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幼馴染のお世話たっぷりしてみた
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腕の中の身体の華奢さに、重ねた唇の柔らかさに、絡め合った舌の甘さに、彼が俺の伴侶なのだという自覚が確立されていく。
「ん……ん、んっ……!」
うなじを辿り、頭皮に触れながら後頭部を支える位置に手を動かす。柔らかい髪だ、霊体だがシャンプーの匂いもする、俺の知っているものとは違う。
『……はぁっ、もち…………へへ、大好き』
安易な喩えだが、彼の瞳は宝石のように輝いている。タイガーアイとか言ったか、アレに似ているかもしれない。
俺を見つめる瞳は細められており、潤んでおり、向けられて嬉しい感情ばかりが凝縮されている気がした。
「レン……」
『もち、好きだ。十年以上お前の嫁になる日を夢見てきた、お前の母親になりたかった。ずっと否定されてきて怖かった…………なぁ、もち、本当に……俺を……俺だけを、見てくれるんだよな?』
「……今まで辛い思いさせてごめん、俺の大切なお嫁さん……大好きなお母さん。愛してる」
『…………そっかぁ』
涙混じりの声に諦めや失望の気配を感じ、慌ててレンの顔を見る。いつもと変わらない、可愛い笑顔だ。
「レン……? な、何か不満……ある、のか?」
『……あってもなくても、お前には言わないよ。自分でどうにかする』
「…………俺のことじゃないのか? その……あの、俺っ、俺は、レンの旦那さんなんだぞ、何かあるなら……言って欲しい」
『……ありがとなぁ、いい子いい子……お前はホント、いい子だよ。おめでたい子。お前は何も気にしなくていい、なーんにも考えなくていい、俺が全部やってやるから、俺の言う通りにしとけ、な?』
小中学生の頃の上手くいった成功経験は全て、レンのアドバイスに従った結果だ。上手くいかなかった近頃の後悔は全て、レンの言葉を無視した結果だ。
「う……うんっ、レンの言う通りにする」
『うんうん、いい子だな、えらい、それでいいぞもちぃ』
笑顔で抱き締められて安心する。この無条件の安心はきっと、平均的な人間なら実母に与えられるものなのだろう。
『よしよし……何も考えなくていいからな、何も考えられないようになろうな……』
「……ぁ、んっ……レン……」
レンの左手に頭を抱かれ、レンの太腿に背を乗せ、レンの右手に陰茎を握られる。仰向けもどきの楽な姿勢のまま、座っているレンに扱かれるのは「俺ばかり申し訳ない」という気分になった。
「レン……レン、も……ん、むっ、んん……」
レンにも少しは気持ちよくなって欲しい。でも、体勢的にレンの性器を刺激するのは難しい。だから首筋に吸い付いた。手では頬を撫でて耳をくすぐった。
『ふふ……なぁ、もち。霊体に何しても肉体にフィードバックはないんだ。どうせならもっと強く吸ってくれよ、噛んでもいいぞ』
「ん……それじゃ痛くない?」
『今のじゃくすぐったい、可愛いから別にいいんだけどな』
散々男に抱かれた末に快楽と一緒なら痛みもいいかなんて受け入れ方をした俺とは違い、レンはきっと痛いのは嫌なはずだ。噛んでもいいとは聞いたけれど、甘噛みくらいに留めないと。
「ぁー……むっ、んむ……」
唇を押し当てるだけの愛撫をやめ、唇で首をはむはむと甘噛みしてみる。歯は触れさせない、歯を唇で覆って噛むのだ、これなら痛みを与える心配はない。
「ぁむ……は、むっ……ん、レン、気持ちいい?」
『あぁ、いい感じだよ。ありがとうな』
お返しに、とでも言わんばかりに陰茎を扱く手が再び動き始める。
「んっ、んんぅっ、んっんっんんっ……!」
優しい手つきだ。同性なのだから陰茎の扱いは分かっていて当然なのだが、レンの愛撫が上手いと何故か背徳感を覚える。俺はどれだけレンを神聖視してしまっているのだろう。
「んっ、ふぅっ、あぅうっ……レン、んんっ」
