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退院したての教え子をじっくり焦らしてみた

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車を降りてレンの父親を見送り、用務員に頼んで学校に入れてもらう。

「あぁ、生徒さん。ちょっと待って」

「はい……?」

「直接教室に行かず、職員室に来るように……だそうだよ」

用務員は内線で教師と話したようだ。返事と会釈をして素直に職員室へ向かいながら、俺は嫌な予感を胸に抱えていた。

「……失礼します」

「退院おめでとう!」

戸を開けた瞬間、赤い薔薇の花束を押し付けられた。

「根野先生……生徒の退院に薔薇の花束ってのはどうなんです」

四本の薔薇の香りが鼻に届く。包装も美しく、どこか高級感がある。単純に嬉しくて頬が緩む。

「別にいいじゃないですか。ね、月乃宮。さぁ、少し話があるからこっちへ」

「職員室で話していけばどうです?」

「いえ、皆さんの作業の邪魔になるかもしれませんから……おいで、月乃宮」

職員室を出て担任について行く。

「赤くて綺麗…………せんせ、バラありがと」

先を歩く担任の背に声をかける。くせっ毛そのままなマッシュヘアが揺れ、柔らかな雰囲気を演出する。

「……そんなに喜んでくれるなんて思わなかった」

薔薇の匂いを嗅いでいる俺を見て担任は爬虫類のような目を丸くしている。

「君が学校に来るって連絡があって、すぐそこの花屋に慌てて買いに行って……そんなに喜んでくれるなら、もっといい物を用意しておけばよかった」

「……俺、バラ嬉しいよ?」

「月乃宮……可愛いね、君は本当に可愛いよ……」

花を贈られた経験なんてない。しかし、この薔薇の目に毒なまでの赤さは愛情の証に思えて気分がいい。

「さぁ、早くお入り」

理科準備室の戸の前に立たされ、ようやく身体が強ばる。

「せんせ……あの、俺……授業に出なきゃ」

レンの父親は俺の勉強のために学校へ送り届けてくれたのだ、せめて今日だけでも真面目に授業を受けなければ彼に悪い。

「僕の授業は次だよ、どうして月乃宮が俺以外の授業を聞くの?」

「でも、せんせぇ、俺……」

白衣を脱いで濃いグレーのシャツを晒し、黒いネクタイを外し、ボタンを外し、ベルトを外しながら俺の傍に寄る。

「……なんで脱がないの?」

「え、ぁ……せんせに、して欲しい」

適当な言い訳に納得した担任は俺のスラックスと下着を脱がし、上半身と靴下はそのままにした。ひねくれ者の俺は「穴にしか興味ないのかな」なんて考えてしまう。

「あ、あのさ、根野セン……鬼って漢字が苗字に入ってたり、オニって読み方する苗字の生徒とか先生、学校に居る?」

「鬼……? 居ないよ。珍しいから覚えてるはずだし」

「……そっか」

なら、街ですれ違った人なのだろうか。俺に一目惚れすることなんてあるのだろうか。

「それがどうかしたの?」

「ぁ、いや……夏休みの自由研究、苗字の由来とかにしようかなーって思ってて」

「ふぅん……? 自由研究は理科にすれば? 先生手伝ってあげるよ」

ソファに座らされ、素肌でソファの生地を感じる。

「研究内容は……そうだね」

ソファの前に膝をついた担任の指が尻穴の縁をこねる。声を漏らすと担任はにぃと気味悪く笑い、中指を挿入した。

「んっ! ん、ぁ……根野セン、今日はちゃんとほぐして欲しい……病院での、すごく痛かったから」

「あぁ、ごめんね……今日はとろとろにほぐしてから入れてあげる。ごめんね」

粘着質な性格のくせに爽やかな顔で、眉尻を下げて謝られて、一瞬だけのキスをされて──許すなという方が無理だ。

「……えっと、研究内容の話だったね」

ぐちっ、と担任の中指が前立腺を押し上げる。

「男の子のメスイキのメカニズム、とかどうだい?」

「ひぅっ! ぅっ、ぁ、そんなのっ、やだっ……!」

「嫌? そう……これなら俺と一緒に研究できるのに」

「そんっ、なのぉっ……はっぴょ、できなっ、ぁっ」

大きく開脚して尻を前に突き出して腰でソファに座り、中指で弄られるだけで情けなく喘ぐ。

「ふぅん……? じゃあ、俺が個人的にしようかな。まずポイントはここ、前立腺、月乃宮のスイッチだよね。どんな反応をするか調べてみよう」

「ひっ! ぅ、ううっ……んんんっ……!」

「かるーくトントン」

「んっ、あっ、ぁ、あっ、あぁっ……」

中指が俺の穴の中で根元から動き、指の腹で前立腺を叩く。叩かれる度に快感が下腹に響き、陰茎が刺激を欲しがる。

「優しくなでなで」

