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ふわふわ将来設計
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愛のあまり過保護に思ってしまっていたが、当然襲われることなんてなく僕達は大浴場の解放感を楽しんだ。
「そろそろ上がろうか」
「うん♡」
開発済みの乳首は大きさも色も形も僕にとってはとても魅力的で、じっと見ていたら公共の場ということも忘れてしゃぶりついてしまいそうな程だ。しかし他の男性陣にとってはそうでもないようで、誰もシンヤに注目していなかった。
「広いお風呂もたまにはいいね」
「温泉気に入った?」
目の前を歩いていた中年男性のだらしない裸を見つめて勃ちかけていた陰茎を萎えさせ、シンヤと共に脱衣所へ。身体の水分を拭いながらシンヤが語る温泉の感想を聞く。
「うん♡ 他の人いっぱい居たけど……広々入れて気持ちよかった♡ 部屋の露天風呂もよかったなぁ……♡ アレも家のお風呂より広いし、外見えるの最高♡」
「そっか……また来ようね、ここじゃなくても、温泉旅行しよう。他のところ……何か、ほら、シンヤくんが行きたいところがあったら、行こう」
風呂上がりの火照った身体に相応しい浴衣を着て、周囲を確認した後、小声で話す。
「こ、高校出て……一緒に、なったら……色んなとこ行こう。好きなだけ、旅行しよう。二人で」
「そうだね、高校卒業したら二人だけでも遠いところ行って大丈夫だよね♡」
「えっ……ぁ、あの…………うん、そうだね」
プロポーズまがいの言葉のつもりだったのだが、そうとは受け取ってもらえなかった。
「行こ♡」
このまま一人心の中で反省会を開くのはいつもの僕、今日の僕はひと味違う。何故なら今日僕は童貞を捨てるから!
「あ、あのさシンヤくん」
「何? ヒロくん」
表情と声色が普段より硬い。当然だな、セックスをする約束をしているのだから、部屋に戻るとなれば意識して緊張してしまうだろう。
「大学って……行く? どこ行く?」
「まだあんまり考えてないかな」
「そっか。その……高校卒業したら一緒に住みたいと思ってて。シンヤくん頭いいから大学は別々になるかもだけど、こう……近くの大学にして、中間地点にでも、小さくてもいいから、アパート借りたりして」
「……大学、今住んでる家から通うとかは?」
「それもありだよ、シンヤくんがそれがいいならそうして。その時は……大学卒業した後、一緒に住もう」
出来ることなら高校卒業のタイミングでシンヤをあの家から連れ出したい。広くて綺麗な家だし、両親は不干渉なだけで暴力的な訳でもない、けれどあの家にいつまでも居させるのはよくないと思う。
「……プロポーズみたい♡♡」
「プロポーズのつもりだよ。働き始めたら指輪とかも買いたいし、式も挙げる」
「ヒロくん……♡♡♡ そんなの♡ そんななのぉ……♡♡ 俺、幸せすぎて死んじゃうよ……♡♡♡」
「死なないで。一緒に暮らし始めたら、お金貯めていっぱい旅行行くんだよ。今日みたいな思い出いっぱい作るんだ。毎日キスしよう、毎朝好きって言うよ、毎晩手繋いで寝ようよ。ずっとずっと二人で幸せに生きるんだ、それで死んだら同じお墓に入ろうよ」
「ヒロくぅん……♡♡」
返事と呼べるものではなかったが、うっとりとした表情は「はい」よりも「喜んで」よりも嬉しい肯定の印だった。
「そろそろ上がろうか」
「うん♡」
開発済みの乳首は大きさも色も形も僕にとってはとても魅力的で、じっと見ていたら公共の場ということも忘れてしゃぶりついてしまいそうな程だ。しかし他の男性陣にとってはそうでもないようで、誰もシンヤに注目していなかった。
「広いお風呂もたまにはいいね」
「温泉気に入った?」
目の前を歩いていた中年男性のだらしない裸を見つめて勃ちかけていた陰茎を萎えさせ、シンヤと共に脱衣所へ。身体の水分を拭いながらシンヤが語る温泉の感想を聞く。
「うん♡ 他の人いっぱい居たけど……広々入れて気持ちよかった♡ 部屋の露天風呂もよかったなぁ……♡ アレも家のお風呂より広いし、外見えるの最高♡」
「そっか……また来ようね、ここじゃなくても、温泉旅行しよう。他のところ……何か、ほら、シンヤくんが行きたいところがあったら、行こう」
風呂上がりの火照った身体に相応しい浴衣を着て、周囲を確認した後、小声で話す。
「こ、高校出て……一緒に、なったら……色んなとこ行こう。好きなだけ、旅行しよう。二人で」
「そうだね、高校卒業したら二人だけでも遠いところ行って大丈夫だよね♡」
「えっ……ぁ、あの…………うん、そうだね」
プロポーズまがいの言葉のつもりだったのだが、そうとは受け取ってもらえなかった。
「行こ♡」
このまま一人心の中で反省会を開くのはいつもの僕、今日の僕はひと味違う。何故なら今日僕は童貞を捨てるから!
「あ、あのさシンヤくん」
「何? ヒロくん」
表情と声色が普段より硬い。当然だな、セックスをする約束をしているのだから、部屋に戻るとなれば意識して緊張してしまうだろう。
「大学って……行く? どこ行く?」
「まだあんまり考えてないかな」
「そっか。その……高校卒業したら一緒に住みたいと思ってて。シンヤくん頭いいから大学は別々になるかもだけど、こう……近くの大学にして、中間地点にでも、小さくてもいいから、アパート借りたりして」
「……大学、今住んでる家から通うとかは?」
「それもありだよ、シンヤくんがそれがいいならそうして。その時は……大学卒業した後、一緒に住もう」
出来ることなら高校卒業のタイミングでシンヤをあの家から連れ出したい。広くて綺麗な家だし、両親は不干渉なだけで暴力的な訳でもない、けれどあの家にいつまでも居させるのはよくないと思う。
「……プロポーズみたい♡♡」
「プロポーズのつもりだよ。働き始めたら指輪とかも買いたいし、式も挙げる」
「ヒロくん……♡♡♡ そんなの♡ そんななのぉ……♡♡ 俺、幸せすぎて死んじゃうよ……♡♡♡」
「死なないで。一緒に暮らし始めたら、お金貯めていっぱい旅行行くんだよ。今日みたいな思い出いっぱい作るんだ。毎日キスしよう、毎朝好きって言うよ、毎晩手繋いで寝ようよ。ずっとずっと二人で幸せに生きるんだ、それで死んだら同じお墓に入ろうよ」
「ヒロくぅん……♡♡」
返事と呼べるものではなかったが、うっとりとした表情は「はい」よりも「喜んで」よりも嬉しい肯定の印だった。
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