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どうか幸せな新婚生活を
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特に夢を見ることもなくぐっすりと眠り、そして起床。アルマはまだ眠っているが、外からは鳥のさえずりが届いている。魔樹の下とは聞いたが陽光も届かないとは、何とも不健康な住処だ。
「……ん、痛たたた……手、足……動く……よし、治ったかな」
筋肉痛のような痛みはまだあるものの、骨は元通り繋がったようだ。呼吸にも問題はない、頬を自分でぐにぐにと動かしても痛みはない。完治と見ていいだろう。
「アールーマー……?」
早速完治を知らせて強く抱き締められたいのに、アルマはまだ眠っている。腰の横で無作為に広げられた手に手を重ねても握り返してこないし、獣の毛皮に包まれた赤い肌を撫でても反応はない。
「…………ぉ、勃ってる。お腹空いたし……朝ごはん朝ごはん……」
無反応が面白くなくて寝かされていた樹液まみれの大きな葉の上に戻ろうとして、毛皮を押し上げる硬い膨らみを見つけた。ズボンの紐を解いてずり下ろせば、ぶるんっと勢いよく陰茎が現れる。
「いい匂い……いただきまーす」
朝勃ちは夢などに関係ないメンテナンスだ何だとは言うけれど、俺がこうやって摩ったり咥えたりすればインキュバスの力を使わなくても夢は淫らに変わるのではないだろうか。
「は、ん……ん、ふぅっ……んむ……」
陰嚢を唇ではむはむと挟んで刺激し、陰茎の根元に口を移して裏筋を舐め上げていく。唇に挟むには幹の部分は太過ぎるので、基本的には舌だ。例外は今からやる頬擦りだ。俺の顎から額までの長さは余裕で越えているので、頬擦り相手にとって不足はない。
「ん……出てきた。は、ぅ……んぅ…………む、ふっ……ん……」
頬擦りをして雄の匂いを堪能し、亀頭に啄むようなキスを繰り返していると先走りの汁が溢れてきたので本能に従って舐め回す。垂れた分を全て舐め取ったら、次は亀頭を咥え込む。頭の後ろで手を組んでぐっと押し込めば何とか入る。
「ゔ……ん、んぅ……はぅっ、おっひぃ……」
「…………ん、ぅ……?」
ここまで来ると流石に起きるか? いや、口に含んだ亀頭をちゅうちゅう吸って先走りの汁を堪能してみても、明白には起きない。唸ったり身を捩ったりするだけだ。
先端を咥えて味と匂いを堪能していると頭がクラクラしてくる。しかし、目的はまだ果たせていないので、両手で根元から撫で上げ、自分の唇に指先が触れたらまた根元まで下げる。陰嚢を持ち上げて揺さぶったり、優しく揉んだりもしながら、硬く熱い性器を愛撫する。
「ん……な、に…………サク!? な、何を……」
とうとう目を覚ましたアルマは飛び起きて木の根で頭を打つ。下半身はさほど動いていないとはいえ、アルマが急に上体を起こしたことで喉を突かれてしまった。
「ぁひゃ……ぉはん……」
「あぁっ、そんな顔をして、俺のを咥えて……なんて、可愛い……」
大きな手に頭を撫でられ、殴られた記憶が蘇る。ぎゅっと目を閉じて慎重な愛撫だけに集中し、赤い大きな手の記憶を必死に上書きする。
「ん……ん…………んっ!?」
アルマの性器への愛撫を続けていると、不意に尻尾の先端が後孔に入ってきた。性器を咥えて発情して、精液を心待ちにして、愛しい夫の慎重な手つきを楽しんでいるとはいえ、自分でするなんて──!
「んっ、ふぅっ、ぅううっ!」
陰茎を咥え込んだまま自慰を始めるような淫らさにアルマが失望しないかが心配で、敏感なハート型の先端を敏感な腸壁で締め付けている快感から逃れようとは思っているのに、尻尾が上手く動かない。
「サクっ……あぁ、サク……可愛いよ、可愛い……ごめんな、ちゃんと俺もやるからな」
アルマは俺の背中を両手で掴むように撫でて、体勢のせいか出張った肩甲骨をなぞり、脇を通って胸元を大きな手で覆った。平らな胸板を大きな手のひらで撫でられ、二つの突起が尖っていく。アルマの手はそれに気付き、丁寧に摘んで刺激を与えた。
「は……ぁ、サク、サクっ……もう、出るっ……」
射精の瞬間、乳首を強く摘んで引っ張ってきた。普通なら痛いと喚くだろうその刺激は俺にとっては快感でしかなく、喉に流し込まれる精液の勢いと匂いも相まって絶頂してしまった。
「はぁ……サク、大丈夫か? 飲めたか?」
俺の体の下から手を抜き、俺の頭を撫でながら持ち上げ、俺の口から陰茎を抜いた。絶頂に浸った俺の口をそっと閉じさせ、俺を引き寄せて抱き上げた。
「……どうだ? サク。腹は膨れたか?」
胡座をかいたアルマに横抱きにされ、彼の体温を全身で味わう。
「美味しかった、けど……その、俺もイっちゃって、出ちゃって……そりゃアルマの方が多いから一応朝ごはんにはなったけど」
「…………まだ欲しいのか?」
「んー……でも、多分また俺もイっちゃうし」
挿入されたらきっと突かれる度に精液を漏らしてしまうし、むしろマイナスだ。インキュバス本来の精気の奪い方ではないから仕方ないとはいえ、ままならないことが多過ぎる。
フェラならただ腹が脹れるだけだと思ったのに、自分の淫乱さを叩きつけられたようで恥ずかしい。それをアルマに伝えるなんてもっと恥ずかしい。
