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後輩の身体隅々まで洗ってみた

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耳のピアスを全て外され、舌ピアスを使った愛撫を中心としたキスをされ、残るは乳首と臍のピアスだけとなった。

「センパイ……ボディピアス、外してください」

「…………お前はすぐ略す。先輩呼びは好きだが、名前を全く呼ばれないのは寂しい」

「えっ? ぁ、國行センパイ?」

「……それでいい」

強面の割に可愛い理由で落ち込むんだな。そういうところが好きだ。

「……次はこっちだな。もう勃ってる」

センパイの指の背が胸の側面をすりすりと撫でる。

「…………外すぞ」

「はい……ひぅっ! ぅ……取れました?」

「……あぁ、もう片方も」

「んっ……! パチッてのが響くんですよね……」

留め具を外す振動が乳首に伝わり、快感になる。ビンと尖った乳首を見下ろし、何の気なしに胸の皮をつまんでひねり、ピアスホールを眺める。

「改めて自分の身体に穴空いてるの見ると、なんか、変な気分になりますね」

「……あぁ、よくやるな……と思う」

「センパイが空けさせたんですよ!?」

「…………自分では絶対にやりたくない。だから俺好みになってくれて嬉しい」

独り言を呟くように話しながらセンパイは俺の臍へと指を移す。臍の中に太い指を潜り込ませ、留め具を外す。

「んぅっ! ぅー……腹響くの苦手です」

「……好き、の間違いだろ?」

トンっと臍の真下を軽くつつかれる。

「んっ……!」

「…………身体はどこまで俺が入ったかしっかり覚えてるみたいだな、お前の身体は犯されることを期待してるらしい」

「ち、違いますっ……期待、してるのは……身体だけじゃ、ないです」

「………………心も、という意味でいいんだな?」

照れながらも頷くと両腕で強く抱き締められ、唇が重ねられた。今度は舌は絡めず、唇を押し付け合うだけのキスだった。それでも嬉しいことには変わりない。

「國行センパイ……」

「……そう、國行。ちゃんと呼べ、そうしていればお前の望み通りにしてやる」

フロスを片手にセンパイはタンクトップと下着姿のまま浴室に入り、浴室用の椅子を蹴りどかして床に胡座をかいた。

「……座れ」

「はい。えへへー……ここは俺の特等席です。國行センパイっ、俺以外のヤツをここに座らせちゃ嫌ですよ」

足の上に座るなんて恋人でもなければしない行為だ、だから軽いノリでの浮気禁止宣言のつもりだった。俺が浮気するなと言うのも違う気はするが……

「國行センパイ……? な、なんで黙るんですか」

「…………いや、一昨日……その前くらいか、兄ちゃんが……」

「何その光景見たい……じゃなくて! 従兄の距離感じゃないでしょ……!」

「……勝手に乗ってきたんだ、俺は悪くない」

浮気認定する気はないが、どかそうとは思わなかったのか? やっぱり普通の従兄の距離感じゃない。

「…………次から気を付ける。機嫌を治してくれ」

フロスを見せられ、思わず黙る。

「……耳からでいいか?」

声が出なくて頷くとセンパイは専用の洗浄液にフロスを浸した。

「…………穴に通すだけなんだから一人でも出来るだろう、手が震えたら離せばいい」

「方便ですよ。たまには違う穴も犯して欲しかったんです……國行センパイ、俺のピアスホールも犯してくださいますよね?」

「……当然だ」

ピアスフェチのセンパイにはグッとくるおねだりになったようだ。彼はまず俺の右耳の耳たぶをつまみ、引っ張り、そこの穴にフロスを通した。

「ひぅっ……! ぅ、あぁあぁ……! ぁ、うぅぅっ……! ふぅ…………ゾクゾクします」

「……そんな声を出すな。次……ここだな」

「勝手に出るのに……ひぁっ! ぁ、うぅぅ……ふっ、ん、んん……」

ピアスホール用のフロスはこよりのような物だ、洗浄液に浸したそれをピアスホールに通すだけの簡単な作業、当然一人でも出来る。けれどやっぱりセンパイにして欲しい。

