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夢の中で狂わせて

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噛まれ、舐められ、囁かれ、吐息をかけられ、再びの甘噛みで絶頂を迎えた。シャルは耳への刺激だけで射精した俺から少し離れ、腹を白濁液で汚した俺の姿を眺めて恍惚とした笑みを浮かべた。

「はぁっ……兄さん、可愛い……!」

「シャ、ル……」

名前を呼ぶとシャルは笑顔のまま俺の傍へ寄った。紫のまんまるな瞳に俺だけを映してキラキラと輝かせ、童顔に似合わない凶悪な巨根を揺らしている。

「兄さん……僕、兄さんが僕に激しくされたくて僕を追い詰めてるんだって分かって、なんだかスッキリしました」

「あ、あれが全部本心ってわけじゃない! 俺は本当に……お前はもっと社交的になった方がいいって、その方がシャルは幸せになれるって、思って……」

「ええ、ええ! 兄さん、分かってます、分かりました、兄さんは僕を愛してくれている……! 僕は嬉しいんです。一人でゆっくり考えて、自分を見つめ直そうって思ってただけなのに……兄さん、僕を心配してくれた」

紫の瞳を見開いて満面の笑みで話すシャルはどこが狂気的だ。俺に覆いかぶさって俺の太腿に陰茎を擦り付けながらも話し続けるのがまた不気味だ。

「兄さんは僕を失うのが嫌で夢の中まで探しに来てくれたんですよね! 兄さん、兄さん兄さんっ、兄さんっ……愛してます、好きです、兄さんっ!」

シャルはゆっくり移動し、俺の腹に陰茎を擦り付け始めた。白濁液が凶悪な巨根を白く飾り立てていく。

「シャル……」

早くそれを突っ込んで、そう言いたいのに興奮で呼吸が荒くなって上手く言葉にならない。

「大丈夫、分かりました……この夢の中でゆっくり考えて、兄さんが作った兄さんに慰められて、兄さんが無防備な姿晒してくれて……ちゃんと理解しました。兄さんは他の四人を僕のために捨てたりできないけど、他の四人で満足して僕を捨てることもないって……僕は兄さんを独り占めしたいけど、兄さんが僕を嫌わない限りは兄さんの意志を優先します。目を覚ましたらみなさんにも挨拶くらいはしますよ」

違う、そんなそれっぽいことを伝えたいんじゃない。俺の腹にずりずりと擦り付けているそれを腹の中に入れて同じように動いて欲しいんだ。

「……起きるまでは夢の中で楽しみましょうね。兄さんってばせっかく生えた足をこんなふうに切ってしまったんですから……ふふ、どうしましょうか? ずこずこずこずこ、乱暴に犯してあげましょうか」

熱い吐息を漏らしながら首を縦に振る。俺の様子を伺っていたシャルは満足そうに笑った。

「このまま正常位にしましょうか、それとも後ろから……? 持ち上げてもいいですね。あ、兄さんは好みのプレイを話さなくていいですよ。兄さんは今抵抗できないんですから、僕の好きなように犯されるしかないんです」

シャルはベッドの上で膝立ちになり、俺をゴロンと転がしてうつ伏せにさせた。腕は背で縛られ、足は膝上から失っていて、自力で寝返りを打つのも難しい俺は口と鼻を枕に塞がれないように必死に体を反らして顔を上げることしかできない。

「ふふ……ぐしょ濡れですね、ぱくぱくして……僕の欲しいって言ってます」

穴の縁に陰茎が擦り付けられる。シャルは俺の肩を押さえて身体を反らせなくさせ、俺の顔を枕に埋めさせた。

「……愛してますよ、兄さん」

ずぷぷっ……と陰茎が挿入される。オーガであるアルマより大きなそれは俺の内臓の位置を変えながら体内を進み、腹を埋め尽くして俺を絶頂させた。

「んゔぅうぅうっ……!」

「すごい……です、ぎゅうぎゅう締め付けて、動いて……僕に犯して欲しいんですね。旦那さんいるくせに弟に種付けされたいんだ……」

うつ伏せで寝ている上からシャルに覆いかぶさられ、腹が膨らむ余地をベッドのせいで失っている。シャルの陰茎によって俺の前立腺と精嚢はベッドに押し付けられ、潰され、挿入されたまま動かれなくても強い快楽を与えられている。

