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種族の壁なんてどうでもいい
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最低最悪の状況を打開する手段を見つけた。一号室に閉じ込められている彼を出せばきっと俺も査定士も逃げられる。
「ドラゴン……!? こんなもんまで……」
一号室の檻の中、狭そうに体を丸める薄い緑色の鱗を持つドラゴン。彼の翼には杭が打たれており、首や足には鎖が繋がれていた。体の大きさは象くらいだろうか、太い足にたくましい腕に大きな翼に──カッコイイ、これこそファンタジー世界に求めていたものだ。
「こいつさえ逃がせば大混乱に……よしっ」
すぐにドラゴンの檻の鍵を開け、中に入る。鍵束には番号が振られていない鍵もあり、檻の鍵とは形状が違う。ドラゴンの首枷や足枷のものたと信じて鍵穴を探す。
「やばい……暗くて見えない」
扉のすぐ向こうから声が聞こえる。まずい、檻の扉が開いている。
「ぁ……やばっ、ぅわっ……!」
鋭い鉤爪が生えたドラゴンの手が俺の胴を掴む。ドラゴンは自分の体の影に俺を隠すと同時に尻尾の先端を扉に引っ掛け、閉めた。
「…………静かニ」
「ぇ」
喋った。その驚きは扉の開閉音に掻き消される。俺の鼓動は激しくなっていく。
「どこで落としたんだ……あぁ、始末書は嫌だ、始末書は嫌だ……」
「始末書で済めばいいけどな。新しくインキュバスを入れた檻が開いてやがるぞ」
兵士の声が聞こえる。竜の呼吸音が聞こえる。優れた聴力は鼓動を落ち着かせたい今は不利だ。
「…………大丈夫。大人しクしていテ」
ドラゴンは優しい声で俺に語りかけ、手の甲で俺の背をさする。ゴツゴツとした鱗が擦れて気持ちいい、ちょうど背中を掻きたかった。
「可愛いコ……」
長い舌が俺の顔を舐める。ドラゴンは檻の扉に背を向けて床にどっかりと腰を下ろし、足の間に俺を入れた。
「お前、インキュバスに鍵スられやがったのかよ!」
「そ、そんな……あの子が、そんな」
「あの子……!? お前、インキュバスに手ぇ出したのかこの変態!」
「ち、違いますっ! ちょっとしゃぶってもらっただけで、最後の晩餐だって……!」
俺が鍵を盗んだとバレてしまった。ドラゴンの檻に隠れているのがバレたらその場で殺されるかもしれない。ドラゴンに落ち着かせてもらった鼓動がまた激しくなる。
「他の扉は開いてねぇだろうな……」
カンカンカンカン……と檻を叩く音が聞こえる。
「ぅおっ!? 一番やべぇのが開いてんじゃねぇか! おい予備貸せ予備!」
この檻の扉に再び鍵がかけられた。
「……お、おいドラゴン。インキュバス……知らないか」
「いんきゅばす……黒いコ。ワタシと共に逃げたがっタ。でもワタシはココが好キ。ヒトリで逃げタ」
「そ、そうか……おいっ、上探せ! 向こうの階段もだ! アイツは黒髪だった、ローブでも羽織られたらすぐに人に紛れるぞ!」
兵士達は通路から去った。階段を駆け上がっていく音を聞くと安心して、足の力が抜けて冷たい床に座り込んだ。
「あ、あの……ありがとうございました。匿って、嘘もついていただいて」
爬虫類らしい縦長の瞳孔は恐ろしい。しかし、この世界のドラゴンは話の通じない化け物などではなく、高貴な生物のようだ。しっかりと礼儀を払わなくては。
「……いんきゅばす」
「は、はい、インキュバスのサクです」
「さく……可愛いコ」
「あ、ありがとうございます」
先端が割れた細長い舌が俺の身体を撫でる。鋭い牙が眼前に迫っているというのに陰茎にも触れる舌の愛撫に興奮してしまう。
「可愛い……可愛い…………孕ませたイ」
「え……い、いや、あの……種族が違うので。俺、オスですし……孕むのはちょっと無理です」
「大丈夫……」
「大丈夫じゃないですって!」
まさかドラゴンにまでスキルが効くとは思わなかった。いや、そもそも……性別あるのか? この生き物。足を開いてその間に俺を入れているけれど、性器らしきものは見当たらないぞ? メス? いや、メスなら俺を嫌うはずだ。
「交尾、しよウ」
「い、いや、あの、その前に逃げませんか? 檻の中ってのも嫌でしょ、逃げてから! 逃げてからしましょう!」
鋭い鉤爪が生えた手が伸びてくる。恐ろしくて固まっていると鉤爪の背が俺の腹を撫でる。力加減が出来ていないのかわざとなのか、腹をぐりぐりと押してくる。
「んっ……ゃ、めてっ……だめ、欲しくなっちゃう……」
「ココに、孕ム」
「孕みませんって……! 俺、オス! 裸なんだから見れば分かるでしょ」
「大丈夫……可愛いコ、さく……さく、羽と尻尾あるから孕ム」
どういう判断なんだ。羽と尻尾があれば同種だと思っているのか?
