いわくつきの首塚を壊したら霊姦体質になりまして、周囲の男共の性奴隷に堕ちました

ムーン

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幼馴染の先輩を怒鳴りつけてやった

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如月家に戻り、着替えと夕飯の支度を急ぐレンの後ろでオロオロする。料理を教えてくれるとレンは言ったが、忙しい今日は教えてくれないようで、けれど忙しそうなレンを前に座っていられなくて、オロオロウロウロと──

「あーもう鬱陶しい! 座ってろ!」

──レンの背後に居たけれど、ダイニングへと強制移動させられてしまった。

「へ、へへへ……怒られちゃったね、つつ、月乃宮くん」

「うるせぇ。クソ、自分に腹立つ」

「お、ぉ、お、お手伝いしたいの?」

「そりゃな……今度料理教えてもらうことになってんだけど、今日は時間押したから忙しそうだし……明日かなぁ、明日はレン暇っぽいし」

レン考案の、彼氏達とスケジュールを共有出来るアプリを開く。明日はレンもミチもセンパイも空いている日だ。

「あ、そろそろ日曜か……危ない危ない」

夏休みになってから曜日感覚が狂っていた。毎週日曜は根野に会う日だ、忘れてはいけない。

「あ、ぁ、明日っ、料理教えてもらうの?」

「うん、レンに任せっきりもよくないしな」

「ぼ、ぼぼ、僕も教えて欲しい! い、居候させてもらってるのに、なな、何もしてないから……僕も、何か覚えたい」

「え……?」

料理を教えてもらうとなったら、包丁の持ち方なんかで手が重なったりして、それでなくてもキッチンという狭い空間で密着出来て──とにかくレンとイチャつけるイベントだ。せっかくの好機を邪魔して欲しくない。

「ぁ、そう、か……じゃあ、後でレンに聞いてみろよ」

でも、レンとイチャつきたいから……なんてミチには言えない。レンが断ってくれることをダメ元で祈りつつ、丸投げした。

「出来たぞ居候共、レンくん特製皿うどんだ」

机の真ん中に大皿が置かれる。取り分ける用の小皿もそれぞれの前に置かれる。レンが席に着いたら目配せをして三人同時に手を合わせ、箸を持つ。

「いただきます…………ん、美味い! やっぱ皿うどんはパリパリ残ってる間に食いたいよな。ミチもさっさと食えよ」

「う、ぅ、うん……初めての料理だから、ちょっと緊張しちゃって」

「パリッパリの細麺に野菜あんかけただけだ、そんな特殊な味してねぇよ」

端的な説明と共にレンは小皿にミチの分を取り分け、渡している。俺も世話を焼かれたいな……いやいやダメだダメだ、俺は夫としてレンを支えるのだ、いつも赤ちゃんぶっていてはただのワガママだ。

「ぉ、お、美味しい……パリパリしてる」

「もちもミチも美味そうに食ってくれて嬉し……おいもち、うずらの卵は一人三つまでだぞ」

「えっ、もう三つ食べちゃった」

「じゃあそれはレンくんの卵だ」

「あぁ……卵……」

小皿からうずらの卵がさらわれていった。味の染みた卵は俺の好物だ、一人三つまでだと知っていたら温存しておいたのに……

「あ、ね、ねね、ねぇ如月くんっ、月乃宮くんに料理教えるんだよね……? ぼ、ぼ、僕も教えて欲しいんだけどっ……いい、かな?」

「ミチも料理出来るようになりたいのか? ふーん……」

断ってくれ、レン。俺はレンと二人きりでイチャつきながら料理を習いたいんだ。

「そうだな、うちのキッチン三人はちょいキツいし、日曜に教えてやるよ。もちの野郎、どーせあのイカレ野郎の通い妻しに行くしな」

嫌味っぽい。いや、待て、日曜日? 俺が留守の間にレンはミチに料理を教えるのか? それはそれで嫌だな。料理を教えるとなれば自然と密着するのだ、俺の居ない間に……なんて嫉妬してしまう。
それに、前の日曜日は生霊としてレンが俺について来てくれたじゃないか。色々と助けてくれたみたいだし、恥ずかしかったけれど嬉しかったのに……初回だけか? 二回目からはもう心配じゃないのか?

