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他人の家の庭で後輩を抱いてみた
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挿入の瞬間が好きだ。大きな肉の棒に身体を貫かれ、微かな苦痛と多幸感に包まれる。ウッドデッキについた手に力が入り、硬く分厚い木の板を引っ掻いてしまう。
「ぁ、あっ……ぁああっ! おっ、き……ひっ、んんっ!」
腰を掴まれるのも好きだ。これからお前の身体を蹂躙してやるぞと言われている気分になる、立ちバックはそれが顕著でいい。
「……っ、ふ……何度抱いても緩くならないな」
「はぁっ、ぁあぁっ……センパイ、もっと奥まで来てくださいっ、まだ全部入ってない……全部欲しいです、センパイ」
「…………そう焦るな」
早くぐずぐずに蕩かされたい。レンへの失言も、自分の情けなさも、何もかも忘れたい。だから奥の奥まで犯して欲しいのに、センパイは結腸口を突いて止まった。
「……久しぶりだろ? もう少し慣らす」
ゆっくりと陰茎が抜けていく。生霊状態のレンとは何度も身体を重ねたけれど、アレで犯されているのは正確には霊体だけなので、肉体はセンパイの言う通り久しぶりの快感に戸惑っている。
「…………動きにくいな、力の抜き方を忘れたか?」
凝った肉が慎重な抜き挿しによってほぐされていく。次第に俺の腸壁はセンパイの陰茎に絡み付き始め、彼の腰振りも早くなっていく。
「ぁんっ! あっ、ぁあっ! ひぁっ……! ぁ、あぁあっ!」
陰茎が抜けていく度、大きなカリが前立腺を引っ掻く。快感を求めてぷっくり膨れたそれを弾かれる度、快感に身体が仰け反る。
「んっ、くぅうんっ……! んっ、ふ……ぁああっ! センパイっ、もっとぉっ! もっと奥来てっ、奥してっ、突いてぇっ!」
「…………あぁ、そろそろいいだろう」
腰を掴む力が増す。大きな手の強い力にきゅんと下腹が疼き、ぐぽっ……と結腸口を越えられた瞬間に絶頂を迎えて大きく仰け反った。
「……っと。よく反るな、お前は……可愛い」
センパイの手が喉に添えられ、僅かな苦しさと髪へのキスが与えられる。巨根を全て咥え込んだ達成感と快感に酔う俺の目は、ウッドデッキに面した窓に人影を見つけた。
「…………これから奥を責めてやる。ほら、戻れ」
ウッドデッキに手をつかされたが、俺の目は窓の人影に釘付けだった。レンだ、レンがこちらを見ている。窓から漏れる光はこのウッドデッキの端には届いていないが、俺の姿は見えているのだろうか? 見えているからずっと窓の傍に立っているのだろう。
「待っ……ぁあんっ! ぁひっ!? ひぐっ……ぅあっ! イった、そこイったばっかぁっ! 敏感っ、だから……ぁあんっ! んゃあっ、あひぃっ!?」
「……敏感だから? もっとか? いいぞ、全てお前の望み通りにしてやる……お前は俺の生きる理由だ」
窓の傍に立っていたレンは不意に俺から視線を外し、口をパクパクとさせた後、窓から離れた。ミチに呼ばれでもしたのだろう。
「イくっ……! またっ、イくぅうっ! んぁあんっ!」
「……っ、は……キツ……」
レンに見られたショックはすぐに快楽で上書きされてしまい、俺はまた甲高い声で鳴くだけの生き物に成り果てる。
「あっ、あっ! イくっ、そこイっちゃうぅっ……熱っ!?」
弱点ばかりを責めるセンパイの腰振りに悶える俺の背に、ポタッと何か熱いものが落ちてきた。
「……っ!? 灰が……す、すまんっ! 大丈夫か? あぁ……火傷にはなっていなさそうだ、よかった」
「んっ……! んんぅ……灰、ですか……? タバコの……?」
「…………あぁ、すまない」
落ちた灰はすぐにセンパイが叩くように払い、もう背に乗っていないそうだ。俺はもう熱を忘れてしまったが、センパイはいつまでも申し訳なさそうにするのだろう。
「センパイ……」
「………………本当にすまない。やはり吸いながらはダメだ」
「もっかい落として欲しいんですけど……出来そうですか?」
「…………は?」
