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きっと人生最高の日
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病院のベッド、仰向けに寝たレンに覆いかぶさり、レンの細い指に尻穴を弄られて射精し、レンの腹を汚してしまった。
「ふぅっ、ふぅっ……れ、ん、れん、ごめん……」
萎えた陰茎の先端に触れるレンの腹の上に溜まった白濁液の感触。
「……気持ちよかったか?」
「きもちぃ……」
言葉にすると意識してしまう。レンの指はまだ挿入されたままだ、腸壁も前立腺も敏感になっているのに締め付けて感じてしまう。
「よかった。俺、男同士のセックスとか男の性感帯とか全然調べてないからさ、どこ気持ちいいかとか全然分かんないんだよな」
「自分、の……とかっ」
「普通の男は胸も尻も性感帯じゃねぇと思うぞ。もちは普通とは違う、すごいよ、他にもあるなら教えてくれ」
右手の指は尻穴に挿入したまま、左手が頬を撫でる。心地よく思いながらレンの質問に答えるため口を開けると親指が口に入った。
「口が性感帯ってのは知ってるぞ? 前に歯磨きしてやったら出しちまったもんな」
「ぅ、あ……はぅ、んんっ……」
そういえば言った気がする、その時はきっと言い訳だった。今は違う、本当に性感帯だ。レンの親指が歯をなぞれば焦れた舌を突き出し、親指の腹が舌を擦ったなら言葉にならない声を漏らす。
「……他には? どこが気持ちいい?」
「んぁ……えと、耳……ひぁっ! ぁ、ふ、ぁっ……ゃ……」
濡れたままの親指で耳をくすぐられ、耳の中でぐちゅぐちゅと俺自身の唾液が鳴る。
「どう気持ちいいか言ってくれよ、俺本当に何が気持ちいいか分からないからさ」
「ん、んんっ……くすぐったいのっ、ぞくぞくって、きもちっ……ぃ、ひっ……!」
「くすぐったい? 笑いそうになってたりしないけど……」
「きもちっ……ぃ、きもちぃっ、くひゅぐっひゃいのぉっ、きもひぃっ! 耳ぐちゅぐちゅにゃってぇっ、頭ぞわぞわしゅるにょぉっ、ぎもっ、ひぃっ」
「ぉー……呂律回ってないな」
快感にも種類がある。皮膚を優しく撫でられたり耳を弄られるのはくすぐったい快感、乳首をつねられたりするのは痛い快感、首を絞められたり結腸まで犯されるのは苦しい快感──もちろん陰茎を扱かれるのや前立腺を小突かれるものなど、気持ちいいだけの快感もある。
くすぐったい快感は呂律に一番効く。
「ひ、ゃ、ぁああっ、らめぇっ、でひゃうっ、にゃんかでひゃうかりゃりゃめぇ……」
「また出すのか? 元気だな」
「ち、ぎゃっ……漏らし、ちゃっ……ぁあぁっ……らめぇっ、くすぐったいのらめっ、でひゃうぅっ!」
射精を終えてから長く経っていない陰茎をレンの腹に擦り付け、精液でない液体を噴き出した。
「ん……? 精液じゃないのか? 漏らした? いや……匂わねぇな」
「ぁ、あっ、ひ、ぁっ」
「……もち? これ何か言えるよな? 手止めてやるからさ」
「ん、んん……ん、しぉ、ふきっ、しひゃ、た」
「潮吹き? ぁー……漫画で見たことあるようなないような」
耳をくすぐる手は離れた。レンの胸に頭を寄せて休もうと思ったが、いつの間にか滴らせていた唾液のせいでレンの胸はぐしょ濡れて居心地が悪かった。
「もちはそんなことまで出来るんだな、すごいすごい。えらいよ」
「……えへへ、レンのなでなで、すき」
レンへの甘えから退行したのか、幼い言葉を使ってしまった。
「光栄だよ。さ、次の性感帯教えてくれ」
「……胸」
レンの手が胸の側面を優しく撫でる。
「ち、乳首」
「を?」
「え? あっ、乳首を、きゅってして欲しい……?」
人差し指と親指で硬く尖った乳首をつままれる。
「ぁひんっ!」
「どんな感じだ?」
