いわくつきの首塚を壊したら霊姦体質になりまして、周囲の男共の性奴隷に堕ちました

ムーン

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みんなでリゾート地に行ってみた

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従兄が作ったらしい料理はどれも素晴らしく、バイキングという形式も相まってついつい食べ過ぎてしまう。

「まだまだおかわりありますよ~」

ローストビーフはあっという間になくなったが、すぐに新しい皿に山盛りにされたローストビーフが届けられた。

「わぁ……!」

「野菜も食べてくださいね」

サラダは野菜の味を生かすようなもので、美味しいのだろうが野菜そのものが嫌いな俺には辛いものだった。スープにも野菜は入っているからそっちで補おう。

「社長、今日の料理はお口に合いましたか?」

「悪くない。けれど食事というのは料理だけでなく空間も大切な要素だ、今この場には騒がしい子供が四人も居る。それを鑑みて……そうだね、及第点と言ったところかな」

不機嫌そうな社長の感想を聞いた従兄はぱぁっと笑顔になり、嬉しそうに社長に感謝を述べている。

「分かんないなぁー……」

あの人達の関係、互いに向ける感情、俺の理解の及ぶところではない。



社長は騒がしいのは嫌いなようだから静かに食べようかと目配せもなく四人で決めたが、どうやら本気で騒がしいのを嫌っていた訳でもないらしく、無言の時間が訪れると従兄から話を振ってきた。
従兄ばかりを見つめる冷たい赤紫の瞳に何度も怯えたが、それでも素晴らしい料理と大好きな人達との空の旅は楽しいものだった。

「もう立って大丈夫ですよ」

着陸時にはシートに座ってじっとしていた。シートベルトを外すことが許されたが、俺は立ち上がらずに窓の外ばかり見ていた。

「もーちっ、まだ空港なんだからそんな面白いもん見れねぇだろ」

「それはそうだけど……」

レンは俺の頬をつつくとすぐに食事の後にシートに戻って眠っていたミチを起こしに向かった。ほんの僅かな寂しさを誤魔化すように立ち上がり、ふと従兄の方を見る。

「お手を失礼します」

従兄は社長の肌に白く濁った液体をよく塗り込んでいた。その傍らには日焼け止めと書かれたボトルが置かれている。

「日焼け止め……そうだ、レン、日焼け止め塗っとかないと」

「俺は出発前に塗ったぞ。もち塗ってねぇのか? ほら、貸してやるから塗っとけ」

投げ渡されたボトルと従兄達を交互に見て、俺もレンに日焼け止めを塗ってやりたかったなと少し落ち込む。

「……ノゾム、俺が塗ってやろうか」

「えっ? あ……じゃあ、お願いします」

俺が塗られる側になる選択肢もあったのだと言われて始めて気が付き、恥じらいながらもボトルを手渡す。センパイの手に白濁液が垂らされ、大きな手に馴染まされたその液体はまず俺の頬に塗られた。

「…………髪、今日はワックスでセットしてないのか」

「あ、はい。海入ったら流れちゃうかなって」

今日はワックス不使用、代わりに黒いヘアピンを使っている。バツ印になるように着けた箇所もあり、それなりにオシャレに仕上がったと俺は思っている。

「……首、塗るぞ」

「ん……あの、センパイ……髪、どうですか? 変じゃないですか?」

「…………変ではない」

反応が鈍い。ヘアピンはセンパイの気に召さなかったのだろうか。

「センパイ、いつもの方が好きですか?」

「……別に、どっちでもいい」

あぁそうか、センパイが執着しているのは俺の髪色であって、髪型じゃないのか。相当変なものでなければどうでもいいと考えるのは当然のことだ。レンが乙女のように髪型や服装に注力しているから勘違いしていたらしい、本来男子高校生というのは好きな相手だろうとそれほど髪型や服装を気にしないものだ。乙女らしい努力なんて無駄なのだ、自己満足だと理解する必要がある。

「…………ノゾム?」

いつもは大して髪にも服にも気を遣っていないくせに、こんな時ばかり望んだ反応が帰ってこないというだけで目の奥がぎゅうっと熱くなってしまう。こんな自分が嫌いだ。

「く~にゆきぃ~! ちゃんと日焼け止め塗ったか? 兄ちゃんが塗ってやるぞ」

褐色の手が褐色の頬をべちんと叩く。照れたように従兄を睨むセンパイの色黒な肌には白濁液がよく目立ち、日焼け止めとは別の白濁液を連想させて俺の劣情を煽る。

「ほら、嫌がるな。日焼け嫌だろ?」

センパイの肌は胸も腹も尻も余さず褐色だ。生まれつきのその色は太陽光によって更に濃くなるのだろうか?

