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教え子にハートをたくさん作ってみた

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手足首に巻かれた縄はベッドの足にそれぞれ繋がり、俺の手足はピンと伸びたまま全く動かせない。何もしていなくても四肢を引っ張られている感覚が不愉快なほどだ。

「ひっ、ぁ、あっあっあぁっ、ぁああっ!」

身体を反らすことも満足に出来ない拘束を施され、快楽から逃げられない。

「子作りしてる時は、なんて言うのかな……濁点多め? だったけど、乳首触ってあげると高くて可愛い声が出るんだね」

乳首に空いた穴に通された銀色のリング、そこに取り付けられた超小型ローターはぷっくりと膨れた俺の乳首にめり込んでいる。チョコ菓子にも似たそのローターに責められる乳首は硬く尖りきっている。

「ぁ、あぁっ……せんせっ、しぇんしぇえっ、こっちもぉっ、こっちもしてっ!」

担任は床に座ってベッドに肘をつき、もう片方の手で俺の右乳頭をカリカリと引っ掻いている。

「こっちもってどっち?」

充血して赤くなった乳首の先端を手慰みにつままれ、痛みに似た快感を覚える。

「イくぅうっ! はぁっ、ぁああっ……ちくび、きもちぃっ……せんせ、ひだり、ひだりもぉっ、ひだりのちくび、いじめてぇ」

「……虐めて欲しいの?」

「ぅんっ……かりかりしたり、ぎゅってしたり、痛いの欲しい……」

「痛いの好き?」

左乳首にも担任の手が近付く。両乳首の近くに指が漂い、俺の呼吸は興奮で荒くなっていく。

「す、すきっ、すきだから……はやくぅっ、ひぁあんっ!」

爪と爪で乳首の先端を挟まれた。担任の薄い爪が乳首にめり込む、いや、刺さると言うべきだ。皮膚を破ることなく刺さった爪が二枚、ぐりぐりと乳頭を責めている。

「いやぁあっ! 痛いぃっ! いたいっ、せんせっ、いたいっ、痛いってばぁっ!」

「痛いの好きなんだろ?」

「こ、こんなの嫌いっ、ここまで痛いのやだっ」

担任の手が乳首から離れ、ずくずくと痛む乳首にはローターの振動だけが与えられる。その振動のせいで痛みも快感もなかなか引かない。

「ワガママだなぁ……でもこれは好きだったよね?」

担任は俺の臍の辺りを撫で、握り拳を作った。首を激しく横に振る俺に構わず、担任は拳の小指側を俺の下腹に沈めた。

「んぐっ……!? うっ、ぁ、あぁっ……イっ、た……? うそ……」

臍の真下を殴られた衝撃はそのまま体内に響き、アナルビーズに腸壁が押し付けられ、絶頂してしまう。

「ほーら、気持ちいいんだろ? お前は痛いの好きだったもんな、前なんて俺に叩かれてイってた」

余韻に浸る間もなく担任は俺の太腿を叩いた。振動は腹には伝わらないものの、痛みを与えられた身体は強ばってアナルビーズを締め付ける。

「んぅううぅっ……!」

「ほら、ノゾムは痛いのが好きな変態さんだ」

「ぅ、うぅ……痛いの、やだ……痛いの気持ちいいけど、いやだ……せんせ、俺叩かれるようなことしたぁ? こういうのお仕置きにしてよぉっ、俺なんもしてないじゃんっ」

痛みそのものはいい、痛みを与えられたことが嫌だった。いくら快感に変換されても痛みなのだから、相手は怒っているのだと思ってしまう。
泣きじゃくっていると担任は俺の頬を撫で、反対側の頬にはキスをしてくれた。