「ひっ、ぃっ……! んっ、んんんっ……!」

指の腹が微かに触れる程度に留め、ゆっくりと中指を揺らして腸壁の形を歪めることなく前立腺を撫でる。

「押し込んでぐりぐり」

「ひぅうっ!? ぅっ、あっ、ぁあああっ!」

打って変わって優しさが消える。前立腺に中指を沈ませ、ぐりぐりと押し回す。

「二本にして……挟んでぎゅーっ」

「ひぐっ、ぅううっ! ぁああぁあっ! ゃ、あっ、やぁあっ! ゃだっ、ぁああっ!」

人差し指が増えたかと思えば二本の指で前立腺を挟み、潰しながら引っ張られる。

「それじゃ、最終工程だね。三本にして……激しくどんどん」

「ぁんっ! あぁんっ! ひぁあっ! ゃああんっ!」

薬指が増えて三本固まって尻穴を犯す。指による掘削は前立腺を狙い撃ちしており、それまでの愛撫で熟れた前立腺は貪欲に快楽を貪る。

「準備が出来たら月乃宮とお話だね。月乃宮、気持ちいいなら気持ちいいって言いなさい。どうして気持ちいいのかちゃんと説明しなさい」

「きっ、きもちぃっ! きもひっ、せんせの指がぁっ、俺の弱いとこぉっ、とっ、とちゅとちゅしてっ! きもちっ、きもちぃいっ!」

「よく出来ました。イく時はどうしてイくのか説明しながらイくんだよ」

「ひゃ、いっ! ぃっ、あぁああっ! ぁ、はっ……! せんせのっ、ゆびにぃっ、きもちぃとこつつかれてっ、イくぅううっ!」

三本の指によって絶頂させられた俺は担任の顔に精液をかけてしまった。担任は嫌な顔一つせずに俺の穴から指を引き抜き、腸液を舐め取りながらもう片方の手で精液を拭った。

「ふふ……美味しいね。さて、実験をやってみたけれど……絶頂のメカニズムの詳細は分からなかったね。今度は実験しながら仮説を作っていこうか」

担任の唾液にまみれた指が絶頂の余韻で震える尻穴に挿入される。

「ひぁあんっ!」

「月乃宮、ほら……前立腺をなでなでしてあげる。これがどうして気持ちいいの?」

「んっ、んんんっ! きも、ちっ……なんでとかっ、にゃいぃっ……! せーかんたいっ、なんだよぉっ! きもちぃっ、とこなのぉっ!」

「それじゃあどんな具合に気持ちいいか詳しく教えて?」

快楽にとろけさせられた俺の脳は思考力を失い、恥ずかしい命令を拒否する発想を生まない。

「おっ、おなかのぉっ、下の、ほっ……きもちぃのっ、びりびりひろがってっ、ぁ、ぁああぁあぁっ……!」

「ふぅん……? どうして精液を出してしまったのかな? 子作りのためのものなのに何もないところに出しちゃダメじゃないか」

「しらにゃぁあっ、せんせがっ、おしりぐぢゅぐぢゅしゅるからぁっ! ぉ、おっ……おちん、ちっ……ひびいてっ、だしっ、ちゃ、ぁあっ!」

「なるほどね。まぁ、前立腺っていう名前からも分かる通り、ここは月乃宮のこの可愛い皮かむりのおちんちんの一部なんだよ。外に出てるので全てじゃない、男性器は中にもあるんだ。前立腺液を作ってるんだよ、精子の働きを活発にする液だね。これだけマッサージしてあげてるんだから、さぞかし上質な液が作れているんだろうね」

長々と説明されても絶頂の余韻と次にくる絶頂の気配でふわふわと浮かんでいる頭には何も入ってこない。ただ恥ずかしいことを言われているのは分かって、顔がどんどん熱くなる。

「……でも、前立腺イキして射精している間はまだまだだよ。ドライオーガズム……射精なしの絶頂を極めないとね。女の子は射精しないだろう? だから、射精せずにイきまくってたら妊娠確率が上がるって僕思うんだ。月乃宮、まだ俺の赤ちゃん孕んでくれてないみたいだからね……しっかり計画を立てて妊活しないと。お母さんに晩ご飯いらないって連絡しておきなさい、先生が妊娠しやすくなるご飯を作ってあげる」

「ぃ、やっ、やらぁっ、俺っ、にんし、しなぃいっ……!」

「………………俺の子を産みたくないの」

尻穴を弄り回す手はそのまま、もう片方の手が俺の首を掴む。威嚇なのだろう、軽く絞められて息苦しい。

「ひっ、ぐっ……ぅうっ、ぁ、あっ……!」

「ねぇ……答えてよ、産みたくないの? 俺との赤ちゃん作りたくないの? 月乃宮僕のこと好きだよね、好きな人との赤ちゃん作るのの何が嫌なの?」

「ご、めっ……なさっ……うそ、れすっ……俺もっ、あかちゃ、ほし……」

「…………もぉ~! びっくりさせないでよ月乃宮ぁ! 怖かったんだからね? 照れ隠しか何か? もぉ~……やめてよ」

首を絞められた恐怖より、男の俺に妊娠を迫る担任への恐怖より、首を絞められるのすら快感に変えて絶頂するほど自分の身体が作り変わっていることが恐かった。
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