熱くなった顔を腕で隠し、身体を丸める。そうしているとアルマは俺の頭頂部にキスをした。
「……ん、痛たたた……手、足……動く……よし、治ったかな」
筋肉痛のような痛みはまだあるものの、骨は元通り繋がったようだ。呼吸にも問題はない、頬を自分でぐにぐにと動かしても痛みはない。完治と見ていいだろう。
「アールーマー……?」
早速完治を知らせて強く抱き締められたいのに、アルマはまだ眠っている。腰の横で無作為に広げられた手に手を重ねても握り返してこないし、獣の毛皮に包まれた赤い肌を撫でても反応はない。
「…………ぉ、勃ってる。お腹空いたし……朝ごはん朝ごはん……」
無反応が面白くなくて寝かされていた樹液まみれの大きな葉の上に戻ろうとして、毛皮を押し上げる硬い膨らみを見つけた。ズボンの紐を解いてずり下ろせば、ぶるんっと勢いよく陰茎が現れる。
「いい匂い……いただきまーす」
朝勃ちは夢などに関係ないメンテナンスだ何だとは言うけれど、俺がこうやって摩ったり咥えたりすればインキュバスの力を使わなくても夢は淫らに変わるのではないだろうか。
「は、ん……ん、ふぅっ……んむ……」
陰嚢を唇ではむはむと挟んで刺激し、陰茎の根元に口を移して裏筋を舐め上げていく。唇に挟むには幹の部分は太過ぎるので、基本的には舌だ。例外は今からやる頬擦りだ。俺の顎から額までの長さは余裕で越えているので、頬擦り相手にとって不足はない。
「ん……出てきた。は、ぅ……んぅ…………む、ふっ……ん……」
頬擦りをして雄の匂いを堪能し、亀頭に啄むようなキスを繰り返していると先走りの汁が溢れてきたので本能に従って舐め回す。垂れた分を全て舐め取ったら、次は亀頭を咥え込む。頭の後ろで手を組んでぐっと押し込めば何とか入る。
「ゔ……ん、んぅ……はぅっ、おっひぃ……」
「…………ん、ぅ……?」
ここまで来ると流石に起きるか? いや、口に含んだ亀頭をちゅうちゅう吸って先走りの汁を堪能してみても、明白には起きない。唸ったり身を捩ったりするだけだ。
先端を咥えて味と匂いを堪能していると頭がクラクラしてくる。しかし、目的はまだ果たせていないので、両手で根元から撫で上げ、自分の唇に指先が触れたらまた根元まで下げる。陰嚢を持ち上げて揺さぶったり、優しく揉んだりもしながら、硬く熱い性器を愛撫する。
「ん……な、に…………サク!? な、何を……」
とうとう目を覚ましたアルマは飛び起きて木の根で頭を打つ。下半身はさほど動いていないとはいえ、アルマが急に上体を起こしたことで喉を突かれてしまった。
「ぁひゃ……ぉはん……」
「あぁっ、そんな顔をして、俺のを咥えて……なんて、可愛い……」
大きな手に頭を撫でられ、殴られた記憶が蘇る。ぎゅっと目を閉じて慎重な愛撫だけに集中し、赤い大きな手の記憶を必死に上書きする。
「ん……ん…………んっ!?」
アルマの性器への愛撫を続けていると、不意に尻尾の先端が後孔に入ってきた。性器を咥えて発情して、精液を心待ちにして、愛しい夫の慎重な手つきを楽しんでいるとはいえ、自分でするなんて──!
「んっ、ふぅっ、ぅううっ!」
陰茎を咥え込んだまま自慰を始めるような淫らさにアルマが失望しないかが心配で、敏感なハート型の先端を敏感な腸壁で締め付けている快感から逃れようとは思っているのに、尻尾が上手く動かない。
「サクっ……あぁ、サク……可愛いよ、可愛い……ごめんな、ちゃんと俺もやるからな」
アルマは俺の背中を両手で掴むように撫でて、体勢のせいか出張った肩甲骨をなぞり、脇を通って胸元を大きな手で覆った。平らな胸板を大きな手のひらで撫でられ、二つの突起が尖っていく。アルマの手はそれに気付き、丁寧に摘んで刺激を与えた。
「は……ぁ、サク、サクっ……もう、出るっ……」
射精の瞬間、乳首を強く摘んで引っ張ってきた。普通なら痛いと喚くだろうその刺激は俺にとっては快感でしかなく、喉に流し込まれる精液の勢いと匂いも相まって絶頂してしまった。
「はぁ……サク、大丈夫か? 飲めたか?」
俺の体の下から手を抜き、俺の頭を撫でながら持ち上げ、俺の口から陰茎を抜いた。絶頂に浸った俺の口をそっと閉じさせ、俺を引き寄せて抱き上げた。
「……どうだ? サク。腹は膨れたか?」
胡座をかいたアルマに横抱きにされ、彼の体温を全身で味わう。
「美味しかった、けど……その、俺もイっちゃって、出ちゃって……そりゃアルマの方が多いから一応朝ごはんにはなったけど」
「…………まだ欲しいのか?」
「んー……でも、多分また俺もイっちゃうし」
挿入されたらきっと突かれる度に精液を漏らしてしまうし、むしろマイナスだ。インキュバス本来の精気の奪い方ではないから仕方ないとはいえ、ままならないことが多過ぎる。
フェラならただ腹が脹れるだけだと思ったのに、自分の淫乱さを叩きつけられたようで恥ずかしい。それをアルマに伝えるなんてもっと恥ずかしい。
熱くなった顔を腕で隠し、身体を丸める。そうしているとアルマは俺の頭頂部にキスをした。
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