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夢の中、四人に増えたシャルに囲まれ手と口で責め立てられ、陰茎をしゃぶっていたシャルの喉奥に射精してしまった。

「はぁっ……はぁっ……ぁ、ご、ごめん……」

俺は足を絡めてシャルの頭を押さえつけ、その上で喉の奥に精液を流し込んだ。苦しかっただろうと足を開いたその時、背後に居るシャルに尻尾の先端を噛まれた。

「んゃああんっ!?」

尻尾の先端のハート型、そのハートと紐状部分の繋ぎ目は皮が薄くなっている。そこを噛まれたら他の部分を握られるよりずっと強い快感を覚える。

「あっ、ひぃっ……! しっぽイくっ、イっちゃうぅっ……!」

足を大きく開いてカクカクと揺らし、脊椎を登る絶頂の電撃に耐える。

「んぁっ! ぁ、シャルぅっ……」

正面に居るシャルが俺の太腿を押さえて開脚したままにされてしまう。陰茎から口を離して微笑んだかと思えば、俺の陰茎を顔で持ち上げて後孔に舌を伸ばした。

「ゃ、あっ、だめっ、そんなとこ舐めちゃだめぇっ! だめだって、ゃんっ!? やぁっ、乳首っ……ひっ、ぃいいんっ!」

後孔の縁の皺の隙間に舌を通すような丁寧な愛撫、敏感な性感帯の入口に染み込む唾液、どちらも俺の抵抗を封じる。

「兄さん、そこに何か欲しくありませんか?」

後孔を舐められる快感に悶えていると乳首を弄っていた左右のシャルが顔を上げ、じっと俺を見つめた。

「べ、べつにっ……」

夢の中でその気にさせられたら、起きた時にシャルに自分から跨ってしまう。アルマにショックを与えてしまう。だからシャルが諦めるのを待たなければ。

「本当に?」
「嘘ついちゃダメですよ」

俺の肩に頬を押し当て、左右の耳に吐息をかけながら指で乳首を弾かれる。右は激しく痛いくらいに強く弾かれ、左は上下に揺れる指が乳頭に掠るだけだ。

「ぁひっ! ひっ! んんっ、やぁああっ……乳首ぃっ……」

いつの間にか尻尾への愛撫が消えている。しかし背後のシャルを気にしている暇はない、後孔を舐められながら乳首を弾かれているのだから。

「兄さんの乳首、とっても大きいですよね」
「ぷるぷるしてて、ピンク色で、とっても可愛いです」

左右同時にきゅっとつままれる。

「んやぁっ! ぁ、あっ……お、ねがいっ……シャル、シャルが気を遣ってくれてるのは分かるけどぉ……それは、ありがとうだけどっ……俺は、セックスしなっ、あぁんっ!」

後孔の縁ばかり舐めていた舌が中に入ってきた。入口付近の腸壁を丹念に舐め解されている。唾液の媚薬効果が出てきたのもあって後孔の入口付近は酷く疼いている。

「にーぃさんっ、ほーら……カリカリーって」
「こっちはぎゅーってしちゃいますよ」

右乳首をカリカリと引っ掻かれ、左乳首をぎゅうっと抓られる。

「ひぁっ、あぁあんっ!? いぃいいっ……! イくっ、やらぁっ、カリカリしゅきっ……乳首イくぅぅっ!」

「あ、イっちゃいましたね?」
「兄さんのイキ顔可愛いですよ」

絶頂してもシャルの指は止まらない、乳頭が取れてしまいそうなほどに引っ掻かれ、乳首がねじ切れてしまいそうなほどに抓られる。

「ぃっ、た、ぁあんっ! やぁんっ、いたいのぉっ、きもちぃっ……ひぃんっ! 今イったばっかのにぃっ……またっ、イくぅううっ!」

「わ、はやーい。流石ですね兄さん」
「もっともっと早くイきましょうね」

「やぁあんっ! イったぁっ、イったのぉっ! 今乳首らめぇっ! 乳首っ、乳首またイくぅっ! ひゃあんっ!? イったばっか、ぁっ、あぁああんっ!」

両乳首に与えられる快感が強過ぎて仰け反ってしまう。