SMではたまに蝋燭を使うというのは知っている。熱い蝋を垂らされて何が気持ちいいんだろうとドン引きしていたが、今、頭ではなく心で理解した。
「なんか、気持ちよかったんです」
「……危ないからダメだ。タバコももう消した」
「そんな……ぁひんっ!?」
「…………何がよかったのかは知らないが、そんな小細工なしでもお前をよがらせることは出来るぞ?」
灰を落としてしまった失態を取り返すように、センパイは激しく腰を振った。しかし決して乱雑にはせず、的確に俺の弱点を突き続け、俺を連続絶頂に陥らせた。
「んひぃいっ!? ィ、くぅうっ! イくっ、イってりゅっ! 今イって……ぁああっ! きもちっ、ひぃっ、きもちぃいっ……! もっと、もっとぉっ!」
「……痛いのがいいなら、このくらいで我慢しろ」
センパイは二メートル超えの巨体を小さく折り曲げて俺のうなじに噛み付いた。痛みを味わうと自然と後孔が締まり、快感が増幅する。
「痛っ、ぁ、あぁっ! イくっ、ひぃっ……噛まれてっ、イっちゃうぅぅっ! う、ぁ……? せんぱ、の……どくどく、してるぅ……」
「……っ、ふぅ…………跡は……ついたな、血は出てない。我ながら上手く加減出来た」
後ろ髪をかき上げて噛み跡を確認している。噛む際は俺の髪ごと噛んだのだろうか。
「ん、ぁ、あっ……はぁああんっ……!」
ぬぽんっ……と陰茎が抜けた。まだ勃っていたように感じたが、センパイはさっさと下着とズボンを履いてしまう。
「…………暑い。久しぶりだし……もう一度くらいしたいが、そろそろ中に戻ろう」
「ちょ、と……待って、くらさいっ……まだ下腹ピクピクして気持ちいいし、足ガクガクしてるしぃ……無理です」
「……俺が運ぶ」
「や、やだっ……先に服着せてください」
どうせまた脱ぐのに? とでも言いたげに首を傾げたが、センパイは右手人差し指を使えないながらに器用に俺に服を着せ、俺を抱きかかえた。
「……下ろすぞ」
玄関で下ろされ、まだ微かに震える自分の足でしっかりと床を踏み締める。
「あっ……! か、かか、形州ぅ! どこ行ってたんだよぉ! はは、は、はやく来てっ! ぼぼ、僕棚の上のもの取ろうとして落としちゃってぇ! 拾って戻してお願い如月くんに見つかる前に!」
「……分かったから引っ張るな。ノゾム、後でな」
「こ、ここ、これ以上ドジなとこ見せたら呆れられちゃうぅ……はやくっ、はやくぅ」
「…………もう呆れられてるんじゃないか」
キッチンを覗くと棚の前に倒れた椅子とお茶っ葉の袋らしきものが散らばっていた。レンはリビングにもダイニングにも居ない、私室だろうか?
「レン……」
予想通り、レンは私室に居た。イヤホンをして机に向かっている、夏休みの課題をやっているようだ。
「レーンっ」
イヤホンを引っこ抜き、目を見開いたレンに微笑みかける。キッチンでの失態を忘れた訳ではない、あえて明るく振る舞ってレンの暴言なんて効いていないと示し、彼の罪悪感を消そうとしたんだ。
「うわ……お前タバコ臭いぞ」
「え、そうかな……ごめん」
「それ以上に精液臭い、寝るなら風呂入れよ」
「分かってるよ……」
なんて言えばいいのだろう。出来ないくせに手伝おうとしてごめん? 約立たずでごめん? どちらもレンに気を遣わせてしまいそうだ。
「お風呂、入ってくる」
とりあえずレンの機嫌をこれ以上損ねないよう、センパイの匂いを消してこなければ。俺は入ると言いながら部屋を出て浴室に駆け込んだ。
「……ノゾム? 風呂に入るのか」
「あ、はい……汗かいて、すごく身体ベタベタしてて……センパイも一緒に入りましょ。片付け終わったんですよね」
「…………あぁ、終わらせた。待ってろ。着替えを持ってくる」
「あっ……着替え忘れてた」
脱いだ服を着てレンの私室へ戻ると、ミチがレンの傍に立っていた。髪を梳いてもらっているようだ。
「もち、寝間着ならそこだぞ」
「ありがと」
流石レン、俺のことを分かってくれている。嬉しさに弾んだ胸は、次にレンが発した言葉で萎んだ。
「みっちー、今晩はそっちで寝ていいか?」
自分の部屋で寝ずにミチに貸している部屋で眠る? どうして? 俺と一緒に眠るのが嫌で、俺を追い出すために俺と話すのも嫌なのか?