陰茎を扱かれる快感で自分の唇の裏を強く噛んでしまう。一旦口を離し、名前を呼ぶ。頭を抱く左手に軽く撫でられ、多幸感に包まれて再びレンの首筋に吸い付く。
「んっ、んんっ……!」
『必死に吸って……ふふ、首吸っても何も出ないぞ?』
「んっ、ふぅっ、うぅ……ん、ぁっ、はぁっ、レン、出ちゃうっ、もぉイくっ、イっちゃうぅっ……!」
『お、出たか……なんか薄いな、少ないし。ヤり過ぎなんじゃないか?』
肉食獣のような鋭い爪が特徴的な白魚のような指に俺の体液が絡んでいる。精液にしては薄いが、潮と言うには濁っている。俺らしいどっちつかずな淫水だ。
『このまま寝ていいぞ、後処理は俺がやってやるから』
レンは萎えた陰茎を再び握り、また扱き始めた。
「ひぁぁっ!? ぁ、あっ、んぁあっ! ら、らめっ、れんんっ……ひぅうっ!? 先っぽらめっ、吹いちゃうぅっ!」
『あぁ、見せてくれよ。形州やミチの前ではもっと乱れてんだろ? この爪だし、霊体だし、大したことは出来ねぇけどさ……俺でも気持ちよくなって欲しい』
「なってりゅっ! 十分なってりゅからぁっ! あっ、あぁあああっ! イくっ、またイくぅぅっ!」
『お、今度は多い……でも透明だな、潮?』
自分の下腹に大量にかかった感触はあったが、快楽で視界がチカチカと煌めいてよく見えない。数時間前まで3Pに勤しんでいた身体を弄ばせたのが悪かった、もう意識が保てない。
『もち? 寝るのか? そっか……俺が片付けしとくから気にすんなよ、ゆっくり寝ろ。おやすみ、もち……』
レンは俺を抱きかかえるのをやめてベッドに仰向けに寝かせてくれた。無理矢理瞼を開けてレンの姿を見ようとしていると、胸をトントンと叩かれる。
『ねんね、ねーんね。俺だけの可愛い赤ちゃん、おやすみ』
「…………おや、しゅみ……まま」
『うん、ゆっくり休めよ、もっちー』
目を閉じてレンの愛撫に甘え、呼吸を整えていく。しばらくするとレンは俺に鼓動を教えるのをやめ、部屋を出た。すぐに戻ってきたレンはお湯に濡らしたタオルで俺の身体を拭い始める。
『……もち、寝てるか?』
温かいタオルとマッサージのような力強い拭き方で今にも寝入ってしまいそうだ。
『…………寝てるお前は最高だな、天使みたいだよ。俺が言うまで起きなきゃいいのにな……お前は勝手にまた形州んとこ行くんだろ?』
深いため息に飛び起きてしまいそうになるが、何も言えることはないなと思い直して寝る努力を再開した。
『負けないからな……必ずお前を俺だけのものにしてみせる』
身体を拭い終わったのかスウェットらしき服を着せられる。毛布を被せられ、電灯が消されたのが瞼の裏からでも分かる。
『…………おやすみ』
暗くなると途端に眠くなってくる。ようやく本当に眠れそうだ。
『……もしもし』
レンは俺のスマホを使ってどこかに電話をかけている、肉体へ戻る気なのだろう。あぁ、もう意識が遠ざかってきた。
『はい……あの後、師匠が教えてくださったプランB。えぇ……M調教……はい、ノゾム……割と好きそうで……えぇ、これならきっと俺の言うこと聞いてくれるようになります……! これからも飴と鞭で、えぇ……はい、今から帰ります。修行ついでにもっと言葉責めとか教えてくださいよ、あぁそれと……』
幼い頃からしょっちゅうレンのベッドで眠ってきた。大好きな人の匂いに興奮するよりも先に、慣れた安心がやってくる。
久しぶりに質のいい睡眠が取れた。今日はどこも金縛りがかけられていない。誰も隣にいない。
「……寝るまで傍にいてもらっても、起きた時に一人だと……辛いな、クソ……なんだよこの雑魚メンタル」
時刻は朝九時、俺の母もレンの父も出社しているだろう。ある程度自由が利く。
「そうだ……」
俺は自宅に戻りながらミチに電話をかけた。相変わらず「もしもし」が言えない彼との通話はそこそこな難易度だ。
「お前、レンの部屋ぐちゃぐちゃにしてったろ」
