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メンタルやばめの幼馴染に胸を吸わせてみた

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部屋に戻って二人でベッドに潜り込んだ。シーツも毛布も枕もレンも、レンの匂いがして落ち着く。

「レン、なぁ……こっち向いてくれ」

「ん? なんだ、もち」

背中合わせに寝ていたが、暗闇の寂しさには背中に感じる熱だけでは物足りず、彼と向かい合わせになった。

「ごめん……さっきみたいに、ぎゅって」

「ぎゅ? こうか。なんだよ、本当に子供みたいだな」

「子供でいい……」

「ふーん? じゃあママって呼んでみ」

レンはおふざけで言ったのだろう。俺も普段なら半笑いで断っただろう。しかし眠気のせいか何も考えず口走ってしまう。

「ママ……」

「デカい赤ちゃんだな。よちよち、ママにたっくさん甘えていいんでちゅよーもちちゃーん」

普段なら流石に怒っていたかもしれないが、俺は無言で腕の力を強めた。

「よちよち、どーちたのもちちゃん、おっぱい飲む?」

「うん……」

「えっ、マジ? ぁ……う、うん……分かった。もちがそうしたいなら……好きなだけさせてやるよ」

レンは胸元のボタンを外した。俺はレンの背に腕を回したまま鼻先で服を押しのけ、右乳首に吸い付いた。

「……本当にメンタルやばいんだな。いいよ、もち……好きなだけ甘えて」

舐めたり噛んだりなんてせず、ただちゅうちゅうと吸い続ける。なんだか落ち着いて眠くなってくる。

「……なんも出ないだろ、それでもいいのか? ふふ……もち、俺が産んでやりたかったな。あんな女嫌だよな。可哀想に……こんなに可愛いのに、なんでお前の母さんはお前を可愛がってくれないんだろうな」

優しく頭と背を撫でられているのもあって、夢現の境が分からなくなる。けれどレンに抱きつく手は緩めなかったし、レンの乳首を吸うのもやめなかった。

「…………もちは女の子が好きなんだもんな。本当は俺じゃ嫌なんだよな……ごめんな、もち……女の子でも母親でもなくて。おやすみ……」

レンが眠ってすぐに俺も眠った。そのまま朝まで過ごせたらよかったのに、俺は数時間後に目を覚ました。

「はぁっ、はぁっ……ぁ、ぁあっ、ん、んぅっ……」

寝ている間も構わず見えない手に身体をまさぐられて、目を覚ました瞬間から絶頂寸前の身体になっていた。俺はレンを起こさないよう気を付けてベッドを抜け出し、スマホのライトでティッシュを探し当てた。

「あった……」

ティッシュを見つけた瞬間、見えない手は消える。このまま射精させられると思っていたからティッシュを用意したのに……どちらにせよこんなに勃起していては眠れない。抜いてしまおう。

「ん、んぅ……はぁっ、ぁああ……」

オカズが欲しい、ハスミンの際どい自撮りでも見るか。

「ん、んっ……はぁっ、たまんないな、この太腿……ぁ、あっ……はぁーっ……」

なかなか上手くいかず、手を止める。不意に最低な思い付きをして毛布を捲り、レンの足を眺めた。スマホのライトを向けて膝までのズボンを捲り、中途半端に太腿を露出させる。

「レン……ごめん」

レンは一度寝たら朝まで起きない、昔はよく顔に落書きをしてやった。恐る恐る太腿に触れ、吸い付くような肌に驚愕する。

「柔らかっ……! これが男の足かよ……」

確かに筋肉はあるのに上にほどよく脂肪が乗っていて、むちっとした太腿は女の子であるハスミンと遜色ない。

「やばい……もう、やめないと……」

これ以上やったら友情にヒビが入る。そう理解しているのに俺はレンの内腿の隙間に手を差し込んだ。

「ん……」

レンが声を漏らし、足同士を擦り合わせる。それに巻き込まれた俺の手には幸せな感触が両側から与えられ、もう頭がどうにかなりそうだった。

「は、ぁっ……レン、レンっ……ごめんっ……!」

右手をレンの太腿に挟まれたまま左手で陰茎を扱く、いつもは右手で扱いているから違和感がある。

「レン……許してくれ」

もうここまでやってしまったら後は何をしても同じだ。そんな最悪な開き直り方をした俺はレンの太腿に自分の陰茎を挟ませた。

「ふ…………ぁ、ああっ……や、ばっ……」

柔らかい肉に陰茎をきゅっと挟まれる快感は今まで味わったことのないもので、勝手に腰が揺れた。抱く方がセックスの時に味わうのはこんな心地良さなのか?

「ん、んっ……ん、んんっ……ん」

親友の太腿で自慰をする罪悪感は大きく、腰を振りながら涙が出てきた。風呂に入った後から俺はレンを性的な目で見ている。短期間で何度も男に抱かれたからだろうか?