「む、胸全体に、ぴりって……してっ、もっと欲しいって、乳首きゅんきゅんして……ゃんっ! んっ、んんっ……!」
漏らしてしまった願望を聞いてか乳首をつまんだ手がゆっくりと回転し、乳首がつねられていく。
「痛くないか?」
「は、ぁ、あぁっ……! 痛いっ、の……ちょっとならっ、しゅきぃっ……!」
「…………そう誰かに仕込まれたのか?」
「へ……? あっ、ひゃああんっ! イくっ、もぉイっちゃうっ、乳首イくぅぅっ!」
射精も潮吹きもすることなく仰け反って絶頂し、伸ばした手足をぷるぷると震えさせる。そんな俺の胸の真ん中をレンは優しく撫でてくれる。
「可愛いな……ぁ、もち、やばい、毛布っ」
足音が近付いてくる。俺は慌てて毛布の中に隠れた。頭まですっぽりと収まった俺の鼓動は緊張で激しくなっていたが、毛布の上から頭を撫でられると少し落ち着いた。
「如月さーん? 声が聞こえた気がしましたけど……」
「……すいません。ちょっと寝れなくて動画見てたんです」
「…………お体に障りますよ、早く寝てくださいね」
軽い注意をして看護師は病室を出ていった。毛布を跳ね飛ばし、レンの口に耳を寄せる。
「上手く隠れたな、えらいぞもち。でも……声聞こえてたってことはさ、あの人は俺がエロ動画見てたとか思ったのかな」
頬を撫でられながら耳元で囁かれ、俺の顔周りはゾクゾクとした快感を溜めていく。
「もちは可愛く高い声出してくれるけどさ、ちゃんと男の声だし……悲鳴とか嬉しい声に聞き間違えられないエロい声だし……俺、そういう趣味ってバレたかな」
レンの話を聞きたいのに自分の鼓動と呼吸がうるさくてよく聞こえない。
「俺のもちの声、他人に聞かせちゃったってのが悔しいなぁ……なぁ、もち? 俺以外の奴に可愛い声聞かせるなよ、俺だけに聞かせてくれ」
頬を撫でていた手が後頭部に回り、俺の口元をレンの耳に近付けさせる。もう片方の手が腰に回り、腰骨をトンっと叩いた。
「ひぅっ……!」
「気持ちいいか? 猫とかが好きなんだよな、腰ぽんぽんするの」
「ん、んっ、ん、ん、きもちっ、ぃ、んんっ」
トントンと腰を叩かれる度に上擦った声が漏れる。その声は小さく済んでいる、病室の外までは聞こえないだろう。
「……敏感だな、触ってて楽しいよ」
「たの、しっ……? よか、たぁっ……レンっ、レンしゅき……レン、もっと、たのしんでっ」
「本当に可愛いなぁ……いい冥土の土産だよ」
仰向けのレンに覆いかぶさったままトントンと叩かれる腰を持ち上げ、胸に押し付けた頭を抱かれる。
「………………連れて逝きたいな」
俺の後ろ髪を優しく梳きながらの呟き、きっとそれこそが本心なのだろう。自分のことを忘れろとか、ミチと幸せになれとか、そんなことを言っていても本心では俺を求めてくれているのだ。
「んっ、ん、いい、よっ? レンっ、いいよっ」
レンの独占欲が嬉しくてたまらない、思わずレンの背に腕を回してぎゅうっと抱き締めた。
「俺っ、欲しかったらっ、つれてっていーよっ」
「………………ばか」
きっとレンは心中しようと言ったり、幽霊になって取り殺したりしてくれない。それでも俺も覚悟と準備だけはしておこう、それがレンへの愛の証明になると俺は信じている。
「ん……な、レン。レンのおっきくなってる」
硬い膨らみに気付き、俺は上体を起こした。レンの太腿の上に跨る体勢になり、レンの陰茎を露出させて緩く握る。
「それじゃ、約束通りしゃぶるよ。何か希望ある? 皮とか……あ、剥けてる。いいな……って言うか、デカい……すごい、ミチくらいは確実に……」
中性的な童顔で低身長の美少年は巨根、そんなギャップが身近で二件。
「…………気持ちよさそう」
太さ、長さ、そして硬さ、亀頭の大きさ──レンの巨根を撫で回し、様々なステータスを感じ取っていく。
