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可愛い、可愛い、双子の弟

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筋肉も脂肪もない薄い胸、俺のそれを鷲掴みにするシャルの手。ぐっと掴まれているのは皮だ、皮を引っ張られて手の中でぐにぐに揉まれているだけ。

「ひぁああぁんっ!? ぁああっ! ぁああぁあっ!」

乳首を狙い撃ちされている訳でもないのに、強い媚薬効果を持つ唾液に浸された胸の皮は完全に性感帯と化している。

「ふふ……兄さん、胸揉まれるの気持ちいいんですか?」

「きもちぃっ! むね気持ちぃいっ! はぁああんっ……しゅきっ、気持ちいいよぉっ……きもちぃい……!」

引っ張られ掴まれた胸の皮を揉みしだかれて仰け反り、太腿を擦り合わせて素直に喘ぐ。

「ぁあぁんっ! んっ! んんぅっ! あっ、はぁ、ぁあっ! イっ、くぅぅっ!」

乳首にすら触れられず、胸を揉まれて絶頂した。いくら生来淫乱な種族のインキュバスとはいえ、媚薬に浸されたとはいえ、胸を揉まれるなんて男としてどうなんだ。

「あ、イっちゃったんですね、兄さん」

男として? 男根をねじ込まれて甲高い声で喘いでいる俺が男? 違う。かと言って女ではない、雌という言葉でも足りない。

「ぅんっ……淫乱なインキュバスだからぁ、胸もお腹も気持ちぃの……」

絶頂してすぐに胸から離れてしまったシャルの手が腹を撫でる。ゾクゾクと快感を覚え、身体を反らす。

「……知ってます? 兄さん。胸の本来の性感帯は下側や側面だそうです」

腹から離れた手が胸に戻ってくる。乳首よりも下、みぞおちより上の胸筋の下の方。そこを曲げた指で優しく撫でられる。

「ん、んっ! んんっ、んぅうぅぅっ!」

「どうですか? さっきのと違います? 横はどうですか?」

腋と胸の境目のような場所を指先でくすぐるように撫でられ、思わず笑ってしまうくすぐったさに身を跳ねさせる。

「ゃあんっ! ゃ、あっ、ははっ、ぁはっ、ひゃうんっ! ん、んんっ、ん、ふふ、ふふふっ、ぁはははっ!」

感度が上がっているというのは快感だけに弱くなった訳じゃない、触覚が鋭くなっている訳だからくすぐりにも弱く、全身の力が抜けてしまう。

「あ、ぁひっ! ひ、ぁはっ、ははっ……!」

笑いすぎて苦しくなってきてもシャルは俺をくすぐる手を止めない。

「ぁ、はっ、ふひっ、ひひっ、ぁはははっ……漏れるっ、なんか、れちゃうぅっ……!」

腰を持ち上げてガクガクと揺らし、何かを吐き出すと宣言した。しかし情けなくぶるぶると揺れる性器からは何も出ない。

「……兄さん、忘れちゃったんですか? 射精は出来ませんよ」

シャルの指が胸の下側へと移り、胸の谷間を通って乳首へと辿り着く。

「ぇ、あっ……! 乳首、乳首ぃっ! お願い、お願い!」

乳首にギリギリ触れない位置で指が揺れる。俺が胸を反らすほどシャルの指は離れていく。

「……射精は出来ませんけど」

「いいっ! いいから乳首ぃっ!」

尖りきった乳首は乳輪まで盛り上がり、期待にふるふると震えていた。

「はやくぅ……!」

ゆっくりと近付いてくる指に乳首はジンジンと焦れて疼き、既に絶頂寸前だった。

「ひぁっ……! ぁ、あぁああーっ!?」

だから触れられたのが乳首でなくとも、乳輪ごと摘んで引っ張られただけだろうと、俺は嬌声を上げて仰け反るだけだ。

「ふふ……兄さんの乳首可愛いですよね。綺麗なピンク色で、ふるふる震えて……ほーら、見えますか? ぷるぷるーって」

乳首の根元を摘んだシャルはそのまま指を震わせ、俺の乳首をぷるんぷるんと揺らす。乳頭で空気をかき混ぜてジンジンと焦れる感覚が強まっていく。

「ひ、ぃいっ……ん、んんっ、ぁ、あぁあっ……! きもちぃ、乳首きもちぃいっ……!」

「ふふ……媚薬効果が強すぎて焦らすのなんて無理ですね、何されたって気持ちいいですもんね」

乱暴に乳首を離されて三角に盛り上がっていた胸全体が痺れるような快感に浸された瞬間、二本の人差し指は俺の乳首をピンっと弾いた。

