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一時間以上焦らした彼氏を抱いてみた

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レンの部屋、レンの服を着て、レンの服を着たミチに喘がされる。幼い頃から頻繁に寝泊まりしている第二の家に、大切な思い出の詰まった部屋に、甘えた声が響く。

「あっ、ぁ、んんっ、んっ! イ、くぅぅっ……!」

もう何十分も緩やかな連続絶頂にハマっている。じわじわと分泌された腸液はもう十分な量に達し、ミチの指の動きに合わせてにちにちと音を鳴らしていた。

「きもちっ、ぃ……ひんっ! ん、んん……おしり、溶けちゃうぅっ……ん、んん……!」

ナースのコスプレをしているという羞恥心も、指だけで何十回も絶頂させられている情けなさも、今はない。ぬるま湯に浸かっているような心地良さがある。

「ミチ……もっとしてぇっ、んっ、んぁあっ……! そぉっ、そこ好きぃっ、そこもっと……あっ、あぁあっ!」

「うん、分かってるよ。ここだよね、もっと押してみる?」

「あぁあっ!? イくっ、イくぅぅっ! イっちゃ、あぁああっ! イったばっかなのにぃっ、またイっちゃ……! ぁっ……!」

「簡単にイくなぁ……君、僕のこと可愛い可愛いって言ってくれるけどさ、君の方がよっぽど可愛いよ」

ミチには何の快楽もないのに彼は楽しそうな顔で俺を見下げ、指を動かし続けてくれる。俺への愛がなければこんなこと出来ない、ミチが俺を愛してくれていることが今証明され続けている。こんな幸福が他にあるか。

「んっ、んんんぅっ! ふっ、ぁああっ……ミチ、ミチ好きぃ、好きらよぉ、ミチぃっ……!」

「……何番目に好き?」

「いちばん好きぃっ! ミチすき、ミチぃ」

「んふへへへ……それ、誰にでも言ってるんだろうね。嘘つきとかそういうんじゃなくて、君はえっち大好きだから……その時は本気なんだ、タチが悪いよ」

スカートの中で水風船のように膨れたコンドームが揺れている。勝手に外れるのも時間の問題だろう。

「……まぁ、三人の中で一番えっち上手くなれば君に一番好きになってもらえるから、単純な話で結構なんだけどね。ねぇ月乃宮くん、僕えっち上手い?」

「ん、ぅうっ! きも、ひぃいっ……! もっとぉっ」

「長い話は分かんないか……ちゃんと聞けても、今は僕が一番いいって思ってくれてるんだろうし、本当のこと知るのは無理かな」

前立腺に中指を突き刺すようにしたまま指をぐりぐりと回し、仰け反って叫んでもまだ足りない快楽に俺を浸す。

「イぐっ! イぐぅううっ!? ぁひっ、まだイくっ、らめっ、イくぅうっ! ぅっ!? んっ、あぁああっ……!」

一際強い絶頂に襲われたかと思えば、それを与えていた指が引き抜かれた。チカチカと瞼の裏で瞬いた光がゆっくりと消えていき、目の前に突き出された透明かつ粘着質な液体をま撮ったミチの指を見る。

「……月乃宮くん、ちょうど一時間になったけど、まだして欲しい?」

「いち、じかん……? そん、なに……」

にちゃあ……とミチの指に絡んでいるのは俺の腸液だろうか。彼の指は一時間ずっと俺の穴の中にあった、そのせいか指先がふやけている。そんなにも俺に尽くしてくれていたのだと思うと嬉しくて申し訳なくて幸せで、頭も胸も満たされた。

「続けよっか? それとも……」

ミチは俺の腹の上に跨り、ズボンと下着をズラして陰茎を露出させた。コンドームを被ったそれが俺の顔をべちんっと叩く。

「そろそろこっちが欲しい?」

ゴムの匂いがする。ゴムの感触がする。だが、気持ちよさそうな形は変わらない。俺はほとんど無意識に幹部分に唇を吸いつかせた。

「はむっ……ん、んん……」

「……それはどういうこと? 抱いてってこと? 僕のは口でするから指のままがいいってこと?」

「んん……? んぁっ……あぁ……」

ミチが立ち上がってベッドから降りてしまい、コンドームを被った巨根も俺の顔から離れていった。俺はほとんど無意識のまま寝返りを打ち、ベッド近くに立っているミチの陰茎に舌を伸ばした。

「月乃宮くんストップ。どうしたいのかちゃんと言ってよ」

「……これ欲しい」

「どこに?」

「…………お尻。お尻……ずぽずぽして欲しい」

ぐずぐずに蕩けさせられたと言っても細い指二本での話。大して拡がってはいないそこに硬く太く長い陰茎を押し込まれたら、拡げられる痛みの快楽もあるだろう。

「僕ずっと背中曲げてて痛くなっちゃったからさ、立ってしたいな。月乃宮くんは寝転がってていいからお尻高く上げてよ」

「はぁい……」

俺の穴をほじくっている間、ミチはずっと猫背になっていた。数分前までのミチの様子を思い返しながら俺は甘く痺れた下半身に力を入れ、重だるい腰をミチに向けた。ベッドに大して直角になるよう寝転がり、下半身をベッドの外に出す。

