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腰周りは重点的に

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二度の射精を終えてベッドに横たわる。

「ん……」

軽く下腹を撫でる。くぅ……と食事の催促の音が鳴る。査定士は俺が腹を減らしているのを察し、口に溜めていた俺の二発目の精液を俺に飲ませた。

「……っ、ん、ん、ぅう……」

他人の精液なら美味しく感じるし、多幸感まで覚える。それなのに自分の精液には不快感しかない、不思議だ。

「けほっ……」

「大丈夫? 吐いちゃダメだよ」

「自分の飲みたくない……おじさん、おじさんのちょうだい……?」

「あげたいのはやまやまなんだけどねぇ……もう歳だから体力があまりないんだ。もう少しサクを気持ちよくさせてあげたいんだよ、出してしまったらそういう訳にもいかなくなるから……分かって欲しいな、サク」

歳上の包容力に甘えて幼児退行でもしてしまったのか、俺は頬をぷうっと膨らませた。

「分かってるよ……そんな本気にしないでよ」

「ふふ、ごめんね。さぁ起きて……鏡を見て、可愛いよ」

査定士に言われるがままにベッドの端に座り直し、むすっと拗ねた自分の顔を見る。可愛い造形だとは思うけれど自分の顔に可愛いと言えるほどナルシストにはなれない。

「……よしよし」

背中を査定士の腕に支えてもらっている。肩に頭を寄せて頭羽を揺らすと彼は俺の額に頬を擦り寄せて愛情を表してくれる。

「サク、これを」

俺が自力で体を起こしていられるようになると査定士はコップを取ってきた。

「出してしまいそうになったらここに受け止めるんだよ。自分のはまずいと言うなら後ろから入れてあげるからね」

「……後ろでも味分かる」

「おや……そうか、単純な味覚じゃなくて、魔力の味だものね。ごめんごめん」

「…………まぁ、口よりはマシだからお願いするけど」

受け取ったコップを性器に近付け、前世でやった検尿を思い出してため息をつく。

「おじさん次は何するの?」

「何しようかなぁ、サクは可愛いからねぇ」

迷っているような口ぶりだが既に次のプレイは決定しているようで、査定士は俺の背後に腰を下ろした。鏡には俺の肩越しに彼の楽しそうな顔が見える。

「……ん」

背後から脇腹を撫でられ、くすぐったさで吐息が漏れる。

「ん、ぅっ……おじさんっ、そんな……ぁっ、くすぐる、みたいなの……やだっ」

指の腹を当ててすりすりと優しく撫でられ、背中を中心にゾワゾワと鳥肌が立つ。

「ぁ、はぁあっ……ゃ、ちゃんと、してぇ……!」

「ちゃんと? どうして欲しいか具体的に言えるかな?」

「もっと……気持ちよくっ……」

「どこをどうして欲しいのか具体的に言えないと、私の感覚になってしまうよ?」

「いいからっ、おじさんのやり方でいいからぁ……ぁぐっ!?」

査定士は俺の腹の前で手を組み、俺の下腹を強く圧迫した。査定士の体と手に挟まれて俺の腹が潰されていく。体内では腸壁同士が擦れそうなくらいになってしまっている。

「んっ、んんっ……ぅあぁっ……ぁ……はぁっ、はぁっ……ひんっ!?」

圧迫が終わり安心して息を吸っていると臍に指が挿入された。

「ん、ぁあ……ゃ、おへそ、いじっちゃ……だめぇ……」

臍の奥深くにまで入り込んだ中指は内壁の柔らかい皮膚のシワを伸ばすように丹念に撫で回す。ぐっと押し込まれると呻いたような醜い声が漏れる。

「お臍、気持ちよくないかい?」

「いい、けど……ぉっ、ふ……ぅぅ……変な声出ちゃうから……」

「いいよ、どんな声でもサクの声だ。愛らしいに決まっている」

