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幼馴染にご奉仕されてみた
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朝食の皿洗いはもちろん俺の担当だ。泡立てたスポンジでしっかりと皿を擦る。
「もち、それスポンジの裏面」
「は、はい……」
洗い終えたら棚に──
「待てもち」
──収納する前にレンによるチェックが入る。
「……お前見てみろここマヨネーズついたまんまじゃねぇか! 全体的にヌルついてるし」
「あ、あれ……? でもキュッキュッて鳴ってた……」
「半分だけな。お前半分だけ必死に洗ってもう半分はほぼ水で流しただけなんだよ、逆にすごいぜ」
「洗い直します……」
「頼むぜ、洗剤と水道水もタダじゃねぇんだからな」
真横で観察され、ことあるごとにダメ出しを食らい、心が折れそうになりながらも何とか皿洗いを終えた。こんな調子じゃ皿が一人二枚以上に増える昼食や夕食なんて……考えるだけで怖い、外食を提案してみようか。
「なぁもち、昼飯は一緒に作るって話だったけどさ、晩飯はどうする?」
「あ、えっと……レンはどうしたい?」
「俺はお前の作った飯食ってみたいぞ、一から十まで全部お前だけが作った飯がいい」
無邪気な笑顔で言われては頷く以外の選択肢は選べない。楽しみだと笑うレンの隣で俺は季節外れの寒気に襲われていた。
「……なぁ、もち」
「なっ、何?」
「昼飯まで暇じゃん? 俺を甘やかしてくれるって言うならさ、ご奉仕してくんないかな」
「あっ、うん。えっと……えっちな、やつ……?」
ご奉仕といえばフェラだろうか? レンの巨根をしゃぶったら確実に抱かれたくなる、いや、もうなっている。
「ははっ! もちはそういうのしか考えられねぇのか? マッサージだよ、最近特に疲れ溜まっててさー」
「あ、あぁ……分かった」
疼き始めた下腹を撫でて落ち着けと心の中で唱え、レンの部屋に入る。レンは毛布をどかして枕をセッティングすると服を脱ぎ出した。
「はっ……? ちょ、なっ、なんで脱ぐんだよ!」
「服着たままじゃ滑るだろ? アレ俺嫌いなんだよ。マッサージは温かい手に直接触られた方がいいしな。あ、パンツは履いとくぜ」
惜しげもなく下着一枚の裸体を披露するレンから目を逸らす。まるきり女子の着替えを見てしまった思春期男子だ。
「さ、もち、頼むぜ」
レンはベッドにうつ伏せになり、枕を抱えるようにした。腋はちょうどいい開き具合で、陰茎を挟んでみろと言われているような気さえした。
「う、うん……えっと、肩……?」
「まずはな。全身もみほぐし頼むぜ」
「上手くできるかな……」
以前根野の家に行った時、マッサージと称して淫らな行為をされたのを思い出す。マッサージを名目にそういったことをする漫画などはありふれている、レンもそれを期待しているのではないだろうか。
「毎日毎日家事全部、朝っぱらから父さんの弁当作り、ミチの髪梳いてやって、ミチが一日三度はやらかすドジの後始末、それに加えて霊能力の鍛錬……疲れて疲れてしゃーねぇよ」
「……頑張るよ」
レンは本当に疲れていて真面目なマッサージを求めているのだ、俺は自らの手で両頬を叩き、淫らな思考を飛ばした。
「ん……」
レンの腰に体重をかけることなく跨り、くっきりと浮いた肩甲骨に沿って親指で揉みほぐしていく。
「もち、首と肩も」
要望通り茶色い髪をかき分けて首の骨に沿って揉みながら少しずつ降りていき、肩は全ての指を使って揉む。
「ん、ぁ……はぁっ、たまんねぇ……上手いじゃん」
「そ、そう……? ありがと」
俺のマッサージで気持ちよくなってくれるのは嬉しいが、どうにも股間に響く声だ。
「ぁんっ……! そこぉ……もち、そこいい。もっと強く……んっ! はぁーっ……きもちぃ」
セリフもそういったものに聞こえてしまう。いや、レンはそんなつもりで言っていないのだから俺の考え方が悪いのだ。
