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穴以外も蕩けそう

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カタラが魔力で作り出した半透明の糸に拘束され、俺は四つん這いを強要されている。手にも足にも力が入っていないのに、俺は腰を高く上げてカタラに後孔を弄ってもらっている。

「ぁあぁああっ……! くちゅくちゅ好きっ、すきぃ……カタラぁっ、もっと、もっとぉっ……!」

「尿道の時はあんだけ嫌がってたくせに……そっちももうちょい激しくしてやるよ」

尿道に挿入されている半透明の棒が陰茎内を激しく掻き回す。棒の表面にある突起が尿道壁を責めるのはもちろん、体内にまで潜り込んだ棒が前立腺を突く強さも増す。

「ひっ、ぁあっ!? ひぎっ、ィっ、ぁ、あぁああっ……!」

「やっぱり前はあんまり好きじゃないのか? なら、ほら……後ろからも」

穴の入口辺りでくちゅくちゅと水音を立てて遊んでいたカタラの指が奥へ進む。尿道を責める棒に突かれて絶頂している前立腺を探り当て、容赦なく押し込む。

「あぁああっ!? らめっ、らめぇえっ! りょうほっ、無理ぃいっ!」

「やっぱインキュバスって前立腺デカいよな。まぁ人間のいじったことねぇけどな……人間のがこんなにぷっくり膨らんでたら用足すのも大変だもんな。インキュバスは排泄の必要なくていいよな」

三本の指は巧みに前立腺を責める。まず人差し指と薬指が僅かに膨れたそこを挟み、絞り出し、中指がぷくっと膨らまされたそこをごりごりと押し潰す。

「イぐっ、イぐぅぅっ……! ずっとぉっ、ぉひっ……!?」

尿道から前立腺を突く棒は細く、深く沈む。何よりも敏感な性感帯に突き刺さった棒がぐりぐりと回ったら絶頂する以外の選択肢はない。しかし痙攣するはずの四肢は糸で拘束されピクリとも動かない。

「同時に口も弄ってやりたいけど……手じゃ難しいな。なぁサク、俺もそろそろ辛いし……一発抜かせてくれよ」

後孔から指が抜け、代わりに硬いものが穴の縁に擦り付けられる。

「お……すごいな。サク、分かるか? お前のここ……唇尖らせるみたいに盛り上がってるぞ。本当に口みたいだな、吸い付いてきてる……なぁサク、どこに何欲しいかさっきの子供っぽい感じで言ってみろよ」

