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従弟の後輩の色んな相談に乗ってみた
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センパイの従兄は札を使って怪異を一旦遠ざけた。何か話があるようだ。
「あなたに取り憑いている怪異を消すのは簡単です、社長が来れば終わりです」
従兄の口からはよく社長という言葉を聞く。肉体関係があるような話も多く──俺はドSな女社長だと思っている、多分すごく高いヒールとか履いてる。
「しかし以前話した通り、あなたに封印されている…………社長に任せたらあなたごとになってしまうので、怪異を封印した修験者の霊を俺が消します」
修験者の霊──度々俺を殺そうと現れ錫杖を鳴らしたあの男か。
「あ、あの人は悪くないんじゃ……?」
「死んだ者がこの世に残っている時点で違法。強制退去の対象です」
「……幽霊の法律ってあるんですか?」
「社長がこの世の法律です」
それはオカルト界隈での有力者という比喩なのか、従兄の勝手な盲信なのか、どっちだ? 焦点の合わない三白眼からは読み取れない。
「え? でも、今は怪異が俺に封印されてて……俺とその周りちょっとしか手出せてなくて、その人消しちゃったら…………怪異、色んなとこに逃げちゃうんじゃ?」
「今から説明します。いいですか、文字として残せば怪異共に作戦が知られる可能性がありますし、結界もそう長くはもたない、一度しか説明出来ません。一度で聞けますね?」
ダイニングの扉を叩く音、引っ掻く音は次第に激しくなっている。先程の古びた札によって追い出された見えない手達だろう。
「……はいっ、お願いします」
「まず、あなたが壊した首塚の周りに内側からは絶対に出られないように結界を張り、あなたと俺だけが中に入ります」
「はい」
「修験者の霊は首塚の地縛霊、例外的に動けるのはあなたに接触するためのごく短い時間だけ。つまり修験者の霊の閉じ込めは既に完了しているので、そこで俺が修験者の霊を倒します」
従兄は拳を作った右手を左手で受け止めパンッと乾いた音を鳴らし、鋭い三白眼で俺を見つめた。
「修験者の霊を消し、怪異をあなたに閉じ込める封印を解く……すぐにあなたを別の結界に入れ、俺は首輪を外します」
従兄は赤い首輪風のチョーカーを指差す。
「それ、何かあるんですか?」
「社長直々に色々と仕掛けが……時間がないので割愛します。俺一人用の結界みたいなものだと思ってください」
いい話を聞かない社長とやらにも部下を守るくらいの思いやりはあるのか。いや、手駒が壊れにくくしているだけか?
「怪異が取り憑く先の選択肢は俺に絞られますから、俺に取り憑いたら首輪をつけて俺の内側へ閉じ込めます」
「……お兄さんにも取り憑かなかったら?」
「全て俺に取り憑くまで結界を解きません。俺に取り憑かなければ飢えて消滅するだけです」
「お兄さんは取り憑かれても平気なんですか?」
「社長のためなら」
何らかの悪影響はあるということか。従兄には世話になったし、変わった人だがいい人だ、あまり迷惑はかけたくないがそれが彼の仕事なのだから仕方ない。
「お兄さんに取り憑いて……その後は?」
「社長に任せます。社長を待つ間、少し注意があります」
「注意……?」
「俺はあなたとは違い、他者の精液を体に入れて怪異にエネルギーとして渡すなんて真似は出来ません」
俺だってしたくてやったわけじゃない。
「なので俺は体を怪異に明け渡すことで魂的なものを保護します。つまり……完全な霊媒状態。月乃宮様はテレビの特番だとかでエクソシストを見たことありますか?」
「なんか……取り憑かれた人が、その人のじゃない声で話したり、変なこと言ったり……ってやつですか? あれヤラセじゃないんですか?」
