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くんかくんか

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髪を黒く染め直した今、心身ともに模範的な学生であるシンヤによく似合う白い靴下。五本の指をひとまとめに包んだ先端、指の腹から一センチ下りた、普段床を踏むことのない窪んだ部分。

「すぅー…………はぁー……」

僕はそこに鼻を押し付けて深呼吸をした。汗っぽさのあるシンヤの足の匂いが靴下の布の匂いと混ざってやってくる。

「へっ……!? ちよっ、ヒロくんダメ! それ汚いって!」

「舐めなきゃセーフなんでしょ」

「口絶対当たってるよね!? っていうか鼻もっ! そんなに近付けちゃ嫌だ、ダメっ、匂い嗅がないでぇっ! 臭いよ絶対臭いからぁ!」

「まぁ……臭いのは臭いけど、好きな匂いだからセーフ」

何もセーフじゃないと喚くシンヤに構わず足の匂いを嗅ぎ続けた。辛抱ならなくなったらしいシンヤが足を引こうとする、僕は両手でシンヤの足首を強く掴み、腰を浮かせて背を反らすことで抵抗した。

「ヒ、ヒロくんっ……そんな、本気でっ……? 分かったよ、もう……」

シンヤの足から力が抜けた。匂いを嗅ぐのを許されたのだと解釈した僕は靴下を脱がし、直接シンヤの足の匂いを嗅いだ。

「へっ? そ、それは……もぉ♡ ヒロくんってば♡」

足に残った靴下のものだろう布の匂いはすぐに薄れ、汗を主体としたシンヤの足の匂いを先程よりも濃く感じた。

「はぁ……興奮してきた。ねぇシンヤくん、寝転がってもらったのに悪いんだけどさ、足コキしてくれない?」

「足……何? どうすればいいの?」

戸惑うシンヤに指示を出し、僕達はベッドの上に向かい合わせに座った。僕は胡座、シンヤは足を伸ばして、だ。

「もうちょっと近くに……足掴んでいい?」

「うん……どうするの?」

シンヤの足首を掴み、胡座をかく時のように足の裏同士を合わせる。もちろん足コキなので隙間には僕の陰茎がある。

「こうやって足の裏擦り合わせるみたいに動かして欲しいんだけど……どうかな」

土踏まずに陰茎がハマるようにして、足を交互に上下させて扱かせる。手本はこれで終わりだ、出来そうかと尋ねるとシンヤは自信なさげに頷いた。

「下手でもそれはそれで萌えるから」

「それはちょっと俺が悔しいし……靴下脱がなくていいの?」

「うんっ、本当なら両足履いたままでしてもらおうとも思ったんだけどやっぱり素足の感触も欲しくてさ、いいとこ取りの贅沢足コキを頼もうかなって」

「早口だね……分かった」

学生らしい爽やかさのある白い靴下と、筋が浮いた男性的な素足。それらがグロテスクとも言える陰茎を扱く。その光景は見ているだけでも素晴らしいものだ。

「どう? 気持ちいい? 俺にはあんま手応えないんだけど」

裏筋を擦る靴下のザラついた布による快感、カリ首にはまる素足の親指による繊細な愛撫、どちらも甲乙つけ難い素晴らしいものだ。

「きもち、いい……よっ。めちゃくちゃいい……」

「本当? よかった♡ 感じてるヒロくん可愛い♡」

「……っ! ふ、ぅっ……」

やる気が出てきたらしいシンヤは足コキの動きに慣れたようで、扱き方が巧みにかつ素早くなっていった。

「シンヤ、くんっ……だめっ、そんなしたら……ぁあシンヤくんっ、シンヤくん、先っぽぎゅってして……!」

シンヤは土踏まずの隙間をなくすように足の裏同士をズラして僕の亀頭をきゅっと挟んだ。射精の勢いは殺され、シンヤの靴下に精液が染み込み、素足を汚した精液はシーツに垂れた。
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