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彼氏に浮気してないか問い詰めてみた

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黒のニーハイソックスを白く汚すかもしれない素股の許可が降りた。そしてレンに性癖とプレイ内容が知られた。

「……ゴム付けて素股すればよかったんじゃん」

「あっ、そ、そそ、それもそうだね……でで、でも、生でいいんだよっ、せっかくOKもらったんだし」

レンに知られたショックで興奮が冷めてきた。ミチの可愛さにも慣れてきたし、もう可愛い顔が丸出しなくらいじゃなんとも、いや……

「めちゃくちゃ可愛いなこいつ……」

「え……?」

「あっ、口に出た」

「えへへへへっ……う、嬉しいっ」

照れたミチは目を隠さないように分けられた前髪を弄り、目元を隠す元の髪型に戻そうとしてしまう。俺は慌ててそれをやめさせ、目元を出しておくうまみを教えるため眉間に唇を触れさせた。

「…………部屋、来いよ」

「うん……!」

自室にミチを案内するとミチは心底嬉しそうな笑顔で周囲を見回した。

「わぁぁっ……! 月乃宮君の部屋っ、月乃宮君の部屋だぁっ! えへへっ、お呼ばれしちゃった……嬉しいなぁ」

ぴょこぴょこ跳ねるような可愛らしい仕草は天然なのだろう。あざといように見えてしまうが、ミチにそんな計算が出来るとは思えない。

「……ミチ、早速」

「うんっ! そ、そそ、それじゃ月乃宮君……調べるから、脱いで」

「し、調べる……? 何を?」

「浮気したかどうか」

身体を調べて何かが分かるとは思えなかったが、俺は言われた通りに服を脱いだ。それでもミチは無言で見つめることをやめなかったので、下着も脱いで全て晒した。

「……ピ、ピアス、変えた?」

「あ、あぁ……うん、ピアスホール完成したから。ファーストピアスって微妙にダサいし」

「そ、そっか……後ろ向いて、お尻こっちに突き出して」

「…………なんか刑務所みたいだな」

恥ずかしくて顔から火が出てしまいそうだ。けれど、ミチとは何度もセックスした仲だし、これからもする。今更尻穴を見せつけても恥ずかしくなんか……恥ずかしいに決まっている、真昼間から尻穴を観察されるなんて恥ずかしすぎてどうにかなりそうだ。

「ミチ……何調べてるのか知らないけど、早く終わらせてくれよ」

「どうして急かすの? 怪しい……」

立ったまま背を曲げてベッドに両手をつき、足をピンと伸ばして尻を突き出す。ミチの手が太腿を撫で上げて尻に触れると総毛立った。

「…………き、昨日、休んでたよね」

くぱっ……と尻穴を拡げられる。両手で尻肉を鷲掴むようにされ、数時間前までバイブに蹂躙させていた腸壁がヒクヒクと震える。

「あっ……! は、ぁっ……」

ミチの細い指が一本中に入ってくる。くちゅくちゅと軽く掻き回し、何かを探るように腸壁を撫でる。

「お、おっ……お尻、柔らかくないっ? 昨日使ったよね、浮気したよね、浮気しなきゃこんなに柔らかくならないよねっ! 昨日学校休んで誰としてたの? 正直に答えてっ」

「バ、バイブだよ……」

指が三本に増え、的確に前立腺を探り当て、容赦なくえぐった。

「ぁひぃんっ!?」

「……形州 國行が昨日学校休んでたのは知ってるんだよ、僕。正直に答えてって言ったよね、僕。先生や先輩には逆らえないだろうから大目に見てあげようと思ったのに……隠しごとするんじゃダメだ、お仕置き酷くするね」

