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後輩の家族脅してみた
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レンの笑顔を見た俺は連続絶頂にやる気を出し、積極的にミチを煽って意識的に後孔を締め付けた。
「イぐっ、まらイぐっ、止まんにゃっ、ぁああっ、イぐの止まんなぃぃっ!」
「いっぱいイけてえらいぞーもちぃー」
「ぁ、はぁっ……レンっ! もっとイぐかりゃっ、もっと、もっとぉっ……ミチぃっ、もっとちゅいてっ、いっぱいイかひぇてぇっ!」
「なんか複雑だなぁっ!」
ミチは何故か苛立った様子だが、おかげで乱暴に腹の最奥を亀頭で殴り付けてくれている。
「イっ、ぐぅうっ! ぁひっ、ひぃっ……!」
「あぁもうっ、出してやるからなっ! 絶対出せないとこまで入れてやる!」
限界まで陰茎を押し込み、鈴口を腸壁に押し当てて塞ぎ、陰茎をドクドクと脈打たせながらゆっくりと射精を果たした。
「はーっ……気持ちよかった。抜くよ」
「ん……ひっ、あっ、ぁ、あぁっ、あぁあああっ……! あぁんっ!」
柔らかくなった陰茎に腸壁を擦られ、ちゅぽんっと音を立てて陰茎を抜かれ、最後の喘ぎ声を上げた。
「お疲れさん。ジュース入れてやるよ」
「あ、ぁ、ありがとう……」
ミチは陰茎などをティッシュで軽く拭うとそそくさと下着を履き直した。意識していなかったが、スカートを履いた彼に犯されていたんだよな、俺は。スカートに結合部が隠れる様子は好きだから、もう少しよく見ておけばよかったかな。
「もち、お前も飲むだろ?」
「う、ん……たた、しぇて」
レンの手を借りて起き上がり、精液を垂らす穴をそのままにして下着とズボンを履いた。どうせ元々センパイの精液で汚していたものだ、一人分増えたところで不都合はない。
「ゆっくり歩けよ、もち。ミチ、そこの棚からコップ出してくれ、三つ」
ミチが戸棚から透明のコップを出し、レンが冷蔵庫の奥からジュースの原液を取り出す。
「濃いめにするか? 喉乾いてるなら薄めがいいか?」
「よ、よ、よく分かんない……それ飲んだことない。牛乳?」
「乳酸菌飲料ではあるな」
「からだにぴーす……」
レンの肩に顎を乗せてレンが持つパックに書かれたキャッチコピーを呟く。
「もち、お前これ好きだっけ?」
「俺は……練乳が好き……」
「……好きだ、俺にも入れてくれ」
「形州お前帰ってなかったのか。ったく、薄めだからな!」
そう言いながらもレンは適量のジュースを作ってセンパイに渡した。俺とミチにも同じように作り、新しく出したコップに自分の分を注いだ。
「ってか形州、お前こういうの飲むのか……意外だな、なんかブラックとかストレートとか飲んでそうなのに」
コーヒーとブランデー? そのイメージは分かるがセンパイも一応高校生だぞ。
「……苦いのは好きじゃない」
「せせせ、せんぱい牛乳も好きなんだもんねっ」
「…………あぁ、如月、あった牛乳勝手に飲んだぞ。さっき同じの買ってきて入れておいた」
レンは冷蔵庫を覗き、すぐに閉めた。
「俺しばらく居なかったから分かんねぇけど、同じの買ってくる誠実さはいいと思う」
「……俺は誠実な男になる。ノゾムのために」
「センパイ割と前から誠実ですよ。オナホ時代から俺が襲われたら助けに来てくれましたもん……あれ、嬉しかったぁ……」
細くふにっとした白い腕から、太くゴツゴツとした褐色の腕に移る。ぎゅっと腕を抱き締めながら見上げるとセンパイは微かに頬を緩めた。
「で、形州。お前いつ帰るわけ?」
「…………居心地がいい、住みたい」
「ふざけんな、あのなぁ……ん? もち、スマホ鳴ってないか?」
レンに言われてから気付いた。俺はすぐにポケットからスマホを取り出したが、表示された番号がミチのものだったので電話に出るのを躊躇った。
「でででっ、出ないのっ?」
「ミチのスマホからなんだけど……」
どういうことだ、怪奇現象か? 俺は恐る恐る通話ボタンをタップし、耳に当てるのは怖かったのでスピーカーボタンをタップした。
「も、もしもしー」
出来るだけ顔から離し、声を大きくする。
『あ、もしもし? えーっと……つきのみや? って子?』
女の声だ、聞き覚えはない。
『アタシ矢見……えーっと、ミチの母です。あの子の友達よね? ミチどこに行ったか知らない?』
「ミチなら今うちにいますよ。あ、俺は如月です、今三人で一緒に遊んでたんです」
