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男子高校生の家まで着いていってみた

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風呂に入りたいの一言で母を押しのけて浴室に直行。泣きながら下着を洗う。

「ざけんなよぉ……なんなんだよぉ……」

湯船には浸からずシャワーだけを済ませ、洗い終えた下着を洗濯機に放り込む。新しい下着を履いて洗面台の鏡に自分を映す。

「……ひっ!?」

染めた金髪は水を吸ってぺたんこだ。いや、それはどうでもいい。俺の肩や腰や腕や足に半透明の手が引っ付いている。

「な、ない……?」

しかし実際に見ても何もないし、俺の手は半透明の手に触れない。俺の体をまさぐる見えない手と今鏡に映っている半透明の手は同じものだ、俺はそう直感した。

「……なぁ、誰なわけ、アンタら。幽霊ってやつ?」

話しかけても返事はない。幽霊と仮定した手達に手首から上は見えない。

「手首だけとか……クソ、キモい。なんで俺にくっついてんだよ」

鏡に近付いてよく見てみたが、やっぱりおっさんの手っぽい。最悪だ。いや、若い女の手ならいいとも言わないけれど。

「クソが死ね……あぁもう死んでんのか? クソ……」

ぶつぶつ呟きながら寝間着を着る。この寝間着は焼いてぷくっと膨らんだ餅の絵がプリントされたもので、去年の誕生日にレンに贈られたものだ。

「おかえり、もち」

自室に戻るとレンがベッドに寝転がって漫画を読んでいた。

「くつろぎやがって。ここはお前の家じゃないんだぞ」

「ここは俺の第二の我が家……お、その服着てくれてるんだな。似合ってるぞ、もちもち」

レンが言う「もち」はあだ名だ。俺はのぞむという名前で、由来は望月もちづき。満月という意味で苗字が月乃宮つきのみやなのに引っ掛けているらしい……それを母から聞いたレンが俺を「もち」と呼ぶようになり、餅グッズを見つけると買ってくるようになった。

「……餅柄のパジャマなんかどこで見っけてくるんだよ」

「世界第二位の川」

「普通にアマゾンって言えよ」

ため息をつきながらベッドに腰を下ろすとレンが起き上がり、俺の前髪を持ち上げて額同士を引っつけてきた。

「……熱はないな」

間近にレンの顔がある。彼は中性的な美少年で、優しげなタレ目が魅力的だ。生まれつき色素が薄く茶髪で、本人は教師に洗髪を疑われるから嫌っているが、俺はレンの茶色をとても綺麗だと思っている。

「体調はどうだ?」

「あ、うん、今は普通かな」

レンは虹彩も茶色い、俺はこの茶色も好きでいつも見とれている。

「にしても……いつ見ても慣れないな、金髪」

「わしゃわしゃすんな」

「態度も口も悪くなっちゃってまぁ……レンくん悲しいっ」

泣き真似をするレンを笑っていると太腿を触られた感覚があった。レンの手は彼の顔近くにある。また見えない手だ、勃起させようとしている。

「……そろそろ帰れよ、もう遅いんだから」

「え、いいよ隣だし……最近電話でしか話してなかったしさ、もちは俺しか頼れないんだから久しぶりに──」

これ以上近寄られたら勃起に気付かれる。それだけならまだしもレンまで変態幽霊に襲われたら……!

