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SMの趣味なんてないんだからねっ!

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右足首と右手首、左足首と左手首をそれぞれ縛られる。これで俺は身体を伸ばすことができなくなった。

「……まだ縛られたいですか?」

「うん……もっと、動けなくして……」

二の腕を胸の横にぴったりと付けさせられ、刺激を期待してピンと勃った乳首を強調するように縄が巻かれる。これで腕を体側から離せなくなった。

「もっと……」

膝の裏に縄が通され、その縄は背に回った。ぎっちりと縛られて、俺はもう足を全く動かせなくなった。

「もう動けないと思いますけど、どうします?」

足を折り曲げて開いた状態で固定され、性器と後孔をシャルに丸見えにさせている。そんな状態で俺は興奮を覚えていた。SM趣味なんてないはずなのに、精液さえもらえたらよかったはずなのに……俺はいつの間にか心身共に変態に成り下がっていたらしい。

「…………目隠し、して……」

「目隠しですか?」

弟に柱に縛られて目隠しを巻かれて手で扱いてもらった日のことを思い出す。塞がれた視界の分感覚が鋭くなったような気がした、見えないのに動けないのに身体を触られるのが心地よかった。

「これでいいですか?」

手触りのいい黒布が目に巻かれ、弟もベッドも見えない暗闇の中に閉じ込められる。身動きの取れないその暗闇は恐怖を覚えるはずなのに、俺は何故か安心しきっていた。

「ぅ、うん……これ、これでいい……ありがとう。は、早く……入れて?」

「……兄さん、どうして目隠しして欲しかったんですか?」

「え……? えっと、なんとなく……?」

「…………何されるか分からない、そんなドキドキを味わいたいんじゃないですか? ちゃんと言ってくれないと僕分かりませんよ」

「……う、うん……ドキドキ、してる。これ求めてたってわけじゃないと思うけど、これ好き」

疼いて疼いてたまらないのに、どうして性器を突っ込んでめちゃくちゃに掻き回してくれないのだろう。

「僕に支配されたいんですか? 僕の物になりたいんですか? 兄さん……そんなことを考えていたんですか?」

「そ、そんなっ……こと、ない……」

シャルの手が優しく尻に触れ、身体が跳ねる。

「反応、いいですね」

「は、早くっ……早く入れてぇ……」

右手で尻肉をむにむにと揉みしだきながら、左手は胸に触れてきた。胸筋を確かめるように軽く揉んだかと思えば乳輪を擽って焦らし、不意に乳首を弾いて叫ばせた。

「んぁあっ……! くにくにしちゃっ、らめぇっ、イっちゃうっ、すぐイっちゃうっ! イくっ、乳首イくぅうっ!」

体内で媚薬効果を発揮した精液のせいで全身の感度が高まっていて、乳首を指で軽く弄られただけで腹の上に白濁液を撒き散らしてしまう。

「…………可愛いですね、兄さん」

「ゃ、あ……意地悪、早く入れてよぉ……」

「……僕の物になりたいですか? 兄さん……身も心も僕の虜になって、僕のことだけ考えて、僕だけにここを掻き回して欲しいって言いますか?」

尻を揉んでいた手が穴の縁をなぞり、静かな暗闇に淫猥な水音が響いた。

「な……るっ……なるからっ、入れて……」

「……何になるんですか?」

「意地悪ぅっ! シャルの物っ! シャルの物になるっ、そこシャル専用の穴にするからぁっ! お願い入れてぇっ!」

もう何がなんだか分からなくなって、羞恥心すら失って大声を張り上げた。するとシャルの手は縛られた手足首をそれぞれ掴み、引き寄せ、極太の陰茎を濡れそぼった後孔に突っ込んだ。

「あぁああっ!? んひぃっ! きもちぃっ、ひ、んんっ……! まだあるぅっ……?」

ずぶずぶと俺の体内に沈んでいく性器の終わりは目が見えない今では分からない。身動きが取れない俺は受け入れることしかできない。感覚では俺の腹はみちみちと埋め尽くされているけれど、それでもシャルの陰茎は腸壁を強く擦り拡げながら奥へと進み、俺を痙攣させた。