「は、ぁあんっ……さいこぉ……」
「そっ……か。よかった、気に入ってくれて」
裸と可愛い喘ぎ声もどきで勃ってしまっているが、レンへの愛情でどうにか理性を保っている。
「んっ……もちぃ、もうちょい下も頼む」
「ぁ、うん」
背骨に沿ったマッサージをするため、俺の体ごと少し下がる。レンの腰に跨っていたのを、ぷりっとした尻の上に跨るようにする。
「あ、やばっ……」
俺のために女性らしさを求めた尻は腰とは厚みが違う、中途半端な膝立ちではむちっとした尻肉が股間と太腿に触れる。
「もちぃー?」
「ご、ごめん。続けるよ、ちゃんとする……」
ぐっ、ぐっ、とレンの背に親指を沈める度、俺の身体も少し揺れる。むちむちの尻肉の感触を嫌でも味わってしまう──いやもちろん嫌ではないが、今は味わってはいけない。
「……っ、ごめんレン、ちょっと体勢変える」
「おー、好きにしろー? めっちゃ気持ちいいわー……眠くなってきた」
一旦ベッドを降りて立ち上がり、ズボンを脱ぐ。先走りの汁のシミが出来たパンツを恥じながら再びレンに跨る。
「寝てもいいぞ、昼飯までには起こすから」
「お前に教えながら作るからちょっと早めにな……ん? お前……ズボン脱いだ?」
「はっ!? し、してないしそんなこと! する理由ないじゃん!」
「…………だよな。悪い、続けてくれ」
しまった、レンと素肌が擦れ合う危険性を考えていなかった。今は誤魔化せたようだがいつまでもバレないとは思えない、早く眠ってくれ。
「んっ……! ぁ、はぁんっ……」
甲高い喘ぎ声に股間が痛む。マッサージの精度を高めるためにも勃起をどうにかしておくのは大切なのだ……そう言い訳し、俺はレンの尻に陰茎を押し付けた。下着越しとはいえレンの許可を取らずにこんな行為に及ぶ自分への嫌悪感は強く、レンの尻肉の気持ちよさも相まって歯を食いしばらずにはいられなかった。
「んっ、ぁ……? もちっ、なんか……尻に、ごりごりなんか当たってる」
「きっ、きき、気のせいじゃないかっ? あ、あれだ、ベルトの留め具!」
「……お前今スウェットなんだからベルトしてねぇだろ。まぁいいや、眠いし……マッサージしててくれ」
「う、うん……頑張る」
どうにか誤魔化せた……かな? レンにしては察しが悪い、眠気とはこうも人をダメにするものなのか。
「んっ……ぁ、はぁっ……」
レンの喘ぎ声もどきが陰茎をずくずくと疼かせる。痛いくらいに疼いた陰茎を柔らかい尻に押し付け、下着越しに激しく擦る。
「はぁっ、はぁっ……レンっ、はぁっ、ぁっ……!」
腰を揉みながらレンの尻で自慰をさせてもらっていたが、レンの声と尻の感触に興奮し過ぎた俺はやがてマッサージを忘れてレンの声を鷲掴み、ただ尻に陰茎を押し付けた。
「レンっ、レン、レン、好きだっ……酷いよ裸でマッサージなんてっ、俺が我慢できるわけない!」
レンがマッサージを勝手に中断した俺を叱らないのも、下着越しとはいえ尻の割れ目に陰茎を押し込んでいるのに何も言わないのも、おかしい。しかし陰茎の快感に夢中になった俺にはそんなことを気にしている余裕はなかった。
「レンの身体好きにしていいってレンが言ったんだっ、俺の尻だ、ぁあぁ……出るぅっ!」
自分が雌らしくなっているという自覚はあるのに、俺はレンに種付けするような気概で下着の中に射精した。
「はぁ、はぁ……気持ちよかった…………あっ」
自慰を始めたら精液を吐き出すまでハムスター以下の知能になるくせに、どうして果てたらすぐに普段以上に知能が跳ね上がるのだろう。
「やばい……レ、レン……? 怒ってる、のか?」
そういえば自慰を始めてからずっと無言だった気がするなー、なんてどうして思い出すんだ。今そんな冷静さがあっても無駄だ、ズボンを脱ぐ前にあって欲しかった。
「その、ごめん……」
疲れたレンへのマッサージは真面目なものであるべきだった、レンは真面目なものを求めていた。俺はレンの期待を裏切ったのだ。
