いわくつきの首塚を壊したら霊姦体質になりまして、周囲の男共の性奴隷に堕ちました

ムーン

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後輩の危機に駆けつけてみた

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輪姦されてセンパイを呼び出させられて、もう俺の役目はないと油断していた。しかし、俺をナイフで脅していた男に再び犯されることになった。

「ほらもっと腰上げろよ」

「はい……」

汚い床に親指を拘束されたままの手と膝をつき、何かの細かな破片がチクチクと皮膚を痛め付ける感覚と、これからの陵辱に眉を顰める。

「ノ、ノノっ、ノゾムくんっ、ノゾムくぅんっ!」

「あぁもう暴れんなうざってぇ!」

再び喚き出したミチに向かって無理に笑顔を作ると、彼は泣き崩れた。可愛い彼氏を泣かせていること、彼の前で犯されること、彼に抱きつくようにしながらナイフを突きつける男、全てが最低最悪だ。

「んっ……!」

後孔に陰茎が押し当てられる。縁を擦られただけで喘いでしまう自分が嫌だった。

「おい……来るぞ! あの野郎っ、あのまま突っ込んでくる気だ! 止めろ! ロープだ、ロープ張れ!」

「間に合わねぇよ!」

大きなバイクの音が聞こえる。いや、姿が見える。一切減速せずに開け放たれた廃墟の扉を超えた、黒く大きなバイクを俺は見た。

「クソっ……止まれ形州っ! ノゾムを殺すぞ!」

けたたましいブレーキ音と共にバイクは急ハンドルを切り、リーダー格の男に対して真横になって滑りながら止まった。

「デカっ……クソ、ビビって萎えちまった。おい立て!」

髪を掴まれて立たされ、首に腕を回されてナイフを突きつけられる。

「……ノゾム!」

「へんぱいっ……!」

「…………ノゾム、何をされた」

バイクを降り、咥えタバコを落とし、センパイはずんずんと俺に真っ直ぐ向かってくる。そんなセンパイにリーダー格の男が鉄パイプを突きつける。

「聞こえねぇのか見えねぇのか形州っ! ノゾムを殺すっつってんだ、よく見ろっ!」

「………………ナイフか。本物か?」

「当たり前だろ」

「…………そうか。じゃあ、そのナイフを下ろしてノゾムを返せ……ミチもな」

「俺の出す条件を飲んだらな」

「……分かった、何だ?」

センパイは一人で来たのか? レンも従兄も呼んでいないのか? 生霊としてレンが動いてくれたなら、誰にも気付かれずに俺とミチを取り返せたのに。

「とりあえず下がれ」

「……あぁ、分かったからつつくな」

鉄パイプに押されてセンパイはジリジリと後ずさる。その目はリーダー格の男ではなく、俺をじっと見つめている。

「ここに居る連中はなぁ、形州、お前に恨みがある」

「…………そうか。なんで俺だけに復讐しなかった、ノゾムもミチも関係ないだろう」

「こうでもしないと復讐させてくんねぇだろ?」

「……そうだな。で、条件は?」

「俺達に大人しく復讐されろ。正確に言うなら、俺がいいと言うまでそこから一歩も動くな」

センパイは二つ返事で頷いた、その条件の危険性が分かっていないのか? 俺には分かった、ヤツらはセンパイを嬲り殺しにするつもりだ。

「ひぇんぱっ……センパイっ! 痛っ……! うぅ……歯が…………センパイっ、やめてください!」

歯の痛みを堪えて叫び、俺に向けられたナイフを握る手を掴む。拘束されたままだし相手の力は強いけれど、数秒間殺されないくらいは俺にも出来る。その間にセンパイがコイツを殴ってくれたら俺の救助は完了だ、センパイが条件を飲む必要はない。

「……っ、動くなノゾム!」

「ちょっとの間なら抵抗できます! その間に俺を助けてください!」

「……やめろっ、危ない! たとえお前に出来てもミチには出来ない!」

「あっ……」

隣に立たされているミチを見る。彼の手は細く、それも震えている。センパイに助けられるまで抵抗していられるとは思えない。

「ご、ごごっ、ごめっ、ごめんなさいぃっ……!」

泣き喚くミチから目を逸らし、結局何も出来ない手をだらんと下げる。

「じゃあ形州、約束通り……一歩も動くなよっ!」

リーダー格の男が持った鉄パイプがセンパイの肩に振り下ろされる。

「はぁっ……ちょっとは痛がれよ。おいお前ら、お前らも好きにやれ。ただし頭は狙うなよ、気ぃ失ってもらっちゃつまんねぇからな。端っこからいけ端っこから」

「…………ノゾムの無事が確認できるまで意識は飛ばさない。頭でもどこでも好きにしろ」

「あっそ」

リーダー格の男が下がると周囲に待機していた男達が一斉にセンパイに群がる。鈍く嫌な音、凶器同士がぶつかり合ったのだろう金属音、怒声、嘲笑、様々なものが聞こえてくる。

