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健全に終わるなんてありえない
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店員に持ってきてもらったアルマに合った服を持って、彼は試着室に入った。試着室の前に置かれたアルマの靴の横に足を並べ、彼の大きさを楽しむ。
「靴を履いたまま靴を履けそうですね」
「余裕だろうなぁ」
俺達が履いているのは分厚いブーツなのになと笑い合っていると、不意に店員の尻尾が視界の端で揺れているのに気付いた。彼に視線を向けると、信じられないことに試着室を覗いていた。
「何を……してるんだよこの変態っ!」
「ひゃんっ!? し、尻尾引っ張るなんて……それでも同じインキュバスですか!?」
「覗くなよこの変態店員! 店に言い付けるぞ!」
「言えばいいじゃないですか」
堂々とした店員の態度に気圧される。まさかこの島では覗きは合法なのだろうか、いやそんな馬鹿な、しかしこの島の魔王は変な奴だからな……それに俺はあまり騒ぎを起こしていい立場ではない。今回は見逃そう。
「アルマは俺の夫なんだからな」
「独り占めはよくありませんよ」
「結婚してるの! 独り占めして当然だろ」
店員と言い争っていると試着室からアルマが出てくる。今まで着ていた服と印象はそう変わらないが、アルマいわくこちらの方が着心地がいいらしい。ネメシスの奴、安物を適当に渡したと見える。
「わ……! 似合うよアルマ、ぴったり!」
「そ、そうか? ありがとう……これにしようかな」
「それにする? 分かった、払っとくよ」
俺達自身は金を持っていないが、ネメシスに自由に使っていいと渡された財布がある。彼には世話になりっぱなしだ。
試着室の中へ戻ったアルマを置いて会計を済ませ、色違いの同じシャツやズボンを袋に詰めてもらう。
「お買い上げありがとうございます。系列店にインキュバス向けの店もありますので、そちらもよろしくお願いします」
三件隣にあるのだと紹介され、適当に相槌を打つ。袋を持って試着室の前へと戻り、アルマを待つ。退屈なのかシャルはくるんと巻いた紫髪の先端を指で弄んでいる。
「お客様、お客様」
「なんだよ」
「あぁ……! やっぱり、黒い目をしてらっしゃるんですね。とても綺麗ですよ、もっとよく見せてくれませんか?」
店員はフードを目深に被った俺の顔を覗き込んでくる。シャルも警戒していないし、少し目を見せるくらいいいだろうと思いフードを少しめくった。
「わ……光が入るとより綺麗ですね、真っ黒なのに宝石みたいに輝いて……どうして黒いんですか?」
適当に返事をしていると不意に店員の手が腰に触れる。
「いえ、黒い理由なんてどうでもいい……美しいその瞳をベッドの中でじっくり見たいと……痛いっ!」
「それ以上は許しません!」
シャルが厚底ブーツのかかとで店員の足を踏みつけ、俺との間に割って入った。猶予を与えていたなんてシャルらしくない、以前までなら俺に触れた全てを消そうとしていたのに。
「よしよし……成長したなぁ」
「兄さん? ありがとうございます」
「お二人共、独占欲の強いインキュバスですね」
店員は呆れた顔で俺達から数歩離れる。まるでもう狙っていませんよと示すように。
彼の言動からインキュバスは性欲に忠実で貞操観念がないのが常識だとよく分かる、前世の記憶持ちの俺や俺一筋のシャルには不愉快な常識だ。
「サク、着替え終わったよ」
「アルマ。終わった? じゃあここ入れて」
袋にアルマが脱いだばかりのまだ温かい服を入れる。この服の分の値段も一緒に払っておいたので、後は、もう店を出るだけだ。
「早く行こっ」
「またの来店をお待ちしております~」
頭を下げた店員に一応会釈だけは返し、足早に店を出た。アルマは俺の無愛想さに不思議そうな顔をしているが、理由が分かっているシャルは対照的にくすくすと笑っている。
