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病み気味の後輩を甘やかしてみた

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元々性感帯でないところも少し触れられただけで絶頂してしまうくらい、縄酔いとかいうので敏感になった。そんな身体を男根に貫かれて正気でいられるわけがない。

「イぐっ! イぐぅうっ! あぁーっ!? ぁ、ひっ、イぃぃいっ……ぐ、ぅううんっ!」

大きな手に腰を掴まれるだけで腸壁が震えるのに、掴まれて挿入されて揺さぶられたりなんかしたら、突かれる度どころか抜ける度にも絶頂するに決まっている。

「……っ、月乃宮……キツい、しかも痙攣して……もう少し加減しろ、すぐに出しそうだ……」

センパイが珍しく余裕のない顔をしているのが面白くて、彼に向かって手を伸ばそうとして、後ろに回して縛られていたのに気付く。

「んっ、んぅうっ……? やらっ、やらぁっ! なんれっ、なんれぇっ……!」

「……月乃宮? どうした……もう俺に抱かれるのが嫌になったのか?」

「なんれっ、腕ぇぇっ! 手ぇっ、手ぇっ……あぁあんっ! イぐっ、ぅああっ、きもちぃっ、きもひぃいっ……もっとぉっ!」

縄を軋ませて絶頂しながらも身体をくねらせる俺をセンパイは不思議そうに見つめていたが、少しすると俺の意図が分かったのか口角を吊り上げた。

「……手を動かしたいのか? 自分で弄りたいところでも?」

低い声に甘い吐息が混じって男の色気が溢れ出ている、色気に溺れそうだ。

「しぇんぱいっ、くにゆきせんぱいのぉっ、くびぃっ、ィっ、ん、くぅうんっ!? ぁひっ、ぁ、ふっ……ひぁああっ……!」

「…………俺の首? なんだ、絞めたいのか? 俺に抱かれているのが不満か?」

「イぐぅうぅっ! ぁ、はっ、は、ぁ、はひっ、ひぃいんっ!」

「……おい、腰振りを止めてやるから言え」

宣言通りセンパイが腰振りを止める。少し遅れて絶頂が止まり、痙攣する腸壁が止まった陰茎に絡みつく。

「ぁ……あっ……? おっきぃの、あるのにぃ、うごかない。なんれぇ……? ずんずん欲しいぃ……」

「……月乃宮、俺の首がなんだ?」

「くびぃ? くびー……しぇんぱい、くび、かっこいー……びーんて筋出て、喉仏しっかりしててぇ……ぇへへ、センパイ、ほんと、オス……ん、んんっ、イ、くぅぅっ……!」

ぎゅうぎゅう締め付けて震えているから自分で快楽を生み出してしまい、その焦れったさに縄を着せられた体をくねらせて刺激を増やし、絶頂する。

「…………動いていないぞ。まぁ、可愛いからいい。俺の首の前に言っていた腕は?」

「腕ぇ……? んっ、ぅ……ずんずん、欲しいぃ……」

「……まさかイかせまくると会話が成り立たなくなるとはな。腕をどうにかしたいと言っていただろう、この縄をほどいたとして……何がしたかったんだ?」

「うで、ほどく……? なに……ぁ、しぇんぱいにぃ、ちゅー、したかったんだぁ……」

「………………………………なんだって?」

センパイがずっと腰を止めていれば自然と絶頂してしまう現象はやがて終わる。焦れったさばかりが溜まり、次に動く瞬間への期待が膨らむ。

「センパイのぉ、首、ぎゅーして、顔、ちゅーって」

「…………そう、か。俺が嫌いなわけでも、俺とのセックスが嫌なわけでもないんだな?」

「りょーほ、すきー……だいしゅき」

「……………………りょう、ほう? 俺自身も?」

頬にセンパイの手が添えられる。大きな手は俺の頬には留まらず、耳を掠って俺を絶頂させた。

「ひ、ぅっ……ぁああぁあっ……! 耳、イくぅぅっ……!」

「……月乃宮、教えてくれ、俺のこと……好きか?」

「センパイ……? センパイ、だめなのっ……俺、オナホだから……センパイ、だめっ……だから、ちがうっ……! センパイ、好きじゃない」

「…………さっきは好きだと言っただろう? どっちなんだ?」

「ぅ、ぁっ! ぁあっ!? イ、くぅっ! あああっ! イくぅぅっ!」

センパイにガシガシと両頬や両耳を撫でられ、くすぐったい快感に身をよじらせ、自然と腸壁が締まって入ったままのセンパイの陰茎を締め付ける。絶頂の快感に仰け反れば縄が皮膚にくい込み、快感を与えて俺の思考も何もかもをとろけさせていく。

「せんぱぁいっ……しぇんぱいっ、すき、しゅきっ……れもぉっ、俺、おなほだからっ、せんぱい俺すきじゃないかりゃぁっ、らめなのぉっ……せんぱい、すきじゃ、だめなのっ」

「……月乃宮、俺はっ……俺も、本当はお前をっ」

「俺っ、もぉやなのぉっ、すきとかやだぁ……体だけがいい、オナホがいいのぉっ、だからしぇんぱいがいいっ、しぇんぱいぃっ……オナホして、せん、ぱぁいっ……!」

「………………もし、俺がお前を好きだと言ったら?」

「やらぁ……しぇんぱい、そんなこと言わない……せんぱいに、好かれたらっ、もぉ俺逃げるとこないぃっ……もぉやらぁっ、きえたいっ……いや、もぉいや、ぜんぶいや……」

「…………安心しろ。俺はお前のことをオナホとしか思っていない。もう何もかも嫌なんだろう? 人生なんて送らなくていい、お前は俺の部屋でイき狂うだけでいい、人間をやめていい、大丈夫……安心してイけ」

