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兄弟と3P

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呆然と立ち尽くすネメシスの目の前で、メイド服を着たまま正常位でネメスィに抱かれる。

「んっ、んぅぅっ……あぁあっ! ぁんっ! あぁっ! ひぁっ!」

平手打ちの振動を受け続けて焦らされ、熟れ切った前立腺が硬い肉棒にごりごりと擦られる。ネメスィの陰茎が俺に出入りする様子はスカートに隠れて見えない。

「んぁああっ……ねめ、しぃっ」

「……ご主人様、じゃないのか?」

「ぁ……ご主人様っ、ごしゅじんっ、しゃまぁっ! ぁ、あっ、ぁあっ、あっ! はげ、しぃっ、ひぃんっ!」

粗相をして折檻されるメイドという設定で抱かれていたのだと思い出し、主人役のネメスィの金色の瞳を見つめて媚びる。

「ごしゅっ、じんしゃまっ、ごしゅじんさまのぉっ、きもちぃっ……! いいとこっ、ごりごりしてぇっ、イくっ、もぉイっちゃうぅっ!」

顔の横でシーツを掴んで、ネメスィの腰に足を絡ませて、絶頂へと昇ったその瞬間にスカート越しの太腿に平手打ちを受けた。

「イっ、ひぃいいんっ!?」

絶頂に叩かれた快楽が重なって想定異常の快感が俺を襲った。下腹は重く熱く痺れ、腰はガクガクと震えてしまう。

「お前は雑巾を俺に投げた詫びとして身体を差し出しているんだったな? 俺がお前の穴を使ってやるだけで、お前が俺に気持ちよくしてもらうんじゃない。履き違えるなよ、無礼な使用人」

「ひゃ、いぃっ……ごめ、なひゃい……俺が、ごひゅじんひゃまを……よく、しましゅっ」

「……もっと締めろ」

「ひゃいっ……ぃっ、ぁ、ああぁっ……」

穴に意識を向ければ絶頂直後で痙攣する腸壁の快感の解像度が上がる。締め付けるなんてまだ無理だ、悶えながらそう説明すると今度は尻を叩かれた。

「ぁひぃいんっ!?」

スカート越しの平手打ちにより前立腺と腸壁には振動という名の快感だけが伝わり、表面の痛みによって穴が締まり、幾重にも重なった快楽によって俺はまた絶頂に至る。

「ん、ひぃっ……イっちゃ、たぁっ……」

「またイったのか、堪え性のない使用人だな。まぁ締め方は分かった」

「ふぇ……? ゃ、あぁんっ! ひぃいんっ!? んゃあっ、叩きながらっ、動くのりゃめぇえええっ!」

ネメスィは俺の身体を折り畳むようにし、真上から杭を打つように陰茎を押し込む。その抜き挿しを行いながらネメスィは俺の尻を叩く。締め付けが強くなってしまう穴を擦り上げられるのだ。

「ぁひぃんっ! イくっ、イっ、ぐぅうううっ!? ぅあっ、あぁあっ、イくっ、ずっとイくぅぅうっ!」

「……っ、はぁ……動きにくい、な……」

ぎゅうっと吸い付いた腸壁をめくるかのようにすぼまった穴を掘削される。快楽のあまり仰け反ればネメスィに体重で押さえられ、腹も胸も自らの足で圧迫する体勢で抱かれる。

「イぐっ、イぐイぐぅぅっ……! ぁああっ! ひっ、ぁあ……」

「キツい……はぁっ、サク……いや、無礼な使用人、出すぞっ……!」

「ぅ、あっ……! ん、んん……おい、ひ……」

熱い精液がドロドロと腹の奥へ流れていくのが分かる。目を閉じて甘い吐息を漏らし、俺の中を堪能しているネメスィの顔がよく見える。

「…………いかが、でしたかぁ? ご主人様ぁ」

「ん……? あぁ、なかなか優秀だったな……」

「んぁっ、ぁ、ぬけ、て……! ひぅぅっ!」

萎えた陰茎ですら吸い付く腸壁がめくれていく。上品な長いスカートの中でぢゅぽんっと下品な音を鳴らし、足をだらしなく開いたまま仰向けで横たわる。

「はぁ、はぁ……」

ネメスィは俺の腰の横に足を伸ばして座り、天井を見上げている。のんびりと快感の余韻に浸る俺達をじっと見つめているネメシスに気付き、彼に見せていたことを思い出す。

「ネメシス……おいで」

うつ伏せになって手招きをするとネメシスは遠慮がちにベッドの端に腰掛けた。

「どうだった? 俺、嫌そうだった?」

「全然……」

「たまには叩かれたいんだ。叩かれたい気持ちを理解してくれとは言わないからさ、見てないフリくらいはしてくれよ」

ネメシスは深いため息をついて頷く。もう少しこちらに来るように言い、彼の太腿に顎を置く。

「……勃ってるじゃん」

「こ、これはっ……サクがそんな格好するとは思わなかったから。貞淑に、真面目に働くべきその服装で……あんなに喘いで。スカートに隠れてあんな音立てて……勃っても仕方ないだろ」

