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幼馴染と友達に慰められちゃった
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ホテルに戻り、水着を洗濯機に放り込んでシャワーを浴びる。足の包帯には上からラップを巻き、出来る限り足に水をかけないようにしてある。
「ふぅ……お待たせ~」
一階には大浴場があるそうだが、部屋にあるシャワールームは狭い。一度に二人が限度だ。なので俺はレンと入り、ミチはセンパイと──
「でででっ、でっか過ぎるよぉ! 狭い、暑苦しい、僕一人で入る!」
「……先に入るか? お前の方が早く済むだろう、表面積的に」
「いいっ、今チビだってバカにしたなぁ!?」
──は入らず、一人で入るらしい。シャワー待ちのセンパイは椅子にタオルを敷いて座っており、パーカーを着て上半身を隠してはいるもののそのたくましい足は惜しげもなく晒していた。
ちなみに俺達はソファに座っている。センパイが座っている椅子は化粧台に付属していたもので、今はソファの向かいに動かしてある。
「ラップ剥がすぜ」
「あ、うん、ありがと」
「水染みなかったか?」
「平気だよ。もうそんなに痛くないし……本当に浅い傷みたいだから、明日までにはカサブタ出来てるって、多分」
強がりでも気遣いでもなく、事実だ。霊のものだろう髪の毛に付けられた傷は皮膚数枚を切った程度のもので、数が多いから見た目は酷いものの痛みはさほどなかった。
「そうか? ごめんな、俺が着いてるのに霊の接近に気付かないなんてさ……ありえないよ、ホント、浮かれてたのかな」
「そんな、レンあの時言ってたじゃん。気配はするけど本体は居ないとかなんとか」
「あぁ……居なかった」
「じゃあ仕方ないよ。そもそも足の数珠外れてるのに気付かない俺バカすぎって話だし」
笑顔を浮かべて励ましてみたが、レンは俺に釣られてはにかむ程度で笑顔を持続させてはくれなかった。
「多分、罠みたいなもんなんだと思う。何か、こう、美味そうな人間を判別して捕まえる……みたいな罠。仕組みは全然予想も付かねぇけど。夜のうちに仕掛けておいて、朝から夕にかけては近寄らない……みたいな感じにしてるんだろ、多分。だから気付けなかったんだ」
「幽霊って狩りみたいなことするんだな」
「あぁ、ホント勘弁して欲しいよな…………なぁ、もち、お前に使われてた御札と数珠、俺達に配られたのよりはワンランク上だったんだぜ。もちろんもっと位の高い効力の強いもんはあるけどな、一個数百万単位の話になってくる。師匠はちゃんとやってくれてたよ……俺と違ってコスパも気にしつつな」
レンは自己嫌悪でもしているのか、深いため息をついて自身の髪をぐしゃっと掴んだ。
「さっきのほとんど八つ当たりだった……クソ、情けねぇなぁ俺。師匠のことは尊敬してるんだぜ、ちゃんと。でもさ、あの人お前のことすごい目で睨むんだよ。んで最近俺にもその目を向けるようになった……多分、秘書さんに怪我させたから」
「……あの社長はそんなに兄ちゃんを思ってくれてるのか?」
「あぁ? そりゃ……」
「はい! センパイ! お兄さんはすごく有能で助かってるって、大切な仲間だって前に言ってました!」
センパイは従兄と社長が恋仲だなんて知らない。何故か従兄をノンケだと思い込んでいるらしいから、従兄が男に抱かれているなんて知ったらきっととても驚くだろう。だから俺はレンの言葉を遮った。視線を送るまでもなくレンは全てを察し、呆れたようにため息をついた。
「…………そうか。ノゾムを軽んじて怪我をさせたなんて許せないから、後で一言物申してやろうと思っていたが……兄ちゃんを思って嫌ってるとなると言いにくいな」
「社長の対応は甘かったけど別にわざとって感じしねぇよ……ただ、もちを嫌い過ぎて見通しが甘くなってただけだ。無意識だろうから何言っても無駄、下手に口出すと悪化するかもしれねぇ」
「仕事に感情持ち込むなって言っても限度あるもんなー……仕方ないよ、俺が悪いんだし……エサにされるくらいじゃ償えないことしたんだ、文句言わないよ」