「ぁひぃいんっ!?」

「どうでした? 兄さん」

「きも、ちぃっ……もっかい、乳首もっとぉ……」

ピンピンに尖りきった乳首を突き出して媚びた声を出すと、シャルは自身の人差し指と親指の腹を舐めた。

「シャル……? 乳首、はやくぅ」

俺がご奉仕すると言っていたことはすっかり忘れ、乳首弄りへのおねだりに夢中になってしまう。

「お待たせしました」

シャルは自身の指を俺に見せる。四本の指の間には唾液がたっぷり含まれている。

「念入りに塗り込んであげますね?」

「……ぅ、ん。いっぱい、して」

濡れた指の間に乳首が挟まれる。媚薬効果のある液体が塗り込まれていく感覚なんてない、ただただ気持ちいい。

「ひっ、ぁっ、ぁああっ!? ゃ、ぁああっ! あ、ぁっ、あぁーっ!?」

元から敏感な部位なのに感度を引き上げられて、そこを重点的にこねくり回されて、もう脳が処理出来る快感ではなくなってしまった。

「イっ、ぁ、あぁあっ! ぁっ、ぁあっ!?」

手も足もろくに動かせない。ただ声を上げることしか出来ない。

「……兄さん、兄さんが騒ぐからお義兄さん達起きてしまいましたよ? ふふ……ほーらっ、起きて、お義兄さんに説明してください」

「ひんっ! ん、んん……?」

ぎゅうぎゅう引っ張られていた乳首が突然離された。

「ちょっと感度上げ過ぎましたね、前にやったみたいにどうしてイくのか説明して欲しかったんですけど」

シャルに手を引っ張られて起こされる。俺を起こしたシャルは俺の背後に回り、足を曲げさせて太腿を抱え、ベッドに座らせアルマの方を向かせた。

「あ……あるまぁ、アルマっ、起きた……?」

「……あ、あぁ、おはよう、サク」

アルマは戸惑っているように見える。

「お義兄さん……アルマさんは兄さんの喘ぎ声が大き過ぎたから目を覚ましてしまわれたんですよ?」

俺の背もたれになるように俺の背後に座ったシャルが耳元で囁く。

「……どうしてあんな声を出したのか、説明してあげてください」

絶頂したばかりの胡乱な思考回路ではシャルに従う以外の選択肢は見えず、シャルにもたれてアルマを見つめた。

「ごめんね、アルマぁ……シャルに胸揉まれるの気持ちよくてっ、ぁ、んんっ……シャルぅっ、今、は……!」

シャルが背後から手を伸ばし、俺の胸を揉みしだく。乳首はわざと避けられているようで、ジンジンと焦れったい気持ちが溜まっていく。

「ん、んんっ! ん、ぁっ、アルマぁっ……は、ぁんっ……」

戸惑いを残したまま俺を見つめるアルマから目を逸らす。

「……っ、乳首、気持ちよかったのっ! さっき、乳首つままれてっ、引っ張られてぇっ、めちゃくちゃイってたのぉっ……!」

「兄さん、夫の目の前でイかせて欲しいならそうおねだりしてくださいね」

胸の皮を揉みしだくのをやめたシャルの指は乳輪を掠る。

「ひぃんっ! ん、ぅ、ぁ…………しゃ、るぅっ、シャルぅ……旦那様の、アルマの目の前で……ち、乳首カリカリってして、俺をイかせてください……」

人差し指が爪を立てずに乳首を引っ掻いた瞬間、強すぎる快感が胸から広がって身体が跳ねた。

「兄さん、ほら大人しく……兄さんがして欲しいのはカリカリでしょう? カリッじゃないですよね?」

シャルの足が俺の腰を捕まえて押さえつけ、両手で両乳首をカリカリと引っ掻かれる。

「ゃあぁああっ!? イくイくイくイくぅぅっ! ぁああっ! だんなさまのまえでっ、イぎまくっちゃうぅっ……!」

「少し話せるようになりましたね、兄さん。兄さんは誰にイかせてもらってるんですか?」

「シャルっ! シャルぅっ! おとーとにっ、イかしゃれまくってぇっ! ぇ、あっ、ぁひぃんっ! ひ、ぃいっ、いぃんっ……んんっ!」

「そうですよ、兄さん。兄さんは夫の目の前で弟に乳首弄られてイきまくっちゃってるんです、よく意識してくださいね」

シャルに言葉にされてようやく頭の中に今の状況が入り、脳が焼き切れるような快楽に背徳感が混じった。
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