『えっ? み、みみみっ、見たのっ? あのっ、き、き、昨日は、車待ってもらってたから……! きき、如月君まだ帰ってこないし、後でまた片付けにって』
「あぁ、うん、片付ける気あるならいいんだけどな。他人の家ってこと忘れんなよ? 親しき仲にも礼儀ありってな、服借りる前にもちゃんと相談すること」
『わ、わわっ、分かってるよぉっ!』
レンはミチから何も聞いていないと言っていた。もう少し詰めるかと思った瞬間、電話の向こうから怒鳴り声と激しい物音が聞こえてきた。
「ミ、ミチっ!? ミチ、どうした、ミチ!」
『…………つ、つ、月乃宮くん……? で、電話、うるさいって怒られちゃった……えへへ。たたたっ、大したことないから、き、気に、気にしないで。でで、でも、もう電話切るね…………ね、月乃宮くん、きき、君の声聞けるのすごく嬉しいんだけど……ここ、こ今度からはっ、電話する前にメッセして欲しいな……』
「……分かった。ごめんな」
『そそ、そんな、君が謝るようなことなんて……うん、ありがとう、ばいばい』
電話が切れた。ミチの家庭環境もどうにかしてやりたい……でも、俺には無理だ。従兄に頼むような関係性もない。
「…………はぁ」
朝から暗い気分になってしまった。とりあえずパンでも食べて落ち着こう。
「ん……ん、んっ……!」
うなじを辿り、頭皮に触れながら後頭部を支える位置に手を動かす。柔らかい髪だ、霊体だがシャンプーの匂いもする、俺の知っているものとは違う。
『……はぁっ、もち…………へへ、大好き』
安易な喩えだが、彼の瞳は宝石のように輝いている。タイガーアイとか言ったか、アレに似ているかもしれない。
俺を見つめる瞳は細められており、潤んでおり、向けられて嬉しい感情ばかりが凝縮されている気がした。
「レン……」
『もち、好きだ。十年以上お前の嫁になる日を夢見てきた、お前の母親になりたかった。ずっと否定されてきて怖かった…………なぁ、もち、本当に……俺を……俺だけを、見てくれるんだよな?』
「……今まで辛い思いさせてごめん、俺の大切なお嫁さん……大好きなお母さん。愛してる」
『…………そっかぁ』
涙混じりの声に諦めや失望の気配を感じ、慌ててレンの顔を見る。いつもと変わらない、可愛い笑顔だ。
「レン……? な、何か不満……ある、のか?」
『……あってもなくても、お前には言わないよ。自分でどうにかする』
「…………俺のことじゃないのか? その……あの、俺っ、俺は、レンの旦那さんなんだぞ、何かあるなら……言って欲しい」
『……ありがとなぁ、いい子いい子……お前はホント、いい子だよ。おめでたい子。お前は何も気にしなくていい、なーんにも考えなくていい、俺が全部やってやるから、俺の言う通りにしとけ、な?』
小中学生の頃の上手くいった成功経験は全て、レンのアドバイスに従った結果だ。上手くいかなかった近頃の後悔は全て、レンの言葉を無視した結果だ。
「う……うんっ、レンの言う通りにする」
『うんうん、いい子だな、えらい、それでいいぞもちぃ』
笑顔で抱き締められて安心する。この無条件の安心はきっと、平均的な人間なら実母に与えられるものなのだろう。
『よしよし……何も考えなくていいからな、何も考えられないようになろうな……』
「……ぁ、んっ……レン……」
レンの左手に頭を抱かれ、レンの太腿に背を乗せ、レンの右手に陰茎を握られる。仰向けもどきの楽な姿勢のまま、座っているレンに扱かれるのは「俺ばかり申し訳ない」という気分になった。
「レン……レン、も……ん、むっ、んん……」
レンにも少しは気持ちよくなって欲しい。でも、体勢的にレンの性器を刺激するのは難しい。だから首筋に吸い付いた。手では頬を撫でて耳をくすぐった。
『ふふ……なぁ、もち。霊体に何しても肉体にフィードバックはないんだ。どうせならもっと強く吸ってくれよ、噛んでもいいぞ』
「ん……それじゃ痛くない?」
『今のじゃくすぐったい、可愛いから別にいいんだけどな』