俺が首塚を壊したりさえしなければ、怪奇な人生を送ることにもならなかった。霊媒体質もそれをエサ扱いされるのも、俺の自業自得だ。
「…………ノゾムが社長と仲良くなればちゃんと目をかけてもらえて、しっかり守ってもらえるんじゃないか?」
「はぁ? あぁー……うん、いいかもな」
「……ノゾム、夕飯の時社長にお酌をするんだ」
「は、はい……頑張って好かれます」
なんて話しているうちにミチが戻ってきた。センパイが着替えやタオルを持ってシャワールームに向かい、ミチは先程までセンパイが座っていた椅子に腰を下ろした。
「俺もご機嫌取りした方がいいよなぁ、もちをエサ扱いされたからって今回は暴言吐いてばっかだ。離れると冷静に反省出来るんだけど……顔見ると上手くいかねぇんだよな、ホントどうしよ……師匠には色々教えてもらわねぇといけねぇのに、仲違いなんかしちまってさぁ」
「大丈夫だよ、お兄さんがなだめるって言ってくれてたし、仲直りできるよ」
「なっ、なな、何の話?」
「さっきおししょーさんと喧嘩しちまったから、へこんでる」
正直に落ち込んでいると白状したレンの頭を、ミチは椅子から立ち上がってぽんぽんと優しく撫でた。
「そ、そそ、そ、そんなふうに落ち込んでたらっ、僕ならっ、喧嘩してても許しちゃうなぁ……だ、だからっ、大丈夫……ねっ?」
「ミチ……ここおいで、ここ。もち、ちょっと寄れ」
二人がけのソファなのに、レンはミチを俺達の間に入れようとしている。互いに肘掛けの方へ寄ってミチを無理矢理間に入れると、レンは満足そうに微笑んだ。
「な、な、な、何……?」
「ミチぃ……可愛いなぁお前ホント可愛いよ、全人類がお前みたいのだったら世界はもっと平和なのにな」
「ぼぼっ、僕がいっぱい居ても何も出来ないからすぐ滅んじゃうよぉっ」
「お前みたいになりたかったよ……顔も、声も、性格も、お前みたいなのがよかった。可愛いなぁ、いいなぁ……」
確かにミチはレンより目が大きくて丸っこいし、まつ毛もミチの方が長い。声もミチの方が高く、身長はミチの方が低い。女の子らしさを可愛さと思っているレンにとっては自分よりもミチの方が可愛いらしい。
俺にとってはレンが一番可愛いのに。
「ぼ、ぼぼっ、僕、僕はねっ、如月くんみたいになりたいよっ。しっかりしててっ、自分のこと自分で出来て……ノ、ノ、ノゾムくんに好かれてっ、甘えられて……すごくっ、羨ましい」
「ミチは強欲だなぁ、こんなに可愛いくせに……」
レンはミチの頬を撫でてため息をつく。その手つきはまるで行為中の恋人への触れ方で、少し腹が立った。
「ごごごっ、強欲なのはどっちだよ! そんな、綺麗な髪と目してるくせに……ぼ、ぼ、僕なんか面白みのない黒色なのにっ……僕なんかよりずっと君の方が可愛いよっ! ノ、ノ、ノゾムくんも……君の方が好きだし」
俺は二人ともの恋人だけれど、今俺が嫉妬しているのはどっちなのだろう。自分でもよく分からない。
「俺のが好き……? もちぃ、本当?」
「えっ、ぁ、いや……あの、言いにくいけど、そりゃ……俺にとってレンはいつまでも初恋の人で、レンはやっぱり……ずっとずっと俺の特別な人で、その、一番とか、誰よりとかじゃなくて、本当にもう……レンだけは、特別で」
「はっ、はは、はっきり言えよぉっ! 僕分かってるんだからっ、今更傷付いたりしないんだからなぁ!」
既に傷付いて半泣きのくせに、落ち込んでいるレンを慰めるために俺から聞きたくない言葉を引き出そうとするなんて、やっぱりミチは健気で可愛い。いじらしい。
「レンは、俺にとって……誰より可愛い、世界一可愛い、俺のお嫁さん…………です」
顔を真っ赤にしながらも言うと、レンは見開いた栗色の目から涙を零した。昔から俺の前では絶対に泣かなかったレンが泣いてしまうと、俺はパニックに陥ってしまう。けれど、心のどこかがときめいてしまう。レンの泣き顔はあまりにも綺麗で、可愛くて、そのままにしておきたくなるし、はやく泣き止ませたくもなる。
「わぁああぁ……! はっはは、はやく! ノゾムくんはやく! ぎゅってしてぎゅってぇっ! ちゅーとかもっ、とにかくはやくぅ! ん……? ななっ、なんだよもぉこんな時にぃ!」