「俺はその取り憑かれた人の状態になります。社長が来るまで俺は意識を失って、その体を怪異に渡すわけですから……まぁ、多少は変な言動があるかもしれませんね。部下に対処させますので月乃宮様はお気になさらず」
「お兄さん、ブリッジで歩いたりするんですか……?」
「怪異がそれをさせるなら……ってか古い映画知ってますね、月乃宮様」
ブリッジで歩く従兄、ちょっと見たい。
「お兄さん……起きてるわけにはいかないんですか?」
「魂的なものを休眠状態にすることで、外部からの干渉を遮断します……つまり、パソコンがウイルス感染しないようにネットに繋がない、みたいな感じですね」
分かるような分からないような。
「起きてるとまずいんですか?」
「魂を先に破壊されて体を乗っ取られるでしょうから……あんまり変わりませんね。社長が来た後、怪異を消した後に俺が生きてるか死んでるかくらいでしょうか」
あまり変わらないだって? 生死以上の差異があってたまるか。
「俺に封印されてたら俺ごと消されるんですよね? お兄さんに移したらお兄さんごとになりませんか?」
「あなたの封印は修験者の術によるものですが、俺がやる封印は物理的な閉じ込めなので」
「大丈夫……なんですよね? ならいいです。えっと、俺は取り憑かれたお兄さんに何もしなくていいんですよね?」
「ええ、あなたは俺に怪異を移すまで俺についてくるだけでいい。むしろ何もしないでくださいね」
「分かりました……」
「……ちょうどいい、そろそろ結界が壊されますね」
ドンッ! と強くダイニングの扉が叩かれたかと思えば、誰も居ないのにひとりでに扉が開き、俺に肩の重さが戻ってきた。
「戻りましたね。では、先程話したことは頭の中から漏らさないでくださいね」
「は、はい……」
「……どうします? 帰ります? 昼飯食べてきます?」
「帰ります。昼は用意してもらってるので……あっ、そうだ、お兄さん……相談乗ってもらっていいですか? 怪我と、人間関係の……」
従兄は三白眼を少し見開き、それから「俺でよければ」と口元だけで微笑んだ。
「まず、あの……鞭で叩かれた痕を早く治すにはどうすればいいんでしょう。鞭で叩いた人とは別の人と会いたいので、早く治したいんです」
「ビッチですねー、ちょっと待ってください」
従兄はあの血清などが入っているアタッシュケースとは違うカジュアルな鞄を開けて中を探った。
「確か自分用に買ってまだ開けてないのが……あぁ、ありました。うちの製品です。これが塗り薬で、こっちがお風呂に入れるヤツです。用法用量守ってくださいね」
「ありがとうございます」
「薬局で合計1200円くらいで買えますが……ま、あげますよ」
次からは買うと約束し、薬をありがたく受けとった。
「それで? 人間関係の方は? 俺、あんまりそういう相談に乗るのは得意じゃないですよ」
だろうな。失礼だが、従兄の虚ろな目には人間らしさの欠如がある。
「俺、今……担任の先生の家に泊まってるんです。鞭も先生が。その人は……」
俺は担任が精神的に不安定なこと、そして短気で暴力的で、妙な思い込みもしていると話した。
「変な人だけど、俺のことめちゃくちゃ愛してくれてるんです。指輪もくれたし、口だけのセンパイとは違うっ……」
「結論から話してくれません? 俺に何を相談したいんです?」
「…………俺は誰を選べばいいんでしょう。そもそも俺に選ぶ権利なんかないって分かってます、でも選ばなきゃ……レンか、ミチか、先生か…………センパイみたいに向こうからフってくれたら楽なんですけど」
楽と言いながらも俺はセンパイに未練タラタラ、しかし浮気者の俺に彼を引き止める権利はない。
「誰を選べばって……それ他人に聞きます?」
「……俺はきっと、レンが一番好きなんです」
「じゃあその子でいいじゃないですか」
「で、でもっ! 別れたら、先生……自殺しちゃったり、俺と心中しようとしたり、するかも」
