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初めての愛撫

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愛液を滴らせた後孔にアルマの中指が挿入され、左右の尻に人差し指と薬指がそれぞれくい込む。

「ま、曲げて……くちゅくちゅ、して。アルマぁ……」

平均的な人間の陰茎程度の大きさで、陰茎とは違って関節のある骨が入っている。つまり、陰茎よりも繊細に腸壁を愛撫してもらえる。

「倒れてしまわないように俺の腕に掴まっておくといい」

後孔に指を挿入しているアルマの腕に手を添えると、まるで俺が愛撫を強制しているような体勢になった。それに言及する暇もなくアルマの指が曲がる。

「ぁひんっ!?」

太く長く、骨ばった指が腸内で曲がる。俺の倍以上ある指の腹で前立腺を押し、細かく曲げ伸ばしして前立腺をコリコリと転がす。

「んぁっ! あぁあっ! ぁひっ! ひぃいっ!?」

快感のあまり仰け反りそうになるが、アルマの腕を掴んだ手もやはり快感のあまり力が入っており、背を反らしながらもしっかりと掴まってギリギリ倒れずに済む。

「サク? 気持ちいいか? ちゃんと教えてくれ」

「いいっ! きもちぃっ! きもちぃいっ! きもひっ、よしゅぎっ、ぃ、いぅうっ……あぁああっ!」

アルマの分厚い皮膚は貧弱なインキュバスの俺が爪を突き立ててもビクともしない。手を滑らせて仰け反った身体を後ろに倒してしまいそうになると、アルマはもう片方の手で俺の腕を掴んで引き戻してくれた。
大きく強靭な身体には何の遠慮もいらない、全力で甘えて全力でよがれる。

「力加減は? これでいいか? もう少し弱くするか? 強くするか?」

「ちゅよくっ、ちゅよくぅっ! ぐりぐりって、ぐりぐ、りぃいいっ! ぃっ、ぐぅうぅううっ!」

僅かに指の力が増し、俺は情けなく開脚してガクガクと腰を振り、精液を撒き散らしてアルマの顔から胸元までを汚した。

「ぁ、あっ、ぁひっ、はひぃんっ! ごめっ、なひゃ、あぁああっ! イくっ、イくうっ! イくぅううっ!」

がに股で痙攣しながら射精し、自分の穴をほじくる手の腕をぎゅっと掴む。情けない俺をアルマは愛おしそうな目で見つめてくれている。

「んゃあぁああっ!? イった! イったぁっ! イったのぉっ! んぅうっ、ん、ぁあぁっ! ぁ、は、ぁっ、あぁーっ!」

絶頂したばかりでもアルマの指の動きは変わらない。大きく開脚した俺の後孔をほじくり、ぐちゅぐちゅと恥ずかしい水音を立てている。時々空気が入ってぐぽっと更に恥ずかしい音も鳴り、空気の玉が腸を動くような感覚に喘いだ。

「んっ、うぅうぅぅっ……! ふぅっ、あぅぅっ……」

射精してしまえば腹が減る。俺はアルマの腕を強く掴んで押し返しつつ、絶頂しないように耐えようとした。

「……サク?」

「ふぅっ、うゔぅっ……ぅ、あっ、はぁぅっ……」

足を伸ばして閉じればそれなりの抵抗になると分かってはいるが、脳までバチバチと響く快楽により俺の足は勝手に情けなく開脚し、ガクガクと震えて弱点を触らせたがる。足が開くのも膝が曲がるのもどうしようもない、爪先立ちで腰を浮かそうとするのが最後の抵抗だった。

「……あまりよくなさそうだな、もう少し強くする。痛ければ言えよ」

「ぁ、うっ、ぁ……?」

絶頂に耐えることばかり考えていてアルマの言葉を理解することも出来ないで、会陰を親指で押されるまで必死に呼吸を整えようとしていた。

「んひぅっ!?」

人差し指と薬指で左右の尻肉を支え、中指で直腸から前立腺を愛撫しつつ、親指で会陰から前立腺を押し上げる。

「んゔぅううっ! イぐっ、むりむりイぐぅぅっ! ぁ、ひぃいっ! イっだのっ、イっだのぉっ、やめてっ、もぉイっちゃらめなのぉっ!」

射精への恐怖から首をぶんぶんと横に振りながら絶頂を嫌がる。

「サク? 嫌なのか? 頭を振るな、危なっ……!」

足を百八十度開脚し、内腿を正面に見せつけたまま、爪先立ちの俺はバランスを崩して倒れかけ、アルマに胴を鷲掴みにされる。

「ひぐぅっ!?」

腕を掴んでいたのに腹に手を移したのはきっと、俺が自分の体重を支えるのに俺の腕は弱すぎると思ったからだろう。だからアルマは俺の下腹に親指を押し込むように腹を掴み、もう片方の手で愛撫している俺の前立腺を刺激した。

