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トイレではしないと思った?

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精液などで汚れた手ではシンヤに触れられない。手の甲で頬を撫でてやり、嬉しそうな笑顔に僕も笑顔になる。

「ヒロくん……♡」

ふにゃんとした笑顔を見ていたいが、新しいコンドームを被せた陰茎も気になる。

「シンヤくん、勃ったまま教室戻っちゃダメだよ? 他の人にシンヤくんがえっちなこと考えてるってバレちゃうからね」

「……ヒロくんだって♡」

スラックスの上から陰茎をきゅっと掴まれ、微かな快感に吐息が漏れる。

「ヒロくんえっちな顔してる♡」

「……見えないでしょ」

僕のメカクレヘアは鉄壁だ、いくら顔が近いからとそうそう表情は分からないはずだ。

「上側見えなくても分かるって♡ 顔赤いし、口もはぁはぁしてる♡ 下側だけでもヒロくんはえっち♡」

「そ、そんなに分かる……? 教室帰る前に顔洗わないとな」

「顔洗うよりこっちが先だろ♡」

「……っ、に、握らないで」

形勢逆転されそうだ、どうにかしなければ──そう考えていると足音が聞こえた。トイレに人が入ってきたようだ。

「シンヤくん、静かに……」

小便器を使っている、聞きたくない水音と安堵の吐息が聞こえてくる。口に人差し指を当ててシンヤを見つめる。シンヤはにっこりと笑って頷き、僕のベルトを外してファスナーを下ろし、下着に手をかけた。

「……っ!?」

首を横に振ったがシンヤは止まらない。シンヤの手を引き剥がそうとしたが判断が遅かった、ぶるんっと陰茎が飛び出してしまった。

「わ……♡♡」

自分の陰茎とシンヤの手と顔が視界に収まると、僕の慎重さが性欲に塗り潰される。

「おっき……♡ はぁ……♡ はぁ……♡」

紅潮した頬を陰茎に押し付け、擦り、嗅ぎ、シンヤはどんどん顔を蕩けさせていく。

「……しゃぶっていい?」

「お願い……」

声はほとんど出さず、いつも以上に口をパクパクと動かす。そのやり方で僕達は通じ合った。

「はむっ♡」

「……っ!」

亀頭をぱくっと咥えられて足をビクンと跳ねさせると、シンヤは嬉しそうに目を細める。手の甲で頬を撫でるとシンヤはやる気を出したようでどんどんと僕の陰茎を口内に収めていく。

「ぁむ♡ ん♡ ん♡ んっ♡ んぅ♡」

僕で口の中がいっぱいになると、首の角度を整えて喉へと陰茎を導いていく。そこまでするなと止めたけれど、シンヤは微かに首を横に振ってくぷくぷと口内の空気を抜きながら挿入を勧めさせた。

「ん♡ ゔぅ……♡」

苦しそうな気持ちよさそうな声を漏らす。そんなシンヤの口内は温かく、ぬるぬると濡れて、ちゅうちゅうと吸い付いて、最高に気持ちいい。

「ふっ……ぅ……」

陰茎に与えられる極上の快楽に声を漏らしてしまわないように口を手で塞ぐと、手についたシンヤの精液の匂いを嗅ぐことになる。興奮が高まった瞬間、亀頭がシンヤの喉にごりっと擦れた。咳き込んだシンヤの喉の震えと締まりも重なり、僕は最悪のタイミングで射精してしまった。
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