上 下
188 / 298

液体だけならノーカウント

しおりを挟む
僕の陰茎をちゃんと扱きたいらしいシンヤは、僕に自分の後孔をほぐすのはしばらくやめて欲しいと頼んだ。泣き顔フェチの僕に涙を見せたのが彼の敗因だ。

「んぁあっ♡♡ やぁんっ♡ 指入れちゃったら、俺もぉむりっ♡」

中指を第一関節まで挿入しただけでこの反応。

「無理じゃないの、ちゃんと扱いて。中出しして欲しいんでしょ?」

「して欲しい……♡ ぁうんっ♡♡ んぁあっ♡ 指動かしちゃらめぇっ♡♡」

「僕の扱いた後に君のほぐしたら、僕はどれだけ待たなきゃならないのさ。君のほぐした後で僕の扱くならいいけど……君ほぐすだけでイっちゃってしばらく手震えちゃうしなぁ」

「んんんっ……♡ 今日のヒロくんなんかいじわる」

つい泣き顔が見たくなってしまっていた。ダメだ、故意には泣かせないと決めたのに……快感のあまり涙を流すならセーフだ、そっちを狙おう。

「ごめんごめん、泣いてる君が可愛くてさ、もうちょい見たくなってた」

「……ヒロくん趣味悪いよ」

「君も大概だよ」

僕なんかに一目惚れするのも、僕なんかへの愛情を深め続けるのも、僕にはまったく理解出来ない。

「ひゃんっ♡♡ なんでぇっ、俺ヒロくん大好きなだけっ……ヒロくんかっこいいし、可愛いしぃっ……♡」

「その感性が謎」

「自分の魅力分かってよぉ……ひゃうんっ♡♡♡」

ゆっくりと奥へ進めていた中指が前立腺を捉えた。僕の腹に当てられているシンヤの陰茎、それと同じく膨れている前立腺を軽く撫で回す。

「んぁあぁっ♡♡ はぅうんっ……♡♡ そこらめぇっ♡ 腰がっ……ぁあんっ♡♡♡」

「腰? へこへこ動いちゃってるね、可愛い……シンヤくんが誰かを抱くなんてありえないのに、雄の習性だけはあるんだね」

へこへこと腰が揺れているから、僕の腹にはシンヤの陰茎が擦り付けられている。直に射精するだろう、シャツくらい脱いでおくんだったな。

「んっ……ゆっくり撫でるの辛いみたいだから、とんとんしてあげるね」

ぎゅうぅっ……と陰茎を強く握られた痛みに思わず声が漏れた。シンヤに気付く余裕がなくて助かった、僕は焦らずシンヤの前立腺を優しく叩いた。

「……っ♡ ぁんっ♡♡ あぁんっ♡ ひゃんっ♡♡ ぃやぁあんっ♡♡」

「あっ……ゃ、ばっ……これっ、こっちのがやばいかも……」

ゆっくりと擦って少しずつ快感を高めたら、連動したシンヤの手は僕の陰茎にゆっくりと力を込めた。
しかしトントンと前立腺に途切れ途切れに快感を送ってやると、シンヤはぎゅっぎゅっとリズムよく僕の陰茎を握るようになった。

「……っ、はぁっ……」

ゆっくりとした時と違って大した力ではないから愛撫として成立している。

「シンヤくんっ、ダメだ出ちゃうっ、もう出る、手離して……!」

指一本分緩んだ後孔に亀頭を押し当てる、鈴口がちゃんと収まるように気を付けながら。シンヤの手に手を重ねて扱き、自分の加減で射精した。

「……っ、はぁ……」

白濁液で汚れた後孔を見て思う。これはまだ処女なのだろうか? と。陰茎さえ入れなければ処女だなんて、精液を注いでいるのに──いや、気にしないようにしよう、どうせ男の処女に明確な定義など必要ないのだから、シンヤの処女が散るのは僕の陰茎が挿入された瞬間ということにしよう。
しおりを挟む
感想 7

あなたにおすすめの小説

催眠アプリ(???)

あずき
BL
俺の性癖を詰め込んだバカみたいな小説です() 暖かい目で見てね☆(((殴殴殴

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

目が覚めたら、カノジョの兄に迫られていた件

水野七緒
BL
ワケあってクラスメイトの女子と交際中の青野 行春(あおの ゆきはる)。そんな彼が、ある日あわや貞操の危機に。彼を襲ったのは星井夏樹(ほしい なつき)──まさかの、交際中のカノジョの「お兄さん」。だが、どうも様子がおかしくて── ※「目が覚めたら、妹の彼氏とつきあうことになっていた件」の続編(サイドストーリー)です。 ※前作を読まなくてもわかるように執筆するつもりですが、前作も読んでいただけると有り難いです。 ※エンドは1種類の予定ですが、2種類になるかもしれません。

騙されて快楽地獄

てけてとん
BL
友人におすすめされたマッサージ店で快楽地獄に落とされる話です。長すぎたので2話に分けています。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集

あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。 こちらの短編集は 絶対支配な攻めが、 快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす 1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。 不定期更新ですが、 1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 書きかけの長編が止まってますが、 短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。 よろしくお願いします!

いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜

きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員 Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。 そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。 初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。 甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。 第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。 ※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり) ※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り 初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...