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今は静かにしたいのに
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どれだけ気持ち悪い欲の形を見せてもシンヤは僕を受け入れてくれる。女性物の下着を着せても、腋コキをさせても、喜んでくれて嬉しいと微笑んで──!
「そっかぁ……ヒロくん、俺にえっちな格好して欲しくないんだ♡」
「う、うん……」
「タンクトップ着ただけでえっちなんだ?」
「……うん」
久しぶりにシンヤの挑発的な笑顔が見れた。体調が悪かった近頃はこの顔をしてくれてもどこか力なく、痛々しかった。だが、今日は完璧だ。
「普通の服なのにさぁ……そんなこと思っちゃうヒロくんの頭がえっちなんだよ♡ きっと」
「ちっ、違うよ! シンヤくんが全身エロいんだよ!」
「そんなことヒロくん以外言わないよ♡ 俺に興奮すんのヒロくんだけだって♡」
「……っ、痴漢されたり、レイプ相手募集にいっぱい応募来たりしてたじゃないか!」
余裕ぶったシンヤの表情が崩れる。
「それは……」
「少数派なのは認めるよ。でも僕と同じ趣味の人間はいっぱい居る!」
「……でも俺もう金髪じゃないし」
「金髪なんて関係ないよ、痴漢がわざわざ髪色確認するわけないだろ!」
「ヒロくんが言ったんじゃん! 金髪で不良っぽいから、痴漢されたって騒いでも信用されないから、狙われやすいんだって!」
「あっ、ゃ、それは」
今度は僕がたじろいでしまった。
「だから髪黒くしちゃった今は大丈夫なんだよ」
「……黒髪で大人しそうで騒いだりしなさそうだから狙われるよ!」
「そっ、そんな……じゃあ俺何しても狙われるんじゃん!」
「そうだよだからエロい格好するなって言ってるんだよ!」
一瞬言いくるめられてしまいそうになったが、勢いでどうにか誤魔化せた。これでシンヤは露出度の高い服を着ようとは思わないだろう。
「シンヤくんは顔がいいし、お尻がめちゃくちゃエロいから髪とか関係ないんだよ」
「えぇ……? うん……まぁ、ヒロくんが言うなら仕方ないよ……気を付ける」
「よかった……タンクトップとか着ないでね」
「タンクトップは買うよ? 着るし」
話が違う。何のために僕は汗をかいてまで大声を出したんだ、また説得を一からやり直さなければならないのか?
「き、着ないでよ……! 僕の話聞いてた?」
「やだ♡ 着る♡ 家の中でだけ♡」
「え……」
「ヒロくん喜んでくれるだろ?」
「それは……そりゃ、見たいけど」
シンヤのタンクトップ姿はきっとセクシーだ、色白な肌とのギャップを狙う黒色がいいか、透けを狙った白色がいいか、悩む。
「だよなっ♡ 探しとく♡」
ぴっちりしたもので単純なエロを求めるか、ぶかぶかなもので脇や首の穴から覗く乳首を狙うかも、悩みどころだ。
「……うん、お願い」
「ヒロくん好みの服っていうか、勝負下着だよな♡」
「そうだね……楽しみに待ってるよ。風邪治ってからだからね? もっと暑く、夏本番になってからだよ?」
「分かってるってー♡」
下着の時のように一緒に選びに行かず、今回はシンヤのセンスに任せよう。
「……俺はもう治ってると思うんだけど、ヒロくんはいつ治ったって認めてくれんの?」
「いつも通りに過ごせるようになったらだよ、月曜日になってみないとね。体育もあるからさ」
「……うん♡♡」
明日も一応シンヤの家には来るつもりだが、明日こそ性的なことはしない、月曜日まで我慢だ……僕は心の中でそう誓った。
「そっかぁ……ヒロくん、俺にえっちな格好して欲しくないんだ♡」
「う、うん……」
「タンクトップ着ただけでえっちなんだ?」
「……うん」
久しぶりにシンヤの挑発的な笑顔が見れた。体調が悪かった近頃はこの顔をしてくれてもどこか力なく、痛々しかった。だが、今日は完璧だ。
「普通の服なのにさぁ……そんなこと思っちゃうヒロくんの頭がえっちなんだよ♡ きっと」
「ちっ、違うよ! シンヤくんが全身エロいんだよ!」
「そんなことヒロくん以外言わないよ♡ 俺に興奮すんのヒロくんだけだって♡」
「……っ、痴漢されたり、レイプ相手募集にいっぱい応募来たりしてたじゃないか!」
余裕ぶったシンヤの表情が崩れる。
「それは……」
「少数派なのは認めるよ。でも僕と同じ趣味の人間はいっぱい居る!」
「……でも俺もう金髪じゃないし」
「金髪なんて関係ないよ、痴漢がわざわざ髪色確認するわけないだろ!」
「ヒロくんが言ったんじゃん! 金髪で不良っぽいから、痴漢されたって騒いでも信用されないから、狙われやすいんだって!」
「あっ、ゃ、それは」
今度は僕がたじろいでしまった。
「だから髪黒くしちゃった今は大丈夫なんだよ」
「……黒髪で大人しそうで騒いだりしなさそうだから狙われるよ!」
「そっ、そんな……じゃあ俺何しても狙われるんじゃん!」
「そうだよだからエロい格好するなって言ってるんだよ!」
一瞬言いくるめられてしまいそうになったが、勢いでどうにか誤魔化せた。これでシンヤは露出度の高い服を着ようとは思わないだろう。
「シンヤくんは顔がいいし、お尻がめちゃくちゃエロいから髪とか関係ないんだよ」
「えぇ……? うん……まぁ、ヒロくんが言うなら仕方ないよ……気を付ける」
「よかった……タンクトップとか着ないでね」
「タンクトップは買うよ? 着るし」
話が違う。何のために僕は汗をかいてまで大声を出したんだ、また説得を一からやり直さなければならないのか?
「き、着ないでよ……! 僕の話聞いてた?」
「やだ♡ 着る♡ 家の中でだけ♡」
「え……」
「ヒロくん喜んでくれるだろ?」
「それは……そりゃ、見たいけど」
シンヤのタンクトップ姿はきっとセクシーだ、色白な肌とのギャップを狙う黒色がいいか、透けを狙った白色がいいか、悩む。
「だよなっ♡ 探しとく♡」
ぴっちりしたもので単純なエロを求めるか、ぶかぶかなもので脇や首の穴から覗く乳首を狙うかも、悩みどころだ。
「……うん、お願い」
「ヒロくん好みの服っていうか、勝負下着だよな♡」
「そうだね……楽しみに待ってるよ。風邪治ってからだからね? もっと暑く、夏本番になってからだよ?」
「分かってるってー♡」
下着の時のように一緒に選びに行かず、今回はシンヤのセンスに任せよう。
「……俺はもう治ってると思うんだけど、ヒロくんはいつ治ったって認めてくれんの?」
「いつも通りに過ごせるようになったらだよ、月曜日になってみないとね。体育もあるからさ」
「……うん♡♡」
明日も一応シンヤの家には来るつもりだが、明日こそ性的なことはしない、月曜日まで我慢だ……僕は心の中でそう誓った。
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