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教え子に身体洗わせてみた

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声が枯れてしまうんじゃないだろうか。俺は月曜から土曜まで三人の彼氏に代わる代わる求められる日々を過ごすんだ、一週間分の劣情を一日で吐き出そうとしている根野に付き合いきれる訳がない。

「は、ぁっ……乳首痛いよ、センセぇ」

「そういうの好きだろ?」

「……優しくして欲しい」

「そう? ま、今からはお前が俺を洗うんだからしばらく関係ないな。ほら、僕のこと好きにしていよ」

生まれたばかりの鹿のように立ち、ちょろちょろと水を吐き出すホースを掴む。俺よりも多く金ダライからはみ出た身体に水をかけていく。

「……っ、冷たい。ノゾムよく平気で入ってたね、若さ?」

「センセがぎゅってしてくれてたから温かかったんだよ」

「あー……そういうことかぁ」

薄手の半袖の白いシャツ、膝丈の紺色のズボン、濡れたそれらは表情を変える。シャツは肌の色を透かし、ズボンは黒に近くなった。

「センセ、濡れシャツセクシーだね。透けてる」

「んー? 俺が透けてもしょうがなくない?」

「興奮するよ」

俺とは違って色が薄く小さく目立たない乳首にそっと触れる。胸を手のひらで多い、冷たさの奥の体温と鼓動を確かめる。

「……ねぇセンセ、畑で何育ててるの?」

意識がハッキリしている今の根野なら答えてくれるかもと、少し前に抱いた疑問をほじくり返す。

「畑……? あぁ、アレか。分かんない、ほら……あの、ミニ形州」

「お兄さん? がどうかしたの?」

「アイツが育てろって。上手く育てたら一株百万くらいで買い取ってくれるって言うから頑張ってるよ」

「……合法?」

「知らない」

ただ珍しいだけの植物かもしれない、センパイの従兄は製薬会社の社長秘書なのだから薬草か何かだろう。しかし従兄の反社会的な人相と雰囲気は俺に非合法な妄想をさせる。

「……いや、センセはなんでそんなヤバそうな話、何も聞かずに従ってるの?」

「え……? そういえばなんでだろ、育てろって言われたからかな? それしか覚えてないな」

何も考えていなかったのか。いや、精神状態が悪く思考力が失われていた根野に非合法な植物を育てさせたとなれば、従兄は相当悪どいぞ。

「…………後で電話かけてみるから、ヤバいヤツならもう全部燃やしてね。苺でも植えよ」

「焼畑? ふふ……ヤバいの燃やしたらヤバいかもよ?」

「冗談じゃないよ」

ため息をついて石鹸を持つ。固形石鹸に触れた経験は少ない、高揚してしまう。

「センセ服着たままでいいの?」

「ノゾムが脱がしてよ。ノゾムのは僕が脱がしたんだから」

「もー……ばんざいくらいしてよ?」

泡を根野の膝に、石鹸を石鹸置きに、俺は泡まみれの手で根野のシャツを掴んだ。濡れて肌に張り付いたシャツを脱がすのは面倒な作業だし、透けたシャツがまた健康的な色気を増幅させていたから、脱がすのは少し惜しかった。

「下も……ちょっと腰上げて」

ズボンと下着をひとまとめにしてずり下ろし、ぐしょ濡れの服を金ダライの脇に置いてあるカゴに入れる。

「はぁ……脱ぐとスッキリするなぁ。外ってのがいいよ、解放感ある」

「庭だからまだいいけどさ、露出趣味とかに目覚めないでよねセンセ」

再び石鹸を擦って泡を作りながら、俺の目は根野の足の間に釘付けになっていた。冷水に浸かっているからか萎えているのだが、それならそれでしゃぶって勃たせたいと思ってしまう。勃っていたらもちろん下腹を疼かせただろう。

「洗うよ」

「ん、よろしく」

金ダライの中に膝をついて根野の太腿に軽く跨る。裸で向かい合って緊張してしまう心を「今更恥ずかしがるな」と叱咤し、泡まみれの手で根野の首を擦った。

「ふふっ……くすぐったいなぁ」

「センセ首とか耳とか弱いね」

「バレちゃってるか、あんまり責めないでね」

根野は脂肪や筋肉は少ないのだが骨太なようで、肩などは優男な印象に反してがっしりしている。だから本性を現して押さえ付けられたりすると怖い。

「センセ、首筋浮くタイプだよね……エロい。鎖骨もはっきりしてるし、首周りホント綺麗」

「何、急に褒めちゃって」

優しげな微笑みと一切笑わない爬虫類のような瞳、なよっとした雰囲気に反して頑丈そうな身体、悪質なギャップが最初は嫌いだった。けれど、今は大好きだ。根野に害された過去の思い出まで美しく変えてしまっている。