「へー……ネメシスは女装好きかぁ」

「ち、違うっ……」

照れるネメシスのズボンの留め具を外し、下着をズラして陰茎を露出させる。彼は赤くなった顔を隠そうとするばかりで抵抗はしない。

「興奮したらちゃんと勃つようにしたんだな」

「あ、あぁ、うん……お兄ちゃんほどじゃないけど、身体は人間にかなり近付けてみたんだ。変かな」

「んー……匂い変わった。美味しい雄の匂い……」

「……自分から誘うの苦手なんて言ってたくせに、上手いよ……嘘つき」

「インキュバスだもん。テンション乗ってりゃ本能が勝つの」

指の背で軽く陰茎を撫でてやるとネメシスは顔を隠すのをやめて俺を見下ろした。俺は右手でネメシスの陰茎を握り、左腕を首に絡め、彼の耳を舐めた。

「……何? 僕は君と違って耳なんか舐められてもなんともないよ」

「ん……俺の気分上げるため。萎えること言うなよ。ネメシス……なぁ、スカートの中であんな音立ててってさ……俺、どんな音立ててた? ずぼずぼ? ずぽずぽ? にゅぷ? なぁ、どんな音?」

「……っ、じゅぷじゅぷって……口でしゃぶるみたいな、水っぽい音……」

「…………俺、ぐしょ濡れだったもん。今もだけど……ネメシスもその音立てたい?」

右手で陰茎を緩く握り、ゆっくりと扱く。じわじわと焦れったい快感にネメシスはいつまで耐える気だろう。

「あ、先に本当に口でしゃぶったらそんな音なのか確かめてみようか」

耳元で囁くのをやめて両手は自分の姿勢を支えるのに使い、長い舌の先端を鈴口に押し付け、溜めていた唾液を伝わせる。

「…………サク」

ネメシスの手が俺の頭の上に乗った。頭羽を揺らして許容を示すと彼は俺の頭を押さえ、喉奥まで陰茎を飲み込ませた。

「んゔぅっ……! ふっ、んぐっ、んぅうっ……」

唇が陰茎の根元に触れ、鼻もその少し上に押し付けられる。鼻腔を犯す性器付近の匂いと、僅かな頭の上下すら許さない無自覚鬼畜な押さえ方に興奮を高める。

「……お前も乱暴にするんだな」

「…………うるさい。羽を掴んでないんだからお兄ちゃんよりマシだよ」

休憩を終えたネメスィが傍に寄ってきたようだが、ネメシスに頭を押さえられて周りの様子を見ることはできない。

「おいサク、尻を上げろ」

パンっと尻をぶたれて喉を締めるとネメシスの手がピクンと動いた気がした。

「ふぁ、いっ……」

顔はネメシスの股間にうずめたまま、腰だけを高く持ち上げる。まるで猫が伸びをするような姿勢だ。

「ちょ、ちょっとお兄ちゃんっ! 今は僕の番なんだけど!?」

「黙れ、俺の番はまだ終わってなかったんだ」

スカートをめくり上げられたかと思えば、ネメシスの陰茎をしゃぶって興奮し震えていた穴が再びネメスィの陰茎で埋められた。

「んゔぅううっ!? んっ、んくぅっ、んんっ……!」

「ちゃんとしゃぶってやれよ、サク。俺の大事な弟だからな、噛んでやるなよ」

「大事…………えへへ………………あっ、サク、サク喉に集中して、お兄ちゃんより先に喉でイかせてあげるからね!」

俺の頭を掴んで持ち上げたネメシスはネメスィに対抗するように膝立ちになった。俺は自然と四つん這いになり、ネメシスまで腰振りを始めたから前後から穴を犯されるようになる。

「んっ、んぐぅっ、ふ、ふぅっ、んんん……」

精液を搾り取るための器官を二人の勝手に使われる。なかったはずの被虐欲が満たされた俺はネメシスの腰に腕を絡ませ、ネメスィの太腿に尻尾を絡ませて彼らへの愛情を示した。
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