腰を掴むセンパイの手に力が入り、掘削が再開される。何度挿入されても拡げられるような快楽が伴って、何度でも仰け反って悦ぶ。

「あぁああっ! イぐっ、イぐぅぅっ! イぐのしゅきっ、頭はじけるっ、しぇんぱいっ、くにゆきしぇんぱいぃっ! イぐっ、あぁああっ! まらイぐぅうぅんっ!」

「……辛いんだろ、ならもう何も考えるな。俺に突かれてバカになってろ……!」

「ぁ、あひっ! ひぃいっ! ひぐぅうっ! ぁ、はひっ、ひぃんっ! おくっ、おくきもちぃいっ!」

「…………ずっとこうして何もかも忘れさせてやるから、俺の傍から離れるな、他の男に抱かれるなっ……どこにも行くな、お前は俺のものだ」

結腸に亀頭を押し込み、そこに精液を流し込まれる。所有のサインをされたような気分になり、腹の奥が温かくなるのを感じ、俺はゆっくりと意識を失った。


センパイの腕の中で目を覚ます。どれだけ気を失っていたかは分からないが、赤い縄は床に落ちており、俺はベッドに腰掛けたセンパイの膝の上で全身を撫で回されていた。

「せん、ぱい……? な、に?」

「……目が覚めたか」

「はい……センパイ、なんで俺撫でてるんですか?」

「…………縛っていたからだ。緩くだったが、念の為にな」

どうやら俺の血行を良くしたいらしい。いや、縄の痕が残らないようにしたいのかもしれない。

「ねぇ、センパイ」

「……なんだ?」

「俺、センパイの膝の上、好きです」

「…………そうか」

変なことを言ってしまったな。嫌がられたかな。もう乗せてくれなくなったらどうしよう。
あぁ、まだ何も言われていないしどうにもなっていないのに、もう泣きそうだ。

「國行センパイ、俺……なんか、縄に縛られてた間の記憶、すっごい飛び飛びです……多分ほとんど覚えてない」

「……ヤってただけだ、覚えていなくていい」

「そうなんですかね……」

最初にセンパイに縛られたけど上手くいかなくて、従兄に縛られたら縄酔いしたんだっけ? ボーッと思い出そうとしている俺の唇にセンパイの唇が重なった。

「ん、ん……センパイ? なんですか?」

「……キスは嫌いか?」

「好きですけど……んっ」

オナホ扱いするならキスなんてしないで欲しい、そんなふうに優しくするからオナホのくせに思い上がってしまうんだ。

「ん……ねぇ、センパイ、俺今日すっごいネガティブです」

「…………そうか」

「さっきとか変なこと言っちゃってたらごめんなさい」

いつも以上に優しく触れてくれるのは、俺がセックス中にネガティブ発言をしたからだったりして──

「……構わない。今日は好きなだけ甘えていいぞ」

──なんて、ふざけた予想は当たっているのかもな。記憶が飛び飛びになるような極上のセックスの記憶がはっきりしないなんて、なんだかもったいない。

「やったぁ……センパイはオナホにも優しい人格者ですね。せーんぱい、せんぱい、國行せーんぱいっ、ふふ……んっ、んん…………きす、好き、もっとぉ……」

再び唇が重なる。無言のまま何度も何度も舌を絡めずに唇だけを触れさせる。優しく柔らかい感触に次第に病みつきになり、いつの間にか俺から求めるようになっていった。

「ん、センパイっ、もっと……ん、ぅ……もう一回、國ゆっ、ん……せんぱぁい、もっかい」

「……何回でもしてやる」

「やったぁ……センパイ、舌出して」

れろんと出てきた俺に比べると大きな舌を咥え、赤子がおしゃぶりにするように吸い付く。

「んー……んっ、ん、ぅん……」

「……………………もういいだろ」

ずっと出しておくのも辛いだろう、しばらく我慢してくれたが、とうとう離された。

「センパイ……なんか、全身痛いんですよね。筋肉痛に何か重なってるような……特に太腿とか腰とかやばくて。これセックスのせいですかね?」

「……だろうな。お前の乱れようはすごかった」

「あぅ……恥ずかしい。ね、センパイ……俺、ちょっと寝たいです。さっきまで寝てたはずなんですけど、変ですね」

「…………ゆっくり寝ろ」

センパイは優しく微笑んで俺をベッドに下ろしてくれた。タオルケットをかけられ、センパイの匂いに包まれて安心する。いつもなら欲情するが、性欲が枯渇するまで絶頂させられたおかげなのか、今あるのは安心感だけだ。

「センパイ、もう一つワガママいいですか?」

「……あぁ、言ってみろ」

「國行センパイの手、貸してください」

ベッドに腰掛けたままのセンパイは右手を俺に寄越した。俺は小指と薬指を左手で、親指を右手で握り、人差し指を咥えた。

「………………何してるんだ?」

「だめれふか?」

「……構わないが、何をしているかは気になる」

「何か吸ってると落ち着くんれふ……」

頬にくい込む中指がまたいい。

「…………そうか」

幼い子供のようだとバカにされただろうか? 半ば閉じていた目を開けるとセンパイとは思えないほど優しい表情があって、俺は安心して目を閉じ、眠るまでセンパイの指を吸い続けた。
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