過労死で異世界転生したのですがサキュバス好きを神様に勘違いされ総受けインキュバスにされてしまいました

寝ているあなたで自慰をしただけ

シャルの手は俺と同じ大きさだ、アルマのように腹を握ったりはしない。けれど正確に骨盤を鷲掴みにして決して逃がさず、前立腺を始めとした俺の弱点を突きまくった。

「あぁああぁあっ！　ぁぐっ、ぁ、ひぁあっ！？　らめっ、いましょこやらぁあっ！」

「兄さん、僕が一番兄さんを分かっているんです。今そこを刺激されたら……ってところ、手に取るように分かります。次は……ふふ、ここですよね？」

言葉通りだ。今一番敏感になっているひだを一番まずい力加減で弾かれ、深い絶頂に一瞬で持ち上げられる。

「兄さん、兄さん……僕の、僕だけの兄さん、僕が一番兄さんを気持ちよくしてあげられるんですよ？　だから僕を見てくださいね」

「イぐっ！　いましょこしたらっ、イくかりゃあっ……ぁああっ！？　らめってぇ、いってりゅのにぃっ！　ぁひぃいっ！」

少し前に精液を放たれた俺の身体は非常に敏感になっている。一往復で何度も絶頂してしまい、脳が焼き切れてしまいそうだ。シャルは俺に気絶を許さない、きっと失神する条件も理解して避けているのだ。

「ふふっ、可愛い。兄さん。ほら、こっちも……」

シャルが僅かに前傾姿勢になる。すると俺の陰茎がアルマの顔に触れ、射精できない苦しみと敏感な器官への快感で下半身がおかしくなる。

「あぁあっ！？　ありゅまっ、これアルマぁ！　らめっ、らめぇえっ！」

「兄さんはアルマさんが好きなんでしょう？　僕なんかより……だから僕の顔が見えないバックが好きで、大好きなアルマさんの顔に擦り付けると嬉しいんですよね？」

裏筋がアルマの高い鼻で強く擦られる。その強すぎる刺激を裂けるため腰をくねらせるとアルマの頬に亀頭が沈んだ。ぶにっと押し付けてしまった罪悪感は強い。

「んひっ！　ひ、ぃっ、イぐぅぅっ……！　ぅ、あぅ……しゃる、しゃる、すきらよ？　おれっ、ちゃんとぉ、しゃるしゅきぃ……」

腕を後ろに回してシャルの頭を捕まえ、仰け反って振り返りシャルとキスを交わす。

「ん、んっ……ふ、ぁ……んんっ……」

「ん……にぃ、さん……兄さんっ、兄さん兄さん兄さんっ！」

「んむっ！？　んぐっ、ゔぅうんっ！　んゔぅううぅーっ！」

長い舌に舌を捕らえられたまま激しく腰を振られ、アルマの頬に陰茎を擦り付けさせられ、呼吸困難な快楽に溺れさせられる。

「んっ……はぁっ、兄さんっ、兄さんっ……好き、好きっ、好き、好きっ！　好き！」

キスが終わる頃には俺の上半身にはほとんど力が入らなくなっており、シャルの「好き」という叫びに合わせて突き上げられるままにガクガクと揺れていた。

「兄さんっ、兄さん、出しますね？　夫の前で、妻である兄さんに、兄さんの弟の僕が、種付けしてやりますから！」

「ん、ぁ、あぁっ……だしてっ、だひてっ、ちょおらいっ……」

もう美味しい精液を出してくれるシャルの陰茎に媚びる腸壁以外に、俺の身体に力が入る部位はない。

「んぁっ……き、たっ……ぁ、あっ、イくっ……！」

どぷどぷと流し込まれる精液の量は多く、勢いは強く、腸壁や胃の底を叩かれて絶頂を迎える。

「ぁ、あっ……あぁ……おい、し……」

「ふーっ……兄さん、どうでした？」

精液の吸収が終わるまでは萎えた陰茎は挿入されたままだ。もう何もないと落ち着かなくなってしまった俺の淫らな穴はこの時間を休憩だと思っている。

「ん……？　ん、アルマのぉ、顔に……いっぱい、こすって、いっぱい汚して……アルマの目の前でセックスなんてダメなのに、気持ちよくて……たまんなかった」

「満足していただけたようでよかったです」

「あ、ぁっ、抜、けっ……ひぁっ……！」

じゅぽっ、と空気混じりの淫猥な音が鳴り、シャルの陰茎は完全に抜けてしまった。ぽっかりと開いたままの穴は寂しさでヒクヒクと震えている。

「下ろしますよ」

余韻に震えている俺の身体をゆっくりとベッドに下ろすシャルの表情は真剣そのもので、間違っても俺を傷付けないようにという意識が伝わって、とても嬉しいものだった。

「しゃるぅ……」

俺を寝かせた後ですぐに隣に来ると思っていたが、シャルはベッドの横に立って俺を不安そうな目で見下ろしている。無意識に両手を広げてシャルの方へ伸ばすと真ん丸な瞳は大きく見開かれた。

「…………兄さん。僕、兄さんの傍に居ていいんですよね。僕、邪魔じゃありませんよね」

紫色の虹彩に浮かんだハート模様は濃い。セックス直後だからというのもあるが、不安で鼓動が激しくなっているのだろう。

「おいで、しゃるぅ」

「兄さんっ……」

ようやく俺の隣に飛び込んできた。

「兄さん、兄さん……僕は兄さんが幸せならそれでいいんです、傍に僕も居させてくれるならもっといいんです」

「俺は……俺の、幸せは……みんなで、仲良く、すること」

まだ腹の奥から穴の縁まで腸壁がヒクヒクと震えている。血管の収縮まで感じてしまう。

「その「みんな」に、僕はっ……」

「シャルは、一番優先。みんなバラバラになったら、シャルを一番に捕まえる」

じゃないと大量殺人が起こりそうだし。

「え……？　ほ、本当に……？　ぁ、あ……兄さん、兄さんっ、兄さぁんっ……！」

「……よしよし」

泣き出したシャルをぎゅっと抱き締める。しばらくすると泣き疲れたのかシャルはあどけない寝顔を俺に見せた。

「よしよし、いい子いい子……可愛い弟、愛してるよ」

アルマに腕枕されながらシャルを抱き枕に、最高の環境で眠る──眠れない。下腹はまだヒクヒクと余韻に震えているし、射精できない術をかけられた陰茎は勃起したままだ。パンパンに膨らんでいて痛い。

「はぁ……はぁっ……アルマぁ……」

毛布の下でもぞもぞと動き、アルマの横腹に性器を擦り付ける。

「ん、ん……ん、ぅ……足りない」

また毛布の下を動き、アルマの上に乗る。割れた腹筋に陰茎を擦り付け、胸元に乳首を擦り付ける。

「ひぁっ……ぁ、あーっ……やばい、全身っ、きもちぃっ……アルマ、アルマぁ……きもちぃよぉ、アルマぁ」

欲を言えば後ろをほじくって欲しいけれど、二人とも熟睡している。自分でやろうにも尻尾は絶頂に疲れて上手く動かない。

「ぁ、あ、んっ……あぁ……」

何度も絶頂させられたのだ、疲れていて眠気はある。もう何も考えられないし、アルマに身体を擦り付けながらゆっくりと眠りに落ちていこう。