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食べ歩きデート

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以前の物と見た目と着け心地がよく似たチョーカーを巻いてもらえた喜び、笑顔でネメスィを喜ばせられたと自画自賛した恥ずかしさ、それらの感情を起因に肉棒を締め付けて絶頂した達成感と羞恥心。

「……サク? またイったのか? 全く動かしていないんだがな……まぁいい、可愛いぞ」

口を半開きにしてぽわんとしている俺の頭をわしゃわしゃと撫で、揺れていた頭羽を捕まえてキスをする。

「会計を頼む」

「あのっ、インキュバスでしたらニップルリングやコックリング、宝石を散りばめた張形などがお勧めにございますが」

「いらん。このチョーカーだけだ、不都合でも?」

「いえ……ありがとうございました」

一括で代金を払ったネメスィは俺の腰を抱いて店を後にした。俺はネメスィにねだり、店のガラスで細い首に巻かれたチョーカーを見た。鏡ほどはっきりとは姿を映してくれないけれど、半端だからこその味わいもある。

「えへへ……可愛い。似合う?」

「……あぁ」

鎖骨の間に揺れる黄色いハート型の宝石。以前の物と同じ宝石らしいが、色は少し違う。

「二代目チョーカーは燃やしたりしないぞ。経年劣化で帯が切れるまで着けてやる!」

「留め具の劣化が先だとは思うが……好きにしろ。壊れたらまた新しいのを買ってやる」

「大切なもの袋、大きくした方がいいかもな。初代もこれに入ってるんだ、何十年後かにはパンパンだよ」

先輩からの指輪や燃え残ったチョーカーの宝石などを入れている袋を指しているとネメスィはショゴストラップの方をつついた。

「……この気持ち悪いのを外させる物を買いたかったんだがな」

「気持ち悪くないってば! でも……ファッションに合ってないのは分かるよ。今度から気を付ける。今日はもう着けておいてもいいだろ?」

ストラップに合ったグロ可愛い服を用意しなければいけないな。

「今日だけだぞ」

「やった、ありがと! これからどうすんの?」

「……腹が減った。この先に商店街がある、そっちへ行こう」

食事か。俺は何も食べられない、ネメスィの食事をただ眺めるだけになるな。

「もちろんお前も食事をするんだ」

ネメスィの手が露出している腹を撫でる。挿入されている肉棒の感覚が強くなり、ガラスに映る俺の表情が明らかに大人しくなる。

「……俺の魔力を少し入れておく。精液と全く同じではないだろうが……近いものを分泌するよう改造しておく。回収したお前の精液を分解し、味を変えてやる」

ふぅふぅと呼吸を荒くする俺をガラス越しに見つめて微かに笑い、ネメスィは軽い説明をしながら指先を溶かして俺の腰に張り付いている自分の一部を作り替えていく。

「この間カタラと行ったんだが、あの商店街は歩きながらの食事が許可されている。少しずつ買って食べながら別の店を探す……と言った具合だ。分かるな? お前も食べながら歩くんだ」

