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中も外も媚薬浸け

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シャルはほとんど挿入することなく精液だけを俺の腸内に流し込んだ。唾液の数倍の媚薬効果を持つ精液が腸壁に染み込んでいく、浅いところまで満遍なく。

「ぁ……ぁ、やだ、こんなのっ……」

媚薬の効き目が現れ始める。腸壁が熱を持ち、疼く。

「兄さん、ほら、起きてください」

上手く力が入らない身体を抱き起こされ、ベッドに座る。シーツに押し付けて隠れてしまった後孔の疼きは酷くなっていく、ジンジンと痺れるような熱が俺を狂わせていく。

「ぃ、やっ……いやぁあっ! シャルっ、シャルぅっ! 手、手ぇ離してぇっ!」

シャルは俺の背後に座っており、足を伸ばして座った俺の太腿の上で足を組み、俺が暴れるのを防いでいる。そして俺の手首を掴み、後孔の疼きに泣き叫ぶ俺を押さえつけている。

「どうしたんですか? 兄さん、そんなに暴れないでくださいよ」

「離してぇ! お願いっ! お尻っ、お尻変になるっ……なか、熱くて、痒くてっ、ぁああっ!」

腰をくねらせてもシーツに擦れるのは尻だけで、後孔の縁さえも擦れない。

「兄さん……ふふっ、兄さんってば力弱くて可愛い」

シャルは俺の手首を背に回させ、左右合わせるとそれを片手で押さえた。流石に片手には勝てるはずだともがくも、シャルの力は強くビクともしない。

「やぁああっ……! なんで、なんでいじわるするのぉっ! シャルっ、シャルぅっ……お願い、いじわるしないで」

「なんでって……兄さんが可愛いからに決まってるでしょう。それに兄さん、意地悪されるの好きでしょう?」

俺の両手首を片手で押さえ、空いたもう片方の手で俺の胸を鷲掴みにする。

「ぁんっ! むね、ぁっ、ゃ、んんっ、きもちぃ……!」

「……気持ちいいでしょう? それでも僕、意地悪ですか?」

「ん、ぅうっ……うんっ、いじわる……」

「……どうして? 何か他にして欲しいことでも? 遠慮なく言ってください、兄弟なんですから」

兄弟……俺には兄の威厳がない、弟の片手に両手を押さえられるような弱い兄だ。胸を揉まれて喘いで、後孔をほじくるよう頼むつもりの情けない兄だ。
そんな俺は四人の男達に見守られている──四人? 先輩は?

