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幼馴染が目を覚まさない(レン視点)
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溺死者の霊などの海から来る怪異を掃討した次の日の朝、スッキリとした気分で目を覚ました。体力的にも霊力的にも疲れ切っていたからよく眠れた、腹も減っている、朝飯も美味いだろう。
「今日はどっちにしよっかな~」
三人ともまだ起きていない、ゆっくりと身支度を整えよう。髪型はどうしよう、メイクはどうしよう、男のままか女装をするかも悩みどころだ。
「怪異もう居ねぇんだし救命胴衣着けなくていいよな……んじゃパレオの方が、いや男用の水着で上半身裸で攻めるのもアリか……? うーんでも正直もちが感じる上半身のエロさは形州に勝てねぇっぽいんだよな~、アイツ太腿好きだしスリットのエグいパレオにすべきか……」
みんな眠っているのをいいことに脱衣所で独り言を大声で呟きながらたっぷりと悩んだ。
「よし……パレオにツインテ、つけまもチークもルージュも完璧。美少女! ド貧乳だけど……まぁ、アイツ貧乳好きだし大丈夫だよな。うん……もちが好きなのは俺みたいな女の子じゃなくて、俺で……俺が好きだから、俺みたいな女の子が好みだって思い違いしてたんだから……アイツが惚れてたハスミンも俺だしな、うん。大丈夫……俺が実感してるより多分ずっと、もちは俺が好きなんだ」
嫉妬によって生まれてしまう霊力を吸うための数珠を手首ごと強く握る。霊媒体質になってしまったもちは俺が数珠に溜めた霊力を使って身を守るので、お揃いの数珠を着けているのだ。それも定期的に交換する……互いの体質に合わせたアイテムでしかないと分かっているのに、お揃いのアクセサリーは俺に安心感を与えてくれる。
「ふふっ……」
「…………ご機嫌だな」
「形州っ!? びっくりしたぁ……扉の影に立ってんじゃねぇよ!」
寝室に戻り、後ろ手に閉めた扉の影から現れた形州に驚く。二メートル超の巨体が突然現れるのは心臓に悪い、まだ胸がバクバク鳴っている。
「……もう水着に着替えたのか?」
「あぁ、明日辺りもう帰るんだろ? 今日はとことん海で遊ぶぜ」
「…………女装するなら口調や声色も変えた方がいいぞ、ちゃんと女に見える分余計に脳がバグる」
「アドバイスどうも! もちの前ではそうするよ!」
顔を洗うためか、形州は俺と入れ替わりに寝室から出ていった。さて、もちを起こして二人きりで海へと繰り出そう……ま、どうせ四人で行くことになるんだろうけど。
「もーちぃー……?」
もちは彼用と決めたベッドには居なかった、ミチの毛布を剥ぎ取ると彼と抱き合って眠るもちの姿があり、寝かしつけてもらうのは最後にすればよかったなと少し後悔した。
「んふふふ……ぇへ、へへっ……のぞむ、くん…………痛っ!?」
寝ながら笑っているミチに腹が立ち、額を指で弾いてやった。いわゆるデコピンだ。ミチはすぐに目を覚まして額を押さえ、困惑した顔で俺を見つめた。
「きき、き、如月くん……? あっ、も、もう朝? おはよう、なな、なんかおでこ痛いんだけど……な、ななっ、何かした?」
「デコピン」
「やや、やっ、やめてよぉ、もぉ」
「さっさと顔洗って髪何とかしてこい、ボサボサだぞ」
昨日の晩はそれなりに整っていたミチの髪はまたボサボサに戻っていた。ボサボサメカクレヘアが彼のイメージだったが、寝癖をそのままにして学校に来ていたとは嘆かわしい話だ。
「はぁい……あっ、きき、如月くん今日は、おお、ぉ、女の子なんだねっ。か、か、可愛いよねその水着」
「あぁ……どうも。さっさと行け」
ああいうところがあるから憎み切れない、ついつい可愛がってしまう。
「可愛い、か……やっぱ形州とは違うぜみっちー。もちは何言ってくれるんだ~? ん~?」
頬をつんつんつつき回してみるも、表情が歪むことすらない。ぐっすり眠っているのだろう、怪異と直接戦ってはいなかったものの見張りを担当していたし、彼も疲れているのだ。
「コホン……ノ、ゾ、ム、さぁ~ん! 起きてください!」
疲れていようと何だろうと、今日は怪異を警戒せず海で遊べる素晴らしい日なのだ。無理にでも起きて遊んでもらわなければ。