「……うん、いい位置。ありがとう月乃宮くん」

上半身だけを寝かせたベッドにうつ伏せになると、ベッドに染み付いたレンの匂いが鼻に届いた。正確には如月家の柔軟剤か何かなのだろう、それでも俺にとってこれはレンの匂いだ。

「月乃宮くん、腰振るの早いよ」

ガクガクと震える足で床を踏み締め、ミチに挿入してもらうため腰を高く持ち上げる。ミニスカートをめくり上げられ、尻肉を鷲掴みにされて後孔を見られてもなお、俺はレンの匂いに興奮して腰を揺らした。

「ほらっ、これが欲しいんでしょ」

「んぁっ……! あ……? ん、んんっ、欲しい、欲しいぃ……!」

後孔に陰茎が擦り付けられると意識はそれに持っていかれ、匂いなんて忘れて陰茎に腰を押し付ける。

「わ……! そんなに焦らなくてもすぐ入れるから、大人しくしてよっ、入れらんないよぉ」

小さな両手に腰をベッドに押し付けられる。小柄なミチに似合わない巨根が尻肉を押しのけ、コンドームを被った陰茎がずぷずぷと俺の体内に沈んでいく。

「ひぅゔぅっ! ぅ、んっ、あぁんっ!」

「……っ、ん……キツい、でも柔らかい……相変わらず不思議な感覚……はぁ、気持ちぃ……」

まだ途中までしか入っていないのに、腹をベッドに押し付けているせいか圧迫感がものすごい。

「ふ、ぅ、うぁ……ぁゔんっ!」

シーツを引っ掻きながら何とか呼吸を整えようとしていると、ミチが陰茎を押し込もうと体重をかけてきた。

「ひ、ぐぅっ、ぅ、あっ、あぁんっ!」

内臓を押し上げられるような異物感は確かに苦しいものなのに、それすらももはや気持ちいい。

「イ、ぐっ、ぅうっ、ぁゔぅぅっ!」

「……もう少しで全部入る。押し込むね、月乃宮くん」

「待っひぇ、待っ、ぁあぁあああっ! ぁ、ひゔぅんっ!?」

結腸口を亀頭で無理矢理ぐぱっと開かれ、結腸を強く突かれる。内臓が揺さぶられた快感に悶える暇もなく、陰茎が抜けていく。

「あっ、ぁあっ、ぁあぁああっ!」

腸壁のひだをカリで引っ掻きながら抜けていった陰茎が、また俺を貫く。一度拡げられた穴はスムーズな抜き挿しが可能となっており、俺の心身の準備など無視して快楽を叩き込む。

「イぐぅっ! イぐっ! イっでりゅぅゔっ! 待っ、ぁあああっ! イぎゅっ! ぁゔっ! ぅああっ! あぁあんっ!」

一切の手心なくどちゅどちゅと執拗に奥を小突く。俺に俺はミチのものだと叩き込むような腰使いがたまらない、支配されていく快感が止まらない。

「……別人としてるみたい。髪って大事だね」

「んっ、んゔぅっ! あぁあっ! ぁ、ひっ、ひぐっ、ゔぁあっ……ぁ、あーっ……ぁぐぅうっ!」

ミチは俺の腰に体重をかけて俺を押さえつけている、その結果下腹がベッドに押し付けられ、俺は普段以上に腹側の腸壁が抉られる快感を覚える。

「声のおかげで女の人としてる感じはないけどさぁ……」

「ぁんっ! ぁあぁんっ! イぐっ、イっくぅっ! むり、もぉむりぃっ、イぎしぬっ、しんじゃ、ぁああぁっイっぐぅぅうっ!」

腰を満たしていた甘い痺れの泡立ちが脊椎をつたって脳に到達し、快楽を享受することしか出来ない思考回路へと一時的に変えられた。

「ん……そろそろ、出る、出るっ……んっ、ん……ぁ、そっか、ゴム付けてたね」

後孔を犯していた陰茎がビクビクと脈打ったが、精液が来ない。硬いままの陰茎が抜けていく、亀頭が抜けた後もまだ穴に何か残っている。

「あ、ぁああっ、ぁ、ひっ……! ん、んん……」

「ん……? わ、水風船みたいになってる」

「んぅ……? ぅ、あ、あぁんっ!」

陰茎が抜けても穴に留まっていたのは精液が溜まって膨らんだコンドームの先端だ。それがちゅぽんっと音を立てて抜けると今度こそ俺の穴は空っぽに戻る。情けなくぽっかりと開いた穴はヒクヒクと疼き、性懲りもなく陰茎を求めていた。
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