「ぅ、んっ……?」

『弟の方が強いんだな。それとも……わざとか? そういうプレイ?』

あぁ、よかった。居た。

「ち、ぁうっ……」

「違う? して欲しいことないんですか?」

「ぇ? あっ、ちがうぅっ……! 今の、先輩に……し、シャルにして欲しいことあるっ! あるからぁっ」

今シャルが俺を解放したら、俺は自身の指で腸壁を掻き毟って狂喜の声を上げるだろう。インキュバスでなければ失禁するような快感が得られるだろう。

「何して欲しいんですか?」

「ぅ……うぅ……」

アルマの視線が気になる。俺は今から夫の前で弟の男根を欲しがらなければならないのだ。

「遠慮しなくていいんですよ」

酒を飲んでいるカタラとネメスィも俺を見つめている。視線が熱い理由は酒に酔ったからではないだろう。

「さぁ、どこに何をどうして欲しいかちゃんと言ってください」

査定士の冷静な視線も刺さる。俺に欲情し、シャルに懐かれている彼の視線は一際感じる。

「お、俺のっ……うずうずしてる、おしりの穴にぃっ……! シャルの、そのっ……長くて、太くて、硬いのぉ」

中途半端に出したままの勃起した陰茎に尾を絡める。

「い、入れてっ……ずぼずぼ、して欲しい」

「…………分かりました。兄さん。でも僕、その前に入れたい穴があるんです、構いませんか? 兄さん」

訳も分かっていないのに早く済ませて欲しい一心でこくこくと頷く。

「じゃあ、兄さん……ふふっ、入れますね」

首を回せば自分の尻尾をしゃぶるシャルと目が合った。その不思議な行動のわけはすぐに分かった。

「ま、待って、そこ入れるとこじゃにゃっ、ぁあぁああっ!」

ハート型をした先端は容易に折れ曲がって筒状となり、鈴口に挿入される。細い紐状の尻尾はスルスルと侵入し、尿道を埋め尽くしていく。

「ぃ、やぁっ、ぁああんっ! ん、ひぃっ!」

「……ふふっ、そんなに嫌なら抜きますよ」

「へっ? ゃ、んぁああぁあああっ!?」

入る時も抜く時も尿道壁を引っ掻かれていくのに変わりはない。抜く時には射精に似た快感を味わい、少し気持ちよかった。

「ん……? ぁ、シャルっ、この中までっ……!」

「…………どうしたんですか? 兄さん」

にぃと口の端を吊り上げたシャルが俺の顔を覗き込む。愉悦に満ちた紫の瞳はこんな時でも愛らしい。

「お、お前っ……さっき、ここに……!」

尿道の内壁が熱を持ち、熱く疼き始めた。あまりの痒みに自分ではどうすることも出来ないのにもがいてしまう。

「ぅ、ううっ……熱いっ、痒いぃっ……! やだ、シャル、もっかい、もっかい入れてぇっ! 尻尾でここずぼずぼしてぇえっ!」

「兄さん、嫌だって言ってたじゃないですか。カタラさんにそこされてた時も嫌がってましたよね?」

「ごめんなさいっ! あやまるっ、あやまるからゆるしてぇっ! なか痒いのっ、うずうずしてっ、ジンジンしてっ、変になりそうっ……お願い、尻尾入れてぇっ!」

シャルは俺の陰茎の周りに尻尾を漂わせたまま動かさず、後ろ手に拘束していた俺の手を離した。

「……そんなに欲しいなら自分でやってください」

シャルの尻尾が右手の中に潜り込む。同時にシャルの手が陰茎を包み、軽く扱いた。

「ひぁっ! ぁ……?」

愛撫は一瞬で終わった。何がしたかったのかと考える前に、シャルの手が濡れていたことに、俺の陰茎が濡らされたことに気付く。

「ゃ……ぁっ、あぁっ! 中も、外もぉっ……うそっ、うそぉっ! こんなっ、こんなのぉっ……!」

陰茎の外側も内側も熱く疼く。自由になっている手で陰茎を扱くといつもの数倍の快感が手に入り、俺は仰け反って腰を持ち上げた。

「ひぁっあぁぁあっ! きもちぃっ、しこしこきもちぃっ! ぁああ手ぇ止まんないぃっ!」

盛りのついた猿のようにひたすら陰茎を扱く。射精は出来ないけれど擦っていれば疼きや痒みが治まって気持ちいい。

「んゃああっ……! なか、なかも痒いぃっ! なかもぉっ……!」

「……にーぃさんっ、これ好きにしていいんですよ?」

シャルの尻尾が陰茎の上に落ちてくる。俺はすぐにそれを掴み、鈴口に挿入した。

「ぁあぁあっ!? ぁ、はぁっ……しゅごいっ、なか掻けるぅっ……ん、んんっ! は、ひぁっ……ぁあっ……!」

尿道壁を擦りながら挿入していき、突き当たりに届いたので鈴口から生えたような黒い尻尾を引いてみる。

「ぁあっ……!? しゅごいっ、引くのしゅごいぃっ! ぎもぢっ、ぃいっ! ひ、ぃいっ!? なかっ、なかぁっ、しゅごっ……!」

「すっかり夢中ですね、兄さん」

俺は夢中になって左手で陰茎を扱き、そしてシャルの尻尾を右手で掴んで自らの陰茎を犯した。気持ちよくて仕方ない、陰茎を内と外から過剰な快楽で責められて気が変になりそうだ。

「……じゃあ、僕は兄さんのお願いを叶えてあげますね?」

その言葉を聞いても、カクカクと浮いていた腰をシャルに掴まれても、俺は何も察することが出来なかった。
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