陰キャな僕がエセヤンキーに攻略された話

ムーン

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身体の方も

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トリートメントまで終わらせたシンヤの髪は心なしか指通りがよくなっていた。黒い頭に白いタオルを巻き、同じ姿だと笑い合う。

「やっぱヒロくん目怖いね」

「だから普段は隠してるんだよ……睨んでないのに睨んだだろとか言って絡まれるし」

「でも俺その目好き♡ 怖いけど」

鏡をチラリと見る。鋭い目はこちらを睨んでいるようにしか見えない。こんな目のどこに気に入る要素があるのかと笑いつつも、少し照れる。

「次は身体だけど……せっかくだし洗いっこしよっか。シンヤくん鏡の方向いて」

「うん……?」

素直に鏡の方を向いたシンヤの背後に回る。低身長の僕はシンヤの影に完全に隠れており、鏡に映っていない。

「何するの? 俺ヒロくんを常に視界に入れておきたいんだけど……」

「チビで悪かったね」

「嫌味のつもりはなかったんだけど、ヒロくんはちっちゃいとこも可愛いよ♡」

そもそも可愛いという褒め言葉がそんなに嬉しくないんだよな、カッコイイとか言われたい。

「背中洗うんだよ」

手で泡立てたボディソープをシンヤの腰と僕の腹に塗りつけ、シンヤを背後から抱き締める──いや、抱きつくと言った方が正しいか。

「ヒ、ヒロくんっ? 何っ?」

「背中洗うんだってば」

「そういう洗い方……? これ……ヒロくん、ヒロくんの体温が……♡ ヒロくんの肌がぁっ……♡♡」

「喜んでくれてよかった。僕も……結構興奮してるよ、これ」

体温や肌などシンヤと同じ意見もあれば、背後からだからこそのシンヤの尻の感触がたまらない。ぽよぽよと腹を跳ね返してくる。僕の背が低いせいでせっかく勃起した陰茎は触れないけれど……僕、もしかして立ちバック出来ないのか?

「んっ……♡ ヒロくんのっ、ちょっと当たってる……♡」

陰茎は太腿の裏に触れるだけだが、それはそれで素晴らしいものだ。先端が当たるだけだから生殺しと言えばそうなのだが。

「肩の方は手で洗うね」

届かなかった部分を手で洗えば、シンヤの背中は泡まみれになり肌の色は消える。

「じゃあ交代、シンヤくんこっち向いて」

「うん♡」

シンヤの顔を見たいところだが、我慢して壁の方を向く。背中にボディソープが塗られた感覚があり、鼓動が早まる。

「ヒロくんっ♡ あぁ……ヒロくんちっちゃくて可愛い♡」

「ちっちゃいは余計だよ。っていうかシンヤくん……勃ってる?」

「うん♡ ヒロくんの背中気持ちいい……♡」

腰に擦り付けられる陰茎の硬さと熱が気になって、背中に感じる体温の心地良さに酔えない。

「はぁっ……♡ はぁ……♡ ヒロくん♡ ヒロくぅんっ♡♡」

「すっごい腰にごりごりされてる……」

「ヒロくんっ♡ 出していい? ヒロくんにかけていい?」

「で、出そう? じゃあ、うん……いい、よ」

許可を出した直後、シンヤの陰茎が僅かに脈打つ。どろりとした生温かい液体が垂れていく感覚は不快だったが、シンヤに精液をかけられたのだと意識すると頬が熱くなった。
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