「……ノゾム、終わったからもういいぞ。離れてろ」

従兄に甘やかされる姿を見られるのが恥ずかしいのか、センパイは俺を追い払った。自分の身体を撫でてセンパイの大きな手の温かさと力強さ、そして優しさを思い出していると背後で大きな舌打ちが鳴った。

「月乃宮」

神秘的な見た目に似合った高めの声が低く変わって俺を呼ぶ。

「アレを何とかしろ」

肩越しに俺を睨む赤紫の瞳。嫉妬と苛立ちを孕んだ視線に逆らうという選択肢は一瞬で失われ、俺は思考なくセンパイの元へ向かった。

「あ、あのっ、お兄さん……俺にやらせてください」

従兄が持っていたボトルを掴む。彼は目を見開いた後、社長の方を見て笑みを浮かべ、俺にボトルを渡してくれた。

「逆らえないでしょ?」

ぽんと俺の肩を叩き、真っ直ぐに社長の元へ向かう。

「……兄ちゃんに妬いたのか?」

センパイに向き直ると彼は意地の悪い笑顔を浮かべ、俺の頬に手を添えて唇を重ねた。

「…………可愛いヤツだな。兄ちゃんは兄ちゃんだぞ、嫉妬するような相手じゃないだろ?」

「それは……」

嫉妬していたのは俺が従兄に……じゃなく、社長がセンパイに……だ。そう正直に告げるメリットはない。

「……それは? ふふ……誤魔化すな、ちゃんと可愛いから。ほら、塗るんだろ? 腕がまだなんだ、やってくれるな?」

「は、はい! もちろん」

冷たい液体を手のひらに零し、センパイの腕に塗り付ける。彼の腕は太く、俺の腕に塗られた量の倍程度の日焼け止めが必要だ。

「………………丁寧に塗ってくれるな」

「センパイの真似してるだけですよ」

「……海、一緒に泳ごうな。泳げるか?」

「それなりには……」

日焼け止めが塗り終えられても俺の心臓は騒がしいままで、自然とセンパイの腕に絡みついた。

「如月」

「何ですか」

「いや……ううん、なんでもない。今日は仕事の日だから、別に嫉妬しててもいいや。後二個みたいだから数珠交換しておいた方がいいよ」

ジェット機から降りて小さな空港から出ると車での迎えがあり、宿泊施設まで送られた。五階建ての白いホテル、その最上階のスイートルームは社長と従兄が泊まり、四階に俺達の部屋が用意されていた。

「大部屋かぁー……もちと二人きりがよかったなぁ」

「ぁ、ぼ、ぼ、僕もそれがいいなっ」

「……俺もだ。そうやって揉めるから四人部屋にされたんだろう、見透かされているらしいな……少し恥ずかしい」

「ま、もうグチグチ言っても仕方ねぇや。さっさと着替えて海行こうぜ」

スイートルームではないが、この部屋も十分広くて豪華だ。宿泊料金を考えるのは恐ろしくて出来ない。しかし寝室は一部屋で四つのベッドが並んでいるというのは、どうだろう……ちなみに四つ横並びではなく、部屋の真ん中に通路のようなものが取られていて、そこに足を向ける形で二対二で四角く並べられている。

「ん? どした、ミチ……あぁ、そうだな。もち、形州、俺ら別の部屋で着替えるから」

レンとミチは水着を入れているのだろうビニール製の鞄を持って寝室を出ていった。

「…………女子と泊まってる気分だな」

「ですよね! 俺毎日思ってるんですよ、着替える時に追い出されるし、髪とか服とか時間かかるし褒めさせられるし、なんか二人で話してる時とかすっごい疎外感あって!」

「……ふ。そんなに不満があるなら俺の家に来ればいいのに」

「だってセンパイ勉強頑張らなきゃだし……邪魔しちゃダメかなって」

別室に向かったレンとミチとは正反対に、センパイは全く恥じらう様子なく服を脱ぎ捨てていく。彼の裸は何度も見ているはずなのに何故だか下着を脱ぎ始めた彼に背を向けてしまった。

「セ、センパイ、あの……しばらく俺の方見ないでくださいね」

「……何故だ?」

「え……っと、着替え終わった後の楽しみを……その、用意したいので」

「…………まぁいいだろう、お前が脱ぐところも着替えるところもよく見てる。今日くらいはお前の頼みを聞いてやる」

既に水着に着替え終わったらしいセンパイはベッドに腰かけて俺に背を向け、スマホを弄り始めた。
俺はレンに選んでもらった水着に着替え、緊張しながらボディピアスを入れている小物入れを開いた。
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