「センパイ……センパイっ、センパイっ! やめろよ、やめろぉっ!」

「動くな!」

「ぅうっ……クソっ、ちくしょう……」

いっそ刺されてやろうか、そうすればセンパイが人質を気にする必要はなくなる。いや、ダメだ、ミチまで危険に晒してしまう。ヤツらはミチに価値を見出していないようだが、彼は俺にとっての人質になっている。

「おい、お前らちょっと引け」

「あぁ? んだよ盛り上がってる時に!」
「お前の指図聞く理由なんかねぇんだよ!」

「引け! つってんだろ!」

リーダー格の男の一喝で男達は静まり返る。それだけ力があるということだ。男達が後ずさりをするようにセンパイから離れると、裂けた皮膚から血を流し殴打の跡が目立つセンパイの姿がハッキリと見えた。

「センパイっ!」

「………………もう終わりか? ノゾムを返せ」

「嫌んなるほどタフだな。ちょっとは痛がれよ」

「……顔に出ないタイプなんだ」

その通りだ、センパイは痛そうな顔をしている。けど、それは俺くらいにしか分からないだろう……なんて優越感、今は覚えられない。

「痛がらねぇんじゃボコってもつまんねぇな。土下座しろよ」

「…………したら、ノゾムを返すか?」

「しなかったら返さねぇ」

「……分かった」

巨体を折りたたんでの土下座をやはりリーダー格の男は気に入らなかったようで、センパイの頭を足蹴にした。

「もっと悔しそうにしろよ! 復讐しがいがねぇんだよ!」

ガツガツと頭を蹴られているが、センパイは少しも声を漏らさない。俺が声を上げると僅かに頭を動かす程度だ。

「もういい顔上げろ! クソっ……涼しい顔しやがって」

「……お前には永久に分からないんだろうな。俺に対する侮辱や痛みなんてどうでもいい。それくらい大切な人が居るんだ……本当ならお前らなんかに構ってる暇はない」

「あぁそう……痛みなんてどうでもいい、ね。いつまでそれを言ってられるかな。手、床につけよ」

「…………? あぁ」

センパイは膝の手前に両手をつきながら顔を上げるという土下座の一歩手前のような体勢を取った。次の瞬間、センパイの右手の甲に鉄パイプが振り下ろされた。

「……っ!」

「センパイっ! やめろよお前っ、手はやめろよぉっ!」

俺に将来の夢を語ってくれたセンパイの表情はまだ瞼に浮かべられる。彼は建築デザイナーになりたいと言っていた、具体的にどんなことをやるのかなんてバカな俺は一切知らないけれど、デザイナーと言うからには手は大事そうな気がするんだ。

「うるせぇな……しかし形州、ちょっと顔色悪くなったか? まぁ……ヒビくらいは入ってそうだもんな。おい、ペンチ」

リーダー格の男は金属製のペンチを受け取るとセンパイの前に屈んだ。

「お前に復讐するために世界の拷問調べてみたんだけどさ、まぁ手間のかかるヤツから特殊な器具が必要なヤツまで色々あるんだわ。で、その中で一番コスパよさそうなのがコレよ」

「……何をする気だ?」

センパイはまだきょとんとしていたが、俺は察してしまった。首に添えられたナイフを忘れて叫び、藻掻く。

「……ノゾム! 大人しく待ってろ! おい、何をする気か知らないが……やるなら早くしろ、早くノゾムを返せ」

「はいはい」

男はセンパイの手に体重をかけて押さえ付けると、人差し指の爪にペンチをあてがった。

「………………おい、待て」

「ぁん? んだよ、お前察し悪ぃのな」

「…………待て、待ってくれ、頼むっ、別のにっ……!」

俺は初めて、センパイの心底からの悲鳴を聞いた。
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