「サクー! ここからは様子が見えないが、平気かー!」
査定士の声が聞こえてくる。彼に助けを求めたいが、彼の檻もドラゴンの檻も開いていないから無駄だ。鍵は俺の手の中にある。
「ドラゴンに迫られてる! どう断ればいいのこれ!」
「ドラゴンは多種多様で生態も形も大きさも様々だー! インキュバスや吸血鬼のようなコウモリ型の羽を持つものを同種として認識するー!」
俺のふざけた予想が当たってしまっていた。
「ふざけんなよぉっ! インキュバスって言ってんだろ!? 頭いいのか悪いのかどっちなんだよ!」
「……? 可愛いコ、どうしたノ?」
「俺はオスなの、そしてインキュバス! あなたの子は産めません!」
「大丈夫……」
「大丈夫じゃない!」
何度言えば分かってくれるんだ。高貴な生き物と言ったが撤回させてもらう、発情した大トカゲだ。
「サクー! ドラゴンの生殖方法から考えて、種族や性別に関係なく孕む可能性があるー!」
「…………は? いや、俺男…………俺男なんだけどー!」
別の檻にいる査定士と話すために声を張り上げるのにも疲れてきた。査定士もそうだろう、荒い呼吸音が聞こえてくる。
「あっ……俺耳いいから! 大声出さなくて平気!」
「そうなのかい? このくらいでも?」
「聞こえるー! どう断ればいいか教えて!」
早く気付くべきだったな。疲れさせては知識も引き出しにくくなるだろう。
「ドラゴンのオスは相手に魔力を注ぐことで相手の体内にタマゴを形成する。メスは相手の魔力を吸って自身の体内にタマゴを形成する。交尾に成功すれば孕ませた相手の魔力的特徴を引き継いだドラゴンが生まれる。タマゴが形成されても無精卵のようなものになることも多いそうで……」
「そういう説明いいから断り方!」
「……知らない、すまない。とりあえずは普通に既婚者だと言ってみたらどうだろう」
約立たずと思わず叫んでしまいそうだったが、俺はその断り文句も思いつかないバカだったので口が裂けてもそんな暴言は叫べない。
「……ドラゴンさん、俺……既婚者なんです」
「ワタシは托卵でも構わなイ」
「ド畜生じゃねぇか! 俺が構うんだよ……! 俺を可愛いとか思うなら俺の意見聞いてくれよ! ここから逃げるの手伝ってくれたらフェラくらいはするから!」
黄色い瞳が俺を見つめ、きゅうっと瞳孔を狭める。俺の頭よりも大きい目玉の様子に怯えていると鋭い鉤爪を生やした手に持ち上げられる。
「可愛いコ……さく、さくの都合なんて知らなイ、可愛いから孕ませル」
「は……!? や、やめてっ……嫌だっ、やめてっ!」
両手で包むように顔の前に持ち上げられる。両手両足を指で挟まれており、大の字に身体を固定されて動けない。細長い舌で足の付け根を撫でられても少しも動けない、力の差が絶大過ぎる。
「穴、ドコ……? ココ……?」
人間なのにオーガ以上の巨根の男に拡げられたのは傷と同じで、彼に注がれた魔力によって再生はしたけれど、俺の記憶には残っている。
「見つけタ」
巨根に犯されたのを思い出し、腸壁が勝手に蠢く。パクパクと男根を求め始めた後孔を細長い舌が探り当てる。
「は、ぁっ……あぁあぁっ……! な、がいっ、ひぃっ……!」
触手とはまた違う。シャルの長い舌とも違う。シャルの舌は厚みがあるけれどドラゴンの舌は薄っぺらくて細長い、だから腸壁に締め付けられることなくどんどん奥へ進んでいく。
「大丈夫……全部、入りそウ」
そういえばインキュバスの腸が真っ直ぐでよく伸びる柔らかい身体をしているのはドラゴンのように体格差のある相手ともヤるためとか。
しかしドラゴンの性器は見当たらない。査定士は魔力を注ぐと言っていたし、舌のことだったのだろうか……穴を舐め回されながら考える俺の身体は突然宙吊りになった。
「ワタシの、勃たせテ。舐めてあげるかラ」
指の間に足を挟まれて宙吊りにされ、何もない股間を押し付けられる。訳が分からなくなった俺は査定士に向けて助けを求めた。
「ドラゴン……!? こんなもんまで……」
一号室の檻の中、狭そうに体を丸める薄い緑色の鱗を持つドラゴン。彼の翼には杭が打たれており、首や足には鎖が繋がれていた。体の大きさは象くらいだろうか、太い足にたくましい腕に大きな翼に──カッコイイ、これこそファンタジー世界に求めていたものだ。
「こいつさえ逃がせば大混乱に……よしっ」
すぐにドラゴンの檻の鍵を開け、中に入る。鍵束には番号が振られていない鍵もあり、檻の鍵とは形状が違う。ドラゴンの首枷や足枷のものたと信じて鍵穴を探す。
「やばい……暗くて見えない」
扉のすぐ向こうから声が聞こえる。まずい、檻の扉が開いている。
「ぁ……やばっ、ぅわっ……!」
鋭い鉤爪が生えたドラゴンの手が俺の胴を掴む。ドラゴンは自分の体の影に俺を隠すと同時に尻尾の先端を扉に引っ掛け、閉めた。
「…………静かニ」
「ぇ」
喋った。その驚きは扉の開閉音に掻き消される。俺の鼓動は激しくなっていく。
「どこで落としたんだ……あぁ、始末書は嫌だ、始末書は嫌だ……」
「始末書で済めばいいけどな。新しくインキュバスを入れた檻が開いてやがるぞ」
兵士の声が聞こえる。竜の呼吸音が聞こえる。優れた聴力は鼓動を落ち着かせたい今は不利だ。
「…………大丈夫。大人しクしていテ」
ドラゴンは優しい声で俺に語りかけ、手の甲で俺の背をさする。ゴツゴツとした鱗が擦れて気持ちいい、ちょうど背中を掻きたかった。
「可愛いコ……」
長い舌が俺の顔を舐める。ドラゴンは檻の扉に背を向けて床にどっかりと腰を下ろし、足の間に俺を入れた。
「お前、インキュバスに鍵スられやがったのかよ!」
「そ、そんな……あの子が、そんな」
「あの子……!? お前、インキュバスに手ぇ出したのかこの変態!」
「ち、違いますっ! ちょっとしゃぶってもらっただけで、最後の晩餐だって……!」
俺が鍵を盗んだとバレてしまった。ドラゴンの檻に隠れているのがバレたらその場で殺されるかもしれない。ドラゴンに落ち着かせてもらった鼓動がまた激しくなる。
「他の扉は開いてねぇだろうな……」
カンカンカンカン……と檻を叩く音が聞こえる。
「ぅおっ!? 一番やべぇのが開いてんじゃねぇか! おい予備貸せ予備!」
この檻の扉に再び鍵がかけられた。
「……お、おいドラゴン。インキュバス……知らないか」
「いんきゅばす……黒いコ。ワタシと共に逃げたがっタ。でもワタシはココが好キ。ヒトリで逃げタ」
「そ、そうか……おいっ、上探せ! 向こうの階段もだ! アイツは黒髪だった、ローブでも羽織られたらすぐに人に紛れるぞ!」
兵士達は通路から去った。階段を駆け上がっていく音を聞くと安心して、足の力が抜けて冷たい床に座り込んだ。
「あ、あの……ありがとうございました。匿って、嘘もついていただいて」
爬虫類らしい縦長の瞳孔は恐ろしい。しかし、この世界のドラゴンは話の通じない化け物などではなく、高貴な生物のようだ。しっかりと礼儀を払わなくては。
「……いんきゅばす」
「は、はい、インキュバスのサクです」
「さく……可愛いコ」
「あ、ありがとうございます」
先端が割れた細長い舌が俺の身体を撫でる。鋭い牙が眼前に迫っているというのに陰茎にも触れる舌の愛撫に興奮してしまう。
「可愛い……可愛い…………孕ませたイ」
「え……い、いや、あの……種族が違うので。俺、オスですし……孕むのはちょっと無理です」
「大丈夫……」
「大丈夫じゃないですって!」
まさかドラゴンにまでスキルが効くとは思わなかった。いや、そもそも……性別あるのか? この生き物。足を開いてその間に俺を入れているけれど、性器らしきものは見当たらないぞ? メス? いや、メスなら俺を嫌うはずだ。
「交尾、しよウ」
「い、いや、あの、その前に逃げませんか? 檻の中ってのも嫌でしょ、逃げてから! 逃げてからしましょう!」
鋭い鉤爪が生えた手が伸びてくる。恐ろしくて固まっていると鉤爪の背が俺の腹を撫でる。力加減が出来ていないのかわざとなのか、腹をぐりぐりと押してくる。
「んっ……ゃ、めてっ……だめ、欲しくなっちゃう……」
「ココに、孕ム」
「孕みませんって……! 俺、オス! 裸なんだから見れば分かるでしょ」
「大丈夫……可愛いコ、さく……さく、羽と尻尾あるから孕ム」
どういう判断なんだ。羽と尻尾があれば同種だと思っているのか?