「……顔を隠しているのに魅了してしまうなんて流石兄さんです」
「あぁ、気付いたら早めにゆるーく引き剥がしてくれ」
「そっちの方がよかったですか? 分かりました、次からそうしますね」
「次はシャルの用事だな。何階だっけ?」
シャルに手を引かせて手芸用品店に到着。売ってある布が見慣れない模様をしていること以外、前世と大して変わりはない。
「手芸かぁ……アルマ、興味ある?」
「いや、俺の手では無理だろう。店に入るのも難しそうだ、俺はここで待っておくよ」
この店の商品棚の隙間は狭く、アルマはカニ歩きをしたって入っていけそうにない。残念だがと手を振り、シャルの後を追った。
「編み物とかもあるけど、お前は裁縫が好きなのか?」
「今のところは……」
「そうか。ぬいぐるみが好きなら羊毛フェルトとかいいんじゃないか? あるかな」
「……詳しいんですね、兄さん」
前世でも手芸には興味がなかった。しかし自然と入ってきた大まかなジャンルは分かる、何も知らないシャルよりは詳しいとなってしまう。
「俺もあんまり知らないけど……本とか買ってくか? 教えられる奴いないだろうし」
「カタラさんが教えてくれましたよ?」
「並縫いだけだろ? しっかりしたもん縫うなら本返しとか覚えないとな」
シャルが俺を尊敬の眼差しで見つめているが、今のはただ小学校の家庭科で習っただけの話だ。
「えっと……何作りたいんだっけ」
「ぬいぐるみのお洋服と……あと、ぬいぐるみも作りたいです! それと彫刻や粘土もやってみたいです、兄さんを作りたいんです!」
「……そ、そうか。彫刻や粘土は、また別の店かな」
昨日ネメシスと話したことが早速現実になりつつある。まずいな、自分の彫刻作品を部屋に置かれるのは嫌だ。なんとか止めなければ。
「あ……兄さん、この布欲しいです」
「あぁ、欲しいだけ切ってもらうタイプだな。待ってろ、店員さん呼んでくる」
シャルをロールの布の前で待たせ、店員を探してさまよう。見つからなかったのでレジの方へ行くと大きな猫が眠っていた。
「あれ……? 店員さーん?」
レジの奥のバックヤードの方へ声をかけるとエプロンを着けたインキュバスが走ってきた。
「あっ、店長また寝てる……お待たせしましたお客様、どうされましたか?」
「あ、あぁ……布、欲しいんですけど、こっちの……」
シャルの元まで案内し、必要な分の布を切ってもらう。
「シャル、他に欲しいのは?」
「この糸と……あと、この針も」
「こちらの布に使うのでしたらもう少し太い針と糸の方がいいかと……」
買い物カゴは俺が持って、商品探しは店員とシャルに任せよう。
「……それにしてもお客様は綺麗な指をしてらっしゃいますね、細くて長くて……器用そうです。ぜひ、今晩にでも、私にその器用さを教えてくれませんか?」
「うちの弟口説かないでください!」
油断も隙もない、これじゃ淫魔呼ばわりされても仕方ない。買いたいものは全て集まったようなのでレジに戻る。
「……あの、会計してくれませんか?」
「あ、すいません私は会計出来なくて……店長、店長お客様ですよ、起きてください」
インキュバスの店員はレジの上で寝ている大きな猫を揺さぶっている。不機嫌そうに揺れる縞模様の尻尾は二本伺えた。
「あ、起きた。店長、お客様です」
猫はぬっと買い物カゴの中を覗くと肉球で器用にレジを打った。
「……これ値段合ってるんですか?」
「店長はお金の計算だけは間違えませんよ。ね、店長……痛っ!」
無警戒に顔を寄せた店員が引っ掻かれた。化け猫らしさすらないただのデカい猫にしか見えないが、俺の十の位以下切り捨ての適当暗算と数が近いので多分合っているのだろうと信じ、金を払って店を出た。
「サク、シャル、おかえり」
「アルマ……世界は広いな」
「え? あぁ……そうだな?」
俺の島にも働く猫が現れたりするのだろうか?
