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後輩の浮気現場に遭遇してしまった

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俺が恐怖に駆られて「お祓いして」と従兄に頼んだせいで幽霊を怒らせてしまい、鏡が割れ、俺を庇った従兄が破片を浴びてしまった。

「んー……もう俺くらいの脅しじゃ効かなさそうですね……お祓いしてって言った相手、つまりお祓い出来るかお祓い出来る人と繋がりがあるか……そんな人間を殺せば、あなたは怪異にさぞ従順になるんでしょうね。それを狙ってるみたいです」

重ね着の和服の上から破片を浴びた程度では彼の身体には刺さらなかったようだ、流暢に話している。

「え? えっと、つまり……お兄さん、俺のせいで命を狙われているってことですか?」

「ええ、まぁ」

「なんでそんなに落ち着いてられるんですか! あぁ……ごめんなさいっ、ごめんなさい、俺のせいで……!」

「なんでって……俺、まだ殺されてませんし」

従兄は和服を一枚脱いで鏡の破片を床に落とした。取れない細かい破片は今は置いておくようで、外側を内側にして折り畳んだ。

「あーぁ……せっかく社長が選んでくれたのにな」

自分の命が狙われているというのに服に小さな穴が空いたことを嘆く彼に、俺は恐怖を覚えた。頼もしいと思うべきなのかもしれないが、落ち着き払った彼はもはや怖い。

「俺お風呂入りますね。鏡の破片は後で片付けますから、危ないので触らないでくださいね」

帯をほどく彼を置いて脱衣場から出るべきだろうに、俺は恐怖で足がすくんで動けなかった。

「あの……早く出てってくれません? 俺、人前で脱ぐ趣味はないんですけど」

「あ、す、すいません……」

「…………兄ちゃん、着替えのことでちょっと……月乃宮?」

謝っているとセンパイが入ってきた。狭い脱衣場に男が三人、かなりむさくるしい。何となく暑さを感じているとセンパイに手首を掴まれ、強く引っ張られた。

「……兄ちゃん、兄ちゃんだろうと月乃宮は渡さない」

俺を抱き締めてそう言うとセンパイは勢いよく脱衣場の扉を閉めた。苛立っている様子のセンパイに半ば引きずられ、センパイの部屋に着くとベッドに突き飛ばされた。

「……お前はすぐに浮気をするな。教えてやったばかりなのに」

「う、浮気……!?」

まさか俺と従兄のことか? センパイ、従兄信用してなさ過ぎじゃないか? 確かに俺は全裸で従兄は服を脱ぐ途中という怪しい光景ではあっただろうけど。

「センパイ違うんです。さっきのは……」

「……あぁ、付き合ってもいないのに浮気なんて言わない、分かってる……お前が誰とどうするかは自由だと言いたいんだな? 残念ながらお前は俺のオナホだ、自由なんてない」

「違うんですって! 聞いてくださっ、ぅ、んぅうっ!」

説明しようと開けた口にセンパイの人差し指が突っ込まれた。頬の内側を撫でられ、奥歯に触れられ、噛むわけにもいかず話せなくなる。

「ふに、ゆぃ……へんはい。ひいてくぁはい」

「……兄ちゃんとどこまでヤった?」

「ひゃってはいれふ、ぉれのはなひ、ひいてくぁはい」

「…………何言ってるのか分からない」

アンタが指突っ込んでるせいで話せないんだよ! そう怒鳴ってやりたいが、俺にそんな度胸はない。

「……なぁ、俺と兄ちゃんはそんなに変わらないだろ? なんなら……俺の方が背が高い、俺の方が力が強い、俺の方が若い…………金か? お前は金になびいたのか?」

センパイは親指も口内に突っ込み、俺の口を限界まで開けさせて舌をつまんでいる。俺の話を聞く気なんてない。

「…………何か欲しいものがあるなら言え、買ってやる」

「んぅっ……! ひは、ひっはらはいれぇ……」

舌を引っ張らないでと頼んでもセンパイには伝わらない。俺がなにか言おうとしていたのは伝わったようで、ようやく口から手が離れた。

「……なんて言ったんだ?」

「舌、引っ張らないで……って言ったんですよ」

「…………欲しいものは?」

「ないです。センパイ勘違いしてますよ。お兄さんとは何もありません……」

センパイは俺の説明を鼻で笑った。

「……下手な嘘だ。脱衣場でたまたま二人になるか? 正直に言え、風呂から出てすぐに兄ちゃんに迫られたんだろう?」

「ち、違いますっ! あの人、俺に興味ないですよ、全然……お願いですから信じてください」

確かに先に入っていた方がが服を着る前に、後から入る方が服を脱ぎ始めるなんておかしい。それについては従兄が悪い。

「センパイっ……男に欲情する男は少数派なんです、お兄さんはメイド服好きとか言ってたんでしょ? お兄さん男に興味ないんですよ多分……ね? 落ち着いてください、信じてください……」