レンはお嫁さんなんだから、俺が抱く側。
レンはとても弱っているのだから、セックスはなし。
その二つを頭の中でぐるぐると回しながらも俺は「レンに結腸まで犯して欲しい」という願いを振り切れなかった。
「……あっ、ご、ごめん、デカいって言うの嫌だった?」
レンが女の子になりたがっていることを思い出し、男の象徴が立派だというのが褒め言葉にならないのではと遅れて疑った。
「え? いや……ここ褒められて嫌がる男そんなに居ねぇだろ」
本心? それともまた気遣い? 分からない。
「……あのさ、もちにフェラしてもらえるってちょっとテンション上がってたけどさ、今日はやめないか? 俺……毎日風呂入ってるわけじゃないんだよ、別に汗かくようなことしてる訳でもないからって日置いて入れてもらってんの。だからさ、その……明日入る予定だから、明日にしないか?」
自力で立つことも出来ない今のレンの湯浴みはきっと看護師が世話をしているのだろう。俺もレンの世話したい。
「えー……じゃあ、今日が一番味濃いってことだろ? しゃぶりたい……」
「は……? えっ、フェラってやる側もやりたいもんなの? 我慢させるもんだと思ってた……ぁ、いや、ダメだ、ダメだぞもち、匂いとか色々恥ずかしい……」
「えぇー……ぱんつよりも濃いの欲しい」
「……下着は毎日替えてるからな」
顔は見えないが声で分かる、レンは今むすっとしている。いつも笑顔なレンの拗ねた顔は珍しい、見れないのは残念だ。
「分かったよ……じゃあ手で、ぁ、兜合わせする?」
「かぶ……? 何?」
「兜合わせ。俺のと一緒に擦るんだよ」
潮吹きと何度かの射精で濡れている自分の陰茎をレンの陰茎に触れさせる。
「ぅわ、レンの立派……なんか惨め」
「……これ、いいな。結構興奮するかも。どうやるんだ? まず手本やってくれよ」
「う、うんっ! まずは、えっと……」
一生振り向いてもらえないのだと絶望していたレンと粗末な結婚式を挙げて、挿入なしの初夜を迎えて──あぁ、こんなに幸せな日はもう俺の人生には訪れない。
「ふぅっ、ふぅっ……れ、ん、れん、ごめん……」
萎えた陰茎の先端に触れるレンの腹の上に溜まった白濁液の感触。
「……気持ちよかったか?」
「きもちぃ……」
言葉にすると意識してしまう。レンの指はまだ挿入されたままだ、腸壁も前立腺も敏感になっているのに締め付けて感じてしまう。
「よかった。俺、男同士のセックスとか男の性感帯とか全然調べてないからさ、どこ気持ちいいかとか全然分かんないんだよな」
「自分、の……とかっ」
「普通の男は胸も尻も性感帯じゃねぇと思うぞ。もちは普通とは違う、すごいよ、他にもあるなら教えてくれ」
右手の指は尻穴に挿入したまま、左手が頬を撫でる。心地よく思いながらレンの質問に答えるため口を開けると親指が口に入った。
「口が性感帯ってのは知ってるぞ? 前に歯磨きしてやったら出しちまったもんな」
「ぅ、あ……はぅ、んんっ……」
そういえば言った気がする、その時はきっと言い訳だった。今は違う、本当に性感帯だ。レンの親指が歯をなぞれば焦れた舌を突き出し、親指の腹が舌を擦ったなら言葉にならない声を漏らす。
「……他には? どこが気持ちいい?」
「んぁ……えと、耳……ひぁっ! ぁ、ふ、ぁっ……ゃ……」
濡れたままの親指で耳をくすぐられ、耳の中でぐちゅぐちゅと俺自身の唾液が鳴る。
「どう気持ちいいか言ってくれよ、俺本当に何が気持ちいいか分からないからさ」
「ん、んんっ……くすぐったいのっ、ぞくぞくって、きもちっ……ぃ、ひっ……!」
「くすぐったい? 笑いそうになってたりしないけど……」
「きもちっ……ぃ、きもちぃっ、くひゅぐっひゃいのぉっ、きもひぃっ! 耳ぐちゅぐちゅにゃってぇっ、頭ぞわぞわしゅるにょぉっ、ぎもっ、ひぃっ」
「ぉー……呂律回ってないな」