自己嫌悪とレンに怒られるかもしれないという恐怖を抱え、レンの顔を覗き込む──
「……え?」
──嫌悪も怒りもない、穏やかな寝顔があった。
「もち、それスポンジの裏面」
「は、はい……」
洗い終えたら棚に──
「待てもち」
──収納する前にレンによるチェックが入る。
「……お前見てみろここマヨネーズついたまんまじゃねぇか! 全体的にヌルついてるし」
「あ、あれ……? でもキュッキュッて鳴ってた……」
「半分だけな。お前半分だけ必死に洗ってもう半分はほぼ水で流しただけなんだよ、逆にすごいぜ」
「洗い直します……」
「頼むぜ、洗剤と水道水もタダじゃねぇんだからな」
真横で観察され、ことあるごとにダメ出しを食らい、心が折れそうになりながらも何とか皿洗いを終えた。こんな調子じゃ皿が一人二枚以上に増える昼食や夕食なんて……考えるだけで怖い、外食を提案してみようか。
「なぁもち、昼飯は一緒に作るって話だったけどさ、晩飯はどうする?」
「あ、えっと……レンはどうしたい?」
「俺はお前の作った飯食ってみたいぞ、一から十まで全部お前だけが作った飯がいい」
無邪気な笑顔で言われては頷く以外の選択肢は選べない。楽しみだと笑うレンの隣で俺は季節外れの寒気に襲われていた。
「……なぁ、もち」
「なっ、何?」
「昼飯まで暇じゃん? 俺を甘やかしてくれるって言うならさ、ご奉仕してくんないかな」
「あっ、うん。えっと……えっちな、やつ……?」
ご奉仕といえばフェラだろうか? レンの巨根をしゃぶったら確実に抱かれたくなる、いや、もうなっている。
「ははっ! もちはそういうのしか考えられねぇのか? マッサージだよ、最近特に疲れ溜まっててさー」
「あ、あぁ……分かった」
疼き始めた下腹を撫でて落ち着けと心の中で唱え、レンの部屋に入る。レンは毛布をどかして枕をセッティングすると服を脱ぎ出した。
「はっ……? ちょ、なっ、なんで脱ぐんだよ!」
「服着たままじゃ滑るだろ? アレ俺嫌いなんだよ。マッサージは温かい手に直接触られた方がいいしな。あ、パンツは履いとくぜ」
惜しげもなく下着一枚の裸体を披露するレンから目を逸らす。まるきり女子の着替えを見てしまった思春期男子だ。
「さ、もち、頼むぜ」
レンはベッドにうつ伏せになり、枕を抱えるようにした。腋はちょうどいい開き具合で、陰茎を挟んでみろと言われているような気さえした。
「う、うん……えっと、肩……?」
「まずはな。全身もみほぐし頼むぜ」
「上手くできるかな……」
以前根野の家に行った時、マッサージと称して淫らな行為をされたのを思い出す。マッサージを名目にそういったことをする漫画などはありふれている、レンもそれを期待しているのではないだろうか。
「毎日毎日家事全部、朝っぱらから父さんの弁当作り、ミチの髪梳いてやって、ミチが一日三度はやらかすドジの後始末、それに加えて霊能力の鍛錬……疲れて疲れてしゃーねぇよ」
「……頑張るよ」
レンは本当に疲れていて真面目なマッサージを求めているのだ、俺は自らの手で両頬を叩き、淫らな思考を飛ばした。
「ん……」
レンの腰に体重をかけることなく跨り、くっきりと浮いた肩甲骨に沿って親指で揉みほぐしていく。
「もち、首と肩も」
要望通り茶色い髪をかき分けて首の骨に沿って揉みながら少しずつ降りていき、肩は全ての指を使って揉む。
「ん、ぁ……はぁっ、たまんねぇ……上手いじゃん」
「そ、そう……? ありがと」
俺のマッサージで気持ちよくなってくれるのは嬉しいが、どうにも股間に響く声だ。
「ぁんっ……! そこぉ……もち、そこいい。もっと強く……んっ! はぁーっ……きもちぃ」
セリフもそういったものに聞こえてしまう。いや、レンはそんなつもりで言っていないのだから俺の考え方が悪いのだ。
「は、ぁあんっ……さいこぉ……」
「そっ……か。よかった、気に入ってくれて」
裸と可愛い喘ぎ声もどきで勃ってしまっているが、レンへの愛情でどうにか理性を保っている。