「……好きなんだもん」

「へぇ? そう、嬉しいな。ぁ、嫌味っぽかったね……本気だよ、本当に嬉しい、嬉しくてさ、ちょっとふざけた。ごめんね、嬉しいよ」

犯されたのも、脅されたのも、殴られたのも、首を絞められたのも、今されたならきっと心から喜べる。俺も変わったな。

「センセ……なんか、前より痩せてない? ちゃんと食べてる?」

「食事量は変えてないはずだけど……あぁ、たまに吐いちゃうからかな? 三日に一回くらい荒れちゃうんだよね」

「え……お酒?」

「ん? ううん、シラフ。幻覚の君が僕のこと嫌いとか言ってきたりして刺しちゃったりしてノゾムやっちゃったって吐いちゃう」

なにそれこわい。

「やっぱセンセのこと理解出来ないなぁ俺……寂しかったら電話とかしてね?」

「ありがとう」

話しているうちに泡まみれの俺の手は根野の腰元へと至った。

「センセ、膝立ちになるとかして」

臍から下は金ダライに溜まった水に浸かっていて洗えない。根野は大人しく膝立ちになってくれたが、同時に俺の陰茎を握った。

「ひぁっ!?」

金ダライの外に出て立っていた俺は突然陰茎を握られた驚きでバランスを崩し、倒れかけて根野の肩に手をついた。

「勃ってる……あ、ちょっと縮んだ、冷たい? あれ、おっきくなってきた……興奮してる?」

「そ、そんないじんないで……ゃ、先っぽ、だめっ……」

冷えきった指が俺の陰茎の先端をつつき、つまみ、つねる。

「なんで勃たせたの?」

「……センセに、触ってるから」

「ふぅん……? ふふ、本当に俺のこと好きでいてくれてるんだ、嬉しい。嬉しいから言うこと聞いてあげる、勃ったままじゃ苦しいだろ? 抜いてあげる、どう射精させて欲しい?」

「……どうやって、でも……いいの?」

根野は何でもいいと頷く。どんな射精をさせて欲しいか──このまま手コキ? いや普通過ぎる。しゃぶってと頼んでみる? 兜合わせをおねだりする? 冷たい指で乳首を弄ってもらう? 変化球で腋や髪を使わせてもらう?

「どうして欲しい?」

「……ぜ、前立腺、中と外から……虐めて欲しい」

「いつも通りじゃ……外からも? 外からねぇ、お腹押せばいい?」

「う、うん……多分この辺」

根野の肩を支えにして開脚して立ち、根野の左手が足の間に入っていくのを見送る。右手は臍の下周辺を親指で押し込んで前立腺を探っている。

「……ひぁっ!? 冷たっ……!」

「わ、熱っ……でもノゾムの体温は変わってないか、むしろ下がってるはずなんだよね。俺の手そんなに冷たいのか……」

「ぅ、ん……でもいい、いいからはやくっ、気持ちいいとこ……」

腸壁を冷やしながら進んだ根野の指が前立腺に触れる。後孔から見つけた方が楽なようで、右手もすぐに前立腺の位置を理解した。

「どっちも押せばいいんだよね?」

「うん、お腹側は強めに……ひゔぅゔっ!? ぅあっ! あぁああっ!? ぁひっ、ひ、んんんっ……! はさ、まれてるぅっ……!」

「挟まれてる感じするんだ?」

後孔からと身体の外から前立腺を挟まれている。特に後孔に入っている指は前立腺をすり潰すように深く強い動きをしており、外側から押す右手は内側からの激しい責めから前立腺が逃げないように押さえているような印象を受けた。

「ぐりぐりやばぃいっ! きもちっ、よしゅぎっ……んっ、んん、イくっ、イっちゃうっ、センセぇっ、俺すぐイっちゃうぅっ!」

「いいよイって」

「やらぁっ、もっとぐりぐりしゃれたいぃっ……! ひぁあっ!? ぁ、ひっ……イくっ、イく、イくぅぅっ!」

「嫌がらなくても足腰立たなくなるまでしてあげるよ」

根野はあっさりと当初の設定を曲げて絶頂したばかりの俺の前立腺を両手で責めまくった。こねくり回された前立腺はじんわりと熱を持ち、快楽を受け続ける俺は鳴き喘ぐ以外の行動を取れなくなった。
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