「レンっ! なんでここで寝ないんだよ!」
「え? もち、形州と寝るんだろ? だから俺はミチと……」
「俺がちょっとセンパイの方行ったからってミチに乗り換えるのかよこの浮気者!」
「えっ!? や、やや、やだよ如月くんっ、僕人間としては君のこと好きだけどっ、ノノ、ノゾムくん一筋だよ!」
ミチのズレた叫びを聞いて、熱くなった頭が冷める。冷静になったという意味ではなく、青ざめたという意味で。
「俺は……ただ、今日は形州と一緒に居たいんだろうと思って、形州ソファで寝るだろうから、もちにはソファで寝て欲しくないから、嫌だけど形州に場所譲ろうと思って……そ、それだけ……なのに、本当にそれだけだったのに…………なんで浮気者なんて言われなきゃならないんだよ」
「レン……ち、違う、俺今……なんかおかしくて」
ぽた、とレン自身の膝に涙が落ちる。
「美味いもん作ってやったのに、お前ら居候させてやってるのにっ、家事全部やってんのに、浮気我慢してやってんのに! なんでっ、なんで俺ばっかこんな思いしなきゃならないんだよ!」
「レンっ……」
「出てけよ! お前ら俺の部屋から出てけ!」
「ぼ、僕もっ? そんなぁ……」
揃って部屋から追い出されてしまった上に、ミチには「まだ髪全部してもらってないのに」と非難されてしまった。
「ぁ、あっ……ぁああっ! おっ、き……ひっ、んんっ!」
腰を掴まれるのも好きだ。これからお前の身体を蹂躙してやるぞと言われている気分になる、立ちバックはそれが顕著でいい。
「……っ、ふ……何度抱いても緩くならないな」
「はぁっ、ぁあぁっ……センパイ、もっと奥まで来てくださいっ、まだ全部入ってない……全部欲しいです、センパイ」
「…………そう焦るな」
早くぐずぐずに蕩かされたい。レンへの失言も、自分の情けなさも、何もかも忘れたい。だから奥の奥まで犯して欲しいのに、センパイは結腸口を突いて止まった。
「……久しぶりだろ? もう少し慣らす」
ゆっくりと陰茎が抜けていく。生霊状態のレンとは何度も身体を重ねたけれど、アレで犯されているのは正確には霊体だけなので、肉体はセンパイの言う通り久しぶりの快感に戸惑っている。
「…………動きにくいな、力の抜き方を忘れたか?」
凝った肉が慎重な抜き挿しによってほぐされていく。次第に俺の腸壁はセンパイの陰茎に絡み付き始め、彼の腰振りも早くなっていく。
「ぁんっ! あっ、ぁあっ! ひぁっ……! ぁ、あぁあっ!」
陰茎が抜けていく度、大きなカリが前立腺を引っ掻く。快感を求めてぷっくり膨れたそれを弾かれる度、快感に身体が仰け反る。
「んっ、くぅうんっ……! んっ、ふ……ぁああっ! センパイっ、もっとぉっ! もっと奥来てっ、奥してっ、突いてぇっ!」
「…………あぁ、そろそろいいだろう」
腰を掴む力が増す。大きな手の強い力にきゅんと下腹が疼き、ぐぽっ……と結腸口を越えられた瞬間に絶頂を迎えて大きく仰け反った。
「……っと。よく反るな、お前は……可愛い」
センパイの手が喉に添えられ、僅かな苦しさと髪へのキスが与えられる。巨根を全て咥え込んだ達成感と快感に酔う俺の目は、ウッドデッキに面した窓に人影を見つけた。
「…………これから奥を責めてやる。ほら、戻れ」
ウッドデッキに手をつかされたが、俺の目は窓の人影に釘付けだった。レンだ、レンがこちらを見ている。窓から漏れる光はこのウッドデッキの端には届いていないが、俺の姿は見えているのだろうか? 見えているからずっと窓の傍に立っているのだろう。
「待っ……ぁあんっ! ぁひっ!? ひぐっ……ぅあっ! イった、そこイったばっかぁっ! 敏感っ、だから……ぁあんっ! んゃあっ、あひぃっ!?」
「……敏感だから? もっとか? いいぞ、全てお前の望み通りにしてやる……お前は俺の生きる理由だ」
