘拐犯は多分、角や牙、鱗を狙っていると思う。だから……俺は大丈夫。兄弟達は隠したまま、俺は囮になってそいつを捕まえる」
「俺の声こんなんかなぁ……ぁ、いや、待て、ダメだ囮なんて、危ない」
言い訳自体は信じてくれたのか。賢いんだかバカなんだか、いや、素直だと言おう。
「お前は確かに強いし囮にもなれるだろう。でもお前は俺の子供だ、子供を利用するなんて絶対ダメだ。分かってくれ、可愛い我が子を少しでも痛い思いや怖い思いから遠ざけたいんだよ」
「…………ママ。でも……そうだ、パパ。パパにドラゴンに変身してもらって、囮にすればいい」
「あぁ、そうだな、その作戦は利用させてもらうよ、ありがとう」
自分と同じ姿のそれを抱き締めるのは抵抗があったが、我が子なのだと自分に言い聞かせて強く抱き締めた。もちろん本体の頭の方も撫で、大人しくしているよう言いつけて部屋を出た。
「アイツはこの部屋出られるんだよなぁ……注意しねぇと」
スライム状の彼は自分の一部を切り離すことも出来るので、振り返ったり、腕や足を軽く振ったり……俺に引っ付いて脱走を企てていないか十分に注意した。
「よし、大丈夫だな……おーい、おはよぉー、お母さんだぞー?」
最後はアルマとの子である赤いドラゴンの部屋。一軒家サイズの他の子達に比べても大きな彼にはこの部屋すら窮屈そうだ。
「めぅぅ……まま? ままぁ……! ままだぁ、みぃぃ……」
赤いドラゴンは身を横たえたままズリズリと這いずるように俺の目の前までやってきた。俺がすっぽりハマりそうな鼻の穴からの息が熱い。
「みぃいん……まぅ、めぁうぅ……」
鼻先に手を置くと仔猫のような鳴き声を上げながら擦り寄ってきた。
「ままぁ……お腹、すイタ」
「えぇ? 朝ごはん食べてすぐじゃないのか? 食いしん坊だなぁ」
言いながら思い返す。赤いドラゴンがこんなにも正直に空腹を訴えたことがあっただろうかと。彼はこれまで常に控えめだった、それが素直になるということは結構な危機だということだ。
「ままぁ……ごはん、欲しイよぉ……お腹すいタ。お肉、食べタイよ……」
「……どういうことだ。飯もらってないのか!?」
「みぃい……? ごはん、ソコから入ってクル……でも、足りナイ……おなかすいた。ままぁ……お腹、すいたぁ……」
まさかホテルはこの子にも他の子と同じ量の飯しかやっていないのか? この子は他の子との体の大きさの比率以上によく食べるんだぞ。
「えっと…………そうだ、痛っ……!」
俺はドラゴンの顔の鱗でわざと手のひらを切りつけた。
「みぃっ……!? まま? ままぁ……ごメンなさい……ままっ、まま大丈夫? ままぁ……」
「口開けろ」
「めぅ……? まぁー……」
俺が何十人と寝転べそうな舌の上に血を垂らす。もう片方の手で腕を絞るようにして血を押し出す。
「……っ、く……」
ボタボタと舌の上に数百ミリの血を零したところで傷が塞がってしまった。量は微妙だが、魔力はそれなりのはずだ……どうだ?
「みゅうぅ……おいしかっタ。今のなぁに? ままぁ……まま、おテテ大丈夫?」
「あぁ、平気だ。腹は膨れたか?」
「みぅう、ちょっト!」
ドラゴンは寝転ぶのをやめて起き上がった。腹が減って座ることもままならないほどだったのか……
「お母さんすぐに飯持ってきてやるからな、ちょっと待ってろよ」
「みぅ! いってらっシャいままぁ」
元気に手を振る赤いドラゴンに背を向け、ドラゴン棟のバックヤードまで走る。退屈そうに待っているシャルと時計を見つめているホテル職員が居た。
「あっ、兄さん!」
「おかえりなさいませお客様……っ!? お客様、檻は!」
「シャルどけ! お兄ちゃんドロップキックかますぞ!」
両手を広げて俺を迎えていたシャルは慌ててその場に屈む。俺はそんなシャルの肩に手をついて跳び、浮遊に魔力を使うよう意識しながら職員の胸に着地した。
「檻はあっさり壊れた! 何が超頑丈だバカ!」
「そ、そんなバカな……今までドラゴンがあれを壊したことは……というかどうして突然蹴るんですか! 訴えますよ!?」
「るっせぇ訴えるのはこっちだ虐待魔! よくも俺の子にひもじい思いさせやがって……! シャル、こいつ一週間はまともな飯食えないようにしてやろうぜ! 食道ボッコボコに荒らしてやる! 粥で虚しく過ごすんだな!」
「落ち着いてください兄さん……何があったのか僕に詳しく説明してください」
職員の上から降り、バックヤードの出入口を背にしてシャルに詳しい事情を説明した。
「……なるほど、魔力を半実体化させて胃の内壁を引っ掻き回す程度で構いませんか?」
「やっちゃえ!」
「ま、待ってください! 私は食事の担当じゃありません! ここでドラゴン達が暴れないか見張っているだけでっ、ほとんど仕事はなくて!」
「じゃあ飯の量決めたヤツと偉いヤツ呼んでこいや!」
「兄さん、人間は排泄せずには生きられないそうなので排泄孔もズタズタにしましょう。後は呼吸に何か責め苦を……肺をちょっと焼くというのはどうでしょう!」
「ノリノリだな、お兄ちゃん流石に引くわ。しばらく大人しくしててくれ、また必要になるかもしれないからな……」
俺達の物騒な会話が効いたのか職員はあっさりと責任者を呼びに行った。社会経験の乏しいインキュバス二人だけでは心もとないので、俺達も仲間を呼びに行った。
かくして、ドラゴン棟のバックヤードにて静かで小さな戦いが始まるに至ったのだった。
10
お気に入りに追加
1,787
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【第1章完結】悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼第2章2025年1月18日より投稿予定
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる