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朝食の時間を過ぎても

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巨根に体内を埋め尽くされ、太い指に乳首を弄られ、大きな手に陰茎を扱かれる。時々尖った耳の先端を舌で弾かれたり、頭頂部にキスされたり、上を向かされて喉の入口まで舌をねじ込まれたりした。

「ありゅま、ありゅまっ……しゅき、ありゅまぁ……」

浅く短い絶頂を繰り返し、俺はすっかり思考能力を奪われていた。

「……気持ちいいか? サク」

「きもひぃっ、アルマしゅごい……もっと、はげしぃの……まだぁ?」

アルマはまだ射精していない。きっと腰を振ってくれるはずだ、そう本能で理解していた俺はアルマを見上げて蕩けた笑顔を見せた。

「時間をかけてサクをとろけさせて、俺のことしか考えられないようになってからだ」

「ぅ……? まだなの?」

「もうなっているようだな、なら今からだ。たっぷり種付けして、もう二度と正気に戻れないように──」

コンコン、と扉が叩かれる。アルマは俺にシーツを被せてから返事をした。

「おはよう」

「あぁ、あなたか……おはようございます」

「今朝は早いね、アルマ。シャルはまだ眠っているか……サクは?」

「ぁ……えっと」

アルマは俺を隠そうと抱き締める。蕩けきった俺の体は微かな力の変化にも敏感に反応し、足が跳ねた。

「ひぁっ!? ぁ……あぁっ……」

「…………シーツの下、です」

観念したアルマは俺の顔だけをシーツから出させた。査定士は特に驚く様子もなく微笑み、俺を見つめる。

「すごいねぇ、とろとろだ。こんな顔をさせられるなんて流石は夫だね」

「……ありがとうございます」

「昨晩から騒がしかったけれど、まだしていたんだね」

「いえ、それは俺ではなくて」

査定士はわざとらしく目を見開き、俺の頬を撫でる。

「浮気をして朝帰り、今は咎められている……そんなところかな? 奔放な子だね……この程度では懲りないだろう。アルマ、朝食はどうするつもりだい?」

「……このまま行きます」

「へぇ……! 他の男の牽制もついでにできるね、いい考えだ。面白い、じっくり楽しませてもらうよ」

「ありがとうございます、すぐに行きます」

シーツの下でアルマに回転させられ、アルマと向かい合わせになる。アルマは俺に挿入したまま立ち上がり、俺の体重を陰茎だけで支えたまま服を拾った。

「ぁんっ、んぅっ、あぁっ……アルマっ、だめ、奥っ、どんどん奥にっ……ひ、ぁあんっ! こりって、こりって、変なとこ、きたぁ……」

「サク、両手を使うから少しの間自分でしがみついてくれるか?」

「俺が、あるまにぃっ、つかまれるわけ、ないじゃんっ!」

「そうか……ならこうしよう」

アルマの体は大き過ぎて挿入されたままでは足も腕も彼の体に回せない。だから捕まれない俺を落とさないよう、アルマは少し体を反らして俺を体に乗せ、服を着始めた。

「んっ、ぅううっ! あぁっ、んぁああっ……!」

手で支えられていた時も全体重を陰茎に支えられていると思っていたのに、本当にそうされれば何もなくても絶頂に近付いてしまう。

「……よし、もういいよ、お疲れさま」

アルマの手が背に回り、少し楽になる。アルマは布を巻きつける古代ローマ風の服を俺ごと着た。俺を布で自分に縛りつけたようなものだ。

「できたのかい? どれどれ……あぁ、サクの姿は見えないねぇ」

アルマの胸筋の谷間に顔を押し付けさせられている。アルマの匂いだけを肺に取り込まさせられる。

「手を離しても大丈夫そうならこっちを手伝ってくれないかい? シャル……また、私の腕をちぎろうと」

横を向いて布の隙間から外の様子を覗くと査定士の腕にシャルの尻尾が巻きついていた。アルマはそれを慎重に扱い、シャルを起こすことなく尻尾をほどいた。

