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夢でダメなら

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夢は何でもアリだ、四人のシャルと前戯するなんて。

「苦しくないですか? 兄さん」

「ん、んぅう……」

仰向けになって上を向き、頭上に座ったシャルの陰茎を咥えている。咥えられているのは亀頭だけだが、精液をもらうために必死に舐めている。

「ん……兄さん、上手いですね」
「左手はちょっと緩いような気がしますよ」

左右居るシャルの陰茎を扱いているが、やはり利き手ではない左手は上手く出来ていないようだ。

「ん、ぅっ……うぅっ」

舌を口外に出してでも陰茎に巻き付けて扱く。先程胸にかけられた大量の精液の匂いが俺を発情させているのだ、媚薬効果も発揮しているのか乳首も疼いてきた。

「何ですか? 兄さん、引っ張って……」
「……また胸して欲しいんですか?」

片手で扱いている巨根達を引っ張り、胸に押し付ける。胸に触れさせるとシャル達は自分から腰を揺らし、再び俺の胸を自慰に使い始めた。白濁液に包まれてズクズクと疼く乳首に擦れた瞬間、俺は腰を浮かせて仰け反った。

「んゔうぅううんっ!? んっ、んぅううっ!」

左右のシャルは少し浮いてしまった俺の胸を押さえつけ、自分達の自慰の道具にする。俺に興奮していると示す荒い呼吸が聞こえている。

「んっ、ふぅうんっ、んぅうぅんっ!」

硬く尖った乳首をシャルの陰茎でコリコリと弄るのが気持ちよくて、ガクガクと痙攣しながら射精してしまう。大きく開脚して震える俺の下半身には愛撫はない、足側にも一人いるはずなのに何もしてくれない。

「ん、んぅ……ん、ふぁっ……はぁっ、ぁあっ!? ゃ、乳首ぃっ……!」

足側に居るシャルにねだるため、一度陰茎から口と手を離し、乳首を弄られながらではとても話せないので手で庇う。

「……シャル、シャルも勃ってるだろ?」

「兄さん……僕のも抜くの手伝ってくれるんですか?」

既に三人に囲まれていたから遠慮していたのだろうか? 可愛い奴だ。

「あぁ、お前はここ使ってくれ」

腰を持ち上げて尻尾で後孔を拡げて見せる。恥ずかしさで顔が真っ赤になったが、足側のシャルが寄ってきてくれたので羞恥分の収穫はあった。

「はやくぅ……シャル、入れて」

俺の足の間に来てくれたシャルの腰に足を絡ませ、陰茎に尻尾を巻き付けて引っ張る。シャルは俺の腰を掴んで後孔に陰茎を押し当て、挿入せずにそのまま擦った。

「ひぃんっ!?」

ぐしょ濡れの後孔からの潤滑油を使い、俺の尻に陰茎を挟ませて扱いている。

「んぁっ、ひ、んんっ……ゃあんっ! なんでっ、やらぁっ、入れてよぉっ!」

頭上と左右のシャルは無言で俺を見下ろし、くすくすと笑っている。

「シャルっ……!? なんで、なんで入れてくれないんだよっ!」

「兄さんはこれでも気持ちいいでしょう?」

後孔の縁を亀頭で擦り、くちくちと音を立てる。

「やだぁっ! 入れて! お願いシャルっ……欲しいの、お腹おかしくなっちゃう……」

「欲しそうにしてますもんね……ほら、ちゅうーって吸い付いてます。ふふっ、入っちゃいそうですね」

後孔の入口付近が盛り上がり、シャルの陰茎に吸い付いている。唇を突き出すように膨らんだそこを構わずに陰茎で擦られる、後孔の吸い付きの力は弱いらしい。

「ひぃぃんっ! や、ぁああっ……! いやぁっ……入れてよぉっ」

「泣かないでください兄さん」
「入れる以外なら何でもしてあげますよ?」
「どこに何されたいですか?」

黙っていた左右と頭上のシャル達が俺の眼前に陰茎を突き出して尋ねる。

「そ、れっ……それ、入れてっ……!」

「口ならいいですよ?」

「下っ! 下に入れて欲しいのぉっ……なんで入れてくれないんだよっ、なんでいじわるするんだよぉシャルぅっ!」

顔に三本の陰茎が触れる。匂いを嗅いで発情し、どうして俺が夢の中で四人のシャルに前戯だけで焦らされているのか分からなくなる。

「ふぅっ……ふぅぅ……なんでぇ……どうやったら入れてくれるんだよシャル、何すればいいのか教えてくれよぉっ……何かさせたいんだろ?」

「兄さん、下に欲しいなら起きたらいいじゃないですか」
「はい、起きて、僕に跨がればいいんです」
「夢の中では入れられません、ごめんなさい」

「じゃあ起きるっ、起こして、お願いっ、もう腹どうにかなりそうなんだよぉっ……」

「……本当に起きますか? 本当に僕とセックスするんですね?」

シャルの問いに首が取れてしまいそうなくらいに首を縦に振った。すると四人のシャルが一斉に俺の顔の傍に顔を寄せ、八つの紫の瞳を見開いて俺を見つめた。少し怖くなって何も言えずに見つめ返すと、シャル達は四人同じ笑顔で「約束ですよ」と声をピッタリ重ねて言った。



暗闇の夢の世界から明るい現実世界に戻ってきた。

「ん……ぅ……?」

しっかりシーツにくるまっていた俺のズボンはぐしょ濡れだ。夢精と腸液で中がドロドロになっている。

「ふぅっ……ふぅっ……シャル、シャルぅ……」

隣に寝転がっているシャル以外何も見えない。両足をピッタリと合わせて縛られ、背中の後ろで手首も拘束され、猿轡まで着けたシャルも俺を見つめている。

「なぁ、シャル……しよ? していいよなぁ……お腹減った、お腹減って死んじゃう……」

ただでさえ腹が減っていたのに夢精なんてしてしまったらもうすぐにセックスをしないと餓死してしまう。シャルは射精禁止の術をかけてくれていなかったっけ? 解いたのか?

「んー……?」

「いいよな、脱がすぞ」

足をガッチリと拘束されているシャルのズボンを下まで引っ張り下ろすのは無理だ。

「ぁ……おっきくなってる」

陰嚢がギリギリ見える程度まで下ろすのが限界だが、陰茎は出たのでこれでいい。既に勃起している肉棒を舐め、興奮を高める。

「ん、美味しい……入れるな、シャル」

俺が履いているズボンは尻尾を通す穴の下の留め具を外せば尻が露出する特別設計。留め具を尻尾で外し、腸液したたる穴を晒してシャルの上に跨る。

「は、ぁっ……ぁあぁああんっ!」

ぐしょ濡れの尻肉を掴んで割れ目を開き、眠っている間ずっと疼いていた後孔をシャルの陰茎に貫かさた。

「は、ぁんっ……ぁあっ……これぇっ、これ欲しかったのっ……! これ好きなのぉ……」

シャルの腰の上に座り込み、無意識に淫らな発言を繰り返す。

「ん、んんっ……ん……?」

不意に視線を感じてシャルから目線を外す。ベッドから離れた机に肘を置き、じっとこちらを見ていたアルマと目が合った。

「ぁ……!」

すぐに目を逸らされてしまったが、俺は全てを思い出した。アルマにこれ以上ショックを与えたくないからシャルとセックスしないように努めていたことを。
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