いわくつきの首塚を壊したら霊姦体質になりまして、周囲の男共の性奴隷に堕ちました

ムーン

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改めて後輩彼氏の親にご挨拶

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冷たい鏡に手をつき、紅潮した自身の顔を眺める。淫らで情けないその顔は心の底から幸福そうに歪んでいる。

「ひぁあんっ! ぁあんっ! きもちぃっ、おしりごりごりっ、さいこぉっ……しゅきっ、きもちぃいっ……!」

首塚を壊したのは六月の二十日だったか。今日は七夕の前日……あの手首だけの変態幽霊共に取り憑かれる前は、男同士でなんて考えたことすらなかったのに。

「ィ、ぐっ……! ぁあっ、はぁっ、しゅきっ、イくのしゅきぃいっ! ぁあんっ、また、またイっ、くぅぅんっ!」

男に抱かれて心底悦ぶ淫乱になるまで一ヶ月もかからなかった。一週間かかったかすら怪しい。首塚を壊した翌日には処女を失っていた、あの日もセンパイに力強く犯されていた。

「ぁああっ……ばかになりゅっ、頭へんになるぅっ! ずっとイって、壊れりゅうぅっ!」

首塚を壊していなかったらこんなふうにはならなかっただろうか? 金髪に染めてピアスを空けているのは変わらないから、遅かれ早かれセンパイには抱かれていたかな。

「…………ノゾム、俺の名前を呼んでくれ」

腰振りが止まり、寂しげな声が耳元でねだる。

「くに、ゆきっ……國行、しぇんぱぁいっ……ぃひぃんっ!? ひぃっ、ひぁあっ! あぁあんっ!」

「……呼べ」

「ひゃいぃっ! 國行っ、くにゆきぃっ、しぇんぱいっ、くにっ、ゆきぃいっ!」

鏡越しに俺を見つめ、俺を背後から突き上げるセンパイ。その必死な顔に笑みが混じる。

「…………っ、もっとだ、もっと……呼べ。そして……もう一つ言うことがあるだろう?」

「しぇんぱいっ、くにゆきっ、ひぃっ! ぁ、んんっ! せんぱっ、ぁあんっ! くにゆきっ、しぇん、ぱぁいっ……ごめんにゃさいっ、ごめっ、にゃ、ぁあんっ!」

「……違う。誰が謝れと言った。俺に言うべきことだ、俺を呼んだ後に必ずつけるべき二文字があるだろう? お前の語尾にでもすべき簡単な言葉だ。俺がずっと言えなかった……難しい言葉だ」

二文字? 二文字……あぁ、アレか。

「くにゆきっ、しぇんぱいぃっ! すきっ、すき、ィっ、ゔぅうんっ! くにゆきぃっ、しゅきぃいっ……!」

「…………俺も好きだよ、ノゾム」

腰を掴んでいた手が俺の胸と腹を押さえるように巻き付き、俺の背がセンパイの腹にぴったりと引っ付くように抱き締められる。陰茎が腸壁を擦る角度が変わり、くぐもった嬌声を上げた直後に腹の奥に精液が放たれた。

「………………ノゾム、俺はお前に血の繋がった子供以外の全てを与えられる。ノゾム……好きだ、愛してる」

精液の温かさが愛おしくて腹を撫でていると、センパイは俺の顎を掴んで持ち上げ、振り向かせて唇を重ねた。

「ん、ん……」

「……意識が飛びそうか? 安心しろ、お前の身体はちゃんと洗ってやるさ」

「ひゃい……よろしく、れす……」

柔らかくなった肉棒が熟れた腸壁を撫でながら抜けていく。その快感は俺の瞼の裏を輝かせ、意識を飛ばした。


目を覚まし、一番に見るのは自室の天井。センパイが部屋まで運んでくれたのだろう。

「せんぱーい」

起き上がりながらセンパイを呼ぶも、部屋には俺以外に人は居なかった。

「センパイ……?」

別に寂しさは覚えないし、焦りもしない。他の部屋に居るか、帰ったか、そのどちらかだと決めつけてゆったり身支度を整える。

「やっぱセンパイが大げさなんだよなぁ、ちょっと外行っただけで……まぁ、でも、お母さん蒸発してんなら仕方ないか……親父アレだしなぁ」

じゃあ、本当に俺だけがセンパイの心の支え? そんな俺がこそこそミチと付き合っていて、ハスミンにもOKをもらっていて、レンへの恋心も捨てていないと知ったら、センパイは──