「ありがとう。シャルは本当に寝起きが悪いね……このまま連れていこうかな」

査定士がシャルをお姫様抱っこすると再び尻尾が彼の腕に巻きついた。

「……ちゃんと起こした方がよさそうだ。シャル、シャル、起きなさい、朝だよ」

身長はさほど変わらない、体型だって変わらないのに、査定士はシャルを抱いたまま飛び跳ねることでシャルを揺さぶった。

「ん、ぅ……にぃさん」

「悪いけれど私だよ」

「おじさん……にーさんは?」

「夫に抱かれて気持ちよさそうに蕩けているよ。後で一緒に感想を聞きたいね。今から朝ごはんだ、連れて行ってあげるからもう少しまどろんでおいで」

シャルはきゅっと査定士の服を掴み、目を閉じた。

「アルマ、悪いけれど他の二人も呼んできてもらえるかい? 戸を叩くだけでいいよ」

査定士は部屋を出てすぐに広間へ向かったが、アルマは廊下を歩いてネメスィとカタラを起こしに行く。アルマが一歩進む度に俺に振動が伝わり、快楽が溜まっていく。

「ぁんっ、ん、ぅんっ、ひぅっ、ひんっ……!」

「……俺の足音も可愛くなったものだな」

「んぅっ、んぅうっ……! あるまのっ、ばかぁ……!」

アルマは言いつけ通りに部屋の扉を叩く。オーガらしい力強さでドンドンと叩くと、その振動も俺に伝わる。

「んぅうぅうっ……!」

「……声を殺さなくてもいいよ、サク。サクの可愛らしい声で起こしてやればいい」

「ゃ、らっ……」

扉を内側から叩く音が聞こえるとアルマは腕を下ろした。

「うるせぇよ、そんな強く叩かなくても起きる! 朝飯だよな? すぐ行くよ、ありがとなおっさん」

カタラの部屋だったらしい、査定士だと思っているようだ。アルマは数歩進んで立ち止まり、また扉を叩く。今度はすぐに扉が開いた。

「……今朝のニワトリは旦那か」

「おはよう、ネメスィ……だったか?」

王都に来るまで共闘していたくせに名前を覚えていないのか。

「お前はまともに発音できるんだな。あぁ、ネメスィだ……いい服を着てるな」

「可愛らしいだろう?」

服の上から大きな手で背を押さえられ、アルマの胸元に顔を埋めて声を殺す。

「んっ、んんんっ……!」

「あぁ、布が擦れる音まで可愛いとは恐れ入る」

「…………昨晩サクを抱いていたのはお前か?」

アルマの声が一段低くなり、顔を押し当てている胸までそれが響いて頭が蕩ける。

「何故そう思う?」

「サクの匂いがする」

「流石は魔物だな。褒美はないが正解だ。で、抱いていたからなんだ?」

「……お前よりも長く、お前よりも感じさせる」

「そうか、頑張れ」

意外なことにネメスィは挑発に乗らずに行ってしまった。

「知り合ったのが早いから余裕があるのか? 気に入らないな……」

「アルマ、アルマぁ、喧嘩しないで」

「……あの男が心配か?」

「ちぁう……あるま、仲良く、して欲しい……」

不倫相手と仲良くしろと夫にねだるなんて、俺は本当に頭がおかしいのかもしれない。けれど俺は彼らが険悪なところなんて見たくない。

「四人とも、仲良くぅ……だめ? あるま」

俺を愛してくれる大好きな四人だからこそ、彼ら同士も仲良くしていて欲しい。ネメスィとカタラのような関係が理想だ、躊躇なく3Pでも5Pでもして欲しい。

「サク……俺はサクの願いを叶えたいよ」

「……仲良くしてくれる?」

「向こうの出方次第で考えてやってもいい……これが限度だよ。サクの夫は俺だ、それだけは譲らない」

ぽんぽんと背を撫でられ、常に快楽が走っている脊椎への振動に身体が跳ねる。アルマの陰茎を締め付けてしまった直後に彼が歩き出し、声が漏れる。

「ぁ、んっ……ふぁっ、あぅっ……ぅ、あぁ……」

アルマの体温を全身で感じ、アルマの匂いだけを肺に取り込む。これほどまでに幸せな夫との時間はないだろう。
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