「んぉっ……ほっ、ぉおっ……らめっ、そんな押したらぁっ……んっ、くぅぅっ……ふぅっ、うぅう……」

ぐっ、ぐっと腹を押される度に腸壁全体がきゅんとときめく。陰茎に当てたコップの中にとろとろと精液が零れていく。

「押したら?」

「おしっ、たりゃ……ぉぐっ……ん、んんっ……奥、とかっ……きゅんきゅん、しちゃう……」

「そう、きゅんきゅんしちゃうんだね。それがどうしてダメなの?」

「…………わかんない」

「分からないかぁ……なら、もう少しだけしてもいいかな?」

低い声にほだされて頷いてしまう。査定士の中指は俺の臍に潜り込んで細かく曲がり、臍を拡げるように中へ潜り込もうとする。

「んっ、うゔぅっ……ふゔっ、うぐぅっ、うぅっ……!」

臍への激しい愛撫に汚い声を出してしまう。膨らんだ陰茎を突っ込んだコップの底は既に白い液体で見えなくなっていた。

「んっ……うぅっ……ふぅう……イくっ、おじさん、イっちゃう…………ぅ、あ……?」

「コップがあるとはいえ、イくまではやらない方がいいだろうね。射精してしまったらお腹が空くんだろう? 射精させないから安心してね」

臍から去った査定士の手は俺の胸を鷲掴みにする。指は的確に乳首を避けているのに背後から胸を揉まれるだけで感じてしまい、今度は甲高い声が出る。

「ぁ、んっ、あぁっ、ぁんっ、んんっ……やらっ、なんでぇ……なんで乳首避けるのぉっ!」

「乳首は敏感だから気持ちよくなっちゃうだろう? 気持ちよくなって射精してしまったら、お腹が空いてサクは自分の精液を飲まなければいけなくなるんだよ。飲みたくないんだろう?」

「ないっ、け、どぉ……」

平たい胸を揉んでも脂肪や筋肉はつままれない。揉みほぐされるのは皮だ、胸の皮をつまんで引っ張られて揉まれて伸ばされる。

「ひぅっ……く、うぅっ……」

胸を揉まれれば自然と乳首にも皮の伸縮や振動が伝わる。

「……っ、飲む、飲むからぁっ、イけない方がやだっ、出したのちゃんと飲むから乳首弄ってイかせて!」

じんじんと痺れるように痛くなってきた乳首を弄り回して欲しい欲望に勝てず、胸を突き出す下品な姿を鏡に映してねだる。

「ふふ……具体的に言えたね。それじゃあサク、私の首に腕を回してくれるかな?」

「うん……」

つるんとした腋を晒し、査定士の首に腕を回す。査定士は中指で胸の下から乳首がぷるんっと揺れるように弾いた。

「ひんっ……!」

査定士の両手が胸を覆う。四本の指は胸に当てて、中指がトントンと軽く乳頭を叩く。

「……っ、く、ぅっ、あ、ぁっ、ぁ、あ、ぁっ……!」

左右でリズムが違う。査定士の足の間で腰をくねらせても手に入る快感は変わらない。

「トントンっ、トントンやだぁっ……カリカリして、カリカリぃっ……」

「そうそう、そうやっておねだりは分かりやすく言うんだよ」

短く綺麗に切られた爪の先端が乳頭を優しく引っ掻く。

「んっ、あっ、あ、ぁっ、あぁっ、あぁあっ!」

査定士の首に腕を絡めたまま反り返り、腰を浮かせてカクカクと揺らし、コップの中に精液を吐き出す。

「んゃあぁんっ! イくっ、乳首イくぅぅっ! イってるっ、ぁあぁあっ、あぁーっ! ぁひぃいんっ!?」

突然乳首の根元をぎゅうっとつねられて絶頂を迎え、コップに溜めた精液が縁から溢れる。

「おっと……溢れてしまったね」

査定士は力の抜けた俺の手からコップを奪う。

「約束だよサク、後ろから飲ませてあげるね」

鏡を見れるように頭をベッドの端側にしてうつ伏せに寝かされる。俺は査定士に言われるまでもなく腰を持ち上げ、尻尾の先端で穴を拡げて快感をねだった。
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