いわくつきの首塚を壊したら霊姦体質になりまして、周囲の男共の性奴隷に堕ちました

ムーン

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従弟の後輩を風呂に入れてみた

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センパイとのセックス直後、ミチが従兄に連れられてやってきてしまった。今は二人で穏やかに話しているようだが、いつ言い争いになるか分からない。

「バラ鞭か棒鞭かは悩む……ん?」

従兄のものだろう足音が回ってくる。

「月乃宮様、起きてます?」

「ぁ、い……」

声が上手く出ない。

「國行ぃー、月乃宮様先にどうにかしてやれよ。汗かいてんのにほっといたら風邪引くぞ」

「……そうだな、すぐ風呂に入れよう」

「お前そろそろ昼飯だろ、俺が入れてくる。矢見やみ 美池みち様、國行お願いしますね」

従兄は俺を手早くシーツに包むとそのまま抱き上げた。

「えっ、ちょ、ちょちょっ……こ、ここ、困りますよお兄さんっ」

「國行手の調子悪いんで、一人で食べれるか心配なんですよ。お願いしまーす」

「……待て! 兄ちゃん……ノゾムに何かする気じゃないだろうな」

「お兄ちゃんアルビノ以外に興奮できない性癖なの~……じゃあな!」

センパイに止めさせないためなのか従兄はパタパタと病床の廊下を走る。走った方が追いかけてきそうだとは思ったが、それらしい足音は聞こえない。

「ぉ、に……さ……」

「お風呂の前に水飲みます?」

自販機の音、口に押し付けられるペットボトル、喉へ流れ込む冷たい水。

「けほっ……はぁっ、はぁ…………はぁっ……」

瞼の裏側しか見えていないけれど、真っ暗闇ではない。電灯の明るさは瞼越しにも分かるし、少し暗くなれば従兄が俺の顔を覗き込んでいるのかと予想できる。

「お風呂行きますよ」

変わらない明るさと揺れ、廊下を歩いているのだろう。落ち着く揺れだ。空気の湿度が変わり、従兄の腕の中から下ろされる。風呂場に着いたのだろう。

「どうぞごゆっくり」

「あの……」

「安心してください、ここは若神子の息がたっぷりかかった病院。俺が居れば大抵の無茶は通ります、ゆっくり入って構いませんよ」

「俺、目が……開かなくて」

一人で入れない。と従兄の服の裾を掴む。今日は洋服のようだ。

「目……?」

従兄なら見て分かると思ったが、違ったようなのでレンに目元にだけ金縛りをかけられていることを説明した。

「なるほど……やっぱりとんでもない奴ですね、あのガキ。そんなのより國行選んでやってくれません?」

「あの……センパイは、レンのこと好きでいいって、付き合ってていいって言ってくれて……自分は浮気相手でいいって言ってくれて」

「如月様は?」

「え……」

「國行のこと、なんて?」

別れろと執拗に求められていることを正直に話した。従兄が円満に二股をかけているのなら、そのコツを聞きたい。きっと拗れたこともあっただろう、その時にどう説得したか教えて欲しい。そうも言った。

「そのタイプの説得は難しいと思いますよ。ねぇ月乃宮様……如月様と別れるか、國行と別れるか、どっちかしてくれませんかね」

「そ、そんな……だって俺、レンのこと昔から好きで! レンも俺を昔から好きでいてくれてっ……レンは今まで俺のせいで嫌な目に色々遭ってきて、だから俺がなんかしてあげないと。それに俺センパイのこともちゃんと好きなんです! センパイには俺がいなきゃいけないし……お兄さんも知ってるでしょ、俺がいないとセンパイは……」

