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教え子にマッサージしてみた

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一人で部屋にこもり、根野の代わりにアイロンがけを終わらせた。シワが消えたシャツは格好よく見える、これを着て教卓に立つ根野が見たいと思う。

「センセ……やっと好きになれたのにな」

一週間に一回は会いに来ると約束しているとはいえ、一週間に五回顔を合わせていた日々とは大違いだ。まぁ、夏休みの今は根野が離職していなかろうと会う頻度は減っていたのだが。

「センセー、アイロ……名前言わない方がいいかな……センセー、センセー? 終わったよー? どこー?」

広い屋敷を歩き回る。薄暗い廊下はギシギシと嫌な音を立て、梁の辺りには何かの気配を感じた。

「センセ……」

「ノゾムっ、おかえり!」

ガラガラッと真横の襖が開き、根野が現れた。霊が現れるかもしれないと身構えていた俺は大声を上げて転び、壁に背をぶつけてしまった。

「……大丈夫?」

「急に出てこないでよっ!」

「えぇ……? ごめん」

何故謝らされたのか分からない、根野はそんな顔をしつつ俺の手を掴んで引っ張り、立ち上がらせた。

「お疲れ様、マッサージしてあげるから寝転がって」

「そんな疲れてないけど……うん、お願いしようかな」

「そこ寝転がって。ぁ、タオル敷いてるとこに腰置いてね」

根野が人のために何かしようだなんて珍しい。俺はそれが嬉しくて畳の上にうつ伏せになり、二つ折りにした座布団を枕代わりに使った。

「アロマ買ってね、灯すよ」

目の前にアロマキャンドルが置かれる。和室に合わないそれに苦笑いをしつつ、甘ったるい香りを楽しむ。

「えーっと……アイロンがけだから、肩かな?」

自分でアイロンを思い浮かべる分には何ともないのか、なんて考えるのをやめて目を閉じてマッサージに集中する。
根野は俺の腰辺りに座ることなく跨り、両手の親指で俺の背骨と肩甲骨の隙間の肉を押した。ぐっぐっと押しながら上へ向かい、四本の指も使って肩を掴むように揉む。

「んっ、んん……センセ、気持ちぃっ……上手い、ね」

「ほんと? 嬉しいな。結構凝ってるんだね、ノゾム」

「うん……首もお願い。んっ、ん、そう、そこっ、そこ気持ちいい……」

首、肩、背中……背骨に沿って揉みほぐされ、体がポカポカと温まる。うっすらと開けた瞳にアロマキャンドルの炎のゆらめきが映り、甘い香りと共に俺の頭をボーッと眠りに近付けていく。

「ノゾム、腰揉むのにローションとか使うからちょっと服めくるよ」

「本格的だね……」

根野の頼みで俺は大きめのパーカーしか着ていない、それをめくられると尻が丸出しになってしまうが、ローションを使うらしいので仕方ない。

「んっ……センセ、ローションは?」

「もうちょっと下で使うよ」

根野の手は今、骨盤の辺りにある。

「そっか……」

早くローションを使ったマッサージを受けたい。腰の筋肉がほぐされて温まるのと同時に下腹がときめくのを感じる。

「気持ちいいけどさ……前フリ長いよ」

「何のこと? 僕がしてるのはマッサージだよ、マッサージ……足の付け根の方もしようね、軽く開いて、肩幅くらいに」

言われた通りに足を開くと根野は俺の足の間に膝立ちになり、尻と太腿の境目を親指でぐっと押した。

「どう? 効く? 効いてますー? お客さん」

「う、んっ……お腹、きゅんきゅんする……だから、はやくぅ……もぉ前フリいいから」

根野のおふざけに乗る余裕はない、アロマキャンドルの炎と香り、根野のマッサージのせいで眠い。

「そう、お腹……じゃ、そこのツボも押さなきゃ。それにローション使うんだよ」

根野にしては珍しく温めておいたらしいローションが、根野の手で開かれた尻の割れ目にかけられる。

「押して……んっ、んん……ぅ、んっ」

ずぷずぷと根野の指が後孔に挿入される。マッサージをすると言われた時から期待していた穴はようやく訪れた快感に歓喜し、根野の指を締め付ける。

「熱くてとろとろ……マッサージの成果出てるね」

「……お腹のツボ、はやくぅ」

「ふふ、はいはい、お腹のツボね……」

二本の長い指が前立腺を見つけ、抉るようにぐっと押し込む。下腹全体がきゅっと締まるような快楽に喘ぐ。

「ひゔっ……!」

「こうやってぐっぐってリズミカルに押すのとー」

「んっ、ゔぅっ、ふっ、んぐっ、んんっ……!」

「こう、押し込んだままぐりぐりーって回すのなら」

「ひっ、んんんゔぅうっ……!」

「どっちがいい?」

マッサージでほぐれたことによるものとは段違いの熱が下腹に集まり、前立腺がきゅんきゅんとときめいて快楽を欲しがっている。俺は鼓動が早くなるのを感じつつ、尻を軽く揺らした。