「帰れよっ!」

気付けば俺は彼を突き飛ばしていた。レンの茶色いタレ目は悲しそうに潤み、彼は何も言わずに俯いて出ていった。

「あ、レンっ……」

謝ろうと思った時にはもう扉は閉じていた。

「……ゃ、やめろっ、や……嫌だっ、やめろって……!」

追おうにも見えない手に襲われている今は無理だ。追い払おうと手を振り回しても効果はない。それどころか両手両足を掴まれてベッドに押さえつけられた。

「はっ……!? ふざけんな、おい、離せっ……!」

体を大の字に開かされ、体をまさぐられる。太腿を撫で回され、尻を揉まれ、胸を擦られ、陰茎を扱かれる。

「ぁ……ゃ、やめろっ、この服はレンがくれてっ……これだけは汚したくないんだよっ、やめろぉっ!」

体をまさぐる手が止まり、寝間着と下着を脱がされた。見えない手は全裸になった俺の足を大きく開かせる。

「クソっ……ふざけんな、やめろっ……!」

足首を掴まれ、太腿を押さえられ、限界まで開脚した状態で固定される。身動き出来ない俺の尻を三つの手が撫で回している。

「離せっ、離せよ! クソがっ! え……? な、なにっ、やめろっ、何してんだよ!」

二つの手が尻肉を掴んで割れ目を開き、残った手が指の腹で穴の縁をこねくり回している。おそらく中指だろうゴツゴツとして太いものがゆっくりと穴の中に入ってくる。

「はぁ……!? やめろっ、やだ、嫌だっ、変態! ふざけんな、やめろっ……や、やめて、嫌だ、やだぁあっ!」

中指は根元まで入っただろう、気持ちの悪い圧迫感と痛みがある。挿入してしばらくは大人しくしていたが、中指はゆっくりと動き始めた。

「ひっ……ゃだ、いや……」

腸壁を撫でて内側からゆっくりと押し広げ、ひだの数を数えるように弾き、丁寧に穴を拡張されていく。やがて二本目が──おそらく人差し指が増え、二本はバラバラに動いて更に穴を拡げた。

「やめろよっ、やめてくれよぉっ……んなことして何が楽しいんだよ変態っ!」

異様に強い力で押さえられた足を振り回そうと力を込めながら叫ぶ。その瞬間、挿入されている二本の指が腹側の腸壁を押し込んだ。

「ひぁっ!?」

腹側のある一点だけ異常に敏感だ。触れられた瞬間、電撃のように強い快感に襲われた。

「え……? な、なに……?」

二本の指はそのまま俺の腹側の気持ちいいポイントをぐりぐりと押し込み、俺に快感を覚えさせる。

「ゃ……あっ、ゃだっ、ん……ぁあっ! ひ……!? やだ、やめっ、そっちも……嫌だっ、いやだってぇ! 出るっ、出ちゃっ……ぁあっ!」

別の手が同時に陰茎を扱く。腸の中の弱点をいじられた快感は性器に伝わって勃起してしまっており、この二点を同時に責められるとすぐに絶頂を迎えてしまう。

「やだっ、ぁあっ! んっ、あっ……ひぁんっ! ぁんっ……ん、ぅっ、ぁああっ……!」

自分の精液が腹に零れ、腹筋の溝を遡ってくる。その気持ち悪さと陰茎と穴に与えられる快感に混乱していると扉が叩かれた。

「ノゾムー? 起きてる? 如月きさらぎ君泣きながら帰ってったんだけど喧嘩でもしたの?」

母の声だ。

「うっ、うっせぇ! ぜってぇ入ってくんなよ!」

どうせ母には手は見えない。一人で開脚して自慰に耽っているだけだと思われる。

「……喧嘩しようがどうでもいいけど、私に迷惑かけるのだけはやめてよね」

母が去ると穴の中の弱点を突く指の動きが激しくなり、俺は再び射精させられた。

「ぁううっ、ぅん、んぅぅーっ! ふっ、ふぅっ……はぁっ、もぉ、やめろよ……いま、出たじゃん……」

絶頂を迎えても穴を掻き回す手の激しさは緩まない。

「ひぁあっ!? ぁ、やぁあっ! 気持ちいいっ、そこ気持ちいいからやだぁっ! ぁ、あっ、むりっ、むりっ、またっ……!」

腹側の弱点を小突く指はそれだけを、他の指は穴を拡げるのに注力している。同時に陰茎を扱かれ絶頂させられ、俺は確実に体力を失っていった。

「ぁ、ああっ……やだ、出るっ……ぅああっ! 今、出たばっか……! んぁあっ! ひぁっ、いやっ……! ぁああっ!」

見えないし喋らない、俺からは触れることもできない幽霊と思しき手に連続で絶頂させられる。眠気からの失神も挟みながら、俺は一晩中穴を弄られて絶頂しまくった。
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