レンが朗らかに答える。サラッと存在をないことにされたセンパイは微妙な表情だ。
「どこ行ったか知らないって……殴って追い出しておいてっ、何を……!」
「つつ、月乃宮くんっ!」
ミチの母親の態度に腹が立った俺は彼女を非難しようとしたが、ミチに口を叩かれた。
『ミチ……あんた、言ったの?』
「ちちちちちちっ、ちがっ、ちが、ち、ちち、ちがうっ、ちがう言ってない、ななななっ、な、なな、なに、なにもっ、なな、なんにも言ってない!」
『聞き取れない! ちゃんと喋りなさいよ!』
「ぁ、あっ、ごごっ、ご、ご、ごめっ、ご、ごめ、な……ご、め……」
『もういい! ったく……いつになったらちゃんと喋れるようになるの……いっつもいっつも言ってんのに……』
黙り込んだミチは自分の口の周りと喉を強く引っ掻き始める。レンが慌ててその自傷行為をやめさせ、俺は電話対応も出来ずにただミチを見つめた。
「……ミチさん、お宅まで送りましょうか」
『いい。泊めてくれたんでしょ? もう一晩お願い。今日カレ来てるのよ、他のカレならいいんだけど……アイツ、ガキ嫌いだから』
「…………例の、ミチさんを蹴って追い出した方?」
『そ』
ミチの母親は応対者が変わったことに気付いているのかいないのか、同じ調子で話している。センパイは何故かニタリと笑い、社交辞令を並べて電話を切った。
「……ミチ、お前の家に行くぞ」
「へ……?」
「…………形州 國行を見せてやる」
自信満々な表情のセンパイはミチを軽々と持ち上げ、玄関へと向かう。
「……じゃあな如月、世話になった。今度飯を奢ろう。ノゾム、またな」
「え……? え? せせ、せんぱい何するのっ、本当に脅す気なのっ?」
「脅す!? 待ってくださいよセンパイ! 何する気ですか!?」
「…………もう喧嘩はしない。そう誓った」
さっさと出ていってしまうセンパイの後を追う。大きな黒いバイクを如月家の敷地外へ出し、ミチにヘルメットを被せた。
「バイク……! レン、バイク」
「持ってねぇし運転も出来ねぇよ」
「だよな、えっと……ミチ! 電話! 着いたらビデオ通話してくれ! 電車乗っても間に合わないだろうから、せめて状況だけでも知りたい!」
ミチは無抵抗のままバイクに乗せられ、その前にセンパイが跨る。
「ぼぼ、僕のスマホ、家に……」
「じゃあセンパイの借りろ、いいか、ビデオ通話を……!」
「……出すぞ、掴まれ」
「へっ? わ、わわ、わ、わぁあぁああああーっ!?」
絶叫とエンジン音と共にミチとセンパイは去っていった。
「おぉ、ドップラー効果……もち、とりあえず部屋入ろうぜ」
「ミチ……スカート履いたまま行っちゃった」
「あ」
レンと共に如月家に戻り、落ち着かない雰囲気の中電話を待った。今度は着信音が鳴ってすぐに電話に出た。
「も、もしもしっ、ミチ?」
ボロいアパートの扉が映し出される。映像がぐるんと回り、ミチの顔が映る。
『ミミ、ミ、ミチだよっ』
「あぁ、とりあえずセンパイ映しといてくれ。何するか分からん……」
『……失礼だな。もう二度と暴力は振るわないと誓っただろ』
正直、ミチを殴った奴くらいは殴っていい、むしろ殴って欲しいと俺は思っている。しかしそれを言うのもなぁ……と黙っている。
『はーい……ミチ? 帰ってくるなって……何その格好』
『え……? あっ!? きき、き、きが、きき、着替えるの忘れっ……!』
センパイはドアの影に隠れてミチにインターホンを押させた。スマホにはミチの母親だろう女の足元が映っている、怖くて下げてしまっているようだ。
『……おい、男を出せ』
いつの間にかタバコを咥えていたセンパイが錆びたドアを無理矢理全開にする。ミチはセンパイの背に隠れてようやくスマホを上げ、センパイがミチの母親に白煙を吹きかける様子が映った。
「タバコの煙ふーってすんの、暴行にあたるらしいぜ」
「マジ?」
レンに衝撃的な事実を聞き、驚きで目を逸らした隙にミチを殴ったという男が出てくる。俺以上に多いピアス、薄汚い金髪、170前後の身長……確かに俺っぽい。
『………………割と好みだな』
ボソッと呟いたセンパイはその男にも白煙を吹きかけたが、男は不愉快そうにしながらもセンパイの体格に恐れを為したのか掴みかかったりはしない。
『……俺は、ミチの友人だ。形州 國行という』
ミチはセンパイに肩を抱かれたようで、少し前に出た。それじゃミチがセンパイのオンナって感じだろ……いや、それはそれで効果的か?