窓の傍に立っていたレンは不意に俺から視線を外し、口をパクパクとさせた後、窓から離れた。ミチに呼ばれでもしたのだろう。
「イくっ……! またっ、イくぅうっ! んぁあんっ!」
「……っ、は……キツ……」
レンに見られたショックはすぐに快楽で上書きされてしまい、俺はまた甲高い声で鳴くだけの生き物に成り果てる。
「あっ、あっ! イくっ、そこイっちゃうぅっ……熱っ!?」
弱点ばかりを責めるセンパイの腰振りに悶える俺の背に、ポタッと何か熱いものが落ちてきた。
「……っ!? 灰が……す、すまんっ! 大丈夫か? あぁ……火傷にはなっていなさそうだ、よかった」
「んっ……! んんぅ……灰、ですか……? タバコの……?」
「…………あぁ、すまない」
落ちた灰はすぐにセンパイが叩くように払い、もう背に乗っていないそうだ。俺はもう熱を忘れてしまったが、センパイはいつまでも申し訳なさそうにするのだろう。
「センパイ……」
「………………本当にすまない。やはり吸いながらはダメだ」
「もっかい落として欲しいんですけど……出来そうですか?」
「…………は?」
SMではたまに蝋燭を使うというのは知っている。熱い蝋を垂らされて何が気持ちいいんだろうとドン引きしていたが、今、頭ではなく心で理解した。
「なんか、気持ちよかったんです」
「……危ないからダメだ。タバコももう消した」
「そんな……ぁひんっ!?」
「…………何がよかったのかは知らないが、そんな小細工なしでもお前をよがらせることは出来るぞ?」
灰を落としてしまった失態を取り返すように、センパイは激しく腰を振った。しかし決して乱雑にはせず、的確に俺の弱点を突き続け、俺を連続絶頂に陥らせた。
「んひぃいっ!? ィ、くぅうっ! イくっ、イってりゅっ! 今イって……ぁああっ! きもちっ、ひぃっ、きもちぃいっ……! もっと、もっとぉっ!」
「……痛いのがいいなら、このくらいで我慢しろ」
センパイは二メートル超えの巨体を小さく折り曲げて俺のうなじに噛み付いた。痛みを味わうと自然と後孔が締まり、快感が増幅する。
「痛っ、ぁ、あぁっ! イくっ、ひぃっ……噛まれてっ、イっちゃうぅぅっ! う、ぁ……? せんぱ、の……どくどく、してるぅ……」
「……っ、ふぅ…………跡は……ついたな、血は出てない。我ながら上手く加減出来た」
後ろ髪をかき上げて噛み跡を確認している。噛む際は俺の髪ごと噛んだのだろうか。
「ん、ぁ、あっ……はぁああんっ……!」
ぬぽんっ……と陰茎が抜けた。まだ勃っていたように感じたが、センパイはさっさと下着とズボンを履いてしまう。
「…………暑い。久しぶりだし……もう一度くらいしたいが、そろそろ中に戻ろう」
「ちょ、と……待って、くらさいっ……まだ下腹ピクピクして気持ちいいし、足ガクガクしてるしぃ……無理です」
「……俺が運ぶ」
「や、やだっ……先に服着せてください」
どうせまた脱ぐのに? とでも言いたげに首を傾げたが、センパイは右手人差し指を使えないながらに器用に俺に服を着せ、俺を抱きかかえた。
「……下ろすぞ」
玄関で下ろされ、まだ微かに震える自分の足でしっかりと床を踏み締める。
「あっ……! か、かか、形州ぅ! どこ行ってたんだよぉ! はは、は、はやく来てっ! ぼぼ、僕棚の上のもの取ろうとして落としちゃってぇ! 拾って戻してお願い如月くんに見つかる前に!」
「……分かったから引っ張るな。ノゾム、後でな」
「こ、ここ、これ以上ドジなとこ見せたら呆れられちゃうぅ……はやくっ、はやくぅ」
「…………もう呆れられてるんじゃないか」
キッチンを覗くと棚の前に倒れた椅子とお茶っ葉の袋らしきものが散らばっていた。レンはリビングにもダイニングにも居ない、私室だろうか?