「や、ば……出るっ」

レンの太腿の隙間から飛び出した亀頭をティッシュで覆い、精液を受け止めた。深く息をついて縮んでいく陰茎を太腿の隙間から抜き、ゴミ箱にティッシュを捨てる。一度部屋を出て手や顔などを洗い、また部屋に戻った。

「レン……」

謝罪を込めてレンの頬を撫でる。ぷにっとしていて柔らかい。恐る恐る顎を摘み、親指で唇をなぞる。吐息を感じて胸が高鳴る。

「嘘だろ……? おい、なぁ……嘘だ、こんな感情……俺」

睫毛にも触れ、髪を梳き、くすぐったいのかピクピクと動くレンを可愛らしいと思う。胸が痛い、息が苦しい、体が熱い、もっとレンに触れたい。
レンは中性的な美少年だ。幼い頃からそうだ、レンは可愛かった。

「……そう、だ。そうだった。ハスミン……お前に似てて可愛かったからフォローしたんだった……お前が男だから、友達だから…………せめて似た女の子と付き合いたくて、俺……」

幼稚園に入る前、可愛い子が公園にいたから声をかけて一緒に遊んだ。幼稚園ではずっと手を繋いで過ごした。小学校に入ると男同士ということを意識してスキンシップを控え、友情だけを育んだ。産まれて数年で抱いた感情を自分でも気付かない間に押し殺して。

「そっか、俺、昔から……お前のことずっと」

中学校の文化祭、ダンス発表か何かでレンは女物の服を着せられていた。粗雑な女装だったが可愛くて、俺は──

「……好きだったんだ」

──その日に自慰を覚えたんだ。

「レンっ……レン、ごめん、好き……ごめん」

俺を信頼しているレンに恋愛感情と劣情を向けているなんて最低だ。恋を自覚してしまった今、レンの隣では眠れない。俺はベッドを背もたれにして座ったまま眠った。

「もーち、おいもち、なんでお前こんなところで寝てるんだよ」

肩を揺らされて起きると綺麗な茶色い瞳と目が合い、起きてそうそう胸がときめいた。

「寝相悪いとかそんな問題じゃないぞ」

「ぅん……ごめん」

レンは伸びをする俺に俺の制服を投げると、俺の目の前で寝間着を脱いだ。

「ちょっ……! な、なに脱いでんだよ!」

髪と瞳が茶色いレンは肌の色素も薄い。白い肢体には肉欲を煽る要素しかない。平たい胸も、へこんだ腹も、身体を曲げる度に薄い肌の下で動く筋肉と骨も……何もかも好きだ。

「は? いや、学校行くからだけど……なにそんな焦ってんだよ」

「人前で裸になるかよ普通」

俺がトイレに連れ込まれかけるような街だぞ? こんなに無防備じゃすぐに襲われてしまう。

「もちだし……昨日だって一緒に風呂入ったじゃん」

昨日の風呂の間は自分がレンに恋をしているなんて知らなかった。今はもうレンへの昔からの恋心を自覚してしまって、彼の裸なんて見られない。

「顔赤いぞ? 大丈夫か」

そう言いながら寝間着を脱いでポロシャツを拾い、それを羽織る。ボタンを留めている途中のレンを無意識に抱き締めてしまった。

「……もち? まだメンタル危険域?」

「い、いや……ごめん」

「お前もさっさと着替えろよ」

「…………いや、今日は学校休む」

見えない手に襲われたら、電車で痴漢されたら、学校で強姦されたら、そう考えると外へ出る気にはなれなかった。

「そっか……まぁ、うん、その方がいいかもな。ゆっくりしろよ、家帰ってもいいし、俺の部屋いてもいいし、好きにしていい。でも一つだけ約束してくれ」

「……なに?」

「自殺とかしないでくれよ」

俺は自殺しそうに見えるのか? レイプされたと言ったからだろうか。

「んな恐ろしい真似するかよ」

「ならいいけど。じゃあな、学校行ってくるよ」

レンを見送り、ベッドに腰掛ける。枕を抱き締め、顔を埋めてレンの残り香を堪能する。

「レン……好きだ。昔からずっと好きだったんだ。クソっ……なんで今更気付くんだよ、気付くなよ、ずっと勘違いしてろよっ……!」

うつ伏せになってシーツに大きく膨らんだ陰茎を擦り付ける。

「はっ……は、ぁっ……あぁ、んっ……ん、ぅ……」

勃起した陰茎を反対に向けての床オナ、確実に体に悪いけれど気持ちいい。

「ぁ……やばい、ティッシュティッシュ……んっ……! はぁ……間に合った」

精液を包んだティッシュをゴミ箱に捨て、今度は仰向けになる。

「自殺……かぁ」

死にたくはない。レンへの恋が叶わないとしてもハスミンが近くに住んでいる可能性はあるし、男や幽霊に襲われているのを加味してもそこまで絶望してはいない。センパイとのセックスは気持ちよくて好きだし。
ただ、気になることはある。

「レン……泣くかな」

幼い頃から俺が泣き虫だったからなのか、レンは俺を庇ったり慰めたりばかりで滅多に泣かない。泣いたとしても俺にその顔を見せてくれない。

「…………見たいなー」

幽霊になれたらレンにイタズラしてやろうか……あぁ、最低だなぁ、俺って。
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