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ぽっこりお腹の中身はなぁに

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うつ伏せになってベッドに押し付けられ、後ろから、いや真上からシャルにひたすらに犯される。後孔にはアルマ以上の巨根を、陰茎には尿道を埋め尽くす長さの尻尾を挿入され、俺の頭や心といったものが壊れていく。

「イっ、んんんぅんんーっ!?」

意識が飛ばない。失神しても失神しても次の突きで起きてしまう。瞬きなのか気絶による暗転なのか、自分でも分からない。

「はぁっ、はぁ……今、何発出しましたっけ……んっ、ん……兄さんの中がよすぎて、腰止まりません……」

快楽を処理し切れなくなった脳の回路が焼け焦げて、頭から煙が上がる。そんな想像さえするほどの快感。

「兄さん、兄さんっ……僕の気持ちいいですか?」

「ぎもぢっ! ぃいいっ! ひ、ぃっ……!」

「誰の次にいいですか?」

「いぢばんっ! 一番イイっ! イくっ、壊れりゅっ、イぐぅうーっ!」

俺の腸壁や尿道壁は太い物を入れられて拡がっているのではなく、擦られすぎて削れているのではないか、そう思えってしまうほどに擦られている。

「兄さん、兄さん嬉しいっ……兄さん、僕のどうですか?」

「ん、んゔっ、ぎもぢぃっ、おっきぃっ……」

「……アルマさんより、旦那さんより大きいですか?」

「おっぎぃっ! ありゅまよりっ、おっきくて、ごりごりしゅるぅっ……きもちぃ、ぎもぢぃいっ……!」

もう絶頂していない瞬間がない、本当に死んでしまいそうだ。

「兄さんっ、兄さん兄さん兄さんっ……出します、出ますっ……!」

何度目かも分からないが、また腹の奥に精液が吐き出された。大量に出されているのに腹はベッドに押し付けられ潰されていて、精液はどんどん上へ登ってくる。

「んゔぅっ……ぅえっ……!」

こぷっと喉の奥から精液が溢れた。半開きの口から垂れた舌を伝って精液がベッドに染み込んでいく。

「ん……? ぁ、口まで行ったんですね。ふふっ……第一目標突破です。次は射精させあげますね、兄さん」

「ん、んぉおっ……! ほ、ぉんっ!」

ぬぷぷぶっ……ぽんっ! と、巨根が抜けた。後孔からもシャルの精液が溢れてしまう。

「じゃあ兄さん、射精禁止の術をときますよ?」

ひっくり返され仰向けになった俺の陰茎は痛いくらいに膨らんでいた。そんな陰茎の先端をシャルはぱくっと咥え、陰茎の真横で指を鳴らした。

「ひっ……!? ぁああっ!? 出ちゃうっ! 出るっ、出る出る出るぅっ! ぅあぁああーっ!?」

途端に陰茎全体を締め付けるような、せき止められていたような感覚が消え、精液が噴き出る。シャルの喉に直接流し込んでしまっているだろう精液はきっと白い噴水のようになってしまっている。

「ィぐっ! イっでるぅうっ!? あぁあぁっ……! でてりゅっ、でてりゅのにぃっ、まだ出るっ、ずっとでりゅぅうっ!」

ビクビク、どくどく、陰茎全体が脈打つような感覚を味わう。俺の意思に関係なくガクガクと揺れる腰をシャルに抱き締められ固定され、射精の勢いが弱まってきた亀頭を吸われる。

「んぁああっ……! ぁ、あっ、ぜんぶ出たっ、もぉ出にゃいぃ……ひ、ぃんっ!」

射精を終えた後もしばらく吸われ、ちゅぽんっと恥ずかしい音を立てて口を離された時には甲高い声が出てしまった。

「ん……兄さん、僕の口に射精しちゃいましたね。すっごい勢いでした、喉破られちゃうかと思いましたよ」

意識を朦朧とさせている俺の隣に寝転がったシャルはわざとらしく舌を突き出して口を開ける。赤色の口内にはまだ白濁の汚れが残っている。

「ふふふっ……兄さん、たくさん出しちゃいましたから、お腹に溜まってるのゆっくり消化してくださいね」

シャルに注がれた精液で腹が妊婦のように膨らんでいたが、今急速に縮んでいる。インキュバスの身体というのは、全く……

「ん……まだ口の中に残ってますね。もう、兄さんったら僕の喉を孕ませる気ですか? ふふふっ……兄さんは僕の口以外に出しちゃいけませんからね」

シャルは勝手に俺の腕を枕にすると甘えるように俺の胴に腕を回す。可愛い仕草に引かれ、ゴロゴロする腹も気にせずに横を向いてシャルを抱き締めた。

「…………嬉しいです、兄さん」

上機嫌な声に俺も気をよくして目を閉じる。すると俺達を包むように毛布がかけられ、大きな手が俺の頭や背を撫でた。

「おやすみ、サク。それにシャルも」

愛おしい夫の声に安心した俺は夢を見ることもない深い眠りへと落ちていった。


何時間か経って目を覚ます。窓も時計もないこの部屋では時間経過なんて分からない、今が昼か夜かも分からない。

「おはよ……なぁ、時計とかもらった方がよくないか?」

願うだけで食べ物や衣服が手に入る、不思議な魔法がかかったこの部屋。きっと望めば時計くらい簡単にもらえる。

「……時計なんかいるか? 腹減ったら食えばいいし、眠かったら寝ればいいし……もう太陽見れないんだから規則正しい生活なんか無駄だろ」

一番脱出意欲のあるカタラがそんなことを言うなんて意外だ。しかし、腹が重い。まだシャルの精液が消化できていないのだろうか。

『サク……? そ、その腹どうしたんだ?』

いつの間にか隣に来ていた先輩が怯えた顔で俺の腹を指差す。視線と手を同時に腹にやると、胃のあたりがぼっこりと膨らんでいるのが分かった。

「…………は!? な、何っ、何これ!」

「サク? どうし……なんだそれ! おいネメスィ起きろ!」

「んん……なんだ、うるさい…………なんだあれ」

カタラが寝ぼけているネメスィを引きずってベッドまでやってくる。

「ん……? みんな、どうしたんだ。何をそんなに騒いでる」

「旦那! サクの腹が!」

「腹……? 腹!? サク、なんだその腹は!」

アルマが大声で驚くと俺の横で眠っていたシャルと椅子で居眠りをしていた査定士も目を覚ます。

「兄さん……!? な、何ですか、これ……硬い?」

シャルは恐る恐る俺の腹に触れる。俺の体内に、胃の中にある何かは硬いもののようだ。俺が身をよじるとそれも動き、俺の腹は奇妙に膨らんだ。

「一つ……じゃないね、幾つかある」

査定士は俺の腹の膨らみから異物は一つではないと判断した。

「サク、こんなに腹が膨れて……苦しくはないか?」

アルマが心配そうに俺を見つめるが、俺は全く苦しくない。ボコボコ膨らんでいて見た目は悪いし腹は重いが、苦痛は一切ない。

「大丈夫だよアルマ、俺ってほら、インキュバスだから……伸縮性あるんだ。全然苦しくないよ」

不思議なことに異物を疎ましく思えない。邪魔なはずなのに、何故か愛おしい。

「……多分放っておいて大丈夫だから、気にしないで」

優しく腹を撫でながら言うとほぼ全員から「大丈夫なわけあるか」と怒鳴られた。
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