『…………ミチは俺の大切な友人でな。あまり……殴ったり、蹴ったり……その他、嫌がらせをしたりは…………とても困るな』
溜めを使って効果的に脅しているように聞こえるが、俺には分かる。センパイ、言葉に詰まりまくってるだけだ。
『そ、そう……か。わ、悪かったよ……ごめんな、ミチ……つい、イライラして』
男は引き攣った笑顔でセンパイに媚びて場を収めようとする。流石、年季の入ったチンピラだ、逆らってはいけない相手を本能で察している。
『…………二度と、ミチに暴力を振るうなよ。これは……約束の証だ』
センパイは男の胸ぐらを掴んで鎖骨の真下にタバコを押し付けた。
「もち、これはセーフなわけ? ぎゃあぎゃあ言ってるぜこのホスト崩れ」
「うーん……センパイ的には殴る蹴るじゃないからいいのかなぁ」
熱いと喚く男を無視し、センパイはミチからスマホを奪って彼を部屋の中へと押し出す。
『……明日、遊ぶ約束をしている。昼前にミチを迎えに来る。もしミチが怪我を増やしていたり、出てこなかったり……ミチが落ち込んでいたりしたら、そうだな……右腕、そう、お前の右腕をドット柄にしてやろう。分かったな? よし……ミチ、また明日』
センパイは一方的に約束を取り付け、ミチを押し込んでドアを閉じた。そしてスマホに自分の顔を映す。
『……ノゾム、やったぞ。殴っても蹴ってもいない』
慣れないピースサインを作ってぎこちなく笑うセンパイに、俺は思わず笑顔を返した。
「イぐっ、まらイぐっ、止まんにゃっ、ぁああっ、イぐの止まんなぃぃっ!」
「いっぱいイけてえらいぞーもちぃー」
「ぁ、はぁっ……レンっ! もっとイぐかりゃっ、もっと、もっとぉっ……ミチぃっ、もっとちゅいてっ、いっぱいイかひぇてぇっ!」
「なんか複雑だなぁっ!」
ミチは何故か苛立った様子だが、おかげで乱暴に腹の最奥を亀頭で殴り付けてくれている。
「イっ、ぐぅうっ! ぁひっ、ひぃっ……!」
「あぁもうっ、出してやるからなっ! 絶対出せないとこまで入れてやる!」
限界まで陰茎を押し込み、鈴口を腸壁に押し当てて塞ぎ、陰茎をドクドクと脈打たせながらゆっくりと射精を果たした。
「はーっ……気持ちよかった。抜くよ」
「ん……ひっ、あっ、ぁ、あぁっ、あぁあああっ……! あぁんっ!」
柔らかくなった陰茎に腸壁を擦られ、ちゅぽんっと音を立てて陰茎を抜かれ、最後の喘ぎ声を上げた。
「お疲れさん。ジュース入れてやるよ」
「あ、ぁ、ありがとう……」
ミチは陰茎などをティッシュで軽く拭うとそそくさと下着を履き直した。意識していなかったが、スカートを履いた彼に犯されていたんだよな、俺は。スカートに結合部が隠れる様子は好きだから、もう少しよく見ておけばよかったかな。
「もち、お前も飲むだろ?」
「う、ん……たた、しぇて」
レンの手を借りて起き上がり、精液を垂らす穴をそのままにして下着とズボンを履いた。どうせ元々センパイの精液で汚していたものだ、一人分増えたところで不都合はない。
「ゆっくり歩けよ、もち。ミチ、そこの棚からコップ出してくれ、三つ」
ミチが戸棚から透明のコップを出し、レンが冷蔵庫の奥からジュースの原液を取り出す。
「濃いめにするか? 喉乾いてるなら薄めがいいか?」
「よ、よ、よく分かんない……それ飲んだことない。牛乳?」
「乳酸菌飲料ではあるな」
「からだにぴーす……」
レンの肩に顎を乗せてレンが持つパックに書かれたキャッチコピーを呟く。
「もち、お前これ好きだっけ?」
「俺は……練乳が好き……」
「……好きだ、俺にも入れてくれ」
「形州お前帰ってなかったのか。ったく、薄めだからな!」
そう言いながらもレンは適量のジュースを作ってセンパイに渡した。俺とミチにも同じように作り、新しく出したコップに自分の分を注いだ。
「ってか形州、お前こういうの飲むのか……意外だな、なんかブラックとかストレートとか飲んでそうなのに」