「次どうする?」
「サクは行きたい店はないのか?」
「そうですよ兄さん、兄さんは何か欲しいものはないんですか?」
両側から顔を覗き込まれ、肩と腰にそれぞれ腕を回され、手を握られる。一時は忘れていられた腹の疼きを思い出し、俺は今までの健全なお出かけに似合わない淫らな願いを呟いた。
「靴を履いたまま靴を履けそうですね」
「余裕だろうなぁ」
俺達が履いているのは分厚いブーツなのになと笑い合っていると、不意に店員の尻尾が視界の端で揺れているのに気付いた。彼に視線を向けると、信じられないことに試着室を覗いていた。
「何を……してるんだよこの変態っ!」
「ひゃんっ!? し、尻尾引っ張るなんて……それでも同じインキュバスですか!?」
「覗くなよこの変態店員! 店に言い付けるぞ!」
「言えばいいじゃないですか」
堂々とした店員の態度に気圧される。まさかこの島では覗きは合法なのだろうか、いやそんな馬鹿な、しかしこの島の魔王は変な奴だからな……それに俺はあまり騒ぎを起こしていい立場ではない。今回は見逃そう。
「アルマは俺の夫なんだからな」
「独り占めはよくありませんよ」
「結婚してるの! 独り占めして当然だろ」
店員と言い争っていると試着室からアルマが出てくる。今まで着ていた服と印象はそう変わらないが、アルマいわくこちらの方が着心地がいいらしい。ネメシスの奴、安物を適当に渡したと見える。
「わ……! 似合うよアルマ、ぴったり!」
「そ、そうか? ありがとう……これにしようかな」
「それにする? 分かった、払っとくよ」
俺達自身は金を持っていないが、ネメシスに自由に使っていいと渡された財布がある。彼には世話になりっぱなしだ。
試着室の中へ戻ったアルマを置いて会計を済ませ、色違いの同じシャツやズボンを袋に詰めてもらう。
「お買い上げありがとうございます。系列店にインキュバス向けの店もありますので、そちらもよろしくお願いします」
三件隣にあるのだと紹介され、適当に相槌を打つ。袋を持って試着室の前へと戻り、アルマを待つ。退屈なのかシャルはくるんと巻いた紫髪の先端を指で弄んでいる。
「お客様、お客様」
「なんだよ」
「あぁ……! やっぱり、黒い目をしてらっしゃるんですね。とても綺麗ですよ、もっとよく見せてくれませんか?」
店員はフードを目深に被った俺の顔を覗き込んでくる。シャルも警戒していないし、少し目を見せるくらいいいだろうと思いフードを少しめくった。
「わ……光が入るとより綺麗ですね、真っ黒なのに宝石みたいに輝いて……どうして黒いんですか?」
適当に返事をしていると不意に店員の手が腰に触れる。
「いえ、黒い理由なんてどうでもいい……美しいその瞳をベッドの中でじっくり見たいと……痛いっ!」
「それ以上は許しません!」
シャルが厚底ブーツのかかとで店員の足を踏みつけ、俺との間に割って入った。猶予を与えていたなんてシャルらしくない、以前までなら俺に触れた全てを消そうとしていたのに。
「よしよし……成長したなぁ」
「兄さん? ありがとうございます」
「お二人共、独占欲の強いインキュバスですね」
店員は呆れた顔で俺達から数歩離れる。まるでもう狙っていませんよと示すように。
彼の言動からインキュバスは性欲に忠実で貞操観念がないのが常識だとよく分かる、前世の記憶持ちの俺や俺一筋のシャルには不愉快な常識だ。
「サク、着替え終わったよ」
「アルマ。終わった? じゃあここ入れて」
袋にアルマが脱いだばかりのまだ温かい服を入れる。この服の分の値段も一緒に払っておいたので、後は、もう店を出るだけだ。
「早く行こっ」
「またの来店をお待ちしております~」
頭を下げた店員に一応会釈だけは返し、足早に店を出た。アルマは俺の無愛想さに不思議そうな顔をしているが、理由が分かっているシャルは対照的にくすくすと笑っている。
「……顔を隠しているのに魅了してしまうなんて流石兄さんです」
「あぁ、気付いたら早めにゆるーく引き剥がしてくれ」
「そっちの方がよかったですか? 分かりました、次からそうしますね」