従兄は面倒臭そうにため息をついている。
「ミチは多分平気なんです、俺のこと好きみたいですけど俺にフラれても自殺なんかしないと思う……するとは言うけど、本気じゃないと思う。でもっ! 先生は何するか分からない。でも! 付き合ってても俺そのうち些細なことで殺されそうで! どうすれば……!」
「迷うなら三股すればいいじゃないですか」
これだから現在進行形の二股男は。
「……睨まないでくださいよ。そこまで悩むならあなたは彼らのことをちゃんと愛してるってことでしょ。それを彼らに説明すればいい、三股を許してくれるかとしれませんよ」
「俺はあなたとは違うんですよっ……」
「そんないつかの総理みたいなこと言われても。許されなかったら……ま、フラれたらそれで終わり、刺された時用に救急車呼んどきます? 気楽に行きましょうよ、浮気した時点でクズなんですから……クズらしく、気楽にね」
俺は自分からめちゃくちゃな相談をしておいて従兄に怒りを覚え、彼を睨んでいた。従兄はそれを面白がるように口元だけの笑みを深くする。
「たとえばですけど、自分の大切な人を気まぐれで殺した殺人犯が改心したらムカつきません? ずっとクズでいてくれた方が恨みやすくていいでしょう? 月乃宮様が今更善人ぶっても周りが困るだけ、クズなビッチを貫きましょうよ……周りのためにね」
周りのためという言葉に俺は弱い。それに誰かを選ばなくていいのは楽だ。気付けば俺は頷いていた、従兄のアドバイスだからと言い訳してここでも自分での選択を避けたのだ。
「あなたに取り憑いている怪異を消すのは簡単です、社長が来れば終わりです」
従兄の口からはよく社長という言葉を聞く。肉体関係があるような話も多く──俺はドSな女社長だと思っている、多分すごく高いヒールとか履いてる。
「しかし以前話した通り、あなたに封印されている…………社長に任せたらあなたごとになってしまうので、怪異を封印した修験者の霊を俺が消します」
修験者の霊──度々俺を殺そうと現れ錫杖を鳴らしたあの男か。
「あ、あの人は悪くないんじゃ……?」
「死んだ者がこの世に残っている時点で違法。強制退去の対象です」
「……幽霊の法律ってあるんですか?」
「社長がこの世の法律です」
それはオカルト界隈での有力者という比喩なのか、従兄の勝手な盲信なのか、どっちだ? 焦点の合わない三白眼からは読み取れない。
「え? でも、今は怪異が俺に封印されてて……俺とその周りちょっとしか手出せてなくて、その人消しちゃったら…………怪異、色んなとこに逃げちゃうんじゃ?」
「今から説明します。いいですか、文字として残せば怪異共に作戦が知られる可能性がありますし、結界もそう長くはもたない、一度しか説明出来ません。一度で聞けますね?」
ダイニングの扉を叩く音、引っ掻く音は次第に激しくなっている。先程の古びた札によって追い出された見えない手達だろう。
「……はいっ、お願いします」
「まず、あなたが壊した首塚の周りに内側からは絶対に出られないように結界を張り、あなたと俺だけが中に入ります」
「はい」
「修験者の霊は首塚の地縛霊、例外的に動けるのはあなたに接触するためのごく短い時間だけ。つまり修験者の霊の閉じ込めは既に完了しているので、そこで俺が修験者の霊を倒します」
従兄は拳を作った右手を左手で受け止めパンッと乾いた音を鳴らし、鋭い三白眼で俺を見つめた。
「修験者の霊を消し、怪異をあなたに閉じ込める封印を解く……すぐにあなたを別の結界に入れ、俺は首輪を外します」
従兄は赤い首輪風のチョーカーを指差す。
「それ、何かあるんですか?」
「社長直々に色々と仕掛けが……時間がないので割愛します。俺一人用の結界みたいなものだと思ってください」
いい話を聞かない社長とやらにも部下を守るくらいの思いやりはあるのか。いや、手駒が壊れにくくしているだけか?