「どうしようっかなー……マジで」

センパイとの関係は彼が卒業したら自然消滅するようなものではない、プロポーズまがいの言葉まで言われてしまった。

「ミチも……卒業したらとか言ってたな」

どうしてみんなそんなに俺が好きなんだ? 俺のどこに魅力があると言うんだ。

「はぁっ……とりあえず、今はいいや……センパーイ、居ますー?」

重だるく敏感な身体を動かして部屋を出る。すぐに炭酸ジュースを零した廊下を掃除中のセンパイを見つける。声をかけようとしたが玄関の扉が開いた音が聞こえて部屋に逃げた。

「えっ、ちょっ……誰!? 何してんの!?」

母が帰ってきた。外はもう暗くなっているし、土曜日は平日より比較的早め。炭酸ジュースを零した跡を掃除中のセンパイと出会ってしまった。

「……お義母さん。おかえりなさい……お邪魔しております、形州かたす 國行くにゆきと言います。ノゾム君と交際させていただいている者です」

「あ、あぁ……ノゾムの。そういや昨日会ったっけ……何してんの?」

「……ジュースをこぼしてしまって。すいません」

「あぁそう。んでノゾムは? 彼氏に片付け押し付けて何してんの?」

「…………部屋で寝ています」

「ふーん……躾が悪くてごめんなさいね。ちょっと通して」

ハイヒールを脱ぎ捨ててセンパイの横を通った母は真っ直ぐ俺の方へ向かってきた。母が帰ってきたのを察して部屋に隠れてしまった俺の元へ。

「あら、起きてんじゃない」

二人の様子を見るために扉を少し開けていたのが悪かった、母は部屋の中に入ってすぐに俺を突き飛ばし、後ろ手に扉を閉じた。

「あのさぁ……私がさぁ、あの大男ウザく思ってたの気付かなかった? 何家に上げてんのよ、家が狭く感じるわあんなデカいの居たら」

パン、と頭を叩かれる。

「ちゃんと掃除とかすんのね、あんたより躾いいんじゃない? 昔っから隣のレン君がいい子で羨ましかったけど……あんたの出来が悪すぎるだけだったみたい、あんな犯罪者ヅラでも自分がやったことの後始末するなんてね。本っ当、なんでこんな出来の悪いのになったんだか……」

パシパシ頭を叩かれる。痛みはない。

「やっぱ種が悪かったのね。ほら、馬ってそうじゃない? 速い雄馬って種付けの値段凄いんでしょ? 女の方からヤってくれって金もらえるんだからいいご身分よねー、ま、その金は馬のもんじゃないけど……あら、何の話してたっけ?」

「とうとうボケたのかよ」

ゴッ、と鈍い音が響く。今度は拳だった、側頭部が痛い。

「そうだ……あんた男と付き合ってんのよね? あの様子だとマジみたいだし……ねぇ、私はあんたが何しようがどうでもいいの。気になるのは世間体だけよ? でもね、好奇心くらいはあるの。家に連れ込んでるんだから……ヤってんのよね?」