快感にも種類がある。皮膚を優しく撫でられたり耳を弄られるのはくすぐったい快感、乳首をつねられたりするのは痛い快感、首を絞められたり結腸まで犯されるのは苦しい快感──もちろん陰茎を扱かれるのや前立腺を小突かれるものなど、気持ちいいだけの快感もある。
くすぐったい快感は呂律に一番効く。
「ひ、ゃ、ぁああっ、らめぇっ、でひゃうっ、にゃんかでひゃうかりゃりゃめぇ……」
「また出すのか? 元気だな」
「ち、ぎゃっ……漏らし、ちゃっ……ぁあぁっ……らめぇっ、くすぐったいのらめっ、でひゃうぅっ!」
射精を終えてから長く経っていない陰茎をレンの腹に擦り付け、精液でない液体を噴き出した。
「ん……? 精液じゃないのか? 漏らした? いや……匂わねぇな」
「ぁ、あっ、ひ、ぁっ」
「……もち? これ何か言えるよな? 手止めてやるからさ」
「ん、んん……ん、しぉ、ふきっ、しひゃ、た」
「潮吹き? ぁー……漫画で見たことあるようなないような」
耳をくすぐる手は離れた。レンの胸に頭を寄せて休もうと思ったが、いつの間にか滴らせていた唾液のせいでレンの胸はぐしょ濡れて居心地が悪かった。
「もちはそんなことまで出来るんだな、すごいすごい。えらいよ」
「……えへへ、レンのなでなで、すき」
レンへの甘えから退行したのか、幼い言葉を使ってしまった。
「光栄だよ。さ、次の性感帯教えてくれ」
「……胸」
レンの手が胸の側面を優しく撫でる。
「ち、乳首」
「を?」
「え? あっ、乳首を、きゅってして欲しい……?」
人差し指と親指で硬く尖った乳首をつままれる。
「ぁひんっ!」
「どんな感じだ?」
「む、胸全体に、ぴりって……してっ、もっと欲しいって、乳首きゅんきゅんして……ゃんっ! んっ、んんっ……!」
漏らしてしまった願望を聞いてか乳首をつまんだ手がゆっくりと回転し、乳首がつねられていく。
「痛くないか?」
「は、ぁ、あぁっ……! 痛いっ、の……ちょっとならっ、しゅきぃっ……!」
「…………そう誰かに仕込まれたのか?」
「へ……? あっ、ひゃああんっ! イくっ、もぉイっちゃうっ、乳首イくぅぅっ!」
射精も潮吹きもすることなく仰け反って絶頂し、伸ばした手足をぷるぷると震えさせる。そんな俺の胸の真ん中をレンは優しく撫でてくれる。
「可愛いな……ぁ、もち、やばい、毛布っ」
足音が近付いてくる。俺は慌てて毛布の中に隠れた。頭まですっぽりと収まった俺の鼓動は緊張で激しくなっていたが、毛布の上から頭を撫でられると少し落ち着いた。
「如月さーん? 声が聞こえた気がしましたけど……」
「……すいません。ちょっと寝れなくて動画見てたんです」
「…………お体に障りますよ、早く寝てくださいね」
軽い注意をして看護師は病室を出ていった。毛布を跳ね飛ばし、レンの口に耳を寄せる。
「上手く隠れたな、えらいぞもち。でも……声聞こえてたってことはさ、あの人は俺がエロ動画見てたとか思ったのかな」
頬を撫でられながら耳元で囁かれ、俺の顔周りはゾクゾクとした快感を溜めていく。
「もちは可愛く高い声出してくれるけどさ、ちゃんと男の声だし……悲鳴とか嬉しい声に聞き間違えられないエロい声だし……俺、そういう趣味ってバレたかな」
レンの話を聞きたいのに自分の鼓動と呼吸がうるさくてよく聞こえない。
「俺のもちの声、他人に聞かせちゃったってのが悔しいなぁ……なぁ、もち? 俺以外の奴に可愛い声聞かせるなよ、俺だけに聞かせてくれ」
頬を撫でていた手が後頭部に回り、俺の口元をレンの耳に近付けさせる。もう片方の手が腰に回り、腰骨をトンっと叩いた。
「ひぅっ……!」
「気持ちいいか? 猫とかが好きなんだよな、腰ぽんぽんするの」
「ん、んっ、ん、ん、きもちっ、ぃ、んんっ」
トントンと腰を叩かれる度に上擦った声が漏れる。その声は小さく済んでいる、病室の外までは聞こえないだろう。