「ぁ、軟骨んとこやばいぃっ……! ぅ、あっあぁあっ! ゾワゾワするぅぅっ……!」

「……暴れるな、危ない」

左腕が胸に回り、強く抱き締められて押さえられる。きゅんとして大人しくしかけたが、フロスがピアスホールの中を擦ると勝手に体が跳ねた。

「……っ、確かに、これじゃ一人で出来なくても仕方ないな。敏感過ぎだ、普通に風呂に入れるのか?」

「ひ、一人ならこんなビクビクしないっ……くにゆきしぇんぱいっ、の……体温と、イイ声がぁっ、俺の、感度上げて……!」

「…………可愛いことを言ってくれる」

「あとタンクトップ姿エロ過ぎて興奮して」

「……それは言わなくていい」

大真面目なのにな、と不貞腐れつつ後頭部を胸筋にぶつけてぽよぽよ遊んでいると胸に回されていた手が顎を掴んだ。

「…………危ないから、動くな」

「は、はい……やっばいきゅんきゅんするぅ……胸苦しいしお腹熱いぃ……」

「……声に出てるぞ」

深いため息をついたセンパイの顔が緩んでいるのは鏡で確認できる。俺も何だか嬉しくなったけれど、フロスを通される快感に反応して迷惑をかけるばかりで、どうにもその嬉しさを伝えられなかった。

「はぅうぅぅ……耳っ、ずるずるなんか出てくぅ……!」

「……フロスが通ってるだけだ」

「スースーするぅ……」

「……ミント配合だからな」

先程から香るミントは洗浄液だったか。センパイは俺の耳を間近で観察しているけれど、目に染みたりしていないのだろうか?

「んにゃあぁぁ……! そぉいや、センパイ……國行センパイは和服着ないんですか?」

「……何だ急に」

「さっきお兄さんが浴衣着てて……がっつりした着物は暑そうですけど、浴衣なら楽に着れるし脱げるし、お兄さんに似合うならセンパイにも似合うと思います」

「……和服は体格がいいと似合わないんだ、男も女もな。低身長かつ細身のなで肩が好ましい。だから兄ちゃんには似合うが俺には似合わない」

自分が二メートルだから忘れているのかもしれないが、従兄は高身長だし筋骨隆々だし肩もがっしりしてるぞ?

「浴衣のセンパイの胸元覗きたいですぅ! 着てくださいよ~……ひぅうぅっ! ぅー、俺耳の穴多い」

「…………俺に合うサイズがないだろう」

「國行センパイ、力士は浴衣着てるんですよ」

「……お前な」

洋服だって合うサイズがなくて直接店に買いに行っていないくせに、何を言い訳にしてるんだ。あぁそうか、センパイの服はほとんど従兄が買って送っているのだから、従兄に頼んだ方が早いのか。

「もー……そんなに嫌がるなら分かりましたよ」

「……聞き分けがいいな」

「ひぁぁあぁっ……! そ、そういえばお兄さんはタンクトップとか着ませんね、絶対似合うのに」

「…………あぁ、兄ちゃんは肌を出す服が嫌いなんだ」

「さっきシャワー覗いちゃった時もめっちゃ嫌そうな顔されてっ、んみゃあぁっ!? か、かぷってしたぁ! 今の絶対フロス関係ないっ!」

フロスが抜かれた直後で油断していたら耳をぱくっと噛まれてしまった。もちろん甘噛みだったけれど。

「……お前、とうとう兄ちゃんの風呂まで覗き出したか」

「事故です事故! 帰ったばっかで早くシャワー浴びたくて! レンの家でお兄さんがシャワー浴びてるとは思わないじゃないですか!?」

「…………事故、まぁ、信用しよう」

「してない声! あっ、ひぅうぅぅっ……!」

「……耳、全部終わったな」

耳だけでも俺は身体をビクビク震わせたし、先走りの汁を会陰まで垂らしている。身体のピアスホールにフロスを通されたら射精してしまいそうだ。

「……湯をかける」

鎖骨の辺りにシャワーをかけられ、その下が濡れる。センパイもぐっしょり濡れているようだが、換えの下着などはあるのだろうか?

「……ボディソープはこれでいいのか?」

頷くとセンパイは素手でボディソープを泡立て、褐色の手に白い泡を溜めて俺の胸元を撫でた。スポンジケーキが生クリームで覆われるように、俺の胸は泡の下に隠された。
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