「お、お仕置き……!? ご、ごめんっ! 昨日はセンパイと会ってた、でもっ、昨日の夜中にバイブ使ってたのは本当でっ、ゃ、ぁっ、あぁあっ!?」

「バイブがどうとかどうでもいいよ。隠しごとしようとしたのは変わんないもん……」

ぐちゅっ、ぐちゅっ、と恥ずかしい音を立てて前立腺を狙い撃ちされ、快楽が脊椎を登ってくる。

「ぁんっ、あぁっ! ぁひっ、イくっ、イくっ……イ、ぁ……?」

絶頂する寸前でミチは手を抜いてしまい、快楽を欲しがる前立腺が疼く。

「つ、月乃宮君っ……ベッド、座って?」

「やだ……ミチ、最後までしてくれよっ!」

「……うっ、浮気隠そうとしたくせにっ! 偉そうにしないでよぉっ!」

裏返った声で叫ばれ、潤んだ瞳に睨まれ、俺にはベッドに座る選択肢しか与えられなかった。

「僕……僕ね、先生や先輩とセックスするのは浮気だと思ってないよ」

腹の前で手を重ねたミチは右手で左手の甲を引っ掻いている。よくやる癖のようで左手には引っ掻き傷が多い、治りかけた古いものも血が滲んでいる新しいものもある。

「お、脅されてるって信じてるからねっ……?」

「ミチ……手……」

自分の手を引っ掻くのをやめさせようと手を掴むが、ミチらしくなく俺に抵抗する。

「で、でで、でもっ、隠すってことは、僕に知られたくないってことは、無理矢理じゃないのかなっ、満更でもないのかなっ、まさか二股してるんじゃないよねぇっ!」

左手と右手が離れて安心したのも束の間、ミチの両手は俺の首を掴んだ。

「き、きき、如月君のこと好きなのはいいよっ……如月君は月乃宮君のこと友達としか思ってない! 告白したってOKなんかしないはずだよ。君はそのうち諦めてくれるって信じてる。でも、でも、でもでもでもっ……背が高くてカッコイイ根野先生や、もっと背が高くてカッコイイ形州先輩のことも好きだったら……僕っ、勝てない」

ミチにとって男の価値は身長が大部分を占めているようだ。首を絞められているのに冷静に分析している場合かって? 大丈夫、ミチの手に力は入っていない、俺を殺すどころか苦しませる気すらない。

「嫌だ……嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だっ、月乃宮君が彼氏で居てくれなきゃ嫌だぁっ! 僕だけじゃなきゃ嫌だっ、嫌だ……君を振り向かせたいのに、君に好きになって欲しいのにっ……勝てない、やだ、やだ、やだよ……勝ちたい、負けたくないよ」

ポロポロと涙を流すミチの頬をそっと撫でると俺の首を掴んだ手がだらんと垂れ下がる。

「月乃宮くぅんっ……僕のこと、好き? 好きじゃないよね……先生は? 先輩は? 好きなの? 嫌だよぉっ……僕のこと好きにならなくていいから如月君以外のこと好きにならないで!」

「ミチ……俺、ミチのことちゃんと好きだよ。そうやって俺に必死になってくれるところとか、俺のために可愛い服借りてきてくれるところとか……顔とか、好きだよ」

「…………ほ、ほほ、本当っ? 本当にっ?」

先生やミチとは手を切って、レンのことは諦めるべき。従兄に恋愛相談した時、俺は確かにそう言った。言うのは簡単だ。でも──

「…………好きだよ、ミチ」

──俺に好かれたいと泣き叫んで、少し好きだと言っただけで満面の笑みに変わる可愛い彼を、どうすれば捨てられる?
俺の最低な性格が根底から覆らない限り、ミチに「嫌い」や「別れよう」なんて言えやしない。

「ミチは目出してた方が可愛いよ。でも……ずっと出してたら変な奴に狙われそうだから、学校とかではいつも通りで頼む」

「……えへへっ、そそ、それって、しし、し、し、しっ、嫉妬……だよね? えへへへっ……どうしよっかなー、えへへー」

…………って言うか、ミチ可愛いから別れるの嫌になってきた。
誰だよ、全然何とも思ってないけどイジメた後ろめたさもあるし精液集めに便利だから付き合ってやってるだけだとか偉そうなこと考えてた奴。

「……じゃあ、ミチ。素股……させてくれ」

「うんっ! えっと、僕どうすればいいの?」

お仕置きのことはすっかり忘れているようだ。

「あぁ、そうだな……前から、いや後ろから……んー……あっ、その前にちょっと頬擦りさせてくれ、自分の擦り付けた後に舐めたくないし」

「な、なな、舐め……!? ま、待って、消毒してくる……!」

「い、いやいやそこまでしなくていいって、フェラの前にいちいちそんなことしてないだろ!」

「あ、そ、そそ、それもそうだね」

先程までとは反対にミチをベッドに座らせ、俺は床に膝をつく。理想とは言いがたい細い太腿だが、ホットパンツとニーハイソックスの魔力には逆らえない。

「ミチ……! 俺今からお前の太腿に顔埋めて顔擦り付けて舐め回すし変なこと言うけど引くなよ? なんなら大音量で動画見るくらいの無視してくれてもいいから」

「つつ、月乃宮君が僕に興奮してくれてるんだから、引くわけないよっ!」

「そうか……? じゃあ、太腿……いただきます」

太腿を目の前に手を合わせ、深々と頭を下げる。太腿に顔をうずめる前になんとなくミチの顔を見上げると、この上ないドン引き顔を拝むことができた。
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