部屋の扉がノックされた。ミチがぷりぷりと怒りながら応対に向かう最中、俺はレンを抱き締めて唇を重ねた。
「ふぅ……お待たせ~」
一階には大浴場があるそうだが、部屋にあるシャワールームは狭い。一度に二人が限度だ。なので俺はレンと入り、ミチはセンパイと──
「でででっ、でっか過ぎるよぉ! 狭い、暑苦しい、僕一人で入る!」
「……先に入るか? お前の方が早く済むだろう、表面積的に」
「いいっ、今チビだってバカにしたなぁ!?」
──は入らず、一人で入るらしい。シャワー待ちのセンパイは椅子にタオルを敷いて座っており、パーカーを着て上半身を隠してはいるもののそのたくましい足は惜しげもなく晒していた。
ちなみに俺達はソファに座っている。センパイが座っている椅子は化粧台に付属していたもので、今はソファの向かいに動かしてある。
「ラップ剥がすぜ」
「あ、うん、ありがと」
「水染みなかったか?」
「平気だよ。もうそんなに痛くないし……本当に浅い傷みたいだから、明日までにはカサブタ出来てるって、多分」
強がりでも気遣いでもなく、事実だ。霊のものだろう髪の毛に付けられた傷は皮膚数枚を切った程度のもので、数が多いから見た目は酷いものの痛みはさほどなかった。
「そうか? ごめんな、俺が着いてるのに霊の接近に気付かないなんてさ……ありえないよ、ホント、浮かれてたのかな」
「そんな、レンあの時言ってたじゃん。気配はするけど本体は居ないとかなんとか」
「あぁ……居なかった」
「じゃあ仕方ないよ。そもそも足の数珠外れてるのに気付かない俺バカすぎって話だし」
笑顔を浮かべて励ましてみたが、レンは俺に釣られてはにかむ程度で笑顔を持続させてはくれなかった。
「多分、罠みたいなもんなんだと思う。何か、こう、美味そうな人間を判別して捕まえる……みたいな罠。仕組みは全然予想も付かねぇけど。夜のうちに仕掛けておいて、朝から夕にかけては近寄らない……みたいな感じにしてるんだろ、多分。だから気付けなかったんだ」
「幽霊って狩りみたいなことするんだな」
「あぁ、ホント勘弁して欲しいよな…………なぁ、もち、お前に使われてた御札と数珠、俺達に配られたのよりはワンランク上だったんだぜ。もちろんもっと位の高い効力の強いもんはあるけどな、一個数百万単位の話になってくる。師匠はちゃんとやってくれてたよ……俺と違ってコスパも気にしつつな」
レンは自己嫌悪でもしているのか、深いため息をついて自身の髪をぐしゃっと掴んだ。
「さっきのほとんど八つ当たりだった……クソ、情けねぇなぁ俺。師匠のことは尊敬してるんだぜ、ちゃんと。でもさ、あの人お前のことすごい目で睨むんだよ。んで最近俺にもその目を向けるようになった……多分、秘書さんに怪我させたから」
「……あの社長はそんなに兄ちゃんを思ってくれてるのか?」
「あぁ? そりゃ……」
「はい! センパイ! お兄さんはすごく有能で助かってるって、大切な仲間だって前に言ってました!」
センパイは従兄と社長が恋仲だなんて知らない。何故か従兄をノンケだと思い込んでいるらしいから、従兄が男に抱かれているなんて知ったらきっととても驚くだろう。だから俺はレンの言葉を遮った。視線を送るまでもなくレンは全てを察し、呆れたようにため息をついた。
「…………そうか。ノゾムを軽んじて怪我をさせたなんて許せないから、後で一言物申してやろうと思っていたが……兄ちゃんを思って嫌ってるとなると言いにくいな」
「社長の対応は甘かったけど別にわざとって感じしねぇよ……ただ、もちを嫌い過ぎて見通しが甘くなってただけだ。無意識だろうから何言っても無駄、下手に口出すと悪化するかもしれねぇ」
「仕事に感情持ち込むなって言っても限度あるもんなー……仕方ないよ、俺が悪いんだし……エサにされるくらいじゃ償えないことしたんだ、文句言わないよ」
俺が首塚を壊したりさえしなければ、怪奇な人生を送ることにもならなかった。霊媒体質もそれをエサ扱いされるのも、俺の自業自得だ。