「次はシャルの用事だな。何階だっけ?」
シャルに手を引かせて手芸用品店に到着。売ってある布が見慣れない模様をしていること以外、前世と大して変わりはない。
「手芸かぁ……アルマ、興味ある?」
「いや、俺の手では無理だろう。店に入るのも難しそうだ、俺はここで待っておくよ」
この店の商品棚の隙間は狭く、アルマはカニ歩きをしたって入っていけそうにない。残念だがと手を振り、シャルの後を追った。
「編み物とかもあるけど、お前は裁縫が好きなのか?」
「今のところは……」
「そうか。ぬいぐるみが好きなら羊毛フェルトとかいいんじゃないか? あるかな」
「……詳しいんですね、兄さん」
前世でも手芸には興味がなかった。しかし自然と入ってきた大まかなジャンルは分かる、何も知らないシャルよりは詳しいとなってしまう。
「俺もあんまり知らないけど……本とか買ってくか? 教えられる奴いないだろうし」
「カタラさんが教えてくれましたよ?」
「並縫いだけだろ? しっかりしたもん縫うなら本返しとか覚えないとな」
シャルが俺を尊敬の眼差しで見つめているが、今のはただ小学校の家庭科で習っただけの話だ。
「えっと……何作りたいんだっけ」
「ぬいぐるみのお洋服と……あと、ぬいぐるみも作りたいです! それと彫刻や粘土もやってみたいです、兄さんを作りたいんです!」
「……そ、そうか。彫刻や粘土は、また別の店かな」
昨日ネメシスと話したことが早速現実になりつつある。まずいな、自分の彫刻作品を部屋に置かれるのは嫌だ。なんとか止めなければ。
「あ……兄さん、この布欲しいです」
「あぁ、欲しいだけ切ってもらうタイプだな。待ってろ、店員さん呼んでくる」
シャルをロールの布の前で待たせ、店員を探してさまよう。見つからなかったのでレジの方へ行くと大きな猫が眠っていた。
「あれ……? 店員さーん?」
レジの奥のバックヤードの方へ声をかけるとエプロンを着けたインキュバスが走ってきた。
「あっ、店長また寝てる……お待たせしましたお客様、どうされましたか?」
「あ、あぁ……布、欲しいんですけど、こっちの……」
シャルの元まで案内し、必要な分の布を切ってもらう。
「シャル、他に欲しいのは?」
「この糸と……あと、この針も」
「こちらの布に使うのでしたらもう少し太い針と糸の方がいいかと……」
買い物カゴは俺が持って、商品探しは店員とシャルに任せよう。
「……それにしてもお客様は綺麗な指をしてらっしゃいますね、細くて長くて……器用そうです。ぜひ、今晩にでも、私にその器用さを教えてくれませんか?」
「うちの弟口説かないでください!」
油断も隙もない、これじゃ淫魔呼ばわりされても仕方ない。買いたいものは全て集まったようなのでレジに戻る。
「……あの、会計してくれませんか?」
「あ、すいません私は会計出来なくて……店長、店長お客様ですよ、起きてください」
インキュバスの店員はレジの上で寝ている大きな猫を揺さぶっている。不機嫌そうに揺れる縞模様の尻尾は二本伺えた。
「あ、起きた。店長、お客様です」
猫はぬっと買い物カゴの中を覗くと肉球で器用にレジを打った。
「……これ値段合ってるんですか?」
「店長はお金の計算だけは間違えませんよ。ね、店長……痛っ!」
無警戒に顔を寄せた店員が引っ掻かれた。化け猫らしさすらないただのデカい猫にしか見えないが、俺の十の位以下切り捨ての適当暗算と数が近いので多分合っているのだろうと信じ、金を払って店を出た。
「サク、シャル、おかえり」
「アルマ……世界は広いな」
「え? あぁ……そうだな?」
俺の島にも働く猫が現れたりするのだろうか?
「次どうする?」
「サクは行きたい店はないのか?」
「そうですよ兄さん、兄さんは何か欲しいものはないんですか?」
両側から顔を覗き込まれ、肩と腰にそれぞれ腕を回され、手を握られる。一時は忘れていられた腹の疼きを思い出し、俺は今までの健全なお出かけに似合わない淫らな願いを呟いた。
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