「ノゾムさん、ノゾムさーん、今日はハスミンモードですよ~? 起きてくださいよぉ、早く起きないと太腿さわさわタイムなしにしちゃいますよ~? 太腿で顔挟んであげようと思ってたのにぃ、ノゾムさんが起きないならもう知~らない」
「…………起きないのか?」
「うぉっ、戻ったんならそう言えよ。なんでそんなにデカいくせに存在感消せるんだよ……」
「……知らん」
寝室に戻ってきた形州を真正面から眺めるも、やはりどこか存在感が薄い。
「あぁ……そうか、お前零感だったな。霊力ねぇから感知出来ねぇんだ、デカくて顔怖ぇからプレッシャーすごいけどな」
「…………霊力」
「霊が見えねぇ一般人でも少しは持ってるし、勘が働いたり気配を感じるってのはだいたい霊感が反応してるんだが……お前喧嘩強いのそういうのもあるかもな、予想したのと動きが違うって」
「……よく分からんが」
「だろうな」
「…………ノゾム、起きないのか?」
ぬっともちの顔を覗き込み、大きな手で肩を掴んで軽く揺さぶる。見た目からして怪力だと分かる彼の手つきから細心の注意を払っていることが伺えて、もちへの愛情の深さが見ているだけで伝わってきて、胸に泥が溜まっていくような不快感がした。
「数珠……」
数珠の水晶が一つ、また一つと黒く濁っていく。俺の嫉妬深さももちは可愛いと言ってくれるけれど、この汚い色を見ているとやはり俺の心は醜いんじゃないかと思えてくる。
「……起きないな。ノゾム、ノゾム! 起きろ、ノゾム!」
数珠を見つめてボーッとしている間ももちは起きなかった。もちが目覚めて最初に見るのは俺であって欲しい、もちが形州に揺さぶられて大声で呼びかけられても起きなかったのはもちもそう思っているからに違いない、形州を押しのけなければ。
「どけどけ。もーちっ! もち! 起きろもち!」
「……もう女のフリはやめるのか?」
「うるせぇ! 起きろ! もち! もーち! お前ほんっとに起きねぇなてめぇ戦ってねぇくせによぉ!」
胸ぐらを掴んで揺さぶってももちは起きない。顔を顰めることもなく、寝言を言うこともないのは、少しおかしくないか?
「起きねぇな……形州、ちょっと無理矢理座らせてみてくれ」
「……? あぁ」
無理矢理座らせてももちの身体はぐんにゃりと脱力したままで、手を離すと倒れてしまう。ミチも洗面所から帰ってきたが、寝癖がそのままだったので洗面所に戻らせた。
「ミチミチミ~チぃ、ミチ! お前ボサボサのまんまじゃねぇか、寝癖直せよなぁ」
「ごご、ごめん」
ミチは可愛らしい童顔だ、声も可愛くて身長も低く、女装に向いている。ミチになりたい、ミチとして生まれたかった、ミチは俺みたいにスキンケアに何万も使わなくていいし、つけまつげもいらない、羨ましい、妬ましい、俺もそんな身体に生まれたかった。
「もったいないなぁ本当……俺ならミチに生まれてりゃもっと美容に気ぃ遣って可愛くしてたぜ?」
「そ、そそ、そんなこと言われてもぉ」
「はぁ~……こんなことしたら可愛くなってすげぇ厄介なライバルになるって分かってんのに、ポテンシャルがえげつないこの原石を磨かずにはいられねぇ」
ミチの髪を整えていると、鏡の端っこに白髪が見えた。
「如月」
「あっ、師匠。どうしたんですか?」
「なかなか来ないから見に来た。昨日の怪異討伐の際に霊的な怪我でもしてたら僕が責任負わなきゃいけないからね」
「いや、大丈夫……俺達は無事です。ただもち、ノゾムがなかなか起きなくて」
「ふぅん……」
セットまでしてやるつもりでいたが、寝癖を直すだけで終わらせて師匠と共に寝室に向かった。形州はもちを持ち上げて無理矢理立たせているが、もちは抱き上げられた猫のようにぐんにゃりとしている。
「……起きない」
形州は立たせたもちを揺さぶっているが、もちが目を覚ます様子はない。
「は……? ちょ、ちょっと待って……僕によく見せて。変な霊力を感じる、一回寝させて」
師匠は横たわったもちをじっくりと眺め、舌打ちをした。
「やられた。こいつ……昨日怪異討伐を終えた後、結界から出た瞬間別の怪異に取り憑かれたんだ。ホテルの結界も部屋の結界も生きた人間に完全に入り込んでしまった怪異は弾けない。数珠を着けてればそもそも取り憑かれないはずなんだけど……」
「ぁ……終わった後、数珠交換しました。その時に……?」
「そう、か……どうしようかな。前にも言ったけど僕取り憑いたヤツの相手は苦手なんだ、どうやって引きずり出すか考える。ちょっと待ってて、犬も呼ぶ。君も意見を出して」