「…………ノゾムが社長と仲良くなればちゃんと目をかけてもらえて、しっかり守ってもらえるんじゃないか?」
「はぁ? あぁー……うん、いいかもな」
「……ノゾム、夕飯の時社長にお酌をするんだ」
「は、はい……頑張って好かれます」
なんて話しているうちにミチが戻ってきた。センパイが着替えやタオルを持ってシャワールームに向かい、ミチは先程までセンパイが座っていた椅子に腰を下ろした。
「俺もご機嫌取りした方がいいよなぁ、もちをエサ扱いされたからって今回は暴言吐いてばっかだ。離れると冷静に反省出来るんだけど……顔見ると上手くいかねぇんだよな、ホントどうしよ……師匠には色々教えてもらわねぇといけねぇのに、仲違いなんかしちまってさぁ」
「大丈夫だよ、お兄さんがなだめるって言ってくれてたし、仲直りできるよ」
「なっ、なな、何の話?」
「さっきおししょーさんと喧嘩しちまったから、へこんでる」
正直に落ち込んでいると白状したレンの頭を、ミチは椅子から立ち上がってぽんぽんと優しく撫でた。
「そ、そそ、そ、そんなふうに落ち込んでたらっ、僕ならっ、喧嘩してても許しちゃうなぁ……だ、だからっ、大丈夫……ねっ?」
「ミチ……ここおいで、ここ。もち、ちょっと寄れ」
二人がけのソファなのに、レンはミチを俺達の間に入れようとしている。互いに肘掛けの方へ寄ってミチを無理矢理間に入れると、レンは満足そうに微笑んだ。
「な、な、な、何……?」
「ミチぃ……可愛いなぁお前ホント可愛いよ、全人類がお前みたいのだったら世界はもっと平和なのにな」
「ぼぼっ、僕がいっぱい居ても何も出来ないからすぐ滅んじゃうよぉっ」
「お前みたいになりたかったよ……顔も、声も、性格も、お前みたいなのがよかった。可愛いなぁ、いいなぁ……」
確かにミチはレンより目が大きくて丸っこいし、まつ毛もミチの方が長い。声もミチの方が高く、身長はミチの方が低い。女の子らしさを可愛さと思っているレンにとっては自分よりもミチの方が可愛いらしい。
俺にとってはレンが一番可愛いのに。
「ぼ、ぼぼっ、僕、僕はねっ、如月くんみたいになりたいよっ。しっかりしててっ、自分のこと自分で出来て……ノ、ノ、ノゾムくんに好かれてっ、甘えられて……すごくっ、羨ましい」
「ミチは強欲だなぁ、こんなに可愛いくせに……」
レンはミチの頬を撫でてため息をつく。その手つきはまるで行為中の恋人への触れ方で、少し腹が立った。
「ごごごっ、強欲なのはどっちだよ! そんな、綺麗な髪と目してるくせに……ぼ、ぼ、僕なんか面白みのない黒色なのにっ……僕なんかよりずっと君の方が可愛いよっ! ノ、ノ、ノゾムくんも……君の方が好きだし」
俺は二人ともの恋人だけれど、今俺が嫉妬しているのはどっちなのだろう。自分でもよく分からない。
「俺のが好き……? もちぃ、本当?」
「えっ、ぁ、いや……あの、言いにくいけど、そりゃ……俺にとってレンはいつまでも初恋の人で、レンはやっぱり……ずっとずっと俺の特別な人で、その、一番とか、誰よりとかじゃなくて、本当にもう……レンだけは、特別で」
「はっ、はは、はっきり言えよぉっ! 僕分かってるんだからっ、今更傷付いたりしないんだからなぁ!」
既に傷付いて半泣きのくせに、落ち込んでいるレンを慰めるために俺から聞きたくない言葉を引き出そうとするなんて、やっぱりミチは健気で可愛い。いじらしい。
「レンは、俺にとって……誰より可愛い、世界一可愛い、俺のお嫁さん…………です」
顔を真っ赤にしながらも言うと、レンは見開いた栗色の目から涙を零した。昔から俺の前では絶対に泣かなかったレンが泣いてしまうと、俺はパニックに陥ってしまう。けれど、心のどこかがときめいてしまう。レンの泣き顔はあまりにも綺麗で、可愛くて、そのままにしておきたくなるし、はやく泣き止ませたくもなる。
「わぁああぁ……! はっはは、はやく! ノゾムくんはやく! ぎゅってしてぎゅってぇっ! ちゅーとかもっ、とにかくはやくぅ! ん……? ななっ、なんだよもぉこんな時にぃ!」
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