肉棒がピストン運動を始めた。とちゅっ、とちゅっ……と優しく腸壁を叩いてくる。

「んっ、んんぅっ! ふ、ぅっ、んんっ……! らめっ、むり、歩けないっ、ひっ……!」

掘削は激しくはないが、太い肉棒は腸壁をぞりぞりと擦り上げて感じさせる。動きがゆっくりだからこそ、その擦り上げをじっくり感じさせられて、呼吸が乱される。

「歩けない? そうか……なら補助を足させてもらう」

ネメスィは再び手を溶かしてスライム状に変え、俺のジーンズの中に流し込んだ。追加された分はスライムらしさを保ち、触手となって俺の足に絡みついた。

「これでお前が倒れることはない」

そう言うと突然俺の肩を掴んで後ろに強く引っ張った。俺は後ろに倒れる──ことはなく、地面にぴったりと足を引っ付けたまま仰け反った。

「はうっ……ぅ、うぅっ……!」

「俺の一部はお前を絶対に転ばせない。お前は何もしなくていい、勝手に足を動かして俺に着いてこさせる」

中途半端な姿勢を無理矢理戻された。普段力を込めないところに力が入り、肉棒の締め付け方も一瞬だけ変わって新鮮な快感が手に入った。

「お前も俺も食事をしながら歩き回るんだ、楽しそうだろう?」

楽しそう、なんてネメスィらしくない発言だ。やはり、かなり気が緩んでいる。嫌だなんて言えないし、そもそも嫌じゃない。

「ぅ、んっ……!」

「ここはお前の島じゃない、少し滞在するだけだ。街中で喘いだって気にすることは何もない。さぁ、行こう、腹が減った」

指を絡めて手を繋ぎ、ネメスィのゴツゴツとした指にキュンとする。俺のときめきはそのまま性感となり、甘えた吐息が漏れる。

「ぁんっ、んんっ……! ふ、ぅっ……くぅんっ! んんんっ……!」

「……声を抑えるお前もいいな」

「いじっ、わるぅっ……ぁ、くぅっ、ふ、ぅ……!」

人通りが増えてくる。食べ物の匂いがしてくる。ここが商店街か、前世の世界にあったようなアーケードはないようだ。

「まずは飲み物が欲しいな……酒がいい」

「ぉ、しゃけっ……らめぇ」

「……強い酒は頼まない」

ネメスィはまず一番に酒を買った。半透明の泡立ったそれは美味しそうに見えるが、俺が飲んでも酒の味は分からない。

「んっ、ん……ふっ、くぅっ……!」

「サク、お前にも飲ませてやろうな」

「んっ、くぅうんっ……! ふ、ぁ……おい、し……」

少量の精液によく似た液体が肉棒から発射された。味もかなり精液に似ている。

「だろ? ふふ……次だ、肉がいいな、焼いたものがいい」

早速酒の効果が出たのかネメスィは楽しげに笑って俺の手を引いた。

「鳥肉の串焼き……美味いな。もも肉をもう一つ頼む」

焼き鳥とほぼ同じだろう料理に夢中になり、ネメスィは俺の手を離した。片手に酒を持っている以上、食べ始めたら離されるのは分かっていたが、不安になる。

「ん、んんっ……! ひぁっ、んむっ……ん、んんっ……!」

はぐれないか不安だったが、俺の足に絡みついた触手は勝手に俺の足を動かし、ネメスィの後を追った。

「んゔっ、んんっ! ねめ、しっ……!」

「どうした? サク」

「はげ、しくっ、にゃってぇっ、むりっ、声ぇっ、でちゃ、あっ……!」

「……肉を食ってるからな」

一緒に食べ歩きをしたいという思いは分かる。自分が酒を飲んだタイミングで俺に精液っぽいものを飲ませたのも分かる。だが、自分が肉を食ってるからピストンを激しくするというのは分からない。

「どぉいうっ……ぅあっ!? あっ、ぁあっ……! らめっ、イっちゃうっ、こんにゃっ、人いっぱいいるのにぃっ……イくぅっ!」

ネメスィの二の腕を強く掴んで絶頂を宣言した。ただでさえ珍しい髪色のインキュバスだ、当然視線を集める。

「ひぅっ!? んゃああっ……! イったのっ、イったのぉっ……イったばっかのとこちゅかないれぇっ、ひっ、ひぅうっ、んぁああっ……むり、むりぃっ、イ、くぅぅっ……!」

「……食い終わったら一旦止めてやる」

絶頂する俺を串焼きを食べながら眺めるネメスィにはもはや苛立ちを覚えた。強面のくせに何をもぐもぐ可愛く食べてるんだ、なんでそんな口に詰め込んで食べるんだ、今までそんな食べ方してなかったじゃないか。

「ゃ、やらぁっ、腰っ、揺れちゃ、ぁああっ……! やらっ、ぃやあっ、はじゅ、かひっ……ねめしっ、ゃ、とめてっ、とめ、てぇえっ……!」

「食い終わったらな」

「いじわるぅっ! んぁあっ、また、イくぅぅっ……!」

衆目の前で後孔を肉棒に蹂躙されるなんて、酷い恥辱だ。だが、ネメスィにされていると意識すると俺は何故か悦んでしまって、ネメスィに淫らな笑顔を見せてしまった。
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