コーヒーとブランデー? そのイメージは分かるがセンパイも一応高校生だぞ。
「……苦いのは好きじゃない」
「せせせ、せんぱい牛乳も好きなんだもんねっ」
「…………あぁ、如月、あった牛乳勝手に飲んだぞ。さっき同じの買ってきて入れておいた」
レンは冷蔵庫を覗き、すぐに閉めた。
「俺しばらく居なかったから分かんねぇけど、同じの買ってくる誠実さはいいと思う」
「……俺は誠実な男になる。ノゾムのために」
「センパイ割と前から誠実ですよ。オナホ時代から俺が襲われたら助けに来てくれましたもん……あれ、嬉しかったぁ……」
細くふにっとした白い腕から、太くゴツゴツとした褐色の腕に移る。ぎゅっと腕を抱き締めながら見上げるとセンパイは微かに頬を緩めた。
「で、形州。お前いつ帰るわけ?」
「…………居心地がいい、住みたい」
「ふざけんな、あのなぁ……ん? もち、スマホ鳴ってないか?」
レンに言われてから気付いた。俺はすぐにポケットからスマホを取り出したが、表示された番号がミチのものだったので電話に出るのを躊躇った。
「でででっ、出ないのっ?」
「ミチのスマホからなんだけど……」
どういうことだ、怪奇現象か? 俺は恐る恐る通話ボタンをタップし、耳に当てるのは怖かったのでスピーカーボタンをタップした。
「も、もしもしー」
出来るだけ顔から離し、声を大きくする。
『あ、もしもし? えーっと……つきのみや? って子?』
女の声だ、聞き覚えはない。
『アタシ矢見……えーっと、ミチの母です。あの子の友達よね? ミチどこに行ったか知らない?』
「ミチなら今うちにいますよ。あ、俺は如月です、今三人で一緒に遊んでたんです」
レンが朗らかに答える。サラッと存在をないことにされたセンパイは微妙な表情だ。
「どこ行ったか知らないって……殴って追い出しておいてっ、何を……!」
「つつ、月乃宮くんっ!」
ミチの母親の態度に腹が立った俺は彼女を非難しようとしたが、ミチに口を叩かれた。
『ミチ……あんた、言ったの?』
「ちちちちちちっ、ちがっ、ちが、ち、ちち、ちがうっ、ちがう言ってない、ななななっ、な、なな、なに、なにもっ、なな、なんにも言ってない!」
『聞き取れない! ちゃんと喋りなさいよ!』
「ぁ、あっ、ごごっ、ご、ご、ごめっ、ご、ごめ、な……ご、め……」
『もういい! ったく……いつになったらちゃんと喋れるようになるの……いっつもいっつも言ってんのに……』
黙り込んだミチは自分の口の周りと喉を強く引っ掻き始める。レンが慌ててその自傷行為をやめさせ、俺は電話対応も出来ずにただミチを見つめた。
「……ミチさん、お宅まで送りましょうか」
『いい。泊めてくれたんでしょ? もう一晩お願い。今日カレ来てるのよ、他のカレならいいんだけど……アイツ、ガキ嫌いだから』
「…………例の、ミチさんを蹴って追い出した方?」
『そ』
ミチの母親は応対者が変わったことに気付いているのかいないのか、同じ調子で話している。センパイは何故かニタリと笑い、社交辞令を並べて電話を切った。
「……ミチ、お前の家に行くぞ」
「へ……?」
「…………形州 國行を見せてやる」
自信満々な表情のセンパイはミチを軽々と持ち上げ、玄関へと向かう。
「……じゃあな如月、世話になった。今度飯を奢ろう。ノゾム、またな」
「え……? え? せせ、せんぱい何するのっ、本当に脅す気なのっ?」
「脅す!? 待ってくださいよセンパイ! 何する気ですか!?」
「…………もう喧嘩はしない。そう誓った」
さっさと出ていってしまうセンパイの後を追う。大きな黒いバイクを如月家の敷地外へ出し、ミチにヘルメットを被せた。
「バイク……! レン、バイク」
「持ってねぇし運転も出来ねぇよ」
「だよな、えっと……ミチ! 電話! 着いたらビデオ通話してくれ! 電車乗っても間に合わないだろうから、せめて状況だけでも知りたい!」