「やってるって、何を」

「家の前でキスする仲なんだから、家に入れたらやることは一つでしょ? 男子高校生なんか猿みたいなもんなんだから」

母の目はマットレスだけが乗っているベッドに向き、醜く歪んだ。

「毛布どうしたの? ヤりすぎて汚しちゃった? 男同士ってアレよね、確か、ケツよね? やだ、緩くなりそう。家で漏らさないでよ? もちろん外でもやめて欲しいけど」

ニヤニヤと人を小馬鹿にする笑顔は彼女らしいものだが、何度見ても嫌いだ。

「ねぇ、ヤったかヤってないか教えてよ」

「ヤったよ」

「へぇー! どんな感じ? ね、どんな感じ?」

鬱陶しい。

「お前が何万積んでも経験出来ねぇ最高のセックスだったよ」

頭頂部を拳で殴られた。頭全体に響いて痛かった。

「んなこと聞きたくなかったわ気色悪い。それじゃ……ぁ、そうそう、あの大男早めに追い出してね。二度と連れて来ないで、人前ではイチャつかないでね」

「分かったよ」

「交際許してるだけ優しいと思うのよ私。世のお母様方、大半は嫌がるでしょ?」

「俺に興味ないだけだろ」

「そうよ? あ、そういえば……隣のレン君、よく泊めてたし泊まってたけど、あんたらまさかそういう関係?」

母の下卑た好奇心がレンに向いた瞬間、それまで凪いでいた俺の心が一気にざわめき立った。

「違うっ! レンでそんな妄想すんなよ気色悪いっ! このクソババアふざけんな!」

「は……? 気色悪いのはあんたでしょ!? 男のくせに強い男に媚び売って! 何が最高のセックスよガキのくせに!」

母は扉の脇の棚に置いてあったトロフィーを掴み、それで俺の頭を殴った。目眩を起こして立っていられず、その場に座り込む。母は俺を殴ったトロフィーをじっと見る。

「小三……作文……」

そうだ、確かアレは小学生の頃にあった作文大会のトロフィーだ。

「はっ……親父が死んでること書きゃそりゃ優勝するわ。忖度トロフィー嬉しかった?」

母はトロフィーを投げ捨てて部屋を出ていった。立てるようになった俺はトロフィーを拾い、元の位置へ戻した。

「父さん……生きてたら、俺のこと…………愛してくれた?」

写真ですらない、形見ですらない、昔に父を想ったことがあるという証明の品に語りかけても何も起こらない。


部屋を出るともう廊下にセンパイは居らず、洗剤の香りが漂っていた。ダイニングへ向かうとセンパイと母が話していた。

「……つまらない物ですが」

「あら……顔に似合わず気が利く子」

センパイ、まさか掃除の前に手土産を買いに行っていたのか? 近所のケーキ屋の箱だ。

「マドレーヌ……! ねぇ、ノゾムに何か聞いた?」

「…………? いえ、何も」

「あらぁ……そう? ふぅん、勘のいい子。私マドレーヌ一番好きなのよ~」

「……よかったです」

母は幸せそうに微笑んでマドレーヌを頬張る。

「…………あの、お義母さん。俺……私は、ノゾム君に本気です。卒業したら……一緒に住みたいと思っています。お許しをいただけますか?」

「んー? ノゾム欲しいの? 好きに持ってって、私別に要らないから。んー、おいし、マドレーヌ最高」

センパイは唖然としている。女嫌いが加速しそうだな。

「なんか見た目と違って大人しい子ねぇ。人殺してそうな目してんのに」

なんでコイツ出世できてるんだろ。失言しかしないだろ。

「あ、そうそう……この辺であんまりイチャつかないでね。家でならケツ裂けるまでノゾム使ってくれていいから……あ、でも汚したら掃除してね」

「…………は、い」

「あんた……下もデカそうね」

「………………は? ぁ、あぁ…………えっ……と、はい、平均よりは」

返事しなくていいよセンパイ。本当、なんであんなコミュニケーションしか取らないのに出世してるんだろ、会社ではまともなのかな。

「ふぅーん……ま、どうでもいいけど」

「…………あ、の、お義母さん。今日、泊まりたいと思っているのですが」

「えぇ……ダメよ。あんた達が普通に友達ならいいけど、恋人なんでしょ? 未成年の不純異性交遊は……なんか、アレよ、ダメよ」

さっきまでケツ裂けるまで使えとか言ってたくせに、センパイを追い出したい一心で正論を言おうとして矛盾している。

「………………分かりました。今日は帰ります」

「うん、ばいばい」

適当に手を振りながら二つ目のマドレーヌを頬張る母にセンパイは深々と頭を下げ、ダイニングから出てきた。

「……ノゾム。覗いていたのか?」

「ぁ、えっと……まぁ」

「…………許しをもらった。一緒に暮らそうな、ノゾム……愛してるよ」

センパイは俺を優しく抱き寄せて唇を重ねると、俺を離して玄関へ向かった。

「センパイっ……帰るんですか?」

「……あぁ、泊まるのは許してもらえなかったからな。それじゃ、またな、ノゾム」

玄関が閉じて、ほどなくしてバイクの音が遠ざかっていった。もう少しだけセンパイが帰った感傷に浸っていたかったが、母が動いた気配を感じたので部屋に戻って扉の前に座り込んだ。
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