「ぐ、ぐりぐり……休みなく、強く……して欲しい」

「OK」

「ぁひんっ! ひっ、ぃいっ……ゔっ、んんんんぅっ! ん、ふぐっ、んゔぅっ……!」

枕代わりの座布団を抱き締めて唸るように喘ぎ、瞼の裏にチカチカと星が輝くような錯覚を覚える。

「んっ、ぐっ、ふ、ぅうぅっ……! イぐっ、んんんんーっ!」

「外からもツボ押してみようか」

「ふ、ぅ……? ゔっ、ぁああっ! ひ、ぃいっ、イっ、ぐぅううぅっ!」

後孔に入れた指はそのままにして、もう片方の手は会陰を押さえた。内と外の両側から前立腺を挟み撃ちにされ、俺はビクビクと痙攣しながら射精を果たした。

「……どう? 気持ちよかった?」

絶頂の余韻に浸る俺から両手とも離し、耳元で囁く。

「よ、か……たっ」

「ノゾムは両側からされるの好きだもんね、お腹も同時にやれば三方向か……来週までに道具を考えておくよ、残念ながら僕の腕は二本しかないからね」

「……センセ、これ……ほんとに、マッサージ?」

絶頂から少し経って落ち着いてきたのでありがちなセリフを吐いてみると、根野はくつくつと笑い出す。

「ノゾムってば最高。ふふ、マッサージだよ、マッサージに決まってる……証拠にほら、老廃物が流れ出てるよ?」

根野は再び俺の足の間に手を潜らせ、指先に精液を絡めて俺の目の前に突き出した。

「それ、そういうのじゃ……」

「そういうのだよ。前側もマッサージするから仰向けになって」

まだ終わっていなかったことに密かに高揚しつつ、根野の言いなりになる。俺の太腿に跨った根野は前側からも肩を揉んだ。

「ノゾムってば若いくせに結構凝ってるよね、姿勢悪いんじゃない?」

「そうかな……」

「ま、肩はこんなものかな。次は胸」

根野は腋から胸に肉を寄せるように親指を動かす。少しずつ下がって曲がったりと、胸筋の縁を探るような動きだ。女性ならバストアップ効果があったりするのだろうか? それとも根野の適当?

「ノゾムは胸筋もないね。この頼りない体好きだからいいけど」

「……センセ、胸って凝るの? マッサージだよね? 硬くなってるとこほぐさないと……意味ないよ」

放ったらかしにされて焦れた乳首を目立たせるため胸を反らす。男を知る前よりも明確に大きく、色も濃くなった乳首を震えさせる。

「そうだね、ノゾムはここが一番凝ってるかな」

「ひぁんっ!」

期待通り乳首をきゅうっとつままれ、胸全体に電流が走ったような快感を味わう。乳首の中にあるピアスの針部分の存在感が濃くなった。

「ん、んん、ふぅぅ……それ、じゃ……そこ、ほぐしてっ」

「もちろん。他のとこと同じように揉んだり……」

「ひぁっ……あぁんっ! んんっ! ひぁっ! ぁあんっ、きもちっ、ひぃんっ!」

根野は指先に込める力の強さを変え、きゅっきゅっと乳首に細かく不規則な刺激を与える。つままれる度に甲高い声を上げ、無意識のうちに腰をくねらせた。

「転がしてみても効果的」

「ひっ、ぁあっ、ぁあぁあんっ! んっ、んぁあっ! ぁ、くりくりすきっ、ひっ……んんんっ!」

俺の乳首を挟んだまま指の腹同士を擦り合わせるようにし、乳首をくりくりと転がしてひねられる快感を与える。常に一定の快感に襲われる胸に俺の腰は勝手に浮いてしまい、いつの間にか再び勃っていた陰茎に精液が向かうのを感じた。

「なかなかほぐれないね、どんどん硬くなってるよ」

「イっ……! ぁ……? ゃ、やだ、やめないでセンセぇ、乳首してぇ」

「これ以上ってなると……そうだね、思い切り引っ張ってみたり」

「ひぁああぁんっ! 乳首取れちゃうぅっ! んゃあっ、ちぎれるぅっ!」

射精の寸前で根野の手は俺の胸から離れた。乳首のピアスを引っ張られて俺の胸はそれぞれ三角に尖り強い快感を覚えたが、一旦引いた射精感はすぐには戻ってこなかった。

「逆に押し込んでみたり」

「んゃぁああんっ! ゃ、乳首へっこむぅっ! やらっ、ピアス埋まっちゃうぅっ……!」

根野の人差し指が俺の乳首を真上から押し込む。乳輪よりも下に沈んでしまった乳首には強い痛みもあったが、それは全て快楽に変換されてしまう。

「弾きまくってみたり」

「ひぁんっ!? んぁあっ、ぁひっ、んんっ! んやっ、ぴんぴんだめっ、イく、だめイくっ、イっちゃうぅううっ!」

人差し指の背でピンピンと乳首を弾かれ、雑な扱いへの興奮と強く鋭い快感に負け、ぴゅるぴゅると勢い弱く薄い精液が溢れた。

「ふぅ……ふふ、もうだいぶ薄くなってきたね。マッサージ気持ちよかった? そろそろ終わろうか」

俺は俺から去ろうとする根野の腕を掴んだ。力はあまり入らなかったが、根野は止まって首を傾げてくれた。

「なぁに? ノゾム、どうしたの?」

「センセに……まだ、マッサージ、して欲しいところ……ある」

「…………どこ?」

「お腹の奥……指じゃ届かないとこ。センセの太くて硬ぁい棒で、ほぐして欲しい……」

根野の腕から手を離し、股間を擦る。

「あぁ、最高だよノゾム……もちろん、マッサージ延長を受け付けるよ」

根野の手によって足を開かされながら、俺は淫らな期待に胸をときめかせていた。
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