「んっ……もちぃ、もうちょい下も頼む」
「ぁ、うん」
背骨に沿ったマッサージをするため、俺の体ごと少し下がる。レンの腰に跨っていたのを、ぷりっとした尻の上に跨るようにする。
「あ、やばっ……」
俺のために女性らしさを求めた尻は腰とは厚みが違う、中途半端な膝立ちではむちっとした尻肉が股間と太腿に触れる。
「もちぃー?」
「ご、ごめん。続けるよ、ちゃんとする……」
ぐっ、ぐっ、とレンの背に親指を沈める度、俺の身体も少し揺れる。むちむちの尻肉の感触を嫌でも味わってしまう──いやもちろん嫌ではないが、今は味わってはいけない。
「……っ、ごめんレン、ちょっと体勢変える」
「おー、好きにしろー? めっちゃ気持ちいいわー……眠くなってきた」
一旦ベッドを降りて立ち上がり、ズボンを脱ぐ。先走りの汁のシミが出来たパンツを恥じながら再びレンに跨る。
「寝てもいいぞ、昼飯までには起こすから」
「お前に教えながら作るからちょっと早めにな……ん? お前……ズボン脱いだ?」
「はっ!? し、してないしそんなこと! する理由ないじゃん!」
「…………だよな。悪い、続けてくれ」
しまった、レンと素肌が擦れ合う危険性を考えていなかった。今は誤魔化せたようだがいつまでもバレないとは思えない、早く眠ってくれ。
「んっ……! ぁ、はぁんっ……」
甲高い喘ぎ声に股間が痛む。マッサージの精度を高めるためにも勃起をどうにかしておくのは大切なのだ……そう言い訳し、俺はレンの尻に陰茎を押し付けた。下着越しとはいえレンの許可を取らずにこんな行為に及ぶ自分への嫌悪感は強く、レンの尻肉の気持ちよさも相まって歯を食いしばらずにはいられなかった。
「んっ、ぁ……? もちっ、なんか……尻に、ごりごりなんか当たってる」
「きっ、きき、気のせいじゃないかっ? あ、あれだ、ベルトの留め具!」
「……お前今スウェットなんだからベルトしてねぇだろ。まぁいいや、眠いし……マッサージしててくれ」
「う、うん……頑張る」
どうにか誤魔化せた……かな? レンにしては察しが悪い、眠気とはこうも人をダメにするものなのか。
「んっ……ぁ、はぁっ……」
レンの喘ぎ声もどきが陰茎をずくずくと疼かせる。痛いくらいに疼いた陰茎を柔らかい尻に押し付け、下着越しに激しく擦る。
「はぁっ、はぁっ……レンっ、はぁっ、ぁっ……!」
腰を揉みながらレンの尻で自慰をさせてもらっていたが、レンの声と尻の感触に興奮し過ぎた俺はやがてマッサージを忘れてレンの声を鷲掴み、ただ尻に陰茎を押し付けた。
「レンっ、レン、レン、好きだっ……酷いよ裸でマッサージなんてっ、俺が我慢できるわけない!」
レンがマッサージを勝手に中断した俺を叱らないのも、下着越しとはいえ尻の割れ目に陰茎を押し込んでいるのに何も言わないのも、おかしい。しかし陰茎の快感に夢中になった俺にはそんなことを気にしている余裕はなかった。
「レンの身体好きにしていいってレンが言ったんだっ、俺の尻だ、ぁあぁ……出るぅっ!」
自分が雌らしくなっているという自覚はあるのに、俺はレンに種付けするような気概で下着の中に射精した。
「はぁ、はぁ……気持ちよかった…………あっ」
自慰を始めたら精液を吐き出すまでハムスター以下の知能になるくせに、どうして果てたらすぐに普段以上に知能が跳ね上がるのだろう。
「やばい……レ、レン……? 怒ってる、のか?」
そういえば自慰を始めてからずっと無言だった気がするなー、なんてどうして思い出すんだ。今そんな冷静さがあっても無駄だ、ズボンを脱ぐ前にあって欲しかった。
「その、ごめん……」
疲れたレンへのマッサージは真面目なものであるべきだった、レンは真面目なものを求めていた。俺はレンの期待を裏切ったのだ。
自己嫌悪とレンに怒られるかもしれないという恐怖を抱え、レンの顔を覗き込む──
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