もちが起きなかったのは怪異に取り憑かれていたから? 俺では霊視しても全く分からない、こんなにも気配の薄い怪異が居るなんて……今は自分の実力不足を嘆くより、もちを助ける方法を探る方が優先だ。
「今日はどっちにしよっかな~」
三人ともまだ起きていない、ゆっくりと身支度を整えよう。髪型はどうしよう、メイクはどうしよう、男のままか女装をするかも悩みどころだ。
「怪異もう居ねぇんだし救命胴衣着けなくていいよな……んじゃパレオの方が、いや男用の水着で上半身裸で攻めるのもアリか……? うーんでも正直もちが感じる上半身のエロさは形州に勝てねぇっぽいんだよな~、アイツ太腿好きだしスリットのエグいパレオにすべきか……」
みんな眠っているのをいいことに脱衣所で独り言を大声で呟きながらたっぷりと悩んだ。
「よし……パレオにツインテ、つけまもチークもルージュも完璧。美少女! ド貧乳だけど……まぁ、アイツ貧乳好きだし大丈夫だよな。うん……もちが好きなのは俺みたいな女の子じゃなくて、俺で……俺が好きだから、俺みたいな女の子が好みだって思い違いしてたんだから……アイツが惚れてたハスミンも俺だしな、うん。大丈夫……俺が実感してるより多分ずっと、もちは俺が好きなんだ」
嫉妬によって生まれてしまう霊力を吸うための数珠を手首ごと強く握る。霊媒体質になってしまったもちは俺が数珠に溜めた霊力を使って身を守るので、お揃いの数珠を着けているのだ。それも定期的に交換する……互いの体質に合わせたアイテムでしかないと分かっているのに、お揃いのアクセサリーは俺に安心感を与えてくれる。
「ふふっ……」
「…………ご機嫌だな」
「形州っ!? びっくりしたぁ……扉の影に立ってんじゃねぇよ!」
寝室に戻り、後ろ手に閉めた扉の影から現れた形州に驚く。二メートル超の巨体が突然現れるのは心臓に悪い、まだ胸がバクバク鳴っている。
「……もう水着に着替えたのか?」
「あぁ、明日辺りもう帰るんだろ? 今日はとことん海で遊ぶぜ」
「…………女装するなら口調や声色も変えた方がいいぞ、ちゃんと女に見える分余計に脳がバグる」
「アドバイスどうも! もちの前ではそうするよ!」
顔を洗うためか、形州は俺と入れ替わりに寝室から出ていった。さて、もちを起こして二人きりで海へと繰り出そう……ま、どうせ四人で行くことになるんだろうけど。
「もーちぃー……?」
もちは彼用と決めたベッドには居なかった、ミチの毛布を剥ぎ取ると彼と抱き合って眠るもちの姿があり、寝かしつけてもらうのは最後にすればよかったなと少し後悔した。
「んふふふ……ぇへ、へへっ……のぞむ、くん…………痛っ!?」
寝ながら笑っているミチに腹が立ち、額を指で弾いてやった。いわゆるデコピンだ。ミチはすぐに目を覚まして額を押さえ、困惑した顔で俺を見つめた。
「きき、き、如月くん……? あっ、も、もう朝? おはよう、なな、なんかおでこ痛いんだけど……な、ななっ、何かした?」
「デコピン」
「やや、やっ、やめてよぉ、もぉ」
「さっさと顔洗って髪何とかしてこい、ボサボサだぞ」
昨日の晩はそれなりに整っていたミチの髪はまたボサボサに戻っていた。ボサボサメカクレヘアが彼のイメージだったが、寝癖をそのままにして学校に来ていたとは嘆かわしい話だ。
「はぁい……あっ、きき、如月くん今日は、おお、ぉ、女の子なんだねっ。か、か、可愛いよねその水着」
「あぁ……どうも。さっさと行け」
ああいうところがあるから憎み切れない、ついつい可愛がってしまう。
「可愛い、か……やっぱ形州とは違うぜみっちー。もちは何言ってくれるんだ~? ん~?」
頬をつんつんつつき回してみるも、表情が歪むことすらない。ぐっすり眠っているのだろう、怪異と直接戦ってはいなかったものの見張りを担当していたし、彼も疲れているのだ。
「コホン……ノ、ゾ、ム、さぁ~ん! 起きてください!」
疲れていようと何だろうと、今日は怪異を警戒せず海で遊べる素晴らしい日なのだ。無理にでも起きて遊んでもらわなければ。
「ノゾムさん、ノゾムさーん、今日はハスミンモードですよ~? 起きてくださいよぉ、早く起きないと太腿さわさわタイムなしにしちゃいますよ~? 太腿で顔挟んであげようと思ってたのにぃ、ノゾムさんが起きないならもう知~らない」
「…………起きないのか?」
「うぉっ、戻ったんならそう言えよ。なんでそんなにデカいくせに存在感消せるんだよ……」
「……知らん」