「ふぅーっ、ふぅーっ……ん、んんっ……」

「なんですか? 兄さん、腰をくねくねさせて……ふふ、こうされたいんですね」

シャルは俺の肩に肘を置き、頭の上に手を置いて俺の顔を枕に押し付けて腰を振り始めた。枕に鼻と口を塞がれて呼吸が難しくなっているのに腸壁をぞりぞりと擦られ、内臓を引っ張り出されるような異様な快楽を味わう。

「んぐぅぅうぅうっ!?」

「抜いただけでそんな声出して……ふふ、もう一回入れますよ?」

ぽっかりとシャルの形に開いた穴に陰茎を勢いよく挿入され、背骨をゴンッと叩かれ、意識が飛びそうになる。

「ぉぐっ……! ぅ、ゔぅうぅっ……!」

「ふふふふっ……にーぃーさーん、声が汚いですよー? それはそれで可愛いんですけど……ほらっ、ほらぁっ、王道の可愛い声聞かせてください」

セックスなのだから当然のことなのだが、連続で抜き挿しされる快楽に耐えられず二往復で痙攣を起こした。

「あれ、兄さん……ずんずんはお気に召しませんか? なら、ぐりぐりしましょうね」

シャルがゆっくりと腰を回す。腸壁越しに胃の底にくい込んでいる亀頭が体内をぐりぐりと掻き回し、俺の絶頂から終わりを奪った。

「あ、あっ、ぐっ、ぉ、おおっ……ほっ、ぁ……!」

「ぐりぐり好きですか? 兄さん」

「しゅ、ぎっ……! ぉぐっ、すきぃっ……!」

「兄さんは奥を責められるのが好きなんですね、じゃあもう少し大きくして……かるーくトントンってしてみましょう」

既に俺の腹を破りそうなくらいに大きいくせに、更に陰茎を大きく膨らませる。俺は自分の体がシャル専用のコンドームのような形になってしまっているのを想像し、体内に留まるスペースを失った精液をちょろちょろと漏らした。

「兄さん、ほら……とんっ、とんって……」

微かに腰を引き、微かに腰を振り、胃の底をトントンと小突く。

「おっ、ぉ……!」

「トントンするのこっちがいいですか?」

ぐりゅっとシャルの陰茎が角度を変え、先程と同じ動きで今度は背骨を小突く。臓器と筋肉越しの衝撃は十二分に伝わり、脊椎で絶頂する。

「……僕、やっぱり兄さんの可愛い顔を見ながら可愛い声が聞きたいです。僕ももっとズボズボして気持ちよくなりたいですし」

僅かに陰茎が小さくなり、呼吸がしやすくなって安堵していると肩を掴まれて体を回転させられた。

「ひぐぅうぅぅっ!? あっ、ぁ、おっ……おな、かっ……ねじ、れてっ……」

根元まで挿入されたまま無理矢理反転させられ、陰茎に吸い付いていた腸がねじれた気がしたままシャルと目が合う。

「ふふ……兄さん、コンパクトで動かしやすいですね」

今度は腰を掴まれ、激しい抜き挿しが始まる。

「んぁあっ! ぁひっ、ひんっ! んんっ……ん、ひっ、ィっ、ぁ、あぁあっ!」

「とろとろのお顔、可愛いです。ふふ……ぐずぐずにとろけた兄さんのお肉、僕に絡みついて、ぎゅーって離してくれなくて……とっても気持ちいいですよ」

自分の穴の具合を囁かれると失ったと思っていた羞恥心が膨らみ、更にシャルの陰茎を強く締め付けた。

「ひぁああっ! イぐっ、イっでるのにっ……ぁああっ、とまんないっ、イぐの終わんないぃっ!」

「はぁっ……兄さん……もっと、もっと欲しいです……気持ちいい。兄さん、とりあえず一度出しますね、一滴も残さず飲んでください……」

「ひっ……!? ィっ、あ、あぁっ、どくどく、してっ……あ、ぁあっ……しゃせぇっ、されて、イくぅぅっ……!」

ごりごりと擦られて敏感になった腸壁は射精の脈打ちにまで反応し、インキュバスにとって最高の味の精液を吸収して悦ぶ。
俺はすぐに腰振りが再開されるのにも気付けず、絶頂と食後の余韻に浸っていた。
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