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寂しかっただけなのに
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シンヤは僕よりもテストの点数の方が大事なんだ。僕の方が大事だと頷いてくれたシンヤの笑顔を忘れてそう思い込んだ僕は、彼を押し倒して「黙れ」と叫んでいた。
「……っ!」
僕に跨られたシンヤは目を見開き、何かを言おうとして自らの手で口を押さえた。僕の最低な命令を守ろうとしてくれているらしい。
「なんでそんなに勉強したいの。九十点が九十三点になって何が嬉しいの? 僕との時間より価値があるの? 君にとって僕ってそんなもんなの?」
シンヤは首を横に振っているけれど、今の僕には信じられなかった。
「いい点取らないとお父さんとお母さんに怒られるの? 会ってもいないくせに? そんな親ほっとけよ、僕だけが大事だって君朝言ってたじゃないか……お父さんとお母さんなんてどうでもいいよね? 僕だけを見てくれるんだろ? あぁ……喋っていいよ、ごめんね黙れなんて言って」
「……俺は君だけが大切だよ♡ それは絶対……でも、ちゃんと点取らないと……父さんと母さんに」
「僕だけじゃないじゃん嘘つきっ! このファザコン、マザコン! ふざけんなっ、嘘つき、大して寂しくもないんだろ、僕は昨日めちゃくちゃ寂しかったのにぃっ!」
僕の主張は一部分さえも正しくないと分かっている。自分がめちゃくちゃなことを言っていると分かっている。シンヤを困らせていると分かっている。
でも、止まれなかった。若さゆえだなんて言い訳は許されるだろうか? いや、許されなくていい。許さないでくれ。
「ヒロくん……ヒロくんっ!? 嫌っ、やめて、脱がさないで! チャイム鳴ってる、鳴ってるってば、教室帰らないと……!」
彼に触れなかったのはたった一日だけだった。性欲旺盛な僕のか弱い理性を崩すにはたった二十四時間の我慢で十分だった。
「エロい下着つけやがって……その身体も、心も、誰のもんか教えてあげるよ」
「これはヒロくんが……あっ♡ やだ……♡ ヒロくん、だめっ♡ 揉まないでぇっ♡」
ストライプ柄の爽やかな印象を与えるブラの上からシンヤの平たい胸を揉んでやると、彼は甘い声を上げて簡単に乳首を勃たせた。
「俺も昨日寂しかった……ヒロくんにして欲しくて、身体うずうずしたりもして、でも我慢して勉強して……だからっ、触らないで……♡ お願い、我慢できなくなっちゃう……♡」
「あぁ……うん、うん、分かるよ、分かったよ……続けていいってことだよね」
シンヤは首を横に振らなかったが、頷きもしなかった。ブラを掴んで胸の上へとズラし、ビンと勃った乳首をぎゅうっとつまんでやる。
「ぃやぁんっ! やだ♡ ダメって言ってるのに……♡ ヒーローが悪いことしちゃダメじゃんっ」
「ヒーローに闇堕ちはつきものだろ?」
「ひゃんっ!? いやぁっ♡♡ だめっ♡ やめてっ……♡」
口では嫌がりつつもノリノリなシンヤに、やはり僕達の気持ちは一致していたのだと嬉しくなる。このままここで繋がってしまいそうなほどに高まっていた僕達に邪魔が入った。
「こ、小宅! お前何やってるんだ!」
昼休みの終わりを告げるチャイムはとうに鳴っていたようで、教室に戻らない僕達を探す教師に見つかるのはいつもの僕なら予想出来ていたことだろう。
「……っ!」
僕に跨られたシンヤは目を見開き、何かを言おうとして自らの手で口を押さえた。僕の最低な命令を守ろうとしてくれているらしい。
「なんでそんなに勉強したいの。九十点が九十三点になって何が嬉しいの? 僕との時間より価値があるの? 君にとって僕ってそんなもんなの?」
シンヤは首を横に振っているけれど、今の僕には信じられなかった。
「いい点取らないとお父さんとお母さんに怒られるの? 会ってもいないくせに? そんな親ほっとけよ、僕だけが大事だって君朝言ってたじゃないか……お父さんとお母さんなんてどうでもいいよね? 僕だけを見てくれるんだろ? あぁ……喋っていいよ、ごめんね黙れなんて言って」
「……俺は君だけが大切だよ♡ それは絶対……でも、ちゃんと点取らないと……父さんと母さんに」
「僕だけじゃないじゃん嘘つきっ! このファザコン、マザコン! ふざけんなっ、嘘つき、大して寂しくもないんだろ、僕は昨日めちゃくちゃ寂しかったのにぃっ!」
僕の主張は一部分さえも正しくないと分かっている。自分がめちゃくちゃなことを言っていると分かっている。シンヤを困らせていると分かっている。
でも、止まれなかった。若さゆえだなんて言い訳は許されるだろうか? いや、許されなくていい。許さないでくれ。
「ヒロくん……ヒロくんっ!? 嫌っ、やめて、脱がさないで! チャイム鳴ってる、鳴ってるってば、教室帰らないと……!」
彼に触れなかったのはたった一日だけだった。性欲旺盛な僕のか弱い理性を崩すにはたった二十四時間の我慢で十分だった。
「エロい下着つけやがって……その身体も、心も、誰のもんか教えてあげるよ」
「これはヒロくんが……あっ♡ やだ……♡ ヒロくん、だめっ♡ 揉まないでぇっ♡」
ストライプ柄の爽やかな印象を与えるブラの上からシンヤの平たい胸を揉んでやると、彼は甘い声を上げて簡単に乳首を勃たせた。
「俺も昨日寂しかった……ヒロくんにして欲しくて、身体うずうずしたりもして、でも我慢して勉強して……だからっ、触らないで……♡ お願い、我慢できなくなっちゃう……♡」
「あぁ……うん、うん、分かるよ、分かったよ……続けていいってことだよね」
シンヤは首を横に振らなかったが、頷きもしなかった。ブラを掴んで胸の上へとズラし、ビンと勃った乳首をぎゅうっとつまんでやる。
「ぃやぁんっ! やだ♡ ダメって言ってるのに……♡ ヒーローが悪いことしちゃダメじゃんっ」
「ヒーローに闇堕ちはつきものだろ?」
「ひゃんっ!? いやぁっ♡♡ だめっ♡ やめてっ……♡」
口では嫌がりつつもノリノリなシンヤに、やはり僕達の気持ちは一致していたのだと嬉しくなる。このままここで繋がってしまいそうなほどに高まっていた僕達に邪魔が入った。
「こ、小宅! お前何やってるんだ!」
昼休みの終わりを告げるチャイムはとうに鳴っていたようで、教室に戻らない僕達を探す教師に見つかるのはいつもの僕なら予想出来ていたことだろう。
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