「サクー! ここからは様子が見えないが、平気かー!」
査定士の声が聞こえてくる。彼に助けを求めたいが、彼の檻もドラゴンの檻も開いていないから無駄だ。鍵は俺の手の中にある。
「ドラゴンに迫られてる! どう断ればいいのこれ!」
「ドラゴンは多種多様で生態も形も大きさも様々だー! インキュバスや吸血鬼のようなコウモリ型の羽を持つものを同種として認識するー!」
俺のふざけた予想が当たってしまっていた。
「ふざけんなよぉっ! インキュバスって言ってんだろ!? 頭いいのか悪いのかどっちなんだよ!」
「……? 可愛いコ、どうしたノ?」
「俺はオスなの、そしてインキュバス! あなたの子は産めません!」
「大丈夫……」
「大丈夫じゃない!」
何度言えば分かってくれるんだ。高貴な生き物と言ったが撤回させてもらう、発情した大トカゲだ。
「サクー! ドラゴンの生殖方法から考えて、種族や性別に関係なく孕む可能性があるー!」
「…………は? いや、俺男…………俺男なんだけどー!」
別の檻にいる査定士と話すために声を張り上げるのにも疲れてきた。査定士もそうだろう、荒い呼吸音が聞こえてくる。
「あっ……俺耳いいから! 大声出さなくて平気!」
「そうなのかい? このくらいでも?」
「聞こえるー! どう断ればいいか教えて!」
早く気付くべきだったな。疲れさせては知識も引き出しにくくなるだろう。
「ドラゴンのオスは相手に魔力を注ぐことで相手の体内にタマゴを形成する。メスは相手の魔力を吸って自身の体内にタマゴを形成する。交尾に成功すれば孕ませた相手の魔力的特徴を引き継いだドラゴンが生まれる。タマゴが形成されても無精卵のようなものになることも多いそうで……」
「そういう説明いいから断り方!」
「……知らない、すまない。とりあえずは普通に既婚者だと言ってみたらどうだろう」
約立たずと思わず叫んでしまいそうだったが、俺はその断り文句も思いつかないバカだったので口が裂けてもそんな暴言は叫べない。
「……ドラゴンさん、俺……既婚者なんです」
「ワタシは托卵でも構わなイ」
「ド畜生じゃねぇか! 俺が構うんだよ……! 俺を可愛いとか思うなら俺の意見聞いてくれよ! ここから逃げるの手伝ってくれたらフェラくらいはするから!」
黄色い瞳が俺を見つめ、きゅうっと瞳孔を狭める。俺の頭よりも大きい目玉の様子に怯えていると鋭い鉤爪を生やした手に持ち上げられる。
「可愛いコ……さく、さくの都合なんて知らなイ、可愛いから孕ませル」
「は……!? や、やめてっ……嫌だっ、やめてっ!」
両手で包むように顔の前に持ち上げられる。両手両足を指で挟まれており、大の字に身体を固定されて動けない。細長い舌で足の付け根を撫でられても少しも動けない、力の差が絶大過ぎる。
「穴、ドコ……? ココ……?」
人間なのにオーガ以上の巨根の男に拡げられたのは傷と同じで、彼に注がれた魔力によって再生はしたけれど、俺の記憶には残っている。
「見つけタ」
巨根に犯されたのを思い出し、腸壁が勝手に蠢く。パクパクと男根を求め始めた後孔を細長い舌が探り当てる。
「は、ぁっ……あぁあぁっ……! な、がいっ、ひぃっ……!」
触手とはまた違う。シャルの長い舌とも違う。シャルの舌は厚みがあるけれどドラゴンの舌は薄っぺらくて細長い、だから腸壁に締め付けられることなくどんどん奥へ進んでいく。
「大丈夫……全部、入りそウ」
そういえばインキュバスの腸が真っ直ぐでよく伸びる柔らかい身体をしているのはドラゴンのように体格差のある相手ともヤるためとか。
しかしドラゴンの性器は見当たらない。査定士は魔力を注ぐと言っていたし、舌のことだったのだろうか……穴を舐め回されながら考える俺の身体は突然宙吊りになった。
「ワタシの、勃たせテ。舐めてあげるかラ」
指の間に足を挟まれて宙吊りにされ、何もない股間を押し付けられる。訳が分からなくなった俺は査定士に向けて助けを求めた。
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