「レン……」
予想通り、レンは私室に居た。イヤホンをして机に向かっている、夏休みの課題をやっているようだ。
「レーンっ」
イヤホンを引っこ抜き、目を見開いたレンに微笑みかける。キッチンでの失態を忘れた訳ではない、あえて明るく振る舞ってレンの暴言なんて効いていないと示し、彼の罪悪感を消そうとしたんだ。
「うわ……お前タバコ臭いぞ」
「え、そうかな……ごめん」
「それ以上に精液臭い、寝るなら風呂入れよ」
「分かってるよ……」
なんて言えばいいのだろう。出来ないくせに手伝おうとしてごめん? 約立たずでごめん? どちらもレンに気を遣わせてしまいそうだ。
「お風呂、入ってくる」
とりあえずレンの機嫌をこれ以上損ねないよう、センパイの匂いを消してこなければ。俺は入ると言いながら部屋を出て浴室に駆け込んだ。
「……ノゾム? 風呂に入るのか」
「あ、はい……汗かいて、すごく身体ベタベタしてて……センパイも一緒に入りましょ。片付け終わったんですよね」
「…………あぁ、終わらせた。待ってろ。着替えを持ってくる」
「あっ……着替え忘れてた」
脱いだ服を着てレンの私室へ戻ると、ミチがレンの傍に立っていた。髪を梳いてもらっているようだ。
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「ありがと」
流石レン、俺のことを分かってくれている。嬉しさに弾んだ胸は、次にレンが発した言葉で萎んだ。
「みっちー、今晩はそっちで寝ていいか?」
自分の部屋で寝ずにミチに貸している部屋で眠る? どうして? 俺と一緒に眠るのが嫌で、俺を追い出すために俺と話すのも嫌なのか?
「レンっ! なんでここで寝ないんだよ!」
「え? もち、形州と寝るんだろ? だから俺はミチと……」
「俺がちょっとセンパイの方行ったからってミチに乗り換えるのかよこの浮気者!」
「えっ!? や、やや、やだよ如月くんっ、僕人間としては君のこと好きだけどっ、ノノ、ノゾムくん一筋だよ!」
ミチのズレた叫びを聞いて、熱くなった頭が冷める。冷静になったという意味ではなく、青ざめたという意味で。
「俺は……ただ、今日は形州と一緒に居たいんだろうと思って、形州ソファで寝るだろうから、もちにはソファで寝て欲しくないから、嫌だけど形州に場所譲ろうと思って……そ、それだけ……なのに、本当にそれだけだったのに…………なんで浮気者なんて言われなきゃならないんだよ」
「レン……ち、違う、俺今……なんかおかしくて」
ぽた、とレン自身の膝に涙が落ちる。
「美味いもん作ってやったのに、お前ら居候させてやってるのにっ、家事全部やってんのに、浮気我慢してやってんのに! なんでっ、なんで俺ばっかこんな思いしなきゃならないんだよ!」
「レンっ……」
「出てけよ! お前ら俺の部屋から出てけ!」
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揃って部屋から追い出されてしまった上に、ミチには「まだ髪全部してもらってないのに」と非難されてしまった。
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