ミチは無抵抗のままバイクに乗せられ、その前にセンパイが跨る。
「ぼぼ、僕のスマホ、家に……」
「じゃあセンパイの借りろ、いいか、ビデオ通話を……!」
「……出すぞ、掴まれ」
「へっ? わ、わわ、わ、わぁあぁああああーっ!?」
絶叫とエンジン音と共にミチとセンパイは去っていった。
「おぉ、ドップラー効果……もち、とりあえず部屋入ろうぜ」
「ミチ……スカート履いたまま行っちゃった」
「あ」
レンと共に如月家に戻り、落ち着かない雰囲気の中電話を待った。今度は着信音が鳴ってすぐに電話に出た。
「も、もしもしっ、ミチ?」
ボロいアパートの扉が映し出される。映像がぐるんと回り、ミチの顔が映る。
『ミミ、ミ、ミチだよっ』
「あぁ、とりあえずセンパイ映しといてくれ。何するか分からん……」
『……失礼だな。もう二度と暴力は振るわないと誓っただろ』
正直、ミチを殴った奴くらいは殴っていい、むしろ殴って欲しいと俺は思っている。しかしそれを言うのもなぁ……と黙っている。
『はーい……ミチ? 帰ってくるなって……何その格好』
『え……? あっ!? きき、き、きが、きき、着替えるの忘れっ……!』
センパイはドアの影に隠れてミチにインターホンを押させた。スマホにはミチの母親だろう女の足元が映っている、怖くて下げてしまっているようだ。
『……おい、男を出せ』
いつの間にかタバコを咥えていたセンパイが錆びたドアを無理矢理全開にする。ミチはセンパイの背に隠れてようやくスマホを上げ、センパイがミチの母親に白煙を吹きかける様子が映った。
「タバコの煙ふーってすんの、暴行にあたるらしいぜ」
「マジ?」
レンに衝撃的な事実を聞き、驚きで目を逸らした隙にミチを殴ったという男が出てくる。俺以上に多いピアス、薄汚い金髪、170前後の身長……確かに俺っぽい。
『………………割と好みだな』
ボソッと呟いたセンパイはその男にも白煙を吹きかけたが、男は不愉快そうにしながらもセンパイの体格に恐れを為したのか掴みかかったりはしない。
『……俺は、ミチの友人だ。形州 國行という』
ミチはセンパイに肩を抱かれたようで、少し前に出た。それじゃミチがセンパイのオンナって感じだろ……いや、それはそれで効果的か?
『…………ミチは俺の大切な友人でな。あまり……殴ったり、蹴ったり……その他、嫌がらせをしたりは…………とても困るな』
溜めを使って効果的に脅しているように聞こえるが、俺には分かる。センパイ、言葉に詰まりまくってるだけだ。
『そ、そう……か。わ、悪かったよ……ごめんな、ミチ……つい、イライラして』
男は引き攣った笑顔でセンパイに媚びて場を収めようとする。流石、年季の入ったチンピラだ、逆らってはいけない相手を本能で察している。
『…………二度と、ミチに暴力を振るうなよ。これは……約束の証だ』
センパイは男の胸ぐらを掴んで鎖骨の真下にタバコを押し付けた。
「もち、これはセーフなわけ? ぎゃあぎゃあ言ってるぜこのホスト崩れ」
「うーん……センパイ的には殴る蹴るじゃないからいいのかなぁ」
熱いと喚く男を無視し、センパイはミチからスマホを奪って彼を部屋の中へと押し出す。
『……明日、遊ぶ約束をしている。昼前にミチを迎えに来る。もしミチが怪我を増やしていたり、出てこなかったり……ミチが落ち込んでいたりしたら、そうだな……右腕、そう、お前の右腕をドット柄にしてやろう。分かったな? よし……ミチ、また明日』
センパイは一方的に約束を取り付け、ミチを押し込んでドアを閉じた。そしてスマホに自分の顔を映す。
『……ノゾム、やったぞ。殴っても蹴ってもいない』
慣れないピースサインを作ってぎこちなく笑うセンパイに、俺は思わず笑顔を返した。
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