「……敏感だな、触ってて楽しいよ」
「たの、しっ……? よか、たぁっ……レンっ、レンしゅき……レン、もっと、たのしんでっ」
「本当に可愛いなぁ……いい冥土の土産だよ」
仰向けのレンに覆いかぶさったままトントンと叩かれる腰を持ち上げ、胸に押し付けた頭を抱かれる。
「………………連れて逝きたいな」
俺の後ろ髪を優しく梳きながらの呟き、きっとそれこそが本心なのだろう。自分のことを忘れろとか、ミチと幸せになれとか、そんなことを言っていても本心では俺を求めてくれているのだ。
「んっ、ん、いい、よっ? レンっ、いいよっ」
レンの独占欲が嬉しくてたまらない、思わずレンの背に腕を回してぎゅうっと抱き締めた。
「俺っ、欲しかったらっ、つれてっていーよっ」
「………………ばか」
きっとレンは心中しようと言ったり、幽霊になって取り殺したりしてくれない。それでも俺も覚悟と準備だけはしておこう、それがレンへの愛の証明になると俺は信じている。
「ん……な、レン。レンのおっきくなってる」
硬い膨らみに気付き、俺は上体を起こした。レンの太腿の上に跨る体勢になり、レンの陰茎を露出させて緩く握る。
「それじゃ、約束通りしゃぶるよ。何か希望ある? 皮とか……あ、剥けてる。いいな……って言うか、デカい……すごい、ミチくらいは確実に……」
中性的な童顔で低身長の美少年は巨根、そんなギャップが身近で二件。
「…………気持ちよさそう」
太さ、長さ、そして硬さ、亀頭の大きさ──レンの巨根を撫で回し、様々なステータスを感じ取っていく。
レンはお嫁さんなんだから、俺が抱く側。
レンはとても弱っているのだから、セックスはなし。
その二つを頭の中でぐるぐると回しながらも俺は「レンに結腸まで犯して欲しい」という願いを振り切れなかった。
「……あっ、ご、ごめん、デカいって言うの嫌だった?」
レンが女の子になりたがっていることを思い出し、男の象徴が立派だというのが褒め言葉にならないのではと遅れて疑った。
「え? いや……ここ褒められて嫌がる男そんなに居ねぇだろ」
本心? それともまた気遣い? 分からない。
「……あのさ、もちにフェラしてもらえるってちょっとテンション上がってたけどさ、今日はやめないか? 俺……毎日風呂入ってるわけじゃないんだよ、別に汗かくようなことしてる訳でもないからって日置いて入れてもらってんの。だからさ、その……明日入る予定だから、明日にしないか?」
自力で立つことも出来ない今のレンの湯浴みはきっと看護師が世話をしているのだろう。俺もレンの世話したい。
「えー……じゃあ、今日が一番味濃いってことだろ? しゃぶりたい……」
「は……? えっ、フェラってやる側もやりたいもんなの? 我慢させるもんだと思ってた……ぁ、いや、ダメだ、ダメだぞもち、匂いとか色々恥ずかしい……」
「えぇー……ぱんつよりも濃いの欲しい」
「……下着は毎日替えてるからな」
顔は見えないが声で分かる、レンは今むすっとしている。いつも笑顔なレンの拗ねた顔は珍しい、見れないのは残念だ。
「分かったよ……じゃあ手で、ぁ、兜合わせする?」
「かぶ……? 何?」
「兜合わせ。俺のと一緒に擦るんだよ」
潮吹きと何度かの射精で濡れている自分の陰茎をレンの陰茎に触れさせる。
「ぅわ、レンの立派……なんか惨め」
「……これ、いいな。結構興奮するかも。どうやるんだ? まず手本やってくれよ」
「う、うんっ! まずは、えっと……」
一生振り向いてもらえないのだと絶望していたレンと粗末な結婚式を挙げて、挿入なしの初夜を迎えて──あぁ、こんなに幸せな日はもう俺の人生には訪れない。
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