「あ、ぁへっ、ひ、ぃっ……」

腹を掴まれた絶頂で精液ではなく潮を吹いた。俺はそれまで押し返していたアルマの腕をぎゅっと掴んで引き寄せ、ガクガクと揺れてしまう腰を止めようと思うことすらやめた。

「イ……イかしぇてっ、もっとイかせてぇっ、今のよかったぁっ、今のっ、今のもっかいっ!」

「……嫌なんじゃなかったのか?」

「イかせてっ、イかせてよアルマぁっ、アルマおっきい手でおよめさんイかせるのぉっ、早くイかせてよぉっ」

「…………腹を掴んだのが気に入ったのか? 少し強く押さえてしまったなと反省していたが……気に入ってくれたならよかったよ」

先程は咄嗟の動きだったが、今度は丁寧にアルマの親指は俺の腸を体外から探り、的確に前立腺を押した。

「イぐぅうっ!」

「やはり腹を押すのがお気に入りなんだな、サクは……俺は少し怖いけれど、頑張るよ。中からも弄ってやる、好きなだけイけよ」

「んぉっ!? ぉ、ほぉっ! イぐっ! イぐイぐイぐイぐぅうぅっ! もっひょっ、もっひょイぐのっ! イぐっ! んぁああっ! イっでりゅっ、イっでりゅのにイぐぅぅっ!」

がに股で震える足の間には腸液で水たまりが出来ていた。アルマの腕は俺の精液と潮でドロドロに汚れていたし、空腹が危険な域に近付いていく感覚もあった。
しかし、そのどれもがアルマの手で絶頂させられる快感を止めるほどとは俺には思えず、アルマの手を掴んで甘え続けた。

「あ、あぁーっ!? ぐりぐりっ、ぐりぐりしゅきぃいっ! しょこっ、しょこ弱いのぉっ! しゅぐイぐぅううぅっ! んっ、んぉっ、ほっ、しゅきっ、しょこれイくのしゅきぃぃっ……! ひっ、ひぅっ、うぅっ」

勃起する余裕もなくした陰茎から尿のように精液を垂れ流し、命が削れていくような感覚すら快感と捉え、アルマの腕に爪を立てる。

「……サク、そろそろまずい。手を離すよ」

腕を掴んでいる俺の手なんて存在しないかのようにアルマは手を引いた。

「んぁあああっ! ぁ……あ?」

指が抜けていく際に擦れた腸壁の快感に誤魔化され、アルマの手を引き止められなかった。突然解放された前立腺は刺激が消えた状況を異常だと感じ、下品にもぷしゅっと腸液を漏らし、不格好に開いた足を震わせながら快楽を求めた。

「にゃ、に……にゃんれぇっ、なんれやめるのぉっ? イかしぇてよぉっ、アルマはおよめさんイかせなきゃらめなのぉっ」

呂律の回らない口で甘えを紡ぎ、膝を曲げて開脚した足をそのままに腰をわざと揺らし、性器を情けなくぶるぶると揺らした。

「んぁっ、ぁ、はぁっ、アルマっ、アルマほらぁっ、俺のここほじくってぇっ、アルマの指いいよぉ、アルマの指すきぃ、ぐちゅぐちゅ欲しいっ、ぐちゅぐちゅしてぇ」

「サク……気に入ってくれたのはありがたいけれど、これ以上出したら危ないだろう?」

「やぁんっ、イきたいっ、出したいのぉっ、もっとイきたいっ」

アルマはワガママを言う俺にため息をつき、地面と平行になっていた俺の太腿を鷲掴み、俺を持ち上げる。

「アルマぁ? きいてた? 俺イきたいの、だからアルマ俺イかせるの」

「……ふふ、聞こえていたよ、俺の可愛いお嫁さん。サクの言うことならなんでも聞こう」

アルマは掴んだ俺の太腿を俺の腹に沿うように曲げる。太腿が腹にピッタリつくようにされると息苦しくなったが、後孔に触れたものの味を感じて不満が吹っ飛んだ。

「あ……! 入れてっ、それ入れてアルマぁっ! 早く入れっ、ぁあぁあああっ!?」

すぐに後孔に染み込んだ先走りの汁の甘い味に興奮して思考が止まり、アルマが俺を落とすことで巨根に俺を貫かせた衝撃で思考の再開が遅れる。

「ぁ、あぁあっ……! は、ぁっ……ぁ、あ、ん、んぅっ、ふぅぅ……しゅき、これしゅきぃぃ……」

「気持ちいいか? サク。美味いものも飲ませてやるからな」

本能でアルマにしがみついて肉棒への愛を囁く。それは思考の必要ない言葉で、今の俺にはアルマの声は聞こえてすらいなかった。
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