「……はい、根元まで入りましたよ」

「ひっ、ひ、ぐっ……ぅうっ……お腹っ、お腹変になってるぅ……」

「兄さんはこれから僕に何をされても抵抗できません。そのことをしっかり意識してくださいね」

シャルはそう言うとぴったりと引っ付いた腹と太腿の隙間に手を無理矢理突っ込み、的確に前立腺の位置を押した。

「んぉっ!? ぉ、ほっ……ひぃっ、ぁあああ……」

どろどろと腹の上に精液が零れていくのが分かる。夢の中なら幾ら溢れさせても平気とはいえ生命の源を零しているのはなんだか怖くて、俺はシャルにおねだりしようと思い付いた。

「しゃ、しゃるぅ……せーえき漏らしちゃう俺の緩い穴……塞いでぇ……? 前の穴にぃ、尻尾入れて、せーえき出るとこの奥の奥まで、ぐっちゃぐちゃに掻き回してぇ……?」

「縛られて動けない兄さんは、後から嫌だって言ってもやめてもらえませんよ?」

「うんっ、うん……前も後ろも、シャルにめちゃくちゃにされたい……」

「……自分のことながら、精液の効き目が恐ろしいですね……ふふ、兄さんは元々こういう人だったりするんですか?」

鈴口に尖った物が触れる。おそらくシャルの尻尾の先端のハートの尖った部分だろう。尻尾はずるずると簡単に尿道に侵入し、ぞりぞりと尿道壁を擦りながら奥へ向かった。

「んっ、ひぃいっ……! ダメなとこきてるっ、ぐりぐりきてるぅっ! ここらめなのにぃっ、入れるとこじゃないのにぃっ、きもひぃっ、きもひぃのぉっ!」

「ここは入れるところでしょう? 前に教えてあげたのに忘れたんですか?」

シャルの手は太腿の裏へと移り、ぐっと押し込んで腹を圧迫してきた。そうされると腸内を埋め尽くした陰茎も尿道を遡った尻尾の先端も前立腺と精嚢を押し潰すのに使われて、俺は声も出せずに深い絶頂を迎えた。

「……兄さん? 大丈夫ですか?」

「は、はひっ……ごめんなひゃいっ、入れるとこっ、そこ入れるとこらからぁっ! もっとぐちょぐちょしてぇっ!」

尻尾が素早く出し入れされ、先端のハート形部分が前立腺を突き上げるのももちろん、尿道壁を擦られて淫猥な水音を聞かされ、俺は何度も絶頂を迎えた。

「ひぁああっ!? あぁあっ! イくっ、イくっ、ずっとイってるぅうっ! シャルっ、しゃりゅっ、ひっ、ィ、んひぃっ! ぁあああっ……しっぽでおかしゃれてイくのっ、きもひぃっ……!」

「そうそう……そうやってどう気持ちいいかちゃんと僕に教えてくださいね、そうしたらもっともっと気持ちよくしてあげますからね。ほら、こっちも忘れないで……」

太腿の裏をより強く押さえられたかと思えば激しい腰振りが始まった。掘削とも言えるようなその突き方に痙攣が止まらなくなった。

「んぁああっ! イぐっ、イくぅうっ!? ひ、ひっ……死ぬっ、死んじゃうっ! 前も後もじゅぼじゅぼしゃれるのっ、やばいぃっ、俺死んじゃうっ! 変になっちゃうぅっ! ひぃいんっ!」

開脚したまま拘束された身体は絶頂し続けることしか許されない。

「…………必ず見つけ出して、奪い返して、兄さんに触れた奴皆殺しにして、ずっとずーっと僕がお世話してあげますからね……待っててください、すぐに助けてみせますから、この夢みたいに現実で僕に抱かれるのを楽しみに、どうか壊されないで、生きていて……兄さん、愛してますっ……!」

覆い被さったシャルに耳元で何かを囁かれたが、絶頂し続ける俺はそれを正しく理解できなかった。けれど愛情を伝えられているとは分かって、嬉しくなって体内を埋め尽くした陰茎をきゅっと締め付けた。そうすると腹の奥に精液を放たれて、その射精の勢いでも俺は絶頂してしまい、夢の中だというのに意識を失った。
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