深いため息をつく従兄の表情を見たい。

「お前なんか……國行と出会わなきゃよかったのに」

小さくそう呟いた従兄に手を引かれて浴室に入れられる。戸惑っていると座らされ、頭からシャワーをかけられた。

「わっ……ぁ、あの、お兄さん……俺の目何とかしてくれませんか、見えれば一人で入れますから」

「無理ですよ。如月様を強い霊能力者に育てるために社長が自分の霊力を分けてるんです、俺に社長の気配がするモノを解けだなんて」

「えっ、と……気分的な問題ですか?」

「まさか。主従関係は絶対です。ほら、シャンプーしますよ」

粗雑に扱われるのではないかと恐れていたが、従兄の手つきは優しかった。丁寧に髪を洗われて自分は大切な存在なのだと勘違いしかけたし、眠ってしまいそうにもなった。

「お兄さん……教えてください。二股を上手くやるコツ」

「クズ発言ですねぇ」

「教えてくださいよ……クズ先輩のケチ」

クズにでもならないと大好きな人達を傷付けてしまう。自殺を考えるまで思い詰めさせるくらいなら、軽薄なクズとして俺を責めさせた方が彼らの精神は安定するはずだ。

「二股許してもらえるかどうかは向こうにかかってますし、俺は土下座しただけなんで何とも。ってか月乃宮様は二人どころじゃないでしょ」

レンとセンパイで二人、ミチを入れて三人、根野も入れるとしたら四人、どうして俺がこんなことになったんだ。

「後々のコツならありますよ? 過ごす時間は出来るだけ均等にするとか」

「はぁ……ダブルブッキングとかないんですか?」

「3Pでどうですか」

やっぱりこの人に聞いても無駄だった。

「そうだ、ちょうど矢見様いるんですし3Pしてみましょうよ。國行と矢見様も仲良くなれますよきっと」

「もうお兄さんには聞きません」

「あ、そう……ってか目見えなくても頭洗うとか体洗うとかは出来ますよね? ほら、後は自分でやってください」

機嫌を損ねたのかシャンプーを中断されてしまった。確かに普段からシャンプー中は目を閉じているし、同じことだ。

「あ、シャワーとボトル渡しはやってあげますから、シャンプー終わったら言ってくださいね」

手助けしてくれるだけありがたいと思おう、彼にとって俺は仇となっていたかもしれない人間なのだから。



風呂を後にしてセンパイの病室に戻る際、従兄は俺をおぶってくれた。

「ありがとうございます」

「いえ、足使ってしがみついてくれるだけでもかなり楽ですから」

「はい……? 頑張ってしがみつきますね」

従兄のうなじに鼻先を寄せると微かに花の匂いがした。香水だろうか、上品な匂いだ。センパイほどではないが筋肉質な身体にも頼りがいがあり、とても安心する。

「そういうとこなんでしょうね、あなたがモテるの」

ぎゅうっと抱きついていたら呆れ気味に言われた言葉の意味は俺にはよく分からなかった。

「ただいま戻りましたよー。國行、大人しくしてたか?」

「……あぁ、ノゾムは?」

「もうちょいお兄ちゃんのこと気にして欲しいな」

ベッドに下ろされてすぐにセンパイが俺を抱き締める。まるでお気に入りのぬいぐるみを洗濯された犬だ、自分の匂いをつけようと頬を擦り寄せている。

「…………いつもと違う石鹸の匂いだな。悪くない」

うなじに鼻先を押し付けられ、すぅはぁと深呼吸をされている。複雑な気分だ。

「つ、つ、つ、月乃宮くん返せぇ! つつ、月乃宮くんから離れろぉ!」

「ミチ……? ミチ、どこにいるんだ?」

「えっ? ぼ、ぼぼ、僕はここだよ月乃宮くんっ!」

きゅっと両手を握った小さく弱々しい手に萌えながら、俺は目が開かず何も見えていないことをミチに伝えた。

「ミチ、センパイと何か話したか?」

「な、なな、何もっ」

「……自己紹介程度だ。互いにレンに勝てないと分かっていて、ひとまず二番手についてお前が振り向くのを待つという思想が似ていたことも分かっている」

思想と言うほどのことだろうか。

「ぼ、ぼぼ、僕納得いかないっ! き、如月くんはいいよ、でも形州はダメっ! こ、ここ、こここいつっ、君をなな、な、殴ったんだよっ!? なな、殴るような奴と付き合ってちゃダメっ! きき、如月くんと僕に絞って!」

「…………ノゾム、お前からこいつの名を聞いたことはあまりない。レンの名は寝言で嫌というほど聞いたがな……こいつは大して好きじゃないんじゃないのか? 最終的には俺に絞るんだ、まずこいつを落とせ」

臆病なミチが強面のセンパイに臆していないのは意外だ。しかし、二番手を巡る争いなんて、酷く奇妙な話だな。その中心が俺だなんてもう考えたくもない。

「なぁ、お前ら3Pしてみたら? 風呂で話したけど月乃宮様乗り気そうだったぜ」

互いを貶し合う二人の間で困っていると傍観していた従兄が突然嘘を投げ込み、場は混沌を極めた。
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