「…………分かった。じゃあ試そう」

何をと聞く暇もなくセンパイは俺を抱えてリビングに連れて行った。ソファに腰掛けたセンパイの膝の上に座らされ、着たばかりの寝間着を脱がされる。

「ぁっ……ひ、んんっ……!」

膝の裏に腕を回されて身体を折り畳まれ、真正面に晒した尻穴をもう片方の手に弄られる。一気に三本の指を挿入されてぐちゅぐちゅと掻き回され、折り畳まれた身体で喘いだ。

「せん、ぱっ……ぁ、あっ……!」

腹を自身の太腿で圧迫し、息苦しさを感じながら快楽を覚え、少しも抵抗を許さない大きな身体に蹂躙されていると実感して穴が悦ぶ。

「…………兄ちゃん、おかえり」

しばらくほぐされていると従兄がリビングに入ってきた。氷が浮かんだコーヒー牛乳を持っている。

「次、國行だぞ」

「……ヤったら入る」

穴から指が離れ、膝の裏に回された腕に力が入ったかと思えば持ち上げられ、穴の縁にセンパイの性器を押し付けられる。

「…………兄ちゃん、見て」

「んー?」

スマホを弄っていた従兄の視線が向くと同時に俺は下ろされた。根元まで巨根を挿入されて腹に幸せな圧迫感を覚える。前立腺を抉り結腸を責めるそれを咥え込んで絶頂した。

「何? 國行」

挿入だけで仰け反って絶頂した俺を見たはずなのに、従兄は瞬きのリズムさえ崩さなかった。

「……見て」

「い、いやっ……センパイ、やだ、やめてっ……み、見ないでくださいお兄さんっ! おねがっ、あっ、ひぃいんっ!」

足を抱えていた手が離れたかと思えば亀頭を軽く抓られ、悲鳴に近い嬌声を上げる。

「……兄ちゃん、頼む。見てくれ」

「何だよ、羞恥プレイの手伝いでもしろって? 別にいいけどさ、社長とメールしながらでもいい?」

「…………構わない」

開脚して脱力していた足を再び持ち上げられ、今度は両腕で太腿の裏を押さえるように抱き締められる。掘削が始まる期待と、感情のない虚ろな瞳でセックスを見られる羞恥心から、センパイの陰茎をぎゅっと締め付ける。

「國行、センパイ…………ひぁあんっ! ぁ、あっ、ぁひっ! はやっ、ぁああっ! はげ、しぃっ、ひぃいんっ! ぁああぁあっ! イくイくイくっ、こんにゃのすぐイっちゃうぅっ!」

力任せに激しく抜き挿しされ、巨根に腸壁を擦られる快楽と巨根に奥まで突き上げられる快楽が混ざって下腹全体が性器に変わってしまう。

「イぐっ、イぐぅぅっ……! んひぃっ!? イった、イったのぉっ! あぁああぁぁっ……! むりっ、むりぃいっ……まらっ、イっちゃうぅっ……」

巨根に貫かれて悦び、吸い付いた腸壁が陰茎が抜けていく度に少しめくれてしまうのが見られている。抱かれる悦びに堕ちて蕩けた顔を見られている。センパイに甘える男らしくない声を聞かれている。

「やぁっ、やらぁっ……イかせないれっ、もぉやらっ、もぉイぐのやらぁあっ!」

俺に全く興味のない無感情の瞳に痴態を映され、これなら変態に見られていた方がマシだと、目の前で自慰を始めてくれた方がマシだとまで思い始めた。

「あっ、ぁあぁああっ……まらっ、イぐぅうぅっ……!」

一番辛いのは体力の限界に近いのに連続での絶頂を強要されていることだ。
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