「怪異が取り憑く先の選択肢は俺に絞られますから、俺に取り憑いたら首輪をつけて俺の内側へ閉じ込めます」
「……お兄さんにも取り憑かなかったら?」
「全て俺に取り憑くまで結界を解きません。俺に取り憑かなければ飢えて消滅するだけです」
「お兄さんは取り憑かれても平気なんですか?」
「社長のためなら」
何らかの悪影響はあるということか。従兄には世話になったし、変わった人だがいい人だ、あまり迷惑はかけたくないがそれが彼の仕事なのだから仕方ない。
「お兄さんに取り憑いて……その後は?」
「社長に任せます。社長を待つ間、少し注意があります」
「注意……?」
「俺はあなたとは違い、他者の精液を体に入れて怪異にエネルギーとして渡すなんて真似は出来ません」
俺だってしたくてやったわけじゃない。
「なので俺は体を怪異に明け渡すことで魂的なものを保護します。つまり……完全な霊媒状態。月乃宮様はテレビの特番だとかでエクソシストを見たことありますか?」
「なんか……取り憑かれた人が、その人のじゃない声で話したり、変なこと言ったり……ってやつですか? あれヤラセじゃないんですか?」
「俺はその取り憑かれた人の状態になります。社長が来るまで俺は意識を失って、その体を怪異に渡すわけですから……まぁ、多少は変な言動があるかもしれませんね。部下に対処させますので月乃宮様はお気になさらず」
「お兄さん、ブリッジで歩いたりするんですか……?」
「怪異がそれをさせるなら……ってか古い映画知ってますね、月乃宮様」
ブリッジで歩く従兄、ちょっと見たい。
「お兄さん……起きてるわけにはいかないんですか?」
「魂的なものを休眠状態にすることで、外部からの干渉を遮断します……つまり、パソコンがウイルス感染しないようにネットに繋がない、みたいな感じですね」
分かるような分からないような。
「起きてるとまずいんですか?」
「魂を先に破壊されて体を乗っ取られるでしょうから……あんまり変わりませんね。社長が来た後、怪異を消した後に俺が生きてるか死んでるかくらいでしょうか」
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「俺に封印されてたら俺ごと消されるんですよね? お兄さんに移したらお兄さんごとになりませんか?」
「あなたの封印は修験者の術によるものですが、俺がやる封印は物理的な閉じ込めなので」
「大丈夫……なんですよね? ならいいです。えっと、俺は取り憑かれたお兄さんに何もしなくていいんですよね?」
「ええ、あなたは俺に怪異を移すまで俺についてくるだけでいい。むしろ何もしないでくださいね」
「分かりました……」
「……ちょうどいい、そろそろ結界が壊されますね」
ドンッ! と強くダイニングの扉が叩かれたかと思えば、誰も居ないのにひとりでに扉が開き、俺に肩の重さが戻ってきた。
「戻りましたね。では、先程話したことは頭の中から漏らさないでくださいね」
「は、はい……」
「……どうします? 帰ります? 昼飯食べてきます?」
「帰ります。昼は用意してもらってるので……あっ、そうだ、お兄さん……相談乗ってもらっていいですか? 怪我と、人間関係の……」
従兄は三白眼を少し見開き、それから「俺でよければ」と口元だけで微笑んだ。
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「それで? 人間関係の方は? 俺、あんまりそういう相談に乗るのは得意じゃないですよ」
だろうな。失礼だが、従兄の虚ろな目には人間らしさの欠如がある。
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「結論から話してくれません? 俺に何を相談したいんです?」
「…………俺は誰を選べばいいんでしょう。そもそも俺に選ぶ権利なんかないって分かってます、でも選ばなきゃ……レンか、ミチか、先生か…………センパイみたいに向こうからフってくれたら楽なんですけど」
楽と言いながらも俺はセンパイに未練タラタラ、しかし浮気者の俺に彼を引き止める権利はない。
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「……俺はきっと、レンが一番好きなんです」
「じゃあその子でいいじゃないですか」
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従兄は面倒臭そうにため息をついている。
「ミチは多分平気なんです、俺のこと好きみたいですけど俺にフラれても自殺なんかしないと思う……するとは言うけど、本気じゃないと思う。でもっ! 先生は何するか分からない。でも! 付き合ってても俺そのうち些細なことで殺されそうで! どうすれば……!」
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俺は自分からめちゃくちゃな相談をしておいて従兄に怒りを覚え、彼を睨んでいた。従兄はそれを面白がるように口元だけの笑みを深くする。
「たとえばですけど、自分の大切な人を気まぐれで殺した殺人犯が改心したらムカつきません? ずっとクズでいてくれた方が恨みやすくていいでしょう? 月乃宮様が今更善人ぶっても周りが困るだけ、クズなビッチを貫きましょうよ……周りのためにね」
周りのためという言葉に俺は弱い。それに誰かを選ばなくていいのは楽だ。気付けば俺は頷いていた、従兄のアドバイスだからと言い訳してここでも自分での選択を避けたのだ。
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