「う、ぅ、うんっ、分かった。ありがとう、嬉しい!」

「はは、教え甲斐がありそうだな」

「が、が、頑張って料理覚えて、きき、如月くんに楽させてあげるからねっ」

「え……? もちに手料理食わせたいとかじゃないのか?」

俺もそう思っていた。俺とレンは揃って目を丸くし、ミチを見つめた。注目されたミチはいつも以上に吃ってしまう。

「そそ、そ、そっちもありだね。ででっ、でも、おぉ、お、恩返しが先だよっ。いい、居候とかっ、ふふ、服とかっ、色々……!」

「ふふ……そっかぁ、可愛いなぁお前」

「え……?」

可愛いって言ったか? 今。レンが。俺以外に。そんな……そんなこと、あっていいのか。今のは軽口やおふざけじゃなかった、本気の「可愛い」だった。ショックだ。

「ぼぼ、僕可愛くないよぉ。もぉ。えへへ」

ミチも何照れてるんだよ、そんな可愛い顔は俺だけに見せるものだろ? 俺が「可愛い」って褒めた時だけに照れるべきだろ?

「ん……? もーちっ、箸止まってんぜ。どうした? 野菜嫌いだからって晩飯ボイコットは許さねぇぜ、ほら卵やるから機嫌直しな」

「あ、たた、卵欲しいのっ? 僕のもあげるっ。わわ、笑って欲しいな、月乃宮くんっ」

ころん、ころん、と小皿に卵が二つ転がる。少し黙っていただけで俺の異常に気付いてくれたレンと、笑顔を見せて欲しいとぎこちなく微笑んだミチの、愛情の証だ。

「レン、ミチ…………ごめん」

「えっ? なな、な、なんで泣くのっ?」

「何かもらったらありがとって言うもんだぞ。さっさと食えよ、お前パリパリが好きなんだろ? 俺はあん吸って柔らかくなった麺も好きだけど」

「わ、わ、分かる……僕もふにゃふにゃ好き」

「おっ、気が合うねぇ」

ハイタッチを交わす二人に嫉妬しつつ、小皿の中の卵に視線を落とし、二人からの愛情に安心して頬を緩めた。



今日はレンも疲れていたようで、夕飯や風呂などが終わると俺を抱かずにすぐに眠った。カラオケで散々イかされた身体は今更熱を持ち、俺は下腹の疼きをレンに背を向けることで誤魔化して眠った。



翌朝、目が覚めるとレンは隣に居なかった。何度か名前を呼び、起き上がり、視界の端に短足が生えたサメのぬいぐるみが見えて頬を緩める。

「レン……気に入ってくれてんだな」

高い金を払った甲斐があった。まぁ、俺が買ってもらった物の方が高いのだけれど……と暫定的にレンの勉強机に飾らせてもらっている未開封のサメフィギュアに視線を移す。

「ふふふ……」

金が全てではないが、高い金を使えるということはそれだけ愛情が大きいということだ。顔を洗いに行くこともせず、朝からフィギュアを眺める俺の耳にレンの怒声が聞こえてきた。

「何しにきやがった! てめぇのせいで昨日こっちは面倒な目に遭ってんだよ!」

穏やかな朝にも、優しいレンにも似合わない声。シャツの上から胸をきゅっと握り締め、そっと部屋の扉を開けて様子を伺った。

「……だから、その謝罪に来たんだ。昨日兄ちゃんに聞いたから……ノゾムはどこだ? 居るんだろ?」

「てめぇに恨み持ってる連中にもちが何て言われたと思う。オナホだ、オ! ナ! ホ! そういう扱いしてた金髪が居たそうじゃねぇか、もちに似た感じのさぁ!」

「…………何が言いたい」

「へ、ぇ……? もちが侮辱されたっていうのに、まず俺に嫌味言われたって思うのか? 何俺にイラついてんだよ、アイツらにイラつくのが先じゃねぇのかよ!」

レンとセンパイが玄関先で睨み合っている。四十センチ差は遠巻きに見ても大きな差で、一歩も引かずに怒鳴りつけているレンが勇者に見えた。

「このレイプ魔が。なぁ正直に言えよ、もちを初めて抱いた時、どうやった?」

「…………ノゾムから誘ってきた。乗っただけだ……でも、それは怪異の仕業でノゾムの本心じゃなかったらしい」

「怪異……あの手首だな? 誘った、ね。アレってもちに本心じゃないこと言わせたっけ、違うよな、動きを封じる程度だよな! なぁもちは嫌だとか言ってなかったか!? あぁ!?」

「………………その時は、照れ隠しか何かだろうと思ってた」

部屋から身体を半分出していた俺の袖を引いたのはミチだ、彼も騒ぎを聞いて起きたらしい。怯える彼を部屋に招き入れ、彼の腰を抱いて二人を見守った。
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