散々男に抱かれた末に快楽と一緒なら痛みもいいかなんて受け入れ方をした俺とは違い、レンはきっと痛いのは嫌なはずだ。噛んでもいいとは聞いたけれど、甘噛みくらいに留めないと。
「ぁー……むっ、んむ……」
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「ぁむ……は、むっ……ん、レン、気持ちいい?」
『あぁ、いい感じだよ。ありがとうな』
お返しに、とでも言わんばかりに陰茎を扱く手が再び動き始める。
「んっ、んんぅっ、んっんっんんっ……!」
優しい手つきだ。同性なのだから陰茎の扱いは分かっていて当然なのだが、レンの愛撫が上手いと何故か背徳感を覚える。俺はどれだけレンを神聖視してしまっているのだろう。
「んっ、ふぅっ、あぅうっ……レン、んんっ」
陰茎を扱かれる快感で自分の唇の裏を強く噛んでしまう。一旦口を離し、名前を呼ぶ。頭を抱く左手に軽く撫でられ、多幸感に包まれて再びレンの首筋に吸い付く。
「んっ、んんっ……!」
『必死に吸って……ふふ、首吸っても何も出ないぞ?』
「んっ、ふぅっ、うぅ……ん、ぁっ、はぁっ、レン、出ちゃうっ、もぉイくっ、イっちゃうぅっ……!」
『お、出たか……なんか薄いな、少ないし。ヤり過ぎなんじゃないか?』
肉食獣のような鋭い爪が特徴的な白魚のような指に俺の体液が絡んでいる。精液にしては薄いが、潮と言うには濁っている。俺らしいどっちつかずな淫水だ。
『このまま寝ていいぞ、後処理は俺がやってやるから』
レンは萎えた陰茎を再び握り、また扱き始めた。
「ひぁぁっ!? ぁ、あっ、んぁあっ! ら、らめっ、れんんっ……ひぅうっ!? 先っぽらめっ、吹いちゃうぅっ!」
『あぁ、見せてくれよ。形州やミチの前ではもっと乱れてんだろ? この爪だし、霊体だし、大したことは出来ねぇけどさ……俺でも気持ちよくなって欲しい』
「なってりゅっ! 十分なってりゅからぁっ! あっ、あぁあああっ! イくっ、またイくぅぅっ!」
『お、今度は多い……でも透明だな、潮?』
自分の下腹に大量にかかった感触はあったが、快楽で視界がチカチカと煌めいてよく見えない。数時間前まで3Pに勤しんでいた身体を弄ばせたのが悪かった、もう意識が保てない。
『もち? 寝るのか? そっか……俺が片付けしとくから気にすんなよ、ゆっくり寝ろ。おやすみ、もち……』
レンは俺を抱きかかえるのをやめてベッドに仰向けに寝かせてくれた。無理矢理瞼を開けてレンの姿を見ようとしていると、胸をトントンと叩かれる。
『ねんね、ねーんね。俺だけの可愛い赤ちゃん、おやすみ』
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『えっ? み、みみみっ、見たのっ? あのっ、き、き、昨日は、車待ってもらってたから……! きき、如月君まだ帰ってこないし、後でまた片付けにって』
「あぁ、うん、片付ける気あるならいいんだけどな。他人の家ってこと忘れんなよ? 親しき仲にも礼儀ありってな、服借りる前にもちゃんと相談すること」
『わ、わわっ、分かってるよぉっ!』
レンはミチから何も聞いていないと言っていた。もう少し詰めるかと思った瞬間、電話の向こうから怒鳴り声と激しい物音が聞こえてきた。
「ミ、ミチっ!? ミチ、どうした、ミチ!」
『…………つ、つ、月乃宮くん……? で、電話、うるさいって怒られちゃった……えへへ。たたたっ、大したことないから、き、気に、気にしないで。でで、でも、もう電話切るね…………ね、月乃宮くん、きき、君の声聞けるのすごく嬉しいんだけど……ここ、こ今度からはっ、電話する前にメッセして欲しいな……』
「……分かった。ごめんな」
『そそ、そんな、君が謝るようなことなんて……うん、ありがとう、ばいばい』
電話が切れた。ミチの家庭環境もどうにかしてやりたい……でも、俺には無理だ。従兄に頼むような関係性もない。
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