「……したよね?」

優しい手つきに甘えようとした瞬間、低い声が鼓膜を揺らした。

「え……?」

「昨日も、その前も、俺が何回電話したと思ってるの? メッセも何回も送ったよね。君は返事しなかったよね。お前既読だけつけて無視してただろ」

「あっ……そ、それは、その……やぁあんっ!」

パァンッ! と響き渡った破裂音にも似たそれは、担任がいつの間にか玩具箱から出していた鞭が鳴らしていた。棒状のその鞭の先端はハート型になっている。

「…………君が無視した数だけ叩いてあげる。見てこれ、ハート型……叩くとハートの痕になるんだ。あなたが受け取ってくれなかった私の愛、今、身体にあげる」

「ま、待ってセンセ……鞭とかやだっ、そんな特殊性癖俺にはないっ! ぃやあっ! やだって言って……ひぁんっ!」

パンパンと鳴る鞭の音は派手だが、痛みはそれほどだ。しかし皮膚表面にだけ与えられる痛みは俺にアナルビーズを締め付けさせる。

「……痛い? 僕の心も痛かったよ。大好きな人に無視されてきたんだから」

「ぅ……ご、ごめんなさい……無視は、本当に悪かったと思う」

「罰を受け入れるんだね?」

鞭のハート型の先端が頬に触れる。

「……うん。ごめんなさい……何回叩くの?」

「僕を何回無視したか分かってないんだね。連絡先を交換してから合計で5436回だよ」

「…………え?」

そんなに連絡されていたのか? 担任がしょっちゅうメッセージを送ってきてうるさかったから通知を切っていたこともあったが──まさかそんな数を無視したなんて。

「ご、ごめんっ! それは、マジでごめん……根野セン、本当に……それは、ごめん。うん、罰受けるよ……でも、その、五千回って……できるのか?」

「もちろん縛り直して裏側も叩くよ。全身、僕の愛で埋め尽くしてあげるからね」

「…………本当に、ごめんなさい」

「ノゾムは素直でいい子だね。あんまり痛かったら言ってね」

何度も何度もムチが振り下ろされる。腹も太腿も脛も足の甲にまでもハート型の痕がつけられていく。

「んっ、やぁっ……! 痛いっ、ひっ……やっ!」

乳首のローターピアスの振動は止められていない。皮膚に赤いハートが増える度、アナルビーズを締め付ける腸壁と振動を与えられ続けている乳首の感覚が鋭くなる。

「せんせっ、乳首の止めてっ 痛っ! ぁあっ! せんせぇっ……」

担任は無言で鞭を振り上げ、ピンと尖っている俺の乳首目掛けて振り下ろした。

「ひぁあぁんっ!?」

強い痛みと快楽に叫び、射精する。ジンジンと痛む乳首は振動に嬲られ続け、担任の鞭は反対側の乳首も叩いた。

「ぃやぁああんっ!」

まだ半勃ちの陰茎の幹部分にまで鞭が当てられた。

「痛いぃいいいっ! せんせっ、せんせっ!? そこは、そこはダメ……やだっ、やだ、やだやだっ、いやぁああぁああっ!」

亀頭に鞭が当てられた瞬間、鈴口から透明の液体がぶしゃっと吹き出して俺自身の腹を汚した。

「ぁ、あっ……は、ぁっ……ぁあ」

「鞭で打たれて潮吹きするなんて、本当に痛いのが好きなんだね」

まだ痛む陰茎を優しく握られ、柔らかいそれを揉まれ、硬く膨らませてしまう。

「そろそろ身体の前面は真っ赤になっちゃって、これ以上叩くとハートがいっぱいあるのか肌が赤いのか分からなくなりそうだね。ひっくり返そうか」

手足首の縄がほどかれたが痛みと快感で俺の身体はろくに動かず、ひっくり返されて元通りに手足首を拘束された。変わったのは仰向けからうつ伏せになったということだけ。

「ぃやぁんっ!」

「ふーっ……腕疲れてきたよ」

肩も、背も、腰も、部位関係なく鞭が振り下ろされる。足の裏は大して痛くなかったけれど、太腿の裏はかなり痛かった。しかし、乳首や陰茎を叩かれた時に比べればずっと物足りな──いや、マシだ。

「……やっぱりお尻は特別だよね。ふふっ」

担任は俺の尻を軽く揉んだ後、他の場所よりもやる気を込めて鞭を振り始めた。

「ひぁんっ! ゃああんっ! 痛いっ! あぁあっ!」

鞭で尻を打たれて身体を跳ねさせる度、ヒリヒリと痛んでいる陰茎がバスタオルに擦れる。同じように痛んでいる上にローターに責められている乳首はシーツに擦れている。

「ゃ、ぁああっ……ぃやぁんっ! 痛い、せんせぇ……もぉ、やだっ、やだぁあっ!」

バスタオルはザラザラとしていて痛い。シーツは滑らかで痛くはないが、うつ伏せでいるとローターの振動が胸全体に伝わって気持ちいい。

「許して、せんせぇっ……ごめんなさい、ごめっ、にゃああっ! 痛いっ、痛いぃっ、もぉやだっ、やだぁっ……」

「二度と無視しないって約束するなら」

「するっ! するから許して……!」

「する? なら、今まで無視した回数叩いたら許してあげる」

嫌なのは痛いことだけではない。ローターで乳首を責められ続けているせいで痛みに快楽が紐付けられてしまうし、痛みに反応して力んでしまい、アナルパールを締め付けて感じてしまう。

「ひぁああんっ! はぁっ、はぁ……せんせっ、せんせ待って、今やめてっ、今っ、イくぅうんっ!」

痛みを起因に絶頂してしまった。担任はそれを気にせず、余韻に震える俺の尻をまた叩く。絶頂したばかりの腸壁がまたアナルパールを締め付けて強い快感を覚える。

「やめてっ……もぉ、やめてぇっ……ごめんなさいっ、ごめんなさいぃっ! 痛いぃっ! 痛いのきもちぃの嫌ぁああっ!」

このままじゃ痛みを好む本物の変態になってしまう。

「ふぅ……そうだね、そろそろ隙間もなくなってきたし、僕の腕も痛い……私の愛はまた後日、あなたに刻んであげる」

「ぅ、うぅっ、ふ、ふっ……ごめんなさい、ごめんなさいぃ…………せんせ、俺のこと、あと何回叩くの……?」

「えーっと、5032回だね」

「ご、せ……?」

4000台に入ってすらいない? こんなに痛いのに、変な趣味が目覚めてしまいそうなのに、何日も継続してそんな数叩かれたら俺は……!

「せ、せんせぇ……他の、他の方法で数減らせない? フェラ……あっ、イラマでもいいからっ、色んなプレイするからぁっ……」

「罰を受ける立場のくせに随分ワガママだなぁ……一度受け入れたんだから、最後までやり通しなよ。男の子だろう?」

「ぁ、ぅ…………ち、ちがう、男の子じゃないっ! メス猫! メス猫だからぁっ! 猫だから気まぐれで、気が変わったからっ、だからっ!」

「…………はぁ」

深いため息が怖くて懇願をやめる。涙で滲む視界で確かめた担任の姿はいつもと変わらない、しかし疲れた表情で肩を回している。

「……腕だるいから少し休んでくるよ。おやすみ、ノゾム」

担任は俺の拘束を解くと部屋を出ていった。我儘な懇願で怒りを買って鞭打ちの数を増やされては本末転倒だ、もっと何か担任の機嫌を取る方法を考えなければ。
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