「兄さんっ、兄さん、ほら」

背後に居たシャルは陰茎を露出していた。アルマよりも太く長く、気持ちよさそうなそれに目を奪われる。

「あはっ、兄さん可愛い。仰け反ったままなんて苦しくないですか?」
「兄さんったら……そんなにそれに興味があるんですか? ふふっ」

腹筋や背筋にかかる負担を無視して仰け反ったまま、後ろの景色が逆さまに見えるままにして俺は少しずつ近付いてくる魅力的な肉棒に釘付けになった。

「にーぃさんっ」
「こっちにもありますよ」

乳首を弄っていたシャルに肩を掴まれて元の体勢に戻される。すると膝立ちになった左右のシャルも陰茎を露出しており、至高の雄の匂いが漂ってきた。

「あ……! しゃ、るぅっ……しゃる、シャルぅ……!」

下腹の奥深くが熱く疼く。挿入されたくてたまらない、上も下も犯して欲しい。

「ん……兄さん、突然ぐしょ濡れになりましたよ? どうしたんですか?」

後孔を舐めていたシャルが顔を上げ、俺の正面に正座をして首を傾げる。自分でも腸液が潤滑油として溢れてくるのが分かって、恥ずかしくて、口を噤む。

「兄さん、ほらっ、ちょっと横になりましょう」

背後のシャルに引っ張られて仰向けになる。位置が背後から頭上になったシャルの陰茎が顔の横に揺れる。

「ふふ……じーっと見てますね、恥ずかしいですよ」

雄の匂いがする。カリが高い。ずくずくと腸壁が疼き、腸液が溢れ出す。

「兄さん、ほら、兄さんの大好きなので……」
「兄さんの気持ちいいところ、ごしごししますね」

左右のシャルの陰茎が胸の上に乗る。硬く膨らんだそれを俺の胸に擦り付けてきた。

「はぁっ……兄さんの胸、気持ちいいです」
「すべすべしてて……最高です」

快感を受け入れたシャルの表情はとても愛らしく、とろけた瞳は俺を誘っているように感じた。俺も快感の波に逆らわずに溺れたい。でも、アルマが──

「ぁ……ここっ、ここ、気持ちいいです……!」
「コリコリしたとこに擦り付けるの、すごくっ……!」

陰茎が乳首の突起を無視してずりずりと擦られる。根元からぐにっ、ぐにに……と上下左右に好き勝手に曲げられ、胸全体にびりびりと快感が広がる。

「ゃああっ! 胸っ、俺の胸使うのやめてっ、ゃんっ! ひあぁああっ……!」

「ごめんなさい兄さん、もう少しっ……」
「もう少し、もう少しだけ……!」

俺の胸に陰茎を押し付けて腰を振り、淫らな表情で必死に願うシャルが可愛らしくてもう「やめて」なんて言えなくなる。

「出ますっ……兄さんっ!」
「僕も、もうっ……」

胸が真っ白に染まるほど多くの精液が二本の陰茎から発射された。熱いそれの匂いは俺を狂わせる。

「ぁ、あっ……せーえきっ……いっぱい……」

美味そうな匂いが立ち上る。必死に舌を伸ばして胸にかけられた精液を舐め取ろうとしてしまう。

「兄さんっ、欲しければこっちにありますよ?」

頭上に座ったシャルの陰茎が顔に乗る。正座をした太腿に顔を挟まれ、顔に乗った陰茎から逃れる術を奪われる。

「は、ぁっ……はぁっ、はぁっ……はぷっ、んむ……んんっ……」

大きく口を開けるとシャルは太腿で挟むのを少し緩めてくれて、俺はすぐに首を限界まで上に曲げた。するとようやく亀頭だけは咥えられ、首が苦しい角度で固定されていても幸福感でいっぱいになった。

「兄さん、僕もまだいけますよ?」
「僕もです兄さん、どうしますか?」

左右に居るシャルが再び勃起した陰茎を見せつけてくる。俺はすぐに両手を伸ばし、その巨根を握った。
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