寝室に戻ってきた形州を真正面から眺めるも、やはりどこか存在感が薄い。
「あぁ……そうか、お前零感だったな。霊力ねぇから感知出来ねぇんだ、デカくて顔怖ぇからプレッシャーすごいけどな」
「…………霊力」
「霊が見えねぇ一般人でも少しは持ってるし、勘が働いたり気配を感じるってのはだいたい霊感が反応してるんだが……お前喧嘩強いのそういうのもあるかもな、予想したのと動きが違うって」
「……よく分からんが」
「だろうな」
「…………ノゾム、起きないのか?」
ぬっともちの顔を覗き込み、大きな手で肩を掴んで軽く揺さぶる。見た目からして怪力だと分かる彼の手つきから細心の注意を払っていることが伺えて、もちへの愛情の深さが見ているだけで伝わってきて、胸に泥が溜まっていくような不快感がした。
「数珠……」
数珠の水晶が一つ、また一つと黒く濁っていく。俺の嫉妬深さももちは可愛いと言ってくれるけれど、この汚い色を見ているとやはり俺の心は醜いんじゃないかと思えてくる。
「……起きないな。ノゾム、ノゾム! 起きろ、ノゾム!」
数珠を見つめてボーッとしている間ももちは起きなかった。もちが目覚めて最初に見るのは俺であって欲しい、もちが形州に揺さぶられて大声で呼びかけられても起きなかったのはもちもそう思っているからに違いない、形州を押しのけなければ。
「どけどけ。もーちっ! もち! 起きろもち!」
「……もう女のフリはやめるのか?」
「うるせぇ! 起きろ! もち! もーち! お前ほんっとに起きねぇなてめぇ戦ってねぇくせによぉ!」
胸ぐらを掴んで揺さぶってももちは起きない。顔を顰めることもなく、寝言を言うこともないのは、少しおかしくないか?
「起きねぇな……形州、ちょっと無理矢理座らせてみてくれ」
「……? あぁ」
無理矢理座らせてももちの身体はぐんにゃりと脱力したままで、手を離すと倒れてしまう。ミチも洗面所から帰ってきたが、寝癖がそのままだったので洗面所に戻らせた。
「ミチミチミ~チぃ、ミチ! お前ボサボサのまんまじゃねぇか、寝癖直せよなぁ」
「ごご、ごめん」
ミチは可愛らしい童顔だ、声も可愛くて身長も低く、女装に向いている。ミチになりたい、ミチとして生まれたかった、ミチは俺みたいにスキンケアに何万も使わなくていいし、つけまつげもいらない、羨ましい、妬ましい、俺もそんな身体に生まれたかった。
「もったいないなぁ本当……俺ならミチに生まれてりゃもっと美容に気ぃ遣って可愛くしてたぜ?」
「そ、そそ、そんなこと言われてもぉ」
「はぁ~……こんなことしたら可愛くなってすげぇ厄介なライバルになるって分かってんのに、ポテンシャルがえげつないこの原石を磨かずにはいられねぇ」
ミチの髪を整えていると、鏡の端っこに白髪が見えた。
「如月」
「あっ、師匠。どうしたんですか?」
「なかなか来ないから見に来た。昨日の怪異討伐の際に霊的な怪我でもしてたら僕が責任負わなきゃいけないからね」
「いや、大丈夫……俺達は無事です。ただもち、ノゾムがなかなか起きなくて」
「ふぅん……」
セットまでしてやるつもりでいたが、寝癖を直すだけで終わらせて師匠と共に寝室に向かった。形州はもちを持ち上げて無理矢理立たせているが、もちは抱き上げられた猫のようにぐんにゃりとしている。
「……起きない」
形州は立たせたもちを揺さぶっているが、もちが目を覚ます様子はない。
「は……? ちょ、ちょっと待って……僕によく見せて。変な霊力を感じる、一回寝させて」
師匠は横たわったもちをじっくりと眺め、舌打ちをした。
「やられた。こいつ……昨日怪異討伐を終えた後、結界から出た瞬間別の怪異に取り憑かれたんだ。ホテルの結界も部屋の結界も生きた人間に完全に入り込んでしまった怪異は弾けない。数珠を着けてればそもそも取り憑かれないはずなんだけど……」
「ぁ……終わった後、数珠交換しました。その時に……?」
「そう、か……どうしようかな。前にも言ったけど僕取り憑いたヤツの相手は苦手なんだ、どうやって引きずり出すか考える。ちょっと待ってて、犬も呼ぶ。君も意見を出して」
もちが起きなかったのは怪異に取り憑かれていたから? 俺では霊視しても全く分からない、こんなにも気配の薄い怪異が居るなんて……今は自分の実力不足を嘆くより、もちを助ける方法を探る方が優先だ。
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