糸が優しく口に絡み、舌を撫でる。尿道に入った棒も掻き回すのをやめ、快楽が弱まると思考がハッキリとし始め、先程舌のことを上のおちんちんなんて言ったことを思い出す。

「は、ぁっ……か、かたらぁっ、俺の……し、下のお口にっ……入れてくださいっ」

かなり恥ずかしい言い回したが、男性器の名前を口に出さないだけまだマシ──

「……何を?」

──マシじゃない、同じだ、やっぱり言わされるんだ。

「サークー、その可愛い声でねだってくれよ。俺の何をどうして欲しいって?」

「ぅ、ぅぅ…………カっ、カタラのおちんちん俺の下の口に突っ込んで掻き回して種付けしてくださいっ!」

「ヤケ起こすなよ。可愛いなぁサク、想像以上だ。お前はいっつも俺の予想を超えて可愛いよ」

男根が挿入される。アルマのように大きくはないし、ネメスィのように変形するわけでもない、人間の性器だ。平均よりは大きいものの目立った特徴はない。

「ん、んぅっ……ぁああっ!」

だからこそインキュバスの本能が刺激される。自分以上の圧倒的な雄に屈服させられているのではない、そう感じるからこそ精液を搾りたくなる。

「はぁぁっ……きもちぃっ、あったかい……しゅき、これしゅきぃっ……」

全く身動きが取れず、尿道まで犯されているのに偉そうな搾精本能が目を覚ますのは自分でも面白い。早くこの生意気な淫魔を屈服させて欲しい。

「これ好きって……お前、とんでもない淫乱発言だぞ、分かってるのか?」

「好きなんらもんっ……! これ気持ちぃのぉ……ここのぽこってしたとこ引っかけて、こりこりされるのだいしゅき……」

インキュバスらしく自在に動く腸壁を収縮させてカリ首を締め付けるとカタラが微かに声を漏らす。

「……っ、お前な……そういうのやめろよ、すぐ出るだろっ……!」

腰を掴まれて期待に下腹がときめく。激しい腰振りが始められ、絶頂を叫びながら悦ぶ。

「ぁんっ! あぁんっ! イくっ、またイくっ……ぁああっ! ひぁあんっ……! しゅきっ、カタラぁっ、もっとぉっ、もっとずんずんしてっ!」

「気持ちよさそうにしやがって……今にそんなねだれる余裕なくなるからな」

尿道に挿入されたままだった棒が動き出す。掻き回すのではなく前立腺を突いたままぶるぶると震える。

「ひぁあっ!? ゃ、ぁああっ! そっちやだっ、そこだめっ、そこやぁああっ! あぁーっ!? イぐっ、イぐぅうっ! やぁあっ、やなのっ、かたらっ、やらぁっ!」

「ぁっ……や、ばっ……締め付け強くなった、震え伝わるし……自爆だな、これ。悪い……もう出すぞ、サクっ……!」

尿道から前立腺を責められる快楽はあまり好きではなかった。けれど、後孔に精液を吐き出された幸福感は快楽の好き嫌いを吹っ飛ばしてしまう。

「んぁあっ! あっ、せーえきっ、せーえききたぁっ、おいひっ……ひぃいんっ! ぁ、あーっ、ぁああっ! イくっ、ぁああっ! 出したいっ、かたらぁっ、俺も出させてぇっ!」

「はぁー……一旦抜くぞ、前も止めてやるよ」

カタラの陰茎が抜け、尿道に挿入されていた棒の震えも止まる。

「へっ……? ぁ、止まっちゃった……」

「残念そうだな。嫌がってるように聞こえたのは俺の勘違いだったんだな、じゃあ動かしてやるよ」

「ぁ……ぐりぐり、ぐりぐりがいい、ぶるぶるよりぐりぐりのが好きっ、ィっ、ぁあぁああーっ!?」

尿道を責める棒は俺の希望に応えてくれて、前立腺をぐりぐりと責めた。

「ふぅ……俺の方は休憩いるんだよなー……魔力使いっぱなしってのも疲れるし……ん? 弟……起きたのか」

仰け反ることも痙攣すらも許されていない身体で快楽を受け続けて、俺はせめてもの思いで目を閉じていた。

「……おはようございます」

近くでシャルの声が聞こえて目を開けると、寝起きでボーッとした顔のシャルが目の前に居た。床に座り込んでいる。

「…………両穴責めは僕がやってあげる予定だったのに……カタラさんに先を越されました」

「睨むなよ。お前ら魔物と違ってバケモンじみた巨根持ってないんだから工夫しなきゃな」

「人間は人間らしく短小突っ込んで搾精されてればいいんですよ。ねー兄さん」

「誰が短小だ! お前らがデカすぎるだけだろ! ったく、この腹黒め……サクみたいに萌えねぇけどサクち似て可愛い顔してるんだから、態度にもちょっとは可愛げ持てよな」

シャルはべーっと舌を出してからそっぽを向き、読書中の査定士の元へと向かった。読書を邪魔して膝に乗る様子は猫を彷彿とさせる。

「……あのおっさんには懐いてるくせに何で俺にはあんなに可愛くないのかね、お前の弟は」

舌を出すなんて子供っぽい態度、初めて見た。カタラはカタラで懐かれているんだろう。

「さて、サク。両穴責めは弟もやってくれるらしいし……俺はもういっちょ工夫しようと思う。嬉しいか?」

糸で吊り上げられた身体を起